1月前半(2月7日公表)

不適合の管理状況(2024年1月前半審議分)

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2024年1月1日~2024年1月15日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。

なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。

Aグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Bグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Cグレード 5件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 1月5日 2号機 定期事業者検査中 非常用ディーゼル発電機設備の点検において、主軸受メタルにわずかな剥離および傷があることを確認した。

当該軸受メタルを取り替える。

(非常用ディーゼル発電機設備:外部からの電力供給がなくなった場合に炉心を冷却する設備に電力を供給するための設備)
(軸受メタル:すべり軸受の摺動部の金属)
2 1月5日 2号機 定期事業者検査中 原子炉補機冷却水設備熱交換器の点検において、水室のライニングに剥離、亀裂および変形があることを確認した。

当該ライニングを補修する。

(原子炉補機冷却水設備:原子炉の運転に必要な各系統の機器(ポンプ、冷凍機、熱交換器等)へ冷却水を供給する設備)
(熱交換器:ポンプ電動機等の機器へ供給している冷却水を冷やすための機器)
(ライニング:腐食を防止するための表面処理)
3 1月12日 2号機 定期事業者検査中 非常用ディーゼル発電機設備の点検において、燃料噴射ポンプの燃料入口穴にわずかな浸食があることを確認した。

当該噴射ポンプを取り替える。
4 1月12日 2号機 定期事業者検査中 非常用ディーゼル発電機設備の点検において、クランクピンの軸受メタルにわずかな剥離および傷があることを確認した。

当該軸受メタルを取り替える。
5 1月12日 2号機 定期事業者検査中 非常用ディーゼル発電機設備の点検において、ピストンのメッキ部にわずかな傷および腐食があることを確認した。

当該ピストンを取替える。

Dグレード 27件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 1月5日 共通 2号機取水槽の巡視において、作業用足場上の昇降口部分に手摺りがなく開口部となっていることを確認した。

当該手摺りの開口部にチェーンを取り付ける。

(取水槽:冷却用の海水を取水するための設備)
2 1月5日 1号機 廃止措置中 原子炉補機冷却水設備において、原子炉補機冷却水ポンプ入口弁および原子炉補機冷却水熱交換器出口弁のシート部からわずかな水の漏えい(運転系統から停止系統への漏れ込み)があることを確認した。

当該弁を点検する。

(原子炉補機冷却水ポンプ:原子炉の運転に必要な各系統の機器(ポンプ、冷凍機、熱交換器等)へ冷却水を供給する機器)
3 1月5日 共通 2号機原子炉建物の巡視において、保護メガネが必要な個所で着用していない作業員がいることを確認した。

保護メガネ未着用の作業員に着用を指示する。
4 1月5日 3号機 建設中 中央制御室空調換気設備の防火ダンパの点検において、当該ダンパの羽根が手動で動かないことを確認した。

当該ダンパを取り替える。
5 1月5日 2号機 定期事業者検査中 循環水ポンプの点検において、スタフィングボックスのライニングに剥離、割れがあることを確認した。

当該部品のライニングを補修する。

(循環水ポンプ:主タービンを回し終えた後の蒸気を水に戻す復水器に海水を送るポンプ)
(スタフィングボックス:グランドパッキンやメカニカルシールなどの軸封部品を装着する部品)
6 1月5日 共通 駐車していた大型送水ポンプ車を移動させたところ、接続中であった充電ケーブルコネクターが破損した。

当該コネクターを補修する。

(大型送水ポンプ車:原子炉冷却機能喪失時に使用する移動式代替熱交換設備及び放射性物質拡散抑制時に使用する放水砲への海水供給として使用する設備)
7 1月5日 共通 作業被ばく実績確認において、被ばくを伴う作業ではないにもかかわらず、APDの被ばく線量が上がっていたことを確認した。

当該APDを使用禁止とする。当該APDを装着していた作業員の被ばく線量を評価する。

(APD:警報付ポケット線量計。被ばく線量を管理する機器)
8 1月5日 共通 サイトバンカ建物1階(管理区域内)において、運転員がグレーチング階段を降りる際に、踵を擦りむいた。管理区域内で創傷した場合、放射線管理員へ連絡し処置(汚染検査等)を受ける必要があったが、放射線管理員へ連絡しないまま通常の退域手順通り体表面モニタを通過し、非管理区域へ退域した。退域後、創傷部の汚染検査を行い、汚染がないことを確認している。

創傷部の汚染検査および手当てを行う。
9 1月5日 共通 外部教育機関による労働安全衛生法で求められる粉じん作業の特別教育が行われないまま、特別教育修了証が発行され、構内作業に従事した作業員がいたことを元請会社からの報告により確認した。

協力会社に向け、特別教育の確実な実施・管理について要請する。
10 1月9日 2号機 定期事業者検査中 鉄イオン注入装置の点検において、配管の継手部に腐食が確認された。

当該継手を補修する。

(鉄イオン注入装置:復水器内の冷却配管内面に金属酸化被膜を作って保護するための装置)
11 1月9日 共通 ガラスバッジ収納ケースについて、ガラスバッジのタイプに合わせた収納ケースを使用するところ、異なるタイプの収納ケースを使用して管理区域に入域していることを確認した。

該当者のガラスバッジについて、保守的な測定条件での評価を実施する。

(ガラスバッジ:一定期間の被ばく放射線を測る個人積算線量計)
12 1月9日 共通 所内ボイラー(3号)の巡視において、運転中のドラム水面計からわずかな水の漏えいがあることを確認した。

当該水位計のガラスおよびパッキンを取り替える。

(所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置)
(ドラム:ボイラーの上部に設置し蒸気を取り出す設備)
13 1月9日 共通 2号機復水ろ過脱塩器のフィルターエレメントの購入において、品質保証計画書が提出されていないことを確認した。

受注者に対し品質保証計画書の提出を要請する。

(復水ろ過脱塩器:原子炉へ送る水の浄化を行う機器)
(フィルターエレメント:ろ過脱塩器の中でろ過を行う部品)
14 1月9日 2号機 定期事業者検査中 原子炉建物地下2階および2階の電源内蔵型照明のバッテリー取替作業において、点灯確認を実施したところ、点灯しない照明器具があることを確認した。

当該照明の制御回路部を取り外し原因調査する。必要により当該照明器具を取り替える。
15 1月9日 2号機 定期事業者検査中 タービン建物地下1階の電源内蔵型照明のバッテリー取替作業において、点灯確認を実施したところ、照度が安定しない照明器具があることを確認した。

当該照明の制御回路部を取り外し原因調査する。必要により当該照明器具を取り替える。
16 1月9日 共通 3号機消防設備配置図面集の誘導灯の向きが現地と異なることを確認した。また、図面集の誘導灯のシンボルが記号一覧表の凡例にないシンボルが使用されていた。

消防設備配置図面集を修正する。
17 1月9日 共通 テレテクタの点検において、線量表示値が誤差許容範囲を外れていることを確認した。

当該テレテクタを補修または取替を行う。

(テレテクタ:サーベイメーターの一種であり、放射線源から離れて測定ができる釣竿タイプの機器)
(サーベイメーター:持ち運び可能な放射線量を測定する機器)
18 1月12日 2号機 定期事業者検査中 鉄イオン注入装置の点検において、鉄イオン溶解タンクの配管継手ライニング部にへこみがあることを確認した。

当該継手を補修する。
19 1月12日 2号機 定期事業者検査中 除じん機(C号機)の点検において、洗浄配管の継手部に腐食を確認した。

当該継手部を補修する。

(除じん機:海水中のごみを除去するためのネットおよびネットを回転させる機器)
20 1月12日 2号機 定期事業者検査中 除じん機(D号機)の点検において、洗浄配管のノズル取替を行ったところ、1か所についてノズル取付用のネジ山が潰れていることを確認した。

当該ネジ部を補修する。
21 1月12日 共通 所内ボイラー(4号)の計器点検において、薬品注入ポンプ出口圧力計の誤差が精度外であることを確認した。

当該圧力計を取り替える。
22 1月12日 2号機 定期事業者検査中 原子炉補機冷却水設備の計器点検において、原子炉補機冷却水ポンプ(A号機)出口圧力スイッチの誤差が精度外であることを確認した。

当該圧力スイッチを校正する。
23 1月12日 2号機 定期事業者検査中 原子炉補機冷却水設備の計器点検において、原子炉補機冷却水ポンプ(C号機)出口圧力スイッチの誤差が精度外であることを確認した。

当該圧力スイッチを校正する。
24 1月12日 共通 2号機原子炉建物1階の巡視において、電工ドラムの点検識別シールが12月点検の青シールでないことを確認した。

当該電工ドラムの点検を行い、当該月のシールに張り替える。

(電工ドラム:電源コードを円筒状に巻いて収納できる延長コード)
25 1月12日 共通 運転中の所内ボイラー(4号)において、ドラム水位設定値に対し高めで制御していることを確認した。

ドラム水位調節計を調整する。
26 1月12日 2号機 定期事業者検査中 所内蒸気設備の計器点検において、所内蒸気ドレン回収タンクの水位スイッチの誤差が精度外であることを確認した。

当該水位スイッチを清掃する。
27 1月12日 共通 所内ボイラー(4号)の計器点検において、pH計の誤差が精度外であることを確認した。

当該計器を校正する。

(pH計:酸性、アルカリ性の度合を示す計器)