8月後半(9月20日公表)
不適合の管理状況(2023年8月後半審議分)
2023年8月16日~2023年8月31日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。
なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。
Aグレード 0件
対象となる事象は、ありませんでした。
Bグレード 0件
対象となる事象は、ありませんでした。
Cグレード 1件
No | 審議日 | 号機 | プラント 状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 8月25日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 非常用ディーゼル発電機設備の計器点検において、燃料デイタンク液位スイッチの誤差が精度外であることを確認した。なお、当該非常用ディーゼル発電機は点検中であり、機能要求はない。 当該液位スイッチを校正する。 (非常用ディーゼル発電機設備:外部からの電力供給がなくなった場合に炉心を冷却する設備に電力を供給するための設備) (燃料デイタンク:屋外の燃料タンクの燃料を一時的に受けて、非常用ディーゼル機関に供給するタンク) |
Dグレード 44件
No | 審議日 | 号機 | プラント 状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 8月18日 | 共通 | - | Ge核種分析装置用の液体窒素残量確認において、液体窒素蒸発防止装置の閉止キャップが外れており、液体窒素の残量が低下していることを確認した。 当該キャップを取り替え、液体窒素を補充する。 (Ge核種分析装置:放射線のエネルギーを測定し,線源である放射性物質の特定を行う装置) |
2 | 8月18日 | 共通 | - | 溶融体詰替装置を使用した溶融体再収納後の片付け作業において、ウインチを巻き過ぎたため、ウインチ滑車架台が変形し、ワイヤーにねじれが生じた。 当該装置を補修する。 (溶融体詰替装置:作成した溶融体をドラム缶に詰める装置) |
3 | 8月18日 | 共通 | - | モルタル固化設備において、モルタル充填中の廃棄体に混錬水が余剰に流入したため、搬出対象外の廃棄体1体が発生したことを確認した。 当該廃棄体を識別し、保管する。 (モルタル固化設備:配管廃材等の不燃性の放射性固体廃棄物をモルタルで固化する設備) (廃棄体:配管廃材等の不燃性の放射性固体廃棄物を溶融設備で溶融した物や細断したものをドラム缶に詰め、モルタルを充填し、固化したもの) |
4 | 8月18日 | 共通 | - | 2号機タービン建物内配管の耐震補強工事の溶接作業において、溶接棒が配管に触れ、溶接不良が発生した。 当該溶接不良箇所を補修する。 |
5 | 8月18日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 原子炉浄化設備の空気作動弁点検において、端子箱内の端子台から電磁弁、リミットスイッチを接続するケーブルの絶縁抵抗値が低いことを確認した。 当該ケーブルを取り替える。 (原子炉浄化設備:原子炉内を循環する冷却水から不純物を取り除き、水質を管理するための設備) |
6 | 8月18日 | 共通 | - | 溶融設備にて製作した溶融体について、溶融体のキャニスタ外面を確認したところ、側面に亀裂が発生し、ドラム詰装置でドラム缶に収納する際に亀裂が拡大し、溶融体詰替装置での詰め替え作業が困難となったことから、搬出対象外溶融体とした。 当該溶融体を識別し、保管する。 (溶融設備:配管廃材等の不燃性の放射性固体廃棄物を溶かし減容する設備) (溶融体:配管廃材等の不燃性の放射性廃棄物を溶融設備で溶融した物) |
7 | 8月18日 | 共通 | - | 1号機取水槽ヤード北門において、工事資材搬入用トラックが監視カメラ支柱廻りの車両ガードに接触した。 当該車両ガードを補修する。 (取水槽:冷却用の海水を取水するための設備) |
8 | 8月18日 | 共通 | - | サイトバンカ建物排気モニタのサンプル装置の異常を知らせる警報が発報し、サンプル装置及びサンプルポンプが自動停止した。 当該サンプル装置を点検する。 (サイトバンカ建物:使用済のチャンネルボックスや制御棒等の放射性固体廃棄物を貯蔵・保管するための建物) |
9 | 8月18日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | タービン建物ダストモニタの起動時に、サンプルポンプ部から異音が発生したため停止した。 当該サンプルポンプを点検する。 (ダストモニタ:空気中の放射性物質濃度を測定する計測器) |
10 | 8月22日 | 共通 | - | 3号機原子炉建物4階の巡視において、可燃物が不燃シートで隙間なく覆われていないことを確認した。 当該物品を片付ける。 |
11 | 8月22日 | 共通 | - | ガスクロマトグラフ装置の点検において、分析結果を出力するデータ処理装置が故障していることを確認した。 当該データ処理装置を取り替える。 (ガスクロマトグラフ装置:気体中に含まれる化学成分の濃度を分析する装置) |
12 | 8月22日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 非常用ディーゼル発電機設備の電源盤点検において、結露防止用ヒータが動作しておらず、断線していることを確認した。 当該ヒータを取り替える。 |
13 | 8月22日 | 共通 | - | 可搬式モニタリングポストの点検において、データ伝送できないものが3台あることを確認した。 当該可搬式モニタリングポストを補修する。 (可搬式モニタリングポスト:重大事故発生時等に常設のモニタリングポストが使用不可となった場合の代替用の放射線観測装置) |
14 | 8月22日 | 共通 | - | 2号機廃棄物処理建屋1階におけるサーベイ作業において、GM計数管式サーベイメータの本体側のコネクタ部が破損した。 当該サーベイメータを補修する。 (GM計数管:サーベイメーターの一種であり、内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量の測定を行う機器) |
15 | 8月22日 | 共通 | - | 高流量ダストサンプラの使用前点検において、電源プラグのアース部が無いことを確認した。 当該サンプラを識別し、使用禁止とする。 (ダストサンプラ:空気中の放射性物質濃度を測定するため、空気中の塵をろ紙上に集める装置) |
16 | 8月22日 | 共通 | - | 作業員がガラスバッジを紛失したことを確認した。なお、当該ガラスバッジは発電所構内で発見された。 当該作業員の被ばく線量を評価する。 (ガラスバッジ:一定期間の被ばく放射線を測る個人積算線量計) |
17 | 8月22日 | 共通 | - | 純水装置の起動操作において、制御用空気圧縮機のドレントラップが連続動作することを確認した。 当該ドレントラップを取り替える。 (純水装置:発電所の運転に使用する浄化した水を作る装置) (ドレントラップ:配管や容器内に溜まった水を抜く機器) |
18 | 8月22日 | 共通 | - | 1,2号機チェックポイントにおいて、体表面モニタ内で汚水を確認した。 汚水をふき取る。 (チェックポイント:管理区域への人の出入りを管理する場所) (体表面モニタ:体の表面に放射性物質が付着していないかを検査する装置) |
19 | 8月25日 | 共通 | - | 2号機廃棄物処理建物4階のチェンジングプレイスにおいて、使用済みゴム手袋の回収容器の上に空の未使用ゴム手袋保管容器が置かれていることを確認した。なお、当該容器のサーベイを実施し、汚染が無いことを確認した。 当該容器を回収する。 (チェンジングプレイス:放射線管理区域内の管理区域内区分等境界で放射線防護用の装備を変える場所) |
20 | 8月25日 | 共通 | - | Ge核種分析装置用の液体窒素蒸発防止装置において、装置と検出器の間にあるシール部に隙間が生じ、液体窒素の残量が低下していることを確認した。 当該装置を補修する。 |
21 | 8月25日 | 共通 | - | Ge核種分析装置用の液体窒素残量確認において、液体窒素蒸発防止装置に液体窒素補充後、直ちに閉止キャップを付けたところ圧力高の警報が発報した。 液体窒素を再補充し、圧力が抜けていることを確認し、閉止キャップを取付ける。 |
22 | 8月25日 | 共通 | - | サイトバンカ建物の巡視において、建物屋上踊り場の手摺りに腐食が発生していることを確認した。 当該手摺りを補修する。 |
23 | 8月25日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 非常用ディーゼル発電機設備の始動空気系統の復旧作業において、空気圧縮機付きの安全弁が設定値より低い圧力で動作することを確認した。 当該安全弁を取り替える。 |
24 | 8月25日 | 共通 | - | ガスタービン発電機用軽油タンクの泡消火設備の点検において、泡消火薬剤貯蔵槽の液面計用弁を開操作したところ、腐食によりハンドル部分が固着しており、ハンドルを破損させた。 当該弁を取り替える。 |
25 | 8月25日 | 共通 | - | サイトバンカ建物の巡視において、放射線管理員が保護メガネを首から下げたまま作業場所に移動しようとしていたことを確認した。 当該放射線管理員に保護メガネを着用するように指導する。 |
26 | 8月25日 | 1号機 | 廃止措置中 | 中央制御室での盤面監視において、取水槽水位計の指示値が低下していることを確認した。 当該水位計の検出器を点検する。 |
27 | 8月25日 | 共通 | - | 所内ボイラーの巡視において、ブロータンク排水配管の腐食部からわずかな水の漏えいがあることを確認した。 当該配管を補修する。 (所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置) |
28 | 8月25日 | 共通 | - | 地震観測装置でテスト印字した加速度データ記録表の確認作業において、地震観測装置チャンネル73の加速度が、変換機の不調により他のチャンネルに対して低い値であることを確認した。 当該チャンネルの変換器を取り替える。 |
29 | 8月25日 | 共通 | - | 2号機原子炉建物内で空調用ダクトの補強工事に従事した作業員が、作業を終え、協力会社事務所で休憩していたところ、体調不良を感じた。その後、全身けいれんを生じた。(傷病名:熱中症、軽症(休業1日)) 当該作業員を病院へ救急搬送する。 |
30 | 8月25日 | 共通 | - | 純水装置の廃液処理装置において、送泥ポンプの故障により廃液処理装置が停止したことを確認した。 当該ポンプ点検または取り替えを行う。 (廃液処理装置:純水装置の樹脂を再生するために使用した薬品廃液を処理する装置) |
31 | 8月29日 | 共通 | - | 2号機原子炉格納容器の出入口に設置している作業情報入力装置が故障していることを確認した。 当該作業情報入力装置を補修する。 (作業情報入力装置:特定の放射線管理区域に入域する際にAPDの情報を読み取る装置) (APD:警報付ポケット線量計。日々の被ばく線量を管理する測定器) |
32 | 8月29日 | 共通 | - | 所内ボイラーの点検において、スートブロワ用電磁弁の排気口シート部からのわずかな空気の漏えいを確認した。 当該電磁弁を取り替える。 (スートブロワ:伝熱面に付着したすすを蒸気などを噴射して除去する機器) |
33 | 8月29日 | 共通 | - | 所内ボイラーの点検において、重油戻り弁用電磁弁の排気口シート部からのわずかな空気の漏えいを確認した。 当該電磁弁を取り替える。 |
34 | 8月29日 | 共通 | - | 所内ボイラーの点検において、重油供給第1弁用電磁弁の排気口シート部からのわずかな空気の漏えいを確認した。 当該電磁弁を取り替える。 |
35 | 8月29日 | 共通 | - | 所内ボイラーの点検において、重油供給第2弁用電磁弁の排気口シート部からのわずかな空気の漏えいを確認した。 当該電磁弁を取り替える。 |
36 | 8月29日 | 共通 | - | 所内ボイラーの点検において、蒸気回収ドレン弁用電磁弁の排気口シート部からのわずかな空気の漏えいを確認した。 当該電磁弁を取り替える。 |
37 | 8月29日 | 共通 | - | 所内ボイラーの点検において、給水タンク入口遮断弁用電磁弁の排気口シート部からのわずかな空気の漏えいを確認した。 当該電磁弁を取り替える。 |
38 | 8月29日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 計装用圧縮空気設備の計器点検において、空気圧縮機潤滑油圧力スイッチの誤差が精度外であることを確認した。 当該圧力スイッチを校正する。 (計装用圧縮機空気設備:計測制御機器に作動用空気を供給する設備) |
39 | 8月29日 | 共通 | - | 1,2号機チェックポイント内のチェンジングプレイスで放射線管理区域用の靴下を脱衣する際(※)に、作業員が靴下を脱衣した足(素足)を靴下着用エリアの床についたことを確認した。 当該作業員の足裏の汚染がないことを確認し、体表面モニタにて測定し、管理区域より退域する。 (注※:靴下の脱衣方法 靴下を脱衣することで素足になることから、靴下の着用エリアと素足になるエリアの境界において、足を床につなかいように跨ぎながら脱衣する運用としている) |
40 | 8月29日 | 共通 | - | 運転中の雑固体廃棄物処理設備において、溶融物昇降機炉底ダンパシート部への溶湯などの挟み込みにより、当該ダンパが全閉せず、警報を発報して自動停止した。 当該ダンパのシート部を清掃する。 (雑固体廃棄物処理設備:配管廃材等の不燃性の放射性廃棄物を溶融、固化処理する設備) |
41 | 8月29日 | 共通 | - | 原子炉補機海水設備の配管サポートを補強する工事において、運転中の配管サポートを補強するため、影響評価を行って施工方法を策定した。実施工にあたり、別の施工方法が必要となったため再度影響評価を行ったが、その結果を評価報告書に反映していなかったことから、関係者間で情報を共有できなかった。 再評価の結果を評価報告書に反映し、改訂する。 |
42 | 8月29日 | 共通 | - | 地震観測装置でテスト印字した加速度データ記録表の確認作業において、チャンネル46,47,48の加速度値が、変換機の不調により他のチャンネルに対して低い値であることを確認した。 当該チャンネルの変換器を取り替える。 |
43 | 8月29日 | 共通 | - | 除じん機の点検において、防蝕用アルミ陽極の取り付け中に植え込みボルト取り付け部が損傷したことを確認した。 当該ボルト取り付け部を補修する。 (除じん機:発電所で使用する冷却水(海水)のゴミ等を除去する機器) |
44 | 8月29日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 液体廃棄物処理設備の点検において、床ドレンタンクpH計の誤差が大きいことを確認した。 当該計器を校正する。 (床ドレンタンク:建物内で発生した錆び等の不純物を多く含んだ水を一時的に受けるタンク) (pH計:酸性、アルカリ性の度合を示す計器) |