5月後半(6月20日公表)

不適合の管理状況(2023年5月後半審議分)

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2023年5月16日~2023年5月31日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。

なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。

Aグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Bグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Cグレード 1件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 5月19日 共通 修理工事の関係書類の一部に回付されていないものがあったことから、確認したところ、当該工事の担当者が、管理者の承認を得ないまま、管理者承認済みとして協力会社に提出していることを確認した。

未承認書類について承認手続きを実施する。

Dグレード 43件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 5月16日 共通 放射線管理区域区分の変更処理をシステムで行ったところ、表示モニタでは変更した放射線管理区域区分図を表示しないことを確認した。

当該システムを点検する。
2 5月16日 2号機 定期事業者検査中 管理区域境界扉の点検において、補助復水貯蔵タンクの入口扉シリンダー錠が開錠できないことを確認した。

当該シリンダー錠を取り替える。

(復水貯蔵タンク:発電所の運転に必要な水を貯蔵するタンク(非常用炉心冷却系の水源としても使用する))
3 5月16日 2号機 定期事業者検査中 管理区域境界扉の点検において、固体廃棄物貯蔵庫の入口扉シリンダー錠が開錠できないことを確認した。

当該シリンダー錠を取り替える。
4 5月16日 共通 電離箱式サーベイメータの校正作業において、内部から異音がすることを確認した。

当該線量計を識別し、使用禁止とする。

(電離箱式サーベイメーター:放射線測定機器の一種であり、内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量の測定を行う機器)
5 5月16日 共通 GM計数管式サーベイメータの点検において、指示メータの不良を確認した。

当該線量計を識別し、使用禁止とする。

(GM計数管:サーベイメーターの一種であり、内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量の測定を行う機器)
6 5月16日 共通 運転中の溶融設備において、溶融炉内の温度が低くなり、基準を満足できない溶融体が発生したことを確認した。

当該溶融体を識別し、管理する。

(溶融設備:配管廃材等の不燃性の放射性固体廃棄物を溶かし減容する設備)
(溶融体:配管廃材等の不燃性の放射性廃棄物を溶融設備で溶融した物)
7 5月16日 1号機 廃止措置中 電灯分電盤の異常を知らせる警報が発報し、調査を行ったところ、原子炉建物1階の照明器具の不良を確認した。

当該照明器具を取替える。
8 5月16日 1号機 廃止措置中 原子炉建物3階の電灯用ブレーカーの不調(切操作した後、入操作できなくなった)を確認した。

当該ブレーカーを取り替える。
9 5月16日 共通 チェックポイントにおいて、体表面モニタ内で汚水を確認した。

汚水をふき取る。

(チェックポイント:管理区域への人の出入りを管理する場所)
(体表面モニタ:体の表面に放射性物質が付着していないかを検査する装置)
10 5月19日 共通 除じん機塗装ハウスの消火器点検において、消火器前に物品があり、容易に取り出せないことを確認した。

当該物品を移動する。

(除じん機:発電所で使用する冷却水(海水)のゴミ等を除去する機器)
(塗装ハウス:徐じん機点検時に塗装を行う設備)
11 5月19日 1号機 廃止措置中 海水電解装置の隔離作業において、流量調節弁のシート部にわずかな水の漏えいがあることを確認した。なお、漏えいが確認されたものの、下流の弁で隔離ができていることから、シート部漏えいによる影響はない。

当該弁を取り替える。

(海水電解装置:海生生物の付着を抑制するため、海水を電気分解して次亜塩素酸ナトリウムを生成し、海水を使用している機器に注入する装置)
12 5月19日 2号機 定期事業者検査中 代替塩素注入装置において、注入ポンプ入口の継手部からわずかな次亜塩素酸ナトリウムが漏えいしていることを確認した。なお、漏えいした次亜塩素酸ナトリウムは、装置廻りの堰内にとどまっていることから、漏えいによる影響はない。

当該継手を補修する。

(代替塩素注入装置:海水電解装置移設中に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を注入する装置)
13 5月19日 共通 純水装置において、制御用空気圧縮機の出口ホースからわずかな空気の漏えいがあることを確認した。

当該ホースを取り替える。

(純水装置:発電所の運転に使用する浄化した水を作る装置)
14 5月19日 共通 水ろ過装置において、除だく槽に腐食および穴あき箇所があることを確認した。

当該箇所を補修する。

(水ろ過装置:凝集沈殿およびろ過処理により淡水中の濁度成分を除去する装置)
(除だく槽:渓流水に含まれる濁度成分を凝集沈殿させる装置)
15 5月19日 共通 固体廃棄物貯蔵庫において、除湿器のドレン受けから少量の滴下を確認し、配管が詰まっていることを確認した。

当該配管を清掃する。
16 5月19日 共通 チェックポイントにおいて、放射線管理区域用靴下を着用したまま体表面モニタのエリアに入ったことを確認した。

当該靴下を脱衣し、体表面モニタにて測定し、管理区域より退域する。
17 5月19日 共通 運転中の溶融設備において、溶融炉の温度異常を知らせる警報が発報し、溶融炉を停止したため、基準を満足できない溶融体が発生したことを確認した。原因調査の結果、溶融炉の温度監視のための温度計と溶融炉の間のさや管のずれを確認した。

当該溶融体を識別し、管理する。また、温度計さや管の位置調整を行う。
18 5月19日 共通 2号機自動火災報知設備の火災受信機のデータ更新作業において、中央制御室に火災警報(誤報)が発報した。

作業要領書に、火災受信機データ更新時の確認事項を反映する。
19 5月19日 共通 水ろ過装置において、PAC貯槽液位計の配管内面ライニングに一部剥離があることを確認した。

当該配管のライニングを補修する。

(PAC:淡水中に含まれる浮遊物を沈殿させるための凝集剤)
20 5月23日 共通 所内ボイラーにおいて、計装用空気圧縮機アフタークーラ―の冷却水配管からわずかな水の漏えいがあることを確認した。

当該配管は使用見込みがないため、閉止する。
21 5月23日 共通 運転中の溶融設備において、溶融炉内の温度が低くなり、基準を満足できない溶融体が発生したことを確認した。

当該溶融体を識別し、管理する。
22 5月23日 共通 2号機非常用電気室内のアンカ打設作業において、エリア放射線モニタ用の埋設ケーブルを損傷させたことを確認した。

当該ケーブルを再敷設する。
23 5月23日 共通 3号機サービス建物地下1階の巡視において、ランドリー仕分室に申請書掲示のない可燃靴があり、隙間なく不燃シートで覆われていないことを確認した。

当該物品を申請書に追記し、隙間なく不燃シートで養生する。

(サービス建物:洗濯設備やチェックポイントを設置している建物)
24 5月23日 共通 所内ボイラーの弁点検において、蒸気ドレントラップバイパス弁の弁箱内部及びシート部に侵食があることを確認した。

当該弁を取り替える。

(ドレントラップ:配管内に溜まった水を抜く機器)
25 5月23日 共通 所内ボイラーの計器点検において、排ガス分析計の記録計ディスプレイが破損していることを確認した。

当該ディスプレイを取り替える。
26 5月23日 共通 所内ボイラーの点検において、給水ポンプ羽根車の浸透探傷検査を実施したところ、わずかな傷の指示模様があることを確認した。

当該羽根車を取り替える。

(浸透探傷検査:検査対象物に検査液(浸透液・現像液)を塗付し、表面の微細な傷などを検出する検査)
27 5月26日 共通 2号機排気筒近傍において、地下水位低下設備設置工事で設置する配管の外面ライニングに傷があることを確認した。

当該配管のライニングを補修する。
28 5月26日 1号機 廃止措置中 タービン建物1階の巡視において、タービン補機冷却水設備の熱交換器海水出口弁弁箱からわずかな海水の漏えいがあることを確認した。

当該弁を補修する。

(タービン補機冷却設備:主にタービン関係のポンプ、電動機等の機器へ冷却水を供給する設備)
29 5月26日 共通 1号機タービン建物1階の巡視において、可燃性物品が不燃シートで隙間なく覆われていないことを確認した。

当該物品を隙間なく不燃シートで養生する。
30 5月26日 3号機 建設中 ガスタービン発電機建物の巡視において、ガスタービン発電機室排風機ダクト入口の防火ダンパの温度ヒューズが脱落し、当該ダンパが閉鎖していることを確認した。

当該ダンパの温度ヒューズを取り替える。

(ガスタービン発電機建物:重大事故発生時に使用するガスタービン発電機を設置している建物)
31 5月26日 2号機 定期事業者検査中 原子炉建物3階の巡視において、仮設エリアモニタの記録計に指示値が記録されていないことを確認した。

当該仮設エリアモニタを予備のモニタに取り替える。また、当該エリアの線量当量率を評価する。
32 5月26日 1号機 廃止措置中 中央制御室に設置している所内ボイラー制御盤や開閉所等を映す現場監視用モニタにカメラからの映像が映らなくなったことを確認した。

不具合箇所の特定を行い、補修を検討する。
33 5月26日 2号機 定期事業者検査中 屋外開閉所に設置している現場監視用カメラの操作ができないことを確認した。

不具合箇所の特定を行い、補修を検討する。
34 5月26日 共通 2号機チャンネル着脱装置の組立・据付作業において、ガイドレールの接続ボルトは、構造図ではミルシート付と記載されているところ、ミルシートのないボルトを使用していたことを確認した。

当該装置の構造図を訂正し、強度評価を確認する。

(チャンネル着脱装置:燃料プール内(水中)で燃料にチャンネルボックスの取り付け・取り外し、および燃料の外観点検を行う装置)
(ミルシート:鋼材メーカーが発行する鋼材の品質を証明する書類)
35 5月26日 2号機 定期事業者検査中 洗濯廃液処理設備において、ランドリ・ドレン濃縮器デミスタ差圧の異常を知らせる警報が発報したことを確認した。

当該計器を点検する。

(洗濯廃液処理設備:管理区域内で使用する作業着等の洗濯後の廃液を処理する設備)
(ランドリ・ドレン濃縮器:洗濯排水を濃縮処理する機器)
(ランドリ・ドレン濃縮器デミスタ:ランドリ・ドレン濃縮器で発生した蒸気の水分を分離する装置)
36 5月26日 2号機 定期事業者検査中 トーラス水受入タンク室への入域において、APD携帯チェック装置にAPDをかざしても反応しないことを確認した。

当該装置を点検する。

(トーラス水受入タンク:トーラス内の水を貯蔵するタンク)
(トーラス:非常用炉心冷却系で使用する水を貯蔵するドーナツ状の設備)
(APD携帯チェック装置:飛び地管理区域に入退域するための装置)
(APD:警報付ポケット線量計。被ばく線量を管理する機器)
(飛び地管理区域:チェックポイントから離れた場所にある管理区域)
37 5月26日 共通 運転中の溶融設備において、溶融炉内の温度異常高を知らせる警報が発報、溶融炉冷却運転に移行したことにより、基準を満足できない溶融体が発生したことを確認した。

当該溶融体を識別し、管理する。また、再現性確認を行う。
38 5月30日 共通 2号機タービン建物2階の巡視において、仮置き物品が不燃シートからはみ出していることを確認した。

当該物品を適切に養生する。
39 5月30日 2号機 定期事業者検査中 非常用ディーゼル発電設備の計器点検において、1次冷却水系統温度スイッチの接点動作不良を確認した。

当該温度スイッチを点検する。

(非常用ディーゼル発電設備:外部からの電力供給がなくなった場合に炉心を冷却する設備に電力を供給するための設備)
40 5月30日 共通 固体廃棄物貯蔵庫の巡視において、通常施錠しておくべき扉が施錠されていないことを確認した。

当該扉を施錠する。また、扉の建付を調整する。
41 5月30日 1号機 廃止措置中 ドップラーソーダからの風向の信号を処理する演算器に不具合があることを確認した。

当該演算器を取り替える。

(ドップラーソーダ:送受波機から音波を発射し、 送信波と受信した散乱波の周波数のずれを検出することにより上空の風向、風速を測定する装置)
42 5月30日 共通 椅子型ホールボディーカウンターのマルチチャンネルアナライザーが起動しないことを確認した。

当該マルチチャンネルアナライザーを取り替える。

(ホールボディカウンター:体内に取り込まれた放射性物質から放出される放射線を測定する装置)
(マルチチャンネルアナライザー:複数のエネルギーの放射線の数を同時に計数する機器)
43 5月30日 1号機 廃止措置中 廃棄物処理建物1階の巡視において、所内蒸気配管のドレントラップが連続動作していることを確認した。

当該ドレントラップを補修する。