7月後半(8月21日公表)

不適合の管理状況(2023年7月後半審議分)

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2023年7月16日~2023年7月31日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。

なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。

Aグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Bグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Cグレード 3件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 7月25日 2号機 定期事業者検査中 非常用ディーゼル発電機設備のシリンダ注油器の工場点検におけるポンプ体吐出弁啓開圧試験において、啓開圧不良及び油量調整棒止めネジの固着が確認された。なお、当該部品の動作に劣化が確認されたものであり、非常用ディーゼル発電機の性能に影響するものではない。

当該インジケータフレームセット他を取り替える。

(非常用ディーゼル発電機設備:外部からの電力供給がなくなった場合に炉心を冷却する設備に電力を供給するための設備)
(シリンダ注油器:シリンダ油タンクのシリンダ油(潤滑油)をシリンダライナ摺動面に供給するための装置)
(インジケーターフレームセット:内部の鋼球が上下に動作することにより、シリンダライナへのシリンダ油の注油状態を確認するためのもの。)
(啓開圧:シリンダ注油器のポンプ体吐出弁を開かせる圧力)
2 7月25日 2号機 定期事業者検査中 非常用ディーゼル発電機設備の点検において、燃料噴射弁ブッシュの当たり面に腐食および傷があることを確認した。なお、当該部品に劣化が確認されたものであり、非常用ディーゼル発電機の性能に影響するものではない。

当該ブッシュを取り替える。

(燃料噴射弁:燃焼室に噴霧状の燃料油を噴射するための弁)
(燃料噴射弁ブッシュ:燃料噴射弁を支える部品)
3 7月25日 共通 2号機原子炉建物大物搬入口扉の開操作において、扉が駐車車両に接触したことを確認した。なお、扉に異常がないことを確認している。

扉解放時、動作範囲内の障害物確認方法を明確にする。また、指示書により委託先に指示する。

Dグレード 37件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 7月18日 共通 所内ボイラーの点検において、電磁弁の調達不備により点検期間中に取り替えできないことを確認した。

当該電磁弁の健全性を評価し、納品後取り替える。

(所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置)
2 7月18日 1号機 廃止措置中 タービン補機海水設備の計器点検において、タービン補機海水ポンプ出口圧力計のうち、圧力指示計の誤差が精度外であることを確認した。

当該圧力計を校正する。

(タービン補機海水設備:主にタービン関係のポンプ、電動機等の機器へ冷却水を供給する設備)
(タービン補機海水ポンプ:主にタービン関係のポンプ、電動機等の機器へ供給している冷却水を冷やす熱交換器へ海水を供給するポンプ)
3 7月18日 2号機 定期事業者検査中 電灯分電盤の異常を知らせる警報が発報し、屋外にあるトイレ電源の絶縁不良によりブレーカーが動作したことを確認した。

当該トイレの絶縁不良個所を調査し、補修する。
4 7月18日 2号機 定期事業者検査中 復水器の計器点検において、復水器水位レベルスイッチの誤差が精度外であることを確認した。

当該レベルスイッチを校正する。

(復水器:主タービンを回し終えた後の蒸気を海水で冷却し凝縮させ水に戻す機器)
5 7月18日 2号機 定期事業者検査中 タービン補機海水設備の計器点検において、タービン補機海水ポンプ出口圧力計のうち、圧力発信器の誤差が精度外であることを確認した。

当該圧力計を校正する。
6 7月18日 共通 所内ボイラーの巡視において、空気作動弁の作動用空気減圧弁からわずかな空気の漏えいを確認した。

当該減圧弁の点検または取り替えを行う。

(減圧弁:圧力を調整する弁)
7 7月18日 共通 物品のサーベイ作業において、GM計数管式サーベイメータのケーブルの不良を確認した。

当該ケーブルを取り替える。

(GM計数管:サーベイメーターの一種であり、内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量の測定を行う機器)
8 7月21日 共通 所内ボイラーの計器点検において、排ガス分析計の誤差が精度外であることを確認した。(2023年6月16日分)

当該分析計を校正する。

(排ガス分析計:ボイラーから排出される燃焼ガス中の硫黄酸化物、窒素酸化物の濃度を測定する計器)
9 7月21日 共通 1,2号機チェックポイントにおいて、作業員が放射線管理区域用下着を着用したまま体表面モニタ前まで退出したことを確認した。

管理区域用下着を回収し、汚染がないことを確認する。

(チェックポイント:管理区域への人の出入りを管理する場所)
(体表面モニタ:体の表面に放射性物質が付着していないかを検査する装置)
10 7月21日 2号機 定期事業者検査中 原子炉再循環ポンプMGセットの油冷却器分解作業において、ボンネット取付用ボルトナットが固着していることを確認した。

当該ナットを切除し、取り替える。

(原子炉再循環ポンプMGセット:原子炉再循環ポンプに電源を供給しポンプ速度の調整を行う機器)
11 7月25日 共通 所内ボイラーの計器点検において、排ガス分析計の誤差が精度外であることを確認した。(2023年6月27日分)

当該分析計を校正する。
12 7月25日 2号機 定期事業者検査中 原子炉建物1階の高放射線区域境界扉を開錠した際に、 施錠機構が破損していることを確認した。

当該扉の施錠機構を補修する。
13 7月25日 共通 1,2号機チェックポイントにおいて、管理区域用靴棚の上にタバコとライターがあることを確認した。

当該タバコとライターについて汚染がないことを確認して管理区域外に搬出する。また、当該事象について周知及び注意喚起を行う。

(チェックポイント:管理区域への人の出入を管理する場所)
14 7月25日 共通 管理事務所1号館2階に設置している、一斉通報システムのパソコンでFAX送信できないことを確認した。

パソコンとスキャナ(FAX原稿読取り用)のケーブルの接続不良の可能性が高い事を確認したため、再接続により不具合が解消することを確認する。

(一斉通報システム:原子力災害等の発電所における異常事象発生時に国、自治体等の関係個所に情報を一斉にFAX送信する発電所内に複数台設置しているパソコンシステム)
15 7月25日 共通 所内ボイラー計装用空気除湿器の切替操作において、除湿器本体と配管の継手部からわずかな空気の漏えいがあることを確認した。

当該継手部を補修する。

(計装用空気除湿器:計装制御機器に供給する作動用空気を除湿する機器)
16 7月25日 共通 輪谷湾内波高計の点検において、波高計ケーブルの絶縁抵抗値が基準値より低いことを確認した。

当該ケーブルを補修する。
17 7月25日 共通 2号機中央制御室の盤面監視において、原子炉水位計の指示値が低下傾向であることを確認した。現場調査の結果、原子炉圧力と制御棒駆動設備の冷却水圧力の差圧計均圧弁が完全に閉止されていなかったことを確認した。

当該弁を閉止する。

(制御棒駆動設備:原子炉内の制御棒を動かすための設備)
18 7月25日 共通 2号機中央制御室内のケーブル敷設作業において、ケーブル端部の養生内で芯線同士が接触し、警報が発報したことを確認した。

当該ケーブルの隔離を行う。
19 7月25日 共通 純水装置の巡視において、蒸気配管からわずかな水の滴下があることを確認した。

当該配管を補修する。

(純水装置:発電所の運転に使用する浄化した水を作る装置)
20 7月25日 共通 雑固体廃棄物処理設備において、投入容器がコンベア上で停止し、投入量不足により、搬出対象外廃棄体が発生した。

当該廃棄体を識別し、保管する。

(雑固体廃棄物処理設備:配管廃材等の不燃性の放射性廃棄物を溶融、固化処理する設備)
21 7月25日 共通 輪谷湾外波高計の点検において、波高計ケーブルの絶縁抵抗値が基準値より低いことおよびケーブル固定箇所の腐食を確認した。

当該ケーブルおよび固定箇所を補修する。
22 7月25日 共通 モルタル固化設備の固化材用クレーンにおいて、フックの外れ止金具に緩みがあることを確認した。

当該金具を補修する。

(モルタル固化設備:配管廃材等の不燃性の放射性固体廃棄物をモルタルで固化する設備)
23 7月28日 共通 純水装置の操作において、純水装置用空気除湿器の排気音が大きいことを確認した。

当該空気除湿器を取り替える。
24 7月28日 共通 モルタル固化設備において、モルタル充填中にモルタル固化装置を停止したため、廃棄体の基準に適合しない廃棄体が発生したことを確認した。

当該廃棄体を識別し、保管する。
25 7月28日 共通 モルタル固化設備においてモルタル充填を行った9体の廃棄体のうち1体について、廃棄体の基準に適合しないことを確認した。

当該廃棄体を識別し、保管する。
26 7月28日 共通 放射化学分析室において、蛍光X線分析装置を使用しようとしたところ、エラーが表示され、使用できないことを確認した。

当該分析装置を補修する。

(蛍光X線分析装置:試料にX線を照射して、含まれる元素の分析を行う装置)
27 7月28日 共通 大型送水車の点検において、ポンプ回転計の表示不良を確認した。

当該回転計を取り替える。
28 7月28日 共通 所内ボイラーの点検において、薬品注入ポンプ用電動機の点検を計画していたが、至近のポンプ・電動機の取替実績を考慮し、点検時期を2026年度に後ろ倒しすることとした。

当該電動機の点検実施時期を変更する。
29 7月28日 共通 純水装置中間ポンプ出口の配管継手部からわずかな水の漏えいを確認した。

当該継手部のパッキンを取り替える。
30 7月28日 2号機 定期事業者検査中 原子炉補機海水設備ストレーナの切替操作において、可搬式切替装置の漏電遮断器の不良を確認した。

当該切替装置を取り替える。

(原子炉補機海水設備:原子炉関係のポンプ電動機等の機器へ供給している冷却水を冷やす熱交換器へ海水を供給する系統)
(ストレーナ:ゴミを除去する機器)
31 7月28日 共通 荷揚場クレーンの点検において、軸受の雨水侵入防止用カバーが破損していることを確認した。

当該カバーを取替える。
32 7月28日 共通 水ろ過装置の計器点検において、回収槽水位計の誤差が精度外であることを確認した。

当該水位計を校正する。

(水ろ過装置:凝集沈殿およびろ過処理により淡水中の濁度成分を除去する装置)
(回収槽:水ろ過装置で処理しきれなかった水を回収する貯槽)
33 7月28日 共通 原子力災害対策資機材の点検において、消火ポンプ他の改造工事の影響により当該消火ポンプの点検ができないことを確認した。

当該ポンプの工事完了後に点検を実施し、それ以降は本来の周期で点検を実施する。
34 7月28日 共通 原子力災害対策資機材の点検において、大型送水車の車両点検により当該大量送水車の点検ができないことを確認した。

当該車両返却時に点検を実施し、それ以降は本来の周期で点検を実施する。
35 7月28日 共通 原子力災害対策資機材の点検において、ハロゲン化物消火設備改造工事により、当該ハロゲン化物消火設備の点検ができないことを確認した。

当該消火設備の工事完了後に点検を実施し、それ以降は本来の周期で点検を実施する。
36 7月28日 共通 1,2号機チェックポイントにおいて、放射線管理区域に入域直後、タバコを所持していることに気付き、放管員に連絡したことを確認した。なお、管理区域内での喫煙は行っていないことを確認している。

当該タバコを管理区域外に搬出する。
37 7月28日 2号機 定期事業者検査中 取水槽の計器点検において、取水槽水位計の誤差が精度外であることを確認した。

当該水位計を校正する。