2月後半(3月21日公表)

不適合の管理状況(2024年2月後半審議分)

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2024年2月16日~2024年2月29日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。

なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。

Aグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Bグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Cグレード 2件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 2月16日 2号機 定期事業者検査中 非常用ディーゼル発電機設備の1次水冷却器点検において、伝熱管1本が減肉し、閉止栓取付基準に達していることを確認した。なお、伝熱管全体の施栓率には十分な余裕があり、冷却器の性能に影響はない。

当該伝熱管への閉止栓取付を行う。

(非常用ディーゼル発電機設備:外部からの電力供給がなくなった場合に炉心を冷却する設備に電力を供給するための設備)
2 2月27日 2号機 定期事業者検査中 中央制御室において、計装用分電盤の異常を知らせる警報が発報した。調査したところ、計装用電磁弁制御電源回路に原因があることを確認した。

計装用電磁弁制御電源の下流にある制御回路を点検する。

Dグレード 30件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 2月16日 3号機 建設中 中央制御室において、作業用分電盤の異常を知らせる警報が発報した。現場を確認したところ、屋外の作業用仮設ハウス内の変圧器1基の絶縁不良を確認した。

当該変圧器を取り替える。
2 2月16日 2号機 定期事業者検査中 高圧炉心スプレイ設備の計器点検において、充電器蓄電池電流計の誤差が精度外であることを確認した。

当該電流計を取り替える。

(高圧炉心スプレイ設備:原子炉内の冷却水が減少したり配管が破れて急速に冷却水が流失したとき等に緊急に炉心を冷却するための設備)
3 2月16日 2号機 定期事業者検査中 高圧炉心スプレイ設備の計器点検において、充電器負荷電流計の誤差が精度外であることを確認した。

当該電流計を取り替える。
4 2月16日 共通 可搬式モニタリングポストの点検において、基板が故障していることを確認した。

当該基板を取り替える。
5 2月16日 共通 水ろ過装置の薬品計量槽に薬品を補充したところ、規定値になっても薬品入口弁が閉止しないことを確認した。

原因調査を行う。

(水ろ過装置:凝集沈殿およびろ過処理により淡水中の濁度成分を除去する装置)
6 2月16日 2号機 定期事業者検査中 液体廃棄物処理設備の点検において、化学廃液濃縮器蒸気出口弁駆動用電磁弁からわずかな空気の漏えいを確認した。

当該電磁弁を取り替える。

(化学廃液濃縮器:化学廃液を濃縮処理する機器)
7 2月16日 2号機 定期事業者検査中 原子炉給水ポンプ駆動用蒸気タービンの制御装置点検において、演算器盤内のLANボックスが故障していることを確認した。

当該LANボックスを取り替える。

(原子炉給水ポンプ:原子炉へ水を送るポンプ)
8 2月20日 2号機 定期事業者検査中 発電機関係設備の点検において、水素ガス乾燥器出口配管内部が錆びていることを確認した。

当該配管の発錆範囲を調査し、必要により対策を行う。

(水素ガス乾燥器:発電機回転子の冷却媒体として水素ガスを使用している。その水素ガス中の湿気を除去する機器)
9 2月20日 1号機 廃止措置中 タービン建物1階の巡視において、復水ろ過脱塩器室のドアノブが脱落したことを確認した。

当該ドアノブを補修する。

(復水ろ過脱塩器:原子炉へ送る水の浄化を行う機器)
10 2月20日 共通 化学消防車の運転訓練において、艤装部が路面と接触し、左後部カバーの変形および反射材の脱落を確認した。

当該部を補修する。
11 2月20日 共通 2号機発電機出力変換器の点検において、県テレメータに伝送している発電機出力のデータが入力異常となっていることを確認した。

当該変換器の作業状態を復旧する。
12 2月20日 2号機 定期事業者検査中 廃棄物処理建物1階の化学廃液濃縮器循環ポンプ室扉のドアクローザーの連結部が外れていることを確認した。

当該ドアクローザーを補修する。
13 2月20日 共通 1,2号機チェックポイントにおいて、作業員が非管理区域で摂取したキャラメルの残渣が歯に挟まった状態で管理区域に1歩程度入域したことを確認した。

当該作業員を非管理区域に退出させる。

(チェックポイント:管理区域への人の出入を管理する場所)
14 2月20日 共通 2号機主蒸気逃し安全弁の定期事業者検査において、検査対象計器上流側の電源が他作業で切り離され、検査ができないことから、当該検査を中断した。

当該電源復旧後、検査を再開する。

(主蒸気逃し安全弁:原子炉の過圧防止設備)
15 2月20日 共通 1,2号機チェックポイントにおいて、放射線管理区域内で使用する作業服の再利用エリアにガムを包んだ銀紙が落ちていることを確認した。

当該包み紙を管理区域内で廃棄する。
16 2月20日 共通 3号機東側防波壁のグラウンドアンカーの点検において、グラウンドアンカーのワイヤーが切れていることを確認した。

当該グラウンドアンカーを補修する。

(グラウンドアンカー:地盤と構造物を繋いだ高強度の引張材を強い力で引っ張って構造物の安定化を図るもの。)
17 2月20日 共通 溶接式管継手メーカーの一部製品について、誤った記載があるミルシートが提出されていたことを確認した。

当該製品の正しいミルシートの再提出を依頼する。

(ミルシート:鋼材メーカーが発行する鋼材の品質を証明する書類)
18 2月20日 共通 2号機取水槽の使用前事業者検査の準備作業において、受領したコンクリート材料試験の成績書が不足していることを確認した。

コンクリート圧縮強度が仕様以上の強度を満足していることを評価する。

19 2月27日 共通 所内ボイラーの給水ポンプの点検において、ポンプ出口配管のフランジ面にわずかな傷があることを確認した。

当該フランジを補修する。

(所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置)
20 2月27日 共通 純水装置のイオン交換樹脂塔再生作業において、薬品温度調節弁前弁の圧力計指示値が通常より高いことを確認した。また、再生作業終了後も指示値が戻らないことを確認した。

当該圧力計を点検する。

(純水装置:発電所の運転に使用する浄化した水を作る装置)
(イオン交換樹脂塔:水に含まれる不純物を化学的に除去する装置)
21 2月27日 2号機 定期事業者検査中 循環水ポンプの点検において、保護管及びスタフィングボックスのライニングに割れがあることを確認した。

当該部のライニングを補修する。

(循環水ポンプ:主タービンを回し終えた後の蒸気を水に戻す復水器に海水を送るポンプ)
(保護管:軸が直接流体に触れないように保護する管)
(スタフィングボックス:グランドパッキンやメカニカルシールなどの軸封部品を装着する部品)
(ライニング:腐食を防止する表面処理)
22 2月27日 2号機 定期事業者検査中 循環水ポンプの点検において、回転体の軸方向の移動量が基準値より小さいうえ、手回しもできないことを確認した。

当該ポンプの分解点検を実施する。
23 2月27日 2号機 定期事業者検査中 非常用ディーゼル発電機設備の機関入口潤滑油温度計の点検において、誤差が精度外であることを確認した。

当該温度計を取り替える。
24 2月27日 2号機 定期事業者検査中 非常用ディーゼル発電機設備の機関入口一次水温度計の点検において、誤差が精度外であることを確認した。

当該温度計を校正する。
25 2月27日 共通 水ろ過装置の巡視において、回収槽ポンプ封水入口配管からわずかな水のにじみを確認した。

当該配管を補修する。

(回収槽:水ろ過装置で処理しきれなかった水を回収する貯槽)
26 2月27日 2号機 定期事業者検査中 原子炉再循環ポンプMGセットの計器点検において、補助油ポンプ用電動機の電流計の誤差が精度外であることを確認した。

当該電流計を取り替える。

(原子炉再循環ポンプMGセット:原子炉再循環ポンプに電源を供給しポンプの速度の調整を行う機器)
(原子炉再循環ポンプ:原子炉内の水(冷却材)を循環させるポンプで運転中はポンプの回転速度を制御することにより原子炉の出力を制御している)
27 2月27日 共通 2号機事業者検査の準備をしていたところ、検査の合否判定者と検査成績書承認者が相違していることを確認した。

合否判定者と成績書承認者は、いずれも検査実施責任者として選任された者であり、検査結果に影響はないことから、当該検査記録は有効なものとして扱う。
28 2月27日 共通 固体廃棄物貯蔵所C棟での雑固体廃棄物の取り出し作業において、3本のドラム缶に発錆を確認した。そのうち2本は過去にアルミテープで補修を行っていた。また、発錆はないものの同様にアルミテープで補修を行っているドラム缶2本を確認した。

当該ドラム缶合計5本の詰替を実施するとともに発錆原因の調査を行う。
29 2月27日 共通 2号機原子炉建物1階において、GM計数管式サーベイメーターでワイヤブラシを測定していたところ、当該物品の鋭利な先端部に接触し、破損した。

当該GM計数管を取り替える。

(GM計数管サーベイメーター:サーベイメーターの一種であり、内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量の測定を行う機器)
30 2月27日 共通 2号機原子炉建物の管理区域内で作業をしていた作業員が、誤って加熱式タバコを持ち込んでいることを確認した。

当該加熱式タバコを非管理区域へ搬出し、当該作業員が所属する協力会社に対して注意喚起を行った。