7月前半(8月7日公表)
不適合の管理状況(2023年7月前半審議分)
2023年7月1日~2023年7月15日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。
なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。
Aグレード 0件
対象となる事象は、ありませんでした。
Bグレード 0件
対象となる事象は、ありませんでした。
Cグレード 5件
No | 審議日 | 号機 | プラント 状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 7月7日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 非常用ディーゼル発電機設備の計器点検において、燃料デイタンク液位計の誤差が精度外であることを確認した。 当該液位計を校正する。 (非常用ディーゼル発電機設備:外部からの電力供給がなくなった場合に炉心を冷却する設備に電力を供給するための設備) (燃料デイタンク:屋外の燃料タンクの燃料を一時的に受けて、非常用ディーゼル機関に供給するタンク) |
2 | 7月7日 | 共通 | - | 2号機制御盤改造後の電気的な隔離の復旧作業において、電気的隔離処置を間違えて操作したため、非常用ガス処理設備の自動起動警報が発報し、自動起動したことを確認した。 電気的隔離処置を復旧し、警報の復帰および非常用ガス処理設備の停止を実施する。 (非常用ガス処理設備:事故時に原子炉建物を負圧にするとともに放出される気体に含まれる放射性物質を高性能フィルタ等を通して除去し排気筒へ導く設備) |
3 | 7月11日 | 共通 | - | 2号機原子炉建物1階のサポート取付作業において、アンカーボルト打設用の穿孔を行ったところ、埋設電線管を損傷させたことを確認した。 当該電線管のケーブルを新たに敷設する。 |
4 | 7月14日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 非常用ディーゼル発電機設備の点検において、燃料噴射管の直径変化部に腐食があることを確認した。 当該燃料噴射管を取り替える。 |
5 | 7月14日 | 共通 | - | 2号機原子炉建物内の工事に伴う電気的な隔離作業において、電気的隔離処置を間違えて操作したため、非常用ガス処理設備の自動起動警報が発報し、自動起動したことおよび原子炉建物空調換気設備が停止したことを確認した。 電気的隔離処置を復旧し、警報の復帰および非常用ガス処理設備の停止および原子炉建物空調換気設備の起動を実施する。 |
Dグレード 19件
No | 審議日 | 号機 | プラント 状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 7月4日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 移動式代替熱交換設備のコンテナ取外し作業において、取付ボルトの曲がりを確認した。 当該ボルトを取り替える。 (移動式代替熱交換設備:海水ポンプが使用不能(原子炉冷却機能喪失)となった場合において、代替手段として原子炉の熱を海に逃がす設備) |
2 | 7月7日 | 共通 | - | EAMにおいて、不適合等の処置状況を確認したところ、電子記録に不備がある案件を確認した。 当該案件についてEAMの登録情報を修正する。 (EAM(統合型保全システム):保守管理活動全体を管理するシステム) |
3 | 7月7日 | 共通 | - | 雑固体廃棄物焼却設備の巡視において、空気圧縮機用の冷凍式エアドライヤが故障していることを確認した。 当該エアドライヤを点検する。 (雑固体廃棄物焼却設備:可燃性の廃棄物を焼却する設備) |
4 | 7月7日 | 共通 | - | 1,2号機チェックポイントにおいて、作業員が放射線管理区域用作業服を着用したまま体表面モニタで汚染検査を行い、退出したことを確認した。 当該者および当該者が移動した経路の汚染検査を実施する。 (チェックポイント:管理区域への人の出入りを管理する場所) (体表面モニタ:体の表面に放射性物質が付着していないかを検査する装置) |
5 | 7月7日 | 1号機 | 廃止措置中 | 所内蒸気系統の巡視において、所内蒸気ヘッダ入口減圧弁の不調を確認した。 当該弁を点検する。 |
6 | 7月7日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | タービン補機海水設備の配管取外し作業において、熱交換器下流側継手部に腐食があることを確認した。 当該継手を補修する。 (タービン補機海水設備:主タービン関係のポンプ、電動機等の機器へ供給している冷却水を冷やす熱交換器へ海水を供給する設備) |
7 | 7月7日 | 共通 | - | 使用前事業者検査の対象である可搬型計測器の調達手続きにおいて、QMS手順書に基づく設計・開発手順を適用していないことを確認した。 当該計測器の調達について、設計・開発手順のプロセスと比較し,不足しているプロセスを確認して、評価する。 (QMS:品質マネジメントシステム) |
8 | 7月11日 | 共通 | - | モルタル固化設備においてモルタル充填を行った7体の廃棄体のうち1体について、廃棄体の基準に適合しないことを確認した。 当該廃棄体を識別し、保管する。 (モルタル固化設備:配管廃材等の不燃性の放射性固体廃棄物をモルタルで固化する設備) (廃棄体:配管廃材等の不燃性の放射性固体廃棄物を溶融設備で溶融した物や溶融できない物を切断してドラム缶に詰め、モルタルを充填し、固化したもの) |
9 | 7月14日 | 共通 | - | 所内ボイラーの計器取替作業において、重油サービスタンク液位計の誤差が精度外であることを確認した。 当該計器取替後、誤差が精度内であることを確認する。 (所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置) (重油サービスタンク:屋外の重油タンクの燃料を一時的に受けて、所内ボイラーに供給するタンク) |
10 | 7月14日 | 1号機 | 廃止措置中 | 非常用ディーゼル発電機設備の燃料を移送するポンプの作動試験において、ポンプ出口圧力計の指示値が目標基準値より低いことを確認した。 当該圧力計を点検する。 |
11 | 7月14日 | 3号機 | 建設中 | 出入管理棟において、火災感知器が天井から外れていることを確認した。 当該火災感知器を復旧する。 |
12 | 7月14日 | 共通 | - | 3号機原子炉補機海水設備のストレーナ制御盤の点検において、ストレーナ差圧計のケーブルコネクタを切り離したところ、電源端子に接触し、地絡させたことを確認した。 当該コネクタを取り替える。 (原子炉補機海水設備:原子炉関係のポンプ電動機等の機器へ供給している冷却水を冷やす熱交換器へ海水を供給する系統) (ストレーナ:ゴミを除去する機器) |
13 | 7月14日 | 共通 | - | 2号機原子炉格納容器の出入口に設置している作業情報入力装置が故障していることを確認した。 当該作業情報入力装置を補修する。 (作業情報入力装置:特定の放射線管理区域に入域する際にAPDの情報を読み取る装置) (APD:警報付ポケット線量計。日々の被ばく線量を管理する測定器) |
14 | 7月14日 | 1号機 | 廃止措置中 | 原子炉建物空気冷却設備の系統構成作業において、冷水ポンプ出口ベント弁のシート部からわずかな水の漏えいがあることを確認した。 当該弁の点検または取替を行う。 (ベント弁:機器および配管系統の水張り時に内部に滞留している空気を排気する弁) |
15 | 7月14日 | 共通 | - | 工事の発注手続きにおいて、QMS手順書に基づく調達先の評価を行っていないことを確認した。 当該調達先を評価する。 (QMS:品質マネジメントシステム) |
16 | 7月14日 | 共通 | - | 1,2号機チェックポイントにおいて、作業員が放射線管理区域用靴下を着用したまま体表面モニタで汚染検査を行い、退出したことを確認した。 当該者および当該者が移動した経路の汚染検査を実施する。 |
17 | 7月14日 | 共通 | - | 可搬式窒素供給車の軽油タンクからわずかな軽油の漏えいを確認した。 当該タンクを取り替える。 |
18 | 7月14日 | 共通 | - | 工事の発注手続きにおいて、QMS手順書に基づく品質保証計画書について品質保証責任者の確認を受けていないことを確認した。 当該品質保証計画書について品質保証責任者の確認を受ける。 |
19 | 7月14日 | 共通 | - | 2号機プラスチック固化設備の運転操作において、操作手順を間違えて硫酸注入ポンプを起動したため、ポンプ出口の配管継手部からわずかな硫酸が漏えいした。 直ちに硫酸注入ポンプを停止し、当該継手部のパッキンを交換する。 (プラスチック固化設備:廃液等を乾燥粉砕したものをプラスチックにて固化する設備) |