9月前半(10月10日公表)

不適合の管理状況(2023年9月前半審議分)

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2023年9月1日~2023年9月15日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。

なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。

Aグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Bグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Cグレード 1件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 9月1日 共通 2号機非常用ディーゼル発電機設備の定期試験において、自動起動した送風機の風により火気養生シートの固定箇所の一部が外れ、火気養生シートが送風機の風に煽られた。火気養生シートが飛ばされる危険性があったが、直ちに固縛し、定期試験は完了した。

当該火気養生シートの固縛方法を送風機の風を受けても外れないことを確認したものに見直す。

(非常用ディーゼル発電機設備:外部からの電力供給がなくなった場合に炉心を冷却する設備に電力を供給するための設備)

Dグレード 58件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 9月1日 共通 運転中の溶融設備において、系統の電圧変動により溶融炉が自動停止し、搬出できない溶融体が発生したことを確認した。

当該溶融体を識別し,管理する。

(溶融設備:配管廃材等の不燃性の放射性固体廃棄物を溶かし減容する設備)
(溶融体:配管廃材等の不燃性の放射性廃棄物を溶融設備で溶融した物)
2 9月1日 共通 電離箱式サーベイメーターの使用前点検において、内部から異音がすることを確認した。

当該サーベイメーターを補修する。

(電離箱式サーベイメーター:放射線測定機器の一種であり、内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量の測定を行う機器)
3 9月1日 共通 排水中和用塩酸タンクへの塩酸受入作業において、タンク蓋部分からわずかなにじみがあることを確認した。

当該箇所のパッキンを取り替える。
4 9月1日 共通 原子力防災資機材であるファックスをリース期間満了に伴って取り替えたところ、通信回線の仕様が異なり、使用できないことを確認した。

当該ファックスを代替機と取り替える。
5 9月1日 2号機 定期事業者検査中 廃棄物処理建物3階の巡視において、化学廃液濃縮器復水器水位計の継手部からわずかな水の漏えいがあることを確認した。

当該継手部を補修する。

(化学廃液濃縮器復水器:化学廃液を濃縮処理する際に発生した蒸気を凝縮回収する機器)
6 9月1日 共通 1,2号機チェックポイントにおいて、体表面モニタ内で汚水を確認した。

汚水をふき取る。

(チェックポイント:管理区域への人の出入りを管理する場所)
(体表面モニタ:体の表面に放射性物質が付着していないかを検査する装置)
7 9月1日 2号機 定期事業者検査中 除じん機(A号機)の点検において、アルミ陽極取付用ボルトの取付け部に亀裂があることを確認した。

当該ボルト取付け部を補修する。

(除じん機:発電所で使用する冷却水(海水)のゴミ等を除去する機器)
8 9月1日 共通 水ろ過装置制御用空気圧縮機のアフタークーラーの操作スイッチが固着しており、停止操作ができないことを確認した。

当該アフタークーラー一式を取り替える。

(水ろ過装置:凝集沈殿およびろ過処理により淡水中の濁度成分を除去する装置)
(アフタークーラー:空気圧縮機出口の空気を冷却する装置)
9 9月1日 共通 水ろ過装置制御用空気圧縮機のドレントラップが連続動作していることを確認した。また、ドレントラップ前弁を閉操作しても空気の漏えいが止まらなかった。

当該ドレントラップおよびドレントラップ前弁を取り替える。
10 9月1日 2号機 定期事業者検査中 非常用ディーゼル発電機設備点検後の系統復旧作業において、燃料油圧力計が故障していることを確認した。

当該圧力計を取り替える。
11 9月1日 共通 原子炉格納容器内のケーブル取替作業において、誤って切断予定のない弁の表示回路ケーブルを切断したことを確認した。

当該ケーブルを補修する。

(原子炉格納容器:原子炉の炉心が収納された容器やポンプ等の重要な機器を覆っている鋼鉄製の容器。冷却材喪失時などに原子炉から出てきた放射性物質を閉じ込める設備)
12 9月5日 2号機 定期事業者検査中 タービン建物2階の巡視において、上水配管からわずかな水の漏えいがあることを確認した。

当該配管を補修する。
13 9月5日 共通 3号機原子炉建物の自動火災報知機設備点検において、感知器の位置が消防設備図面と異なることを確認した。

当該図面を修正する。
14 9月5日 共通 モルタル固化設備においてモルタル充填を行った16体の廃棄体のうち2体について、廃棄体の上部空隙値が基準に適合しないことを確認した。

当該廃棄体を識別し、保管する。

(モルタル固化設備:配管廃材等の不燃性の放射性固体廃棄物をモルタルで固化する設備)
(廃棄体:配管廃材等の不燃性の放射性固体廃棄物を溶融設備で溶融した物や溶融できない物を切断してドラム缶に詰め、モルタルを充填し、固化したもの)
15 9月5日 共通 2号機原子炉建物1階の原子炉再循環ポンプMGセット室での溶接作業において、溶接機のアースが適切に取付けられていないことを確認した。

作業を中断、周辺機器への影響を確認し、アースを適切に取り付ける。

(原子炉再循環ポンプMGセット:原子炉再循環ポンプに電源を供給しポンプ速度の調整を行う機器)
16 9月5日 共通 モルタル固化設備においてモルタル充填を行った4体の廃棄体のうち2体について、廃棄体の上部空隙値が基準に適合しないことを確認した。

当該廃棄体を識別し、保管する。
17 9月8日 共通 免震重要棟の自動扉点検において、風除室エアロック扉の駆動用電動機が故障していることを確認した。

当該電動機を取り替える。

(免震重要棟:事故発生時に使用を計画している免震構造の建物)
18 9月8日 共通 免震重要棟の自動扉点検において、入口自動扉の扉枠のパッキンが損傷していることを確認した。

当該パッキンを取り替える。
19 9月8日 共通 所内ボイラーの停止保管作業において、薬品注入ポンプのブリーザーが破損していることを確認した。

当該ポンプのブリーザーを取り替える。

(所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置)
(ブリーザー:ポンプ潤滑油が溜まる部位のエアー抜き等を行う部品)
20 9月8日 共通 2号機原子炉建物屋上の巡視において、温水配管に踏み台が固縛されており、配管に悪影響を与えるリスクがあることを確認した。

当該踏み台の固縛を解き、片付ける。
21 9月8日 共通 GM計数管式サーベイメーターの使用前点検において、ケーブルの不良を確認した。

当該サーベイメーターのケーブルを取り替える。

(GM計数管:サーベイメーターの一種であり、内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量の測定を行う機器)
22 9月8日 共通 所内ボイラーの点検において、所内ボイラ建物東側ダクトの鋼製ハッチ上に車両を乗り入れたところ、ハッチが脱落してダクト内配管の保温材が変形した。

当該配管の保温を補修する。
23 9月8日 共通 所内ボイラーの計器点検において、重油移送ポンプ入口圧力計の誤差が精度外であることを確認した。

当該圧力計を校正する。
24 9月8日 共通 1号機原子炉建物内での物品のサーベイ作業において、GM計数管式サーベイメーターでケーブルを測定していたところ、GM計数管が金属部分に接触し、破損した。

当該GM計数管を取り替える。
25 9月8日 共通 1,2号機チェックポイントにおいて、靴下脱衣エリア(管理区域内)に未開封の塩分タブレットがあることを確認した。

当該塩分タブレットの汚染がないことを確認し、搬出する。
26 9月8日 2号機 定期事業者検査中 タービン建物2階の巡視において、電源盤の結露防止ヒータのブレーカーが動作していることを確認した。

当該ブレーカーを点検する。
27 9月8日 2号機 定期事業者検査中 所内蒸気配管の通気作業において、所内蒸気ドレン回収タンク入口配管からわずかな蒸気の漏えいがあることを確認した。

当該配管を補修する。

(所内蒸気ドレン回収タンク:蒸気の凝縮水を一時的に受けるタンク)
28 9月8日 共通 所内ボイラー計器点検後の通水作業において、ブロータンク排水温度計の配管継手部からわずかな水の漏えいがあることを確認した。

当該継手部を補修する。
29 9月8日 共通 純水装置の巡視において、樹脂塔入口圧力計が測定可能範囲以下の値を指示していることを確認した。

当該圧力計の校正を行う。

(純水装置:発電所の運転に使用する浄化した水を作る装置)
30 9月8日 1号機 廃止措置中 非常用ディーゼル発電機設備の試運転において、速度調整器のスイッチが固く回りきらないことを確認した。

当該スイッチを取り替える。
31 9月8日 共通 1号機タービン建物内での物品のサーベイ作業において、GM計数管式サーベイメーターで遮へいブロックを測定していたところ、GM計数管が機器に接触し、破損した。

当該GM計数管を取り替える。
32 9月12日 共通 1号機ほか屋外消火栓設備点検において、44m盤消火ポンプ性能試験終了後に性能試験配管から漏水を確認した。

当該系統(屋外消火栓2箇所含む)は消防法要求がないことから、当該設備の運用を取り止める。
33 9月12日 共通 1,2号機チェックポイントにおいて、小物汚染検査装置(管理区域内)に塩分タブレットの空袋があることを確認した。

当該空袋の汚染がないことを確認し、搬出する。また、当該時間帯に入域し、小物汚染検査装置を使用した者を対象にホールボディカウンター測定を行い、体内への放射性物質の取り込みの有無を確認する。

(ホールボディカウンター:体内に取り込まれた放射性物質から放出される放射線を測定する装置)
34 9月12日 共通 GM計数管式サーベイメーターの使用前点検において、当該サーベイメーターのGM管が破損していることを確認した。

当該GM計数管を取り替える。
35 9月12日 共通 「発電事業変更届出書(代表者氏名変更)に添付する設備一覧表」において、44m盤事務所電源が記載されていないことを確認した。

変更届出を行う。
36 9月12日 共通 2023年度原子力防災資機材の点検について、可搬ライトおよび三脚の点検計画の変更を実施していないことを確認した。

当該資機材の点検計画を変更する。
37 9月12日 共通 1号機タービン建物の巡視において、タービン建物東口の出入管理装置前に設置しているミストファン用の電工ドラムのケーブルが全て引き出されていないことを確認した。

当該電工ドラムのケーブルを全て引き出す。
38 9月12日 共通 運転中の水ろ過装置において、PAC注入ポンプの出口側配管が閉塞していることを確認した。

当該配管内部を清掃する。

(PAC:淡水中に含まれる浮遊物を沈殿させるための凝集剤(ポリ塩化アルミニウム))
39 9月12日 共通 SPDSデータ収集サーバーの通信が停止し、異常を知らせる警報が発報した。

当該サーバーを再起動し、復旧および原因調査を実施する。

(SPDS[緊急時原子力発電所情報伝送システム]:原子力発電所からプラント状態等の各種運転監視パラメータを原子力規制庁等に伝送するシステム)
40 9月12日 2号機 定期事業者検査中 操作スイッチの取替作業において、直流分電盤の異常を知らせる警報が発報した。調査したところ、抽気系逆止弁制御回路のケーブル不良による地絡であることを確認した。

当該ケーブルを取り替える。
41 9月12日 共通 2号機所内用空気圧縮機の電源迂回作業において、ケーブル接続を誤ったため、迂回元電源を入り操作したところ、当該空気圧縮機の保護インターロックが動作しない状態で1分程度運転したことを確認した。

当該所内空気圧縮機に異常がないことを確認し、電源迂回ラインを正常な接続に直す。
42 9月15日 共通 放射能測定車に搭載している測定装置の点検において、線量率測定器本体および検出器本体の基板の劣化により、測定器本体と検出器との間で最適な電圧をかけることができていないことを確認した。

当該線量率測定器本体または検出器本体を補修する。
43 9月15日 2号機 定期事業者検査中 廃棄物処理建物3階の巡視において、乾燥機供給タンク上部のマンホールフランジ周りに溜水の跡があることを確認した。

当該マンホールのパッキンを取り替える。

(乾燥機供給タンク:乾燥機へ供給するための廃液を受入れるタンク)
44 9月15日 共通 44m盤事務所の排煙設備の点検において、排煙口が監視モニターに干渉し開放できないことを確認した。

当該監視モニターの取付位置および角度調整を行う。
45 9月15日 3号機 建設中 原子炉建物3階に設置している火災感知器が結露により発報・復帰を繰り返した。

当該感知器を取り替える。
46 9月15日 2号機 定期事業者検査中 除じん機(A号機)の点検において、配管の継手部に腐食があることを確認した。

当該継手部を補修する。
47 9月15日 2号機 定期事業者検査中 除じん機(B号機)の点検において、配管の継手部に腐食があることを確認した。

当該継手部を補修する。
48 9月15日 1号機 廃止措置中 非常用ディーゼル発電機設備の試運転において、燃料噴射ポンプから異音が発生し、点検したところ、プランジャの固着および傷を確認した。

当該燃料噴射ポンプを予備品と取り替える。また、ポンプ上流側の燃料フィルタを点検する。

(プランジャ:往復運動により燃料を機関本体へ送る燃料噴射ポンプの部品)
49 9月15日 2号機 定期事業者検査中 タービン建物地下1階に接続されているダクトの天井ハッチ部から雨水の流入があり、水たまりがあることを確認した。

当該ダクト周辺には排水設備を設置していたが、短期間の集中的な降雨の際に排水しきれなかったことから、排水ポンプおよび土のうを追設する。
50 9月15日 2号機 定期事業者検査中 非常用ガス処理設備の計器点検において、前置加熱コイル温度スイッチ(A号機)の誤差が精度外であることを確認した。

当該温度スイッチを校正する。

(非常用ガス処理設備:事故時に原子炉建物を負圧にするとともに放出される気体に含まれる放射性物質を高性能フィルタ等を通して除去し排気筒へ導く設備)
51 9月15日 2号機 定期事業者検査中 非常用ガス処理設備の計器点検において、前置加熱コイル温度スイッチ(B号機)の誤差が精度外であることを確認した。

当該温度スイッチを校正する。
52 9月15日 2号機 定期事業者検査中 主タービンの計器点検作業において、主タービン速度検出器のケーブルを伝って速度検出器箱内にわずかな油漏れが発生していることを確認した。

当該速度検出器箱内に漏れた油を拭き取り、検出器のケーブルを切り離す。
53 9月15日 共通 1号機タービン建物2階の巡視において、可燃性の仮置き物品を覆っていた不燃シートがずれ、仮置き物品の一部が露出していることを確認した。

当該仮置き物品の養生を直す。
54 9月15日 共通 1号機タービン建物1階の巡視において、可燃性の仮置き物品が不燃シートで隙間なく覆われていないことを確認した。

当該物品の養生を直す。
55 9月15日 共通 可搬式窒素供給装置車の点検において、コンプレッサーの警報が発報していることを確認した。

当該窒素供給装置車を点検する。

(可搬式窒素供給装置車:重大事故等発生時に原子炉格納容器内他の水素爆発を防止するための窒素ガスを製造する装置を搭載した車両)
56 9月15日 共通 再生中の純水装置において、真空脱気塔用補助蒸気元弁が開かないことを確認した。

当該弁を取り替える。

(真空脱気塔:水に含まれる空気を取り除く機器)
57 9月15日 共通 所内ボイラーの点検において、給水止弁の弁体が落ち込み傾向であることを確認した。

当該弁の弁体を取り替える。
58 9月15日 1号機 廃止措置中 タービン建物の巡視において、配電盤電流計の切り替えスイッチが固く、操作できないことを確認した。

当該スイッチを取り替える。