10月前半(11月7日公表)

不適合の管理状況(2023年10月前半審議分)

印刷用PDF[117KB]

2023年10月1日~2023年10月15日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。

なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。

Aグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Bグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Cグレード 4件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 10月6日 共通 使用前事業者検査(溶接)で当社が委託している第三者検査機関にて実施した溶接士資格の確認において、溶接士技能認証標準で同等と明記されていない他の原子力施設で認証された溶接士に対して、適合と判定していたことを確認した。

当該溶接士の技量を評価し、溶接士技能認証標準と同等であることを確認する。
2 10月10日 2号機 定期事業者検査中 原子炉浄化設備の電磁弁点検において、CUWデミネ入口弁の駆動部からわずかな空気の漏えいがあることを確認した。

当該駆動部を補修する。

(原子炉浄化設備(CUW):原子炉内を循環する冷却水から不純物を取り除き、水質を管理するための設備)
(CUWデミネ(原子炉浄化系ろ過脱塩器):炉水の浄化を行う機器)
3 10月10日 2号機 定期事業者検査中 燃料取替機の電動機点検において、把握機を回転させる電動機のブレーキ手動開放用のゆるめ座に劣化があることを確認した。

当該ゆるめ座を取り替える。

(ゆるめ座:電動機点検時にブレーキを開放させるためのゴム製の部品)
4 10月13日 2号機 定期事業者検査中 非常用ガス処理設備排風機の試運転において、前置ガス処理装置入口と後置活性炭フィルタ入口温度差の異常を知らせる警報が発報した。処理装置入口に設置される加熱コイル不調の可能性がある。

当該加熱コイルの点検および原因調査を行う。

(非常用ガス処理設備:事故時に原子炉建物を負圧にするとともに放出される気体に含まれる放射性物質を高性能フィルタ等を通して除去し排気筒へ導く設備)

Dグレード 26件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 10月3日 共通 モルタル固化設備において、モルタル充填中の廃棄体に混錬水が余剰に流入したため、搬出対象外の廃棄体1体が発生したことを確認した。

当該廃棄体を識別し、保管する。

(モルタル固化設備:配管廃材等の不燃性の放射性固体廃棄物をモルタルで固化する設備)
(廃棄体:配管廃材等の不燃性の放射性固体廃棄物を溶融設備で溶融した物や細断したものをドラム缶に詰め、モルタルを充填し、固化したもの)
2 10月3日 共通 雑固体焼却設備焼却設備のグローブボックス内清掃作業において、グローブを収納するための止め部が外れ、グローブの収納ができなくなった。

外れた止め部の取付けを行う。

(雑固体廃棄物焼却設備:可燃性の廃棄物を焼却する設備)
(グローブボックス:外気と遮断された状況下で灰出し作業が可能となるように、手袋が設置された密閉容器)
3 10月3日 共通 2号機タービン建物3階の物品搬出前サーベイ作業において、GM計数管式サーベイメーターのGM計数管が破損した。

当該GM計数管を取り替える。

(GM計数管:サーベイメーターの一種であり、内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量の測定を行う機器)
4 10月6日 共通 GM計数管式サーベイメーターの使用前点検において、測定値指示部の不良を確認した。

当該指示部を取り替える。
5 10月6日 共通 2号機原子炉建物4階に設置している静的触媒式水素処理装置(PAR)の温度計設置用穴あけ作業において、設計指示された位置とは異なる位置に穴あけを行ったことを確認した。

予備のPARに穴あけを行う。

(静的触媒式水素処理装置(PAR:Passive Autocatalytic Recombiner):原子炉建物原子炉棟内に水素が滞留した場合に、水素濃度を低減するための装置)
6 10月6日 共通 1号機廃棄物処理建物3階の誘導灯点検において、仮設廃材置き場の設置により見えにくい誘導灯があることを確認した。

仮設廃材置き場を移動する。
7 10月6日 共通 1号機タービン建物の誘導灯点検において、障害となる物品、足場、火気養生により誘導灯が誘導する経路で避難できない場所が3か所あることを確認した。

障害となる物品、足場、火気養生を移動する。
8 10月6日 共通 気象観測装置の点検において、ドップラーソーダの送受波器のパワーアンプ2台の不具合を確認した。

当該パワーアンプを取り替える。

(ドップラーソーダ:送受波機から音波を発射し、 送信波と受信した散乱波の周波数のずれを検出することにより上空の風向、風速を測定する装置)
9 10月6日 2号機 定期事業者検査中 電灯盤の異常を知らせる警報が発報したため、現地を確認したところ、210V回路のブレーカーが動作していることを確認した。

負荷側の異常がないことを確認したため、当該ブレーカーを取り替える。
10 10月6日 2号機 定期事業者検査中 計装用圧縮空気設備の計器点検において、計装用空気圧縮機の潤滑油圧力スイッチの誤差が精度外であることを確認した。

当該圧力スイッチを校正する。

(計装用空気圧縮機:計測制御機器へ供給する作動用空気を作る機器)
11 10月6日 2号機 定期事業者検査中 計装用圧縮空気設備の計器点検において、タービン建物計装用空気ヘッダーの圧力スイッチの誤差が精度外であることを確認した。

当該圧力スイッチを校正する。
12 10月6日 共通 2号機タービン建物3階の巡視において、仮置き物品養生用の不燃シートが外れていることを確認した。また、仮置き表示の保管期間が切れていることを確認した。

不燃シート養生の手直しを行う。また、適切な仮置き表示へ貼り替えを行う。
13 10月6日 共通 1号機原子炉建物5階の物品搬出前サーベイ作業において、足場材の突起部にGM計数管式サーベイメーターのGM計数管が接触し、破損した。

当該GM計数管を取り替える。
14 10月6日 1号機 廃止措置中 タービン補機海水設備の計器点検において、タービン補機海水ポンプ出口ヘッダ圧力計の誤差が精度外であることを確認した。

当該圧力計を校正する。

(タービン補機海水設備:主にタービン関係のポンプ、電動機等の機器へ冷却水を供給する設備)
(タービン補機海水ポンプ:主にタービン関係のポンプ、電動機等の機器へ供給している冷却水を冷やす熱交換器へ海水を供給するポンプ)
15 10月6日 共通 安全協定に基づいて自治体に提出している2023年4月~8月の「島根原子力発電所1号機の廃止措置状況」の「解体撤去物の処分状況」の報告において、解体撤去物の処分量について、産業廃棄物管理票(マニフェスト)等で確認した実績値を記載すべきところ、工事計画段階の推定処分量を記載していた。

当該報告書を修正する。
16 10月6日 共通 免震重要棟周辺での舗装撤去作業において、免震重要棟北側集水桝の躯体上部および蓋上面を損傷させた。

当該集水桝の補修および蓋の取り替えを行う。

(免震重要棟:事故発生時に使用を計画している免震構造の建物)
17 10月10日 共通 気象観測装置の点検において、ドップラーソーダ点検後、通信異常によるデータ欠測が不定期に発生していることを確認した。

ドップラーソーダ制御端末(通信装置)の取替を行う。
18 10月10日 2号機 定期事業者検査中 液体窒素蒸発装置の計器点検において、液体窒素蒸発装置入口窒素圧力計が破損していることを確認した。

当該圧力計を取り替える。
19 10月10日 2号機 定期事業者検査中 非常用ディーゼル発電機設備において、運転中の一次水循環ポンプのメカニカルシールからわずかな水の漏えいがあることを確認した。

当該メカニカルシールを取り替える。

(非常用ディーゼル発電機設備:外部からの電力供給がなくなった場合に炉心を冷却する設備に電力を供給するための設備)
20 10月10日 共通 管理区域内に入域直後に作業準備をしていた作業員のAPDが警報を発報した。被ばくを伴う作業ではないにもかかわらず、APDの被ばく線量が上がっていたことを確認した。

当該APDを点検する。当該APDを装着していた作業員の被ばく線量を評価する。

(APD:警報付ポケット線量計。被ばく線量を管理する機器)
21 10月13日 共通 1,2号機建物内の誘導灯点検において、誘導灯の位置が消防設備図面と異なることを確認した。

当該図面を修正する。
22 10月13日 共通 サイトバンカ建物2階の誘導標識点検において、タンク室内の蛍光灯の劣化による蓄光式誘導標識の輝度不足を確認した。

当該蛍光灯の玉替えを行う。

(サイトバンカ建物:使用済のチャンネルボックスや制御棒等の放射性固体廃棄物を貯蔵・保管するための建物)
(蓄光式誘導標識:照明等の外光により蓄光し、停電等により照明がなくなった後も一定時間自ら発光する誘導標識)
23 10月13日 共通 サイトバンカ建物の誘導灯点検において、誘導灯の分電盤に漏電遮断を行うブレーカーを3か所で使用していることを確認した。なお、誘導灯設置基準では電源回路には、地絡遮断装置(漏電遮断器)が設けられていないこととなっている。

当該ブレーカーを地絡遮断(漏電遮断)機能のないものに取り替える。
24 10月13日 2号機 定期事業者検査中 廃棄物処理建物外気処理装置の排水作業において、ドレン系統の逆止弁の動作不良を確認した。

当該逆止弁の清掃を行う。
25 10月13日 共通 3号機ヤードの合併処理浄化槽北側での削孔作業において、埋設接地線を切断したことを確認した。

当該接地線を復旧する。
26 10月13日 共通 クレーン車の運転操作を誤り、発電所構内のガードレールに接触したことを確認した。

損傷したガードレールを補修する。