11月前半(12月7日公表)
不適合の管理状況(2023年11月前半審議分)
2023年11月1日~2023年11月15日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。
なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。
Aグレード 0件
対象となる事象は、ありませんでした。
Bグレード 0件
対象となる事象は、ありませんでした。
Cグレード 3件
No | 審議日 | 号機 | プラント 状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 11月2日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 原子炉格納容器真空破壊弁用の電磁弁開閉試験において、電磁弁閉動作時に原子炉格納容器真空破壊弁の閉状態を示すランプが点灯しなかった。現場を確認したところ、原子炉格納容器真空破壊弁のパッキンがずれておりシート面に噛みこんでいたため、閉ランプが点灯しなかった。 当該パッキンを取り替える。 |
2 | 11月14日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 中央制御室空気調和装置の巡視において、基礎部周辺から凝縮水が滲み出て水たまりができていることを確認した(11月2日確認)。 当該装置内の止水処理(コーキング)を行う。 |
3 | 11月14日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 中央制御室空気調和装置の巡視において、基礎部周辺から凝縮水が滲み出て水たまりができていることを確認した(11月10日確認、11月2日時発生事象への対策後に再度確認された)。 当該装置内の止水処理(防水塗装)を行う。 |
Dグレード 49件
No | 審議日 | 号機 | プラント 状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 11月2日 | 共通 | - | 放射性気体・液体廃棄物中のストロンチウム測定前処理等業務において、電気炉を使用したところ、通常1時間程度で設定温度600℃まで到達するところ、1時間を経過しても115℃までしか温度上昇しなかった。 当該電気炉を点検する。 |
2 | 11月2日 | 共通 | - | 自治体モニタリングポスト(古浦局)の点検において、無停電電源装置用バッテリーの寿命を知らせる警報が発報していることを確認した。 なお、放射線モニタの測定値は異常のないことを確認している。 当該バッテリーを取替える。 (モニタリングポスト:空間放射線量を測定するため原子力施設周辺に設置された放射線観測装置) |
3 | 11月2日 | 共通 | - | 大型ホース展張車について、2023年9月に車両部分の点検を計画していたが、当該車両は艤装部分の点検中で発電所内になく、車両部分の点検が実施できないことを確認した。 艤装部の点検終了後に車両部分の点検を行う。 |
4 | 11月2日 | 共通 | - | 所内ボイラーの空気作動弁点検において、噴霧蒸気元弁用減圧弁の圧力調整ハンドル部からわずかな空気の漏えいがあることを確認した。 当該減圧弁を取り替える。 (所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置) |
5 | 11月2日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 洗濯廃液処理設備の計器点検において、ランドリ・ドレンサンプルポンプ出口圧力計の誤差が精度外であることを確認した。 当該圧力計を校正する。 (洗濯廃液処理設備:洗濯後の排水を処理する設備) |
6 | 11月2日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 洗濯廃液処理設備の計器点検において、ランドリ・ドレン濃縮器循環ポンプ出口圧力計の誤差が精度外であることを確認した。 当該圧力計を校正する。 |
7 | 11月2日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 燃料交換監視水中用カメラの点検において、端子台収納部を解放したところ、端子台ケーブル締付けビスが発錆していることを確認した。 当該装置の絶縁測定、端子台の交換可否確認および水の侵入経路の調査を実施し、補修する。 |
8 | 11月2日 | 共通 | - | 可搬式窒素供給装置車の外観点検、機能性能試験を毎月実施するところ、車両の補修により所外にあり、9月分の点検が実施できなかった。 当該車両の補修完了後、点検を行う。 (可搬式窒素供給装置車:重大事故等発生時に原子炉格納容器内他の水素爆発を防止するための窒素ガスを製造する装置を搭載した車両) |
9 | 11月2日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 動力変圧器(2B1)の計器点検において、温度計の誤差が精度外であることを確認した。 当該温度計を校正する。 |
10 | 11月2日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 動力変圧器(2B2)の計器点検において、温度計の誤差が精度外であることを確認した。 当該温度計を取り替える。 |
11 | 11月2日 | 共通 | - | 自治体モニタリングポスト(御津局)の点検において、無停電電源装置用バッテリーの寿命を知らせる警報が発報していることを確認した。 なお、放射線モニタの測定値は異常のないことを確認している。 当該バッテリーを取替える。 |
12 | 11月2日 | 共通 | - | 工事用車両の運転操作を誤り、発電所構内のガードレールに接触したことを確認した。 損傷したガードレールを補修する。 |
13 | 11月2日 | 共通 | - | 水ろ過装置の受電作業において、警報回路のタイマー動作不良により制御電源の警報が消灯しなかった。 当該タイマーを取り替える。 (水ろ過装置:凝集沈殿およびろ過処理により淡水中の濁度成分を除去する装置) |
14 | 11月2日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 液体廃棄物処理設備の計器点検において、濃縮器加熱蒸気圧力調節計のデータ採取時にボンベからゲージセーバを介して圧力を入力すると調節計の指示変化が遅く、入力圧力を0としても指示値が0に戻らないことを確認した。 当該ゲージセーバを点検する。 (ゲージセーバ:圧力が急激に変化し一時的に過大な圧力がかかるような場合に圧力計を保護する機器) |
15 | 11月2日 | 共通 | - | 2号機原子力災害対策資機材車両の保管エリアでの掘削作業において、当該エリア周辺の斜面安定化対策で設置した2か所の抑止杭の一部を掘削していることを確認した。 当該箇所をコンクリートで埋め戻す。 |
16 | 11月2日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 2号機中央制御室に設置している自動火災報知設備の表示盤において、原子炉建物2階の火災感知器の無応答エラーが発生していることを確認した。 当該感知器を取り替える。 |
17 | 11月2日 | 共通 | - | 水ろ過装置の巡視において、硫酸注入配管の接続部に析出物が付着していることを確認した。 当該接続部を補修する。 |
18 | 11月2日 | 共通 | - | 1、2号機北側防波壁のうち海域張り出し部分の鋼管杭に一部腐食があることを確認した。 当該腐食部を補修する。 |
19 | 11月7日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 低圧配電盤しゃ断器の点検において、しゃ断器の閉路動作時の電圧が基準値を外れていることを確認した。 当該しゃ断器を補修する。 |
20 | 11月7日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 非常用ディーゼル発電機設備の燃料移送配管ダクトのコンクリート蓋の一部に割れが発生していることを確認した。 当該コンクリート蓋を補修する。 (非常用ディーゼル発電機設備:外部からの電力供給がなくなった場合に炉心を冷却する設備に電力を供給するための設備) |
21 | 11月7日 | 共通 | - | 2号機原子炉建物3階の非常用電気室送風機室において、台車にて足場材を運搬中、台車が設備ガードに接触してポールが破損した。 当該設備ガードのポールを取り替える。取替完了までは仮設のバリケードを設置する。 |
22 | 11月7日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 主蒸気トンネル室冷却機用電動機の分解点検において、ブラケットが摩耗していることを確認した。 当該ブラケットを補修する。 (ブラケット:ベアリングを固定するための部品) |
23 | 11月7日 | 共通 | - | 工事用車両の運転操作を誤り、発電所構内に駐車中の車両に接触したことを確認した。 駐車車両を補修する。 |
24 | 11月7日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 液体廃棄物処理設備の計器点検において、スラッジ分離タンク水位記録計内のケーブル接触不良を確認した。 当該部品を取り替える。 (スラッジ分離タンク:復水フィルタ等の洗浄時に発生する水に含まれる不純物等(フィルタスラッジ)を沈降・分離するため、一時的に貯蔵するタンク) (復水フィルタ:原子炉へ送る水の浄化を行う機器) |
25 | 11月7日 | 共通 | - | 3号機海水電解装置の隔離作業において、注入流量調節弁前弁の電源切操作をしたところ、故障を知らせる警報を発報し、装置が自動停止した。 当該警報のインターロック動作が正常であることを確認後、電源を復旧し、海水電解装置を再起動する。 (海水電解装置:海生生物の付着を抑制するため、海水を電気分解して次亜塩素酸ナトリウムを生成し、海水を使用している機器に注入する装置) |
26 | 11月10日 | 共通 | - | EAMにおいて、第2四半期末の不適合等処置状況を確認したところ、電子記録に不備がある案件を確認した。 当該案件についてEAMの登録情報を修正する。 (EAM(統合型保全システム):保守管理活動全体を管理するシステム) |
27 | 11月10日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 動力盤しゃ断器点検において、予備変圧器受電しゃ断器が収納されている盤の結露防止用ヒータが発熱しないことを確認した。なお、当該盤の設置場所は空調制御された室内であり、結露は発生しない環境にある。 ヒータを「切」運用とする。 |
28 | 11月10日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 燃料交換監視水中用カメラの点検において、カメラ附属の照明灯正面カバーのボルトを取り外す際にボルトが折損した。 当該ボルトを取り替える。併せて、動きが固いボルトも取り替える。 |
29 | 11月10日 | 共通 | - | 2号機主蒸気逃がし安全弁排気管(配管と当て板)の使用前事業者検査(溶接)において、設計建設規格の要求を満足しない当て板の材料について、材料検査を合格としていたことを確認した。 当て板は取り付け前であり、設計建設規格の要求を満足する材料を選定し、使用前事業者検査(溶接)計画書を改訂のうえ、再度材料検査を受検する。 (主蒸気逃がし安全弁:原子炉内の圧力が上昇した場合、圧力を低下させるための弁) (当て板:サポート設置のため配管に取り付ける部材) |
30 | 11月10日 | 共通 | - | 水ろ過装置の配電盤点検において、保護継電器の動作表示部の不調を確認した。 当該保護継電器を取り替える。 (保護継電器:電流や電圧の急激な変化から電気回路を保護するための装置) |
31 | 11月10日 | 1号機 | 廃止措置中 | 放水路モニタ室の巡視において、エアコンが故障していることを確認した。 当該エアコンを取り替える。 |
32 | 11月10日 | 共通 | - | 固体廃棄物貯蔵所に保管中のドラム缶の点検において、ドラム缶1本の表面に錆があることを確認した。 当該ドラム缶の内容物を詰め替える。 |
33 | 11月10日 | 共通 | - | モルタル固化設備においてモルタル充填を行った9体の廃棄体のうち1体について、廃棄体の基準に適合しないことを確認した。 当該廃棄体を識別し、保管する。 (モルタル固化設備:配管廃材等の不燃性の放射性固体廃棄物をモルタルで固化する設備) (廃棄体:配管廃材等の不燃性の放射性固体廃棄物を溶融設備で溶融した物や溶融できない物を切断してドラム缶に詰め、モルタルを充填し、固化したもの) |
34 | 11月10日 | 共通 | - | 未然防止処置4件の処置計画が不適合判定検討会(是正処置の適切性確認)に付議されていないことを確認した。 当該案件を不適合判定検討会(是正処置の適切性確認)に付議する。 |
35 | 11月10日 | 共通 | - | 3号機計算機用無停電電源装置充電器盤の点検において、警報ブザーの交換を行ったところ、警報表示装置が故障した。確認の結果、電圧がある状態でブザー交換を実施したことが原因で当該装置が故障したことが判明した。 故障した警報表示装置を取り替える。また、同様な作業においては無電圧で交換作業を実施する手順とする。 |
36 | 11月10日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 第2-66kV開閉所設備の点検において、しゃ断器の警報を表示する故障表示器の不調を確認した。 当該故障表示器を取り替える。 |
37 | 11月10日 | 共通 | - | 2号機中央制御室非常用再循環送風機室の巡視において、仮置き申請書の期限切れおよび仮置きエリア図と異なる位置に仮置きしていることを確認した。 当該仮置き物品を撤去する。 |
38 | 11月10日 | 共通 | - | 2号機中央制御室非常用再循環送風機室の巡視において、仮置き工具棚を中央制御室非常用再循環処理装置に固縛していることを確認した。 当該仮置き工具棚を撤去する。 |
39 | 11月14日 | 共通 | - | 純水装置の現場確認において、脱湿装置排気弁用電磁弁からわずかな空気の漏えいがあることを確認した。 当該電磁弁を取り替える。 (純水装置:発電所の運転に使用する浄化した水を作る装置) |
40 | 11月14日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 廃棄物処理建物の巡視において、手動弁のシートリークにより、隔離されている所内蒸気系統の圧力計に圧力指示があることを確認した。 当該弁を点検する。 (所内蒸気系統:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する系統) |
41 | 11月14日 | 共通 | - | 放射性気体・液体廃棄物中のストロンチウム測定前処理等業務において、測定装置の測定用ガス流量調節器付減圧弁からわずかな測定用ガスの漏えいがあることを確認した。 当該流量調節器付減圧弁を取り替える。 |
42 | 11月14日 | 共通 | - | 管理事務所1号館の自動火災報知設備点検において、排煙口を開けて感知器の点検を行うところ、排煙口の固着により開閉できず、感知器の点検ができなかった。 当該排煙口を補修し、感知器を点検する。 |
43 | 11月14日 | 共通 | - | 所内ボイラー給水配管の点検において、漏えい跡があり、耐圧試験を実施したところ、わずかな水の漏えいを確認した。 当該漏えい部を補修する。 |
44 | 11月14日 | 共通 | - | 発電所構内倉庫の自動火災報知設備点検において、倉庫内仮設ハウスの天井面が防炎シートで覆われており、仮設ハウス内の火災が感知できないことを確認した。 当該仮設ハウス内の可燃物を除去または天井面に開口部を設ける等の処置を行う。 |
45 | 11月14日 | 共通 | - | 自治体モニタリングポスト(大芦局)の点検において、局舎内のエアコンの振動が大きいことを確認した。 当該エアコンを取り替える。 |
46 | 11月14日 | 共通 | - | 作業員がガラスバッジを紛失したことを確認した。なお、当該作業員は11月1日以降、放射線管理区域に入域していない。 当該作業員の被ばく線量を評価する。 (ガラスバッジ:一定期間の被ばく放射線を測る個人積算線量計) |
47 | 11月14日 | 1号機 | 廃止措置中 | タービン建物空調換気設備の点検終了に伴う復旧作業において、エゼクタ室排風機のスイッチを復旧したところ、意図せず当該排風機が自動起動した。また、当該排風機のスイッチを起動、自動、停止位置に切り替えても起動したままの状態となった。 当該排風機の制御回路を点検する。 (エゼクタ:蒸気の力を利用し、復水器内の空気を抽出する装置) (復水器:主タービンを回し終えた後の蒸気を海水で冷却し、凝縮させ、水に戻す機器) |
48 | 11月14日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 廃棄物処理建物の監視カメラ点検において、カメラケース蓋の留め具が外れ、蓋が閉められないことを確認した。 当該カメラケースの留め具を補修する。 |
49 | 11月14日 | 共通 | - | サイトバンカ設備ろ過脱塩装置制御盤の警報テストを行ったところ、工程表示の「逆洗」が点灯しなかった。LED電球を交換しても点灯しないことから、確認したところ、当該ランプの盤内配線接続部が外れていることを確認した。 当該工程表示ランプおよび配線を取り替える。 (サイトバンカ設備:使用済のチャンネルボックスや制御棒等の放射性固体廃棄物を貯蔵・保管するための設備) (サイトバンカ設備ろ過脱塩装置:サイトバンカ建物内のプール水の浄化を行う機器) |