3月後半(4月22日公表)

不適合の管理状況(2024年3月後半審議分)

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2024年3月16日~2024年3月31日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。

なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。

Aグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Bグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Cグレード 2件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 3月22日 共通 2号機チャンネル着脱装置の点検において、分解中のチェーンカップリングのローラーチェーンが燃料プール内に落下した。

当該チェーンを回収する。(当該チェーンは回収済みで、チェーン以外の落下物はないことを確認している)

(チャンネル着脱装置:燃料プール内(水中)で燃料にチャンネルボックスの取り付け・取り外し、および燃料の外観点検を行う装置)
(チェーンカップリング:軸継手の一種で、チェーンを歯車に巻きつけることにより連結する)
2 3月26日 2号機 定期事業者検査中 中央制御室において、復水貯蔵タンク水位計の指示を確認しようと手を近づけたところ、指示針が上下に振れ、その後指示が固着したことを確認した。

当該水位計を点検する。

(復水貯蔵タンク:発電所の運転に必要な水を貯蔵するタンク(非常用炉心冷却系の水源としても使用する))

Dグレード 27件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 3月22日 2号機 定期事業者検査中 鉄イオン注入装置用電動弁の復旧作業において、4台の電動弁駆動部内に水の侵入および腐食を確認した。

当該弁を点検する。

(鉄イオン注入装置:復水器内の冷却配管内面に金属酸化被膜を作って保護するための装置)
2 3月22日 共通 2号機窒素ガス制御系統の配管の耐震性計算書のうち、アイソメ図記載のサポートスパン寸法と当該サポートスパンの実測寸法を確認した結果、許容据付誤差を超過していることを確認した。

工事プロセスを確認し、図面に誤記があったため、当該アイソメ図を修正する。

(アイソメ図:立体を斜めから見た視点で表示した図のこと。  X、Y、Z軸がどれも等しく120°間隔で作成するので、等角投影図ともいう。)
3 3月22日 共通 純水タンクの水位計において、通常Aタンク、Bタンクとも同じ水位であるところ、計画通りに動作しているAタンクと比較してBタンクの指示が低いことを確認した。

Bタンクの水位計を点検する。

(純水タンク:純水装置で製造した純水を貯蔵するタンク)
(純水装置:発電所の運転に使用する純水(水ろ過装置で製造したろ過水から不純物を除去したもの)を作る装置)
4 3月22日 共通 雑固体廃棄物処理設備の冷却塔撤去作業において、当社の要求通り配管切断を開始したところ、切込み口から水が漏えいした。隔離状態を確認したところ、当該切断箇所は隔離・水抜きの範囲外であった。

隔離・水抜きの範囲を確認して再施工する。当該配管を補修する。

(雑固体廃棄物処理設備:配管廃材等の不燃性の放射性廃棄物を溶融、固化処理する設備)
5 3月22日 3号機 建設中 協力会社作業員が作業のため、3号機排気筒へ上ったところ、排気筒の踊り場の手すりの根本が腐食し、破断していることを確認した。

当該手すりを補修する。
6 3月22日 共通 点検計画に基づく2号機廃棄物処理設備の空気作動弁(20台)の年次点検について、2023年度内に点検対象弁の系統隔離が困難であり、点検できないことを確認した。

対象弁について、健全性評価を行い、2024年度の系統隔離可能時期に点検する。
7 3月26日 共通 QMS手順書で定める「プロセス放射線モニタの欠測情報管理表(予定・実績)」の提出が手順で定めている月末から遅れたことを確認した。

当該欠測情報管理表を作成し、主管箇所に提出する。

(QMS:品質マネジメントシステム)
8 3月26日 共通 2号機取水槽の耐震補強工事において、取水槽西側の一部の範囲が当社の要求仕様を満足していないことを確認した。

当該範囲の施工済み鉄筋を除去し、要求仕様を満足するように再施工する。

(取水槽:冷却用の海水を取水するための設備)
9 3月26日 共通 2号機水密扉のQA検査の準備において、設計・施工関係書類の不備を確認した。

当該設備の工事に係る必要な品質保証ランクの管理内容と実施した工事の管理内容との差分を確認し、評価する。

(QA検査:使用前事業者検査に係る一連のPDCAが確実に実施されていることをプロセスの信頼性および記録の信頼性の観点により確認する検査)
10 3月29日 2号機 定期事業者検査中 廃棄物処理建物の配電盤点検において、警報電源の表示灯が点灯しないことを確認した。

当該表示灯を取り替える。
11 3月29日 1号機 廃止措置中 原子炉建物4階の空調用ユニットヒータを起動したところ、ファンは動くが、温風が出ないことを確認した。

原因調査を行い、当該ヒータを補修する。

(ユニットヒータ:作業環境改善のための暖房機器)
12 3月29日 共通 固体廃棄物貯蔵所C棟において、雑固体廃棄物を封入している鉄箱蓋の一部が変形していることを確認した。

当該鉄箱の蓋を取り替える。
13 3月29日 1号機 廃止措置中 取水槽設置のポンプの手回し確認において、原子炉補機海水ポンプの軸が固着していることを確認した。

当該ポンプを点検する。

(原子炉補機海水ポンプ:原子炉関係のポンプ電動機等の機器へ供給している冷却水を冷やす熱交換器へ海水を供給するポンプ)
14 3月29日 2号機 定期事業者検査中 除じん機の試運転において、高速運転を実施したところ、駆動部電動機端部の振動が管理値を超えていることを確認した。

当該電動機取付け部を点検する。

(除じん機:海水中のごみを除去するためのネットおよびネットを回転させる機器)
15 3月29日 共通 運転中の水ろ過装置において、ろ過器の差圧の異常を知らせる警報が発報し、通常より除だく槽内の水が濁っていることを確認した。

PAC注入量を調整し、除だく槽内の濁りを改善する。

(水ろ過装置:加圧浮上およびろ過処理により淡水中の濁度成分を除去する装置)
(ろ過器:淡水中の濁度成分をろ材により除去する水ろ過装置の構成機器)
(除だく槽:淡水中の濁度成分を加圧浮上させ除去する水ろ過装置の構成機器)
(PAC:淡水中に含まれる浮遊物を凝集させるための凝集剤)
16 3月29日 共通 純水装置の点検において、塩酸注入ポンプ出口圧力計の誤差が精度外であることを確認した。

当該圧力計を校正する。
17 3月29日 2号機 定期事業者検査中 地下水排水設備において、海水ピット水位計の誤差が精度外であることを確認した。

当該水位計を校正する。

(地下水排水設備:湧水(真水)は貯槽に、湧水(海水)は放水槽に移送するための設備)
18 3月29日 2号機 定期事業者検査中 廃棄物処理設備の電動機点検において、原子炉浄化スラッジ分離水ポンプ用電動機の軸の軸受嵌め合い部が摩耗していることを確認した。

当該電動機の軸を補修する。

(原子炉浄化スラッジ分離水ポンプ:原子炉浄化スラッジ貯蔵タンク内の上澄み水を移送するポンプ)
(原子炉浄化スラッジ貯蔵タンク:原子炉浄化設備ろ過脱塩器の使用済ろ過材などを貯蔵するタンク)
(原子炉浄化設備ろ過脱塩器:原子炉内を循環する冷却水の浄化を行う機器)
19 3月29日 共通 3号機換気空調設備の冷凍機点検において、冷凍機の圧縮機を吊り上げ移動したところ、作業に使用したワイヤーの接触により、誤って配管サポートを損傷させたことを確認した。

当該配管サポートを補修する。
20 3月29日 2号機 定期事業者検査中 廃棄物処理設備の電動機点検において、機器ドレンフィルタ逆洗水ポンプ用電動機の軸の軸受嵌め合い部が摩耗していることを確認した。

当該電動機の軸の嵌め合い部を補修する。

(機器ドレンフィルタ:機器ドレンの不純物をろ過する装置)
(機器ドレンろフィルタ逆洗水ポンプ:機器ドレンフィルタ逆洗水受タンク内の水を移送するポンプ)
(機器ドレンフィルタ逆洗水受タンク:機器ドレンフィルタを洗浄した水を一時的に受け入れるタンク)
21 3月29日 共通 1,2号機チェックポイントにおいて、作業員が誤って管理区域内にタバコを持ち込んでいることを確認した。

当該タバコを非管理区域へ搬出し、当該作業員が所属する協力会社に対して注意喚起を行う。
22 3月29日 共通 大型送水ポンプ車に装備している水中ポンプ駆動用油タンクの液位が低下していることを確認した。また、訓練時に使用する仮設水槽内の水が白濁していることを確認した。

原因を調査し、当該ポンプ車を補修する。また、水槽内の水は分析を行い処理する。
23 3月29日 共通 雑固体廃棄物処理設備の点検において、排ガス煙道管点検口の耐火プラグが脱落していることを確認した。

当該プラグを補修する。

(雑固体廃棄物処理設備:配管廃材等の不燃性の放射性廃棄物を溶融、固化処理する設備)
24 3月29日 共通 2号機循環水ポンプの組立作業において、橋形クレーンを走行させたところ、走行レール上にあった足場クランプを巻き込み、走行レール用アース線を切断した。

当該アース線を補修する。

(循環水ポンプ:主タービンを回し終えた後の蒸気を水に戻す復水器に海水を送るポンプ)
25 3月29日 共通 運転中のサイトバンカ建物の放射線モニタ設備において、サンプル配管の詰まりによりサンプラ異常の警報を発報し、ダストサンプラが自動停止した。

サンプル配管内の清掃を行う。
26 3月29日 共通 2023年度に計画していた2号機および3号機の消火ポンプの動作確認が、停電および設備不具合により実施できないことを確認した。

運転不可要因が解消した後、動作確認を実施する。
27 3月29日 2号機 定期事業者検査中 液体廃棄物処理設備の計器点検において、床ドレンタンク(A号機)のpH計の誤差が精度外であることを確認した。

当該pH計を校正する。

(床ドレンタンク:建物内で発生したほこり・錆び等の不純物を多く含んだ水を貯蔵するタンク)
(pH計:酸性、アルカリ性の度合を示す計器)