11月後半(12月20日公表)

不適合の管理状況(2023年11月後半審議分)

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2023年11月16日~2023年11月30日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。

なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。

Aグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Bグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Cグレード 4件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 11月17日 2号機 定期事業者検査中 燃料取替機の制御盤点検において、横行装置現在位置の表示灯が故障していることを確認した。

当該表示灯を取り替える。
2 11月17日 2号機 定期事業者検査中 高圧炉心スプレイ系バッテリーの液温測定において、誤ってバッテリー内部に棒状温度計が落下し、破損した。

当該温度計を回収し、バッテリーに影響のないことを確認する。

(高圧炉心スプレイ系:原子炉内の冷却水が減少したり配管破断により冷却水が流失したとき等に炉心を冷却するための系統)
3 11月24日 2号機 定期事業者検査中 非常用ディーゼル発電機設備の1次水冷却器点検において、伝熱管2本が減肉し、閉止栓取付基準に達していることを確認した。

当該伝熱管への閉止栓取付を行う。

(非常用ディーゼル発電機設備:外部からの電力供給がなくなった場合に炉心を冷却する設備に電力を供給するための設備)
4 11月24日 2号機 定期事業者検査中 原子炉隔離時冷却設備のタービン排気隔離弁の動作確認において、電源を入れたところモータは動作したが弁本体が動作しなかったことを確認した。

当該弁の駆動機構を点検する。

(原子炉隔離時冷却設備:原子炉の停止後、何らかの原因で給水が停止した場合等に原子炉水位を維持する設備)

Dグレード 26件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 11月17日 1号機 廃止措置中 所内蒸気設備の計器点検において、所内蒸気ドレンモニタ検出器温度計の誤差が精度外であることを確認した。

当該温度計を取り替える。
2 11月17日 共通 運転中の水ろ過装置において加圧水タンク入口弁近傍の配管からわずかな水の漏えいがあることを確認した。

当該配管を補修する。

(水ろ過装置:凝集沈殿およびろ過処理により淡水中の濁度成分を除去する装置)
3 11月17日 共通 巡視点検において、運転中の所内ボイラ水面計からわずかな水の漏えいがあることを確認した。

当該水位計のパッキンを取り替える。

(所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置)
(水面計:ボイラの液面の水位を外部から測る計測器)
4 11月17日 2号機 定期事業者検査中 循環水ポンプ(A号機)の分解点検において、コラムパイプ、サポート、保護管のライニングに剥離、浮き、割れが確認された。

当該部品のライニングを補修する。

(循環水ポンプ:主タービンを回し終えた後の蒸気を水に戻す復水器に海水を送るポンプ)
(コラムパイプ:ポンプ羽根車からの水を系統へ送る流路の管)
(サポート:コラムパイプ内で軸受を指示する部品)
(保護管:軸が直接流体に触れないように保護する管)
(ライニング:腐食を防止する表面処理)
5 11月17日 共通 2号機原子炉建物地下2階の巡視において、原子炉隔離時冷却設備のポンプ室内で汚物を発見した。

汚物を撤去し、床面を清掃する。

(原子炉隔離時冷却設備:原子炉の停止後、何らかの原因で給水が停止した場合等に原子炉水位を維持する設備)
6 11月17日 2号機 定期事業者検査中 循環水ポンプ(C号機)の分解点検において、コラムパイプ、サポート、保護管のライニングに剥離、浮き、割れが確認された。

当該部品のライニングを補修する。
7 11月17日 共通 2号機大物搬入口での搬出作業において、足場材のサーベイを行っていたところ、足場パイプの接続部品の中から飴の包装袋を発見した。(管理区域内での飲食、喫煙を禁止している)

発見された飴の包装袋を非管理区域へ搬出する。また、各協力会社の放射線管理責任者に本事象の内容および不要物の持ち込み禁止について周知する。
8 11月17日 共通 ガスタービン発電機建物内の消防設備電線管敷設作業において、電動ドリルにより電線収納ボックスに穴あけを行ったところ、内部の自動火災報知設備用ケーブルを損傷させた。

当該ケーブルの損傷箇所を補修する。
9 11月17日 共通 サイトバンカ建物の巡視において、地下配管ダクトのコンクリートハッチからわずかな雨水の滴下があり、側溝に溜まっていることを確認した。

当該部の止水処理を行う。

(サイトバンカ建物:使用済のチャンネルボックスや制御棒等の放射性固体廃棄物を貯蔵・保管するための建物)
10 11月21日 2号機 定期事業者検査中 復水器の点検において、復水器水室および復水器A1出口弁の内面ゴムライニングの剥離、膨れを確認した。

当該箇所のライニングを補修する。

(復水器:主タービンを回し終えた後の蒸気を海水で冷却し凝縮させ、水に戻す機器)
11 11月21日 2号機 定期事業者検査中 タービン建物ダストモニタのろ紙交換後、サンプラを起動したところ、ろ紙送り装置の異常を知らせる警報が発報し、サンプラが自動停止した。確認したところ、ろ紙送り機構の歯車部の汚損、シャーピンの折損を確認した。

ろ紙送り機構の歯車の清掃およびシャーピンを取り替える。

(ダストモニタ:空気中の放射性物質濃度を測定する計測器)
(シャーピン:伝動用歯車と軸を連結し、動力を伝えるピン。過負荷状態となるとピンが切れて機械を保護する部品。)
12 11月21日 共通 1,2号機チェックポイントの入域ゲートの開動作が遅く、定められた時間内に動作が完了しないため、警報が発報した。

当該ゲートを補修する。

(チェックポイント:管理区域への人の出入りを管理する場所)
13 11月21日 2号機 定期事業者検査中 計算機用無停電電源装置の計器点検において、交流入力電圧計の誤差が精度外であることを確認した。

当該電圧計を取り替える。
14 11月24日 2号機 定期事業者検査中 除じん機の点検において、排水案内板のボルト・ナット取付け部が減肉していることを確認した。

当該案内板を補修する。

(除じん機:発電所で使用する冷却水(海水)のゴミ等を除去する機器)
15 11月24日 2号機 定期事業者検査中 燃料交換監視用カメラの点検において、固定金具連結部のピンおよび照明反射板の取付ボルトが折れていることを確認した。

当該ピンおよび取付ボルトを取り替える。
16 11月24日 共通 基準流量計の点検において、指示値が精度外れの流量検出器があることを確認した。

当該流量検出器は識別し、使用不可とする。また、当該基準流量計を用いて校正を行った機器については影響評価を行い、測定値に影響のないことを確認する。

(基準流量計:ダストサンプラ等の校正に使用する機器)
17 11月24日 3号機 建設中 屋外消火栓の点検において、開閉弁(サービス建物近傍)の軸封部からわずかな水の滴下があることを確認した。

当該開閉弁を取り替える。
18 11月24日 3号機 建設中 屋外消火栓の点検において、開閉弁(サービス建物近傍)のシート部からわずかな水の滴下があることを確認した。

当該開閉弁を取り替える。
19 11月24日 3号機 建設中 屋外消火栓の点検において、サービス建物近傍など3か所の消火栓格納箱の腐食、錆があることを確認した。

当該格納箱を取り替える。
20 11月24日 共通 是正処置及び未然防止処置6件の処置計画が不適合判定検討会(是正処置の適切性確認)に付議されていないことを確認した。

当該案件を不適合判定検討会(是正処置の適切性確認)に付議する。
21 11月28日 2号機 定期事業者検査中 原子炉給水ポンプ駆動用蒸気タービンの点検において、主油ポンプ(A-2号機)の軸受箱と軸受外径のはめ合いが管理値を外れていることを確認した。

当該軸受部のはめ合い状況を評価し、復旧する。

(原子炉給水ポンプ:原子炉へ水を送るポンプ)
22 11月28日 2号機 定期事業者検査中 原子炉給水ポンプ駆動用蒸気タービンの点検において、主油ポンプ(B-2号機)の軸受箱と軸受外径のはめ合いが管理値を外れていることを確認した。

当該軸受部のはめ合い状況を評価し、復旧する。
23 11月28日 共通 1号機原子炉建物5階での搬出作業において、GM計数管式サーベイメーターで足場用クランプを測定していたところ、GM計数管が突起部分に接触し、破損した。

当該GM計数管を取り替える。

(GM計数管:サーベイメーターの一種であり、内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量の測定を行う機器)
24 11月28日 共通 1,2号機チェックポイントにおいて、作業員が放射線管理区域用下着を着用したまま体表面モニタ前まで退出したことを確認した。

管理区域用下着を回収し、汚染がないことを確認する。

(体表面モニタ:体の表面に放射性物質が付着していないかを検査する装置)
25 11月28日 2号機 定期事業者検査中 放射化学分析室に設置しているイオンクロマトグラフの点検において、モニター画面が映らないことを確認した。

当該モニターを取り替える。

(イオンクロマトグラフ:液体中に溶解しているイオン種の濃度を定量する分析機器)
26 11月28日 2号機 定期事業者検査中 電源内蔵型照明のバッテリー取替に伴い点灯確認を実施したところ、機器内の回路または直流電源の故障を示す表示灯が点滅し、照明が点灯しないことを確認した。

当該照明の制御回路部を取り外し、メーカに原因調査を依頼する。必要により当該照明を取り替える。