4月前半(5月13日公表)

不適合の管理状況(2024年4月前半審議分)

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2024年4月1日~2024年4月15日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。

なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。

Aグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Bグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Cグレード 1件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 4月2日 2号機 定期事業者検査中 原子炉補機海水ポンプ出口弁の点検において、弁箱のゴムライニングに膨れおよび剥離を確認した。

当該弁のゴムライニングを補修する。

(原子炉補機海水ポンプ:原子炉関係のポンプ電動機等の機器へ供給している冷却水を冷やす熱交換器へ海水を供給するポンプ)

Dグレード 56件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 4月2日 2号機 定期事業者検査中 タービン建物大物搬入口の入口シャッター収納ボックスカバーが外れて落下していることを確認した。

当該カバーを復旧する。
2 4月2日 2号機 定期事業者検査中 第4給水加熱器の計器点検において、水位の信号変換器の端子箱カバーを復旧したところ、ネジが噛み込み、固着したことを確認した。

当該信号変換器を取り替える。

(給水加熱器:原子炉の熱効率を上げるため原子炉へ供給する水を予め加熱する機器)
3 4月2日 共通 2号機消火設備の使用前事業者検査において、消火ボンベ用ラックを固定する基礎ボルトのサイズが組立図面と現場で相違していることを確認した。

当該図面を訂正する。
4 4月2日 共通 可搬式窒素供給装置車の点検において、車載の発電機から油が漏れていることを確認した。

漏油箇所を確認し、補修する。
5 4月2日 2号機 定期事業者検査中 液体廃棄物処理設備の点検において、凝縮水ろ過脱塩器逆洗水入口弁の駆動用電磁弁からわずかな空気の漏えいを確認した。

当該電磁弁を取り替える。

(凝縮水ろ過脱塩器:廃液濃縮器復水器で凝縮、回収した水の浄化を行う機器)
(廃液濃縮器復水器:液体廃棄物を濃縮処理する際に発生した蒸気を凝縮回収する機器)
(逆洗:ろ過脱塩器の目詰まりを回復させること)
6 4月2日 2号機 定期事業者検査中 燃料交換監視用水中カメラの点検において、水が浸入したことを示す警報を確認した。また、別のカメラを操作しても動作しないことを確認した。

当該カメラを補修または取替する。
7 4月2日 共通 災害発生時に使用する多目的パソコン4台中1台が、ネットワークに接続できないことを確認した。

代替のパソコンを配備のうえ、当該パソコンを補修する。
8 4月2日 共通 2号機トーラス水位発信器の校正作業において、切替スイッチを操作したところ、想定外の警報が発報し、直後に復帰したことを確認した。

警報発報が正常な動作であることを確認し、切替スイッチを通常状態に復帰する。

(トーラス:非常用炉心冷却系で使用する水を貯蔵するドーナツ状の設備)
9 4月2日 共通 1,2号機屋外消火設備の弁点検において、埋設配管ダクト内の弁のハンドル、ボルト、ナットおよび配管サポートが腐食していることを確認した。

当該弁のハンドル、ボルト、ナットを取り替える。また、配管サポートを補修する。
10 4月2日 2号機 定期事業者検査中 原子炉建物内の空調用外気処理装置の補修作業において、非常用電気室の給気ダクトに腐食穴があることを確認した。

当該ダクトを補修する。
11 4月5日 共通 純水装置の点検において、苛性ソーダ移送ポンプ出口の圧力計元弁のフランジ口径と取付配管のフランジ口径が異なっており、異径接続していることを確認した。

当該弁を取付配管と同じ口径の弁に取り替える。

(純水装置:発電所の運転に使用する浄化した水を作る装置)
(苛性ソーダ(水酸化ナトリウム(NaOH)):純水装置のイオン交換樹脂の再生や再生時の排液中和などに使用される薬品)
(フランジ:配管継手の一種)
12 4月5日 共通 2号機設工認申請書本文の記載誤りについて、水平展開調査を実施した結果、燃料プール冷却設備の表の注記に誤記があることを確認した。

当該箇所を修正し、すでに完了している使用前事業者検査への影響評価を行う。

(燃料プール冷却設備:燃料プールに保管されている使用済燃料から発生する熱の除去およびプール水の浄化を行う設備)
13 4月5日 共通 2号機設工認申請書本文の記載誤りについて、水平展開調査を実施した結果、制御棒駆動水圧設備の表の注記に誤記があることを確認した。

当該箇所を修正し、すでに完了している使用前事業者検査への影響評価を行う。

(制御棒駆動水圧設備:原子炉内の制御棒を動かすための設備)
14 4月5日 共通 2号機設工認申請書本文の記載誤りについて、水平展開調査を実施した結果、中央制御室空調換気設備の表の注記に誤記があることを確認した。

当該箇所を修正し、すでに完了している使用前事業者検査への影響評価を行う。
15 4月5日 共通 2号機設工認申請書本文の記載誤りについて、水平展開調査を実施した結果、非常用ガス処理設備の表の注記に誤記があることを確認した。

当該箇所を修正し、すでに完了している使用前事業者検査への影響評価を行う。

(非常用ガス処理設備:事故時に原子炉建物を負圧にするとともに放出される気体に含まれる放射性物質を高性能フィルタ等を通して除去し排気筒へ導く設備)
16 4月5日 共通 2号機設工認申請書本文の記載誤りについて、水平展開調査を実施した結果、高圧炉心スプレイ系ディーゼル発電機設備の表の注記に誤記があることを確認した。

当該箇所を修正し、すでに完了している使用前事業者検査への影響評価を行う。

(高圧炉心スプレイ系ディーゼル発電機設備:外部からの電力供給がなくなった場合に炉心を緊急冷却する設備に電力を供給するための設備)
17 4月5日 共通 2号機設工認申請書本文の記載誤りについて、水平展開調査を実施した結果、原子炉隔離時冷却設備の表の注記に誤記があることを確認した。

当該箇所を修正し、すでに完了している使用前事業者検査への影響評価を行う。

(原子炉隔離時冷却設備:原子炉の停止後、何らかの原因で給水が停止した場合等に原子炉水位を維持する設備)
18 4月5日 共通 2号機設工認申請書本文の記載誤りについて、水平展開調査を実施した結果、緊急時対策所換気空調設備の表の注記に誤記があることを確認した。

当該箇所を修正し、すでに完了している使用前事業者検査への影響評価を行う。

(緊急時対策所:発電所の緊急時に対応等を指揮する場所)
19 4月5日 2号機 定期事業者検査中 原子炉建物4階の巡視において、復水輸送系統のドレン配管の接続部からわずかな水がにじみ、水たまりができていることを確認した。

当該配管を補修する。

(復水輸送系統:各系統の水張時等に復水を供給する系統)
20 4月5日 共通 サイトバンカ建物内の誘導灯点検において、誘導灯の位置が消防設備図面と異なることを確認した。

当該図面を修正する。

(サイトバンカ建物:使用済のチャンネルボックスや制御棒等の放射性固体廃棄物を貯蔵・保管するための建物)
21 4月5日 共通 大型送水ポンプ車において、送水ポンプ用燃料タンクの配管継手部からわずかな軽油が漏えいしていることを確認した。

当該継手部を補修する。

(大型送水ポンプ車:原子炉冷却機能喪失時に、代替手段として、貯水槽、海等から取水し炉心を冷却する設備のうちのひとつ)
22 4月5日 共通 1,2号機チェックポイントにおいて、作業員が放射線管理区域用作業服を着用したまま体表面モニタで汚染検査を行い、退出したことを確認した。

当該者および当該者が移動した経路の汚染検査を実施する。

(チェックポイント:管理区域への人の出入りを管理する場所)
(体表面モニタ:体の表面に放射性物質が付着していないかを検査する装置)
23 4月5日 共通 点検計画に基づく2号機ハロゲン化物消火設備の点検について、同設備が改造工事中のため、計画通りに点検を実施することができないことを確認した。

工事完了後に点検を実施する。

(ハロゲン化物消火設備:火災発生時にハロゲン化物(ハロン)を放出し消火を行う設備)
24 4月5日 共通 点検計画に基づくSPDSの時刻校正装置の取替について、後継機種の仕様変更により、計画通りに取替できないことを確認した。

ケーブル仕様変更後、取替を実施する。

(SPDS[緊急時原子力発電所情報伝送システム]:原子力発電所からプラント状態等の各種運転監視パラメータを原子力規制庁等に伝送するシステム)
25 4月5日 共通 1,2号機屋外消火設備の弁点検において、埋設配管ダクト内の弁のハンドル部が腐食していることを確認した。また、そのうち1台はダクト内に溜まった水で水没していることを確認した。

当該弁のハンドル部を取り替える。また、ダクト内に溜まった雨水を排水する。
26 4月5日 共通 2号機原子炉建物3階の巡視において、設備ガードのポールが破損していることを確認した。

当該ポールを取り替える。

(設備ガード:保護対象機器を不用意な接触等から保護する区画)
27 4月5日 共通 モニタリングポストの点検において、検出器用冷却ファンのフィルタカバーが破損していることを確認した。

当該フィルタカバーを取り替える。

(モニタリングポスト:空間放射線量を測定するため原子力施設周辺に設置された放射線観測装置)
28 4月9日 共通 2号機タービン建物および廃棄物処理建物の誘導灯点検において、足場などにより誘導灯が誘導している避難経路の通りに避難できない箇所があることを確認した。

避難経路を阻害する足場、物品の移動、または避難経路の変更を行う。
29 4月9日 共通 2号機原子炉建物、タービン建物およびサイトバンカ建物の誘導灯点検において、誘導灯が見え難い箇所があることを確認した。

当該箇所に誘導標識を取り付ける。
30 4月9日 共通 3号機所内ボイラーの点検後の確認作業において、A-主蒸気圧力調節弁の作動用空気元弁を開放したところ、B-主蒸気圧力調節弁に空気が供給されたことを確認した。

作動用空気供給配管の接続を直す。

(所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置)
31 4月9日 共通 2号機電灯分電盤の点検において、電灯分電盤を停電したところ、意図せず2号機放射線管理区域の照明の一部が停電した。

当該分電盤を復旧する。
32 4月9日 共通 可搬式気象観測装置の点検において、データロガーの基板ユニットが故障していることを確認した。

当該部品を取り替える。

(データロガー:湿度計や気温計等、現場計器の測定データ(アナログ信号)をデジタル信号に変換する機器)
33 4月9日 共通 作業被ばく実績の確認時、線量当量率が低いエリアでの作業にもかかわらず、APDの被ばく線量が上がっていたことを確認した。

当該APDを点検する。当該APDを装着していた作業員の被ばく線量を評価する。

(APD:警報付ポケット線量計。被ばく線量を管理する機器)
34 4月9日 共通 1,2号機チェックポイントに設置している小物汚染検査装置の異常を知らせる警報が発報した。点検したところ、検出器に傷が入っていることを確認した。

当該検出器を補修する。
35 4月9日 2号機 定期事業者検査中 タービン補機冷却水設備の起動作業において、タービン補機冷却水設備熱交換器出口の冷却水温度調節弁後弁と配管のフランジからわずかな水の漏えいがあることを確認した。

当該フランジの締め付けボルトを増し締めする。

(タービン補機冷却水設備:タービン補機の運転に必要な各系統の機器(ポンプ、冷凍機、熱交換器等)へ冷却水を供給する設備)
(熱交換器:ポンプ電動機等の機器へ供給している冷却水を冷やすための機器)
36 4月9日 2号機 定期事業者検査中 主変圧器冷却盤の点検において、扉パッキンの剥がれを確認した。また、当該盤内の端子台に欠けがあることを確認した。

当該冷却盤の扉パッキンおよび端子台を取り替える。
37 4月9日 2号機 定期事業者検査中 循環水ポンプ出口電動弁駆動部の点検において、トルクスイッチの接点が接触していないことを確認した。

当該トルクスイッチを調整する。

(循環水ポンプ:主タービンを回し終えた後の蒸気を水に戻す復水器に海水を送るポンプ)
(トルクスイッチ:電動弁駆動部の部品)
38 4月9日 2号機 定期事業者検査中 液化窒素蒸発装置の弁開閉確認において、当該装置入口元弁のハンドルナットが腐食し、空回りすることを確認した。

当該弁のハンドルを取り替える。
39 4月9日 2号機 定期事業者検査中 タービン建物2階の巡視において、油冷却器のフランジからわずかな冷却水の漏えいがあることを確認した。

当該フランジの締め付けボルトを増し締めする。
40 4月9日 共通 水ろ過装置の排水処理用脱水機のろ水に泥が混じっていることを確認した。

当該脱水機のろ布を取り替える。

(水ろ過装置:凝集沈殿およびろ過処理により淡水中の濁度成分を除去する装置)
(脱水機:水ろ過装置で除去された濁度成分を分離する装置)
(ろ水:脱水により発生した水)
41 4月9日 共通 屋外盤の点検において、固体廃棄物貯蔵所A棟の変圧器盤の扉解放時に盤内照明が点灯しないことを確認した。

盤内照明用リミットスイッチを取り替える。
42 4月12日 共通 2号機設工認申請書本文の記載誤りについて、水平展開調査を実施した結果、ペデスタル代替注水設備の表の注記に誤記があることを確認した。

当該箇所を修正し、すでに完了している使用前事業者検査への影響評価を行う。

(ペデスタル代替注水設備:炉心の著しい損傷が発生した場合に原子炉格納容器の破損を防止するため,溶融し,原子炉格納容器下部に落下した炉心を冷却する設備)
43 4月12日 共通 1号機原子炉建物、タービン建物、廃棄物処理建物、1,2号制御室建物および固体廃棄物貯蔵所C棟の誘導灯点検において、誘導灯の分電盤に漏電遮断を行うブレーカーを使用していることを確認した。なお、誘導灯設置基準では電源回路には、地絡遮断装置(漏電遮断器)が設けられていないこととなっている。

当該ブレーカーを地絡遮断(漏電遮断)機能のないものに取り替える。
44 4月12日 共通 定期的に実施している協力会社従業員のホールボディー測定の測定期日を超過しているものがいることを確認した。

測定期日を超過している協力会社従業員のホールボディー測定を実施する。

(ホールボディー測定:体内に取り込まれた放射性物質から放出される放射線を測定する検査)
45 4月12日 共通 低レベル放射性廃棄物の検査において、モルタル密度について検査前データの入力誤りを確認した。

誤りのあったデータを再入力する。
46 4月12日 共通 2号機残留熱除去ポンプ室の床ドレンサンプピット内にたまり水があることを確認した。

汚染検査を行い、漏えい水を拭き取る。
47 4月12日 共通 発電所構内の2号倉庫の壁面に車両が接触し、損傷したことを確認した。

当該倉庫の損傷部を補修する。
48 4月12日 共通 2号機廃棄物処理建物で使用中の液体シンチレーションカウンタが、プログラムの不具合により、システム再起動と連動して装置本体の電源が切れることを確認した。

当該装置のプログラムを修正する。

(液体シンチレーションカウンタ:トリチウムや炭素14などガンマ線を出さず、極めて低いエネルギーのベータ線しか放出しないことから、GM計数管サーベイメーターでは測定できないため、試料を専用の媒体に溶かして放射能を測定する測定器)
(GM計数管サーベイメーター:サーベイメーターの一種であり、内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量を測定する測定器)
49 4月12日 共通 電離箱式サーベイメーターの点検において、内部から異音がすることを確認した。

当該サーベイメーターを識別し、使用禁止とする。

(電離箱式サーベイメーター:放射線測定機器の一種であり、内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量の測定を行う機器)
50 4月12日 2号機 定期事業者検査中 廃棄物処理設備の電動機点検において、復水器室床ドレンサンプポンプ用電動機の軸の軸受嵌め合い部が摩耗していることを確認した。

当該電動機の軸の嵌め合い部を補修する。

(床ドレンサンプタンク:建物内で発生したほこり・錆び等の不純物を多く含んだ水を一時的に貯蔵するタンク)
51 4月12日 共通 1号機廃止措置中の定期点検で計画していた濃縮廃液ポンプの運転状態確認が、2号機プラスチック固化設備の運用停止により実施できないことを確認した。

新たな固化設備運用開始時に運転状態確認を行うように点検計画を変更する。

(濃縮廃液ポンプ:濃縮処理した液体廃棄物をプラスチック固化設備に送るポンプ)
(プラスチック固化設備:廃液等を乾燥粉体にしたものをプラスチックにて固化する設備)
52 4月12日 共通 補助ボイラーの配管の点検について、2018年度の計画変更時にシステム修正が漏れていたことにより2024年度に点検を計画しようとしたところ、2023年度の点検となっていることを確認した。

当該配管の点検を2024年度に実施する。
53 4月12日 共通 1号機制御室建物中2階の空調換気ダクトの溶接作業において、作業区域内の火災感知器が動作したことを確認した。

当該火災感知器の警報を復帰する。
54 4月12日 共通 起動中の所内ボイラーにおいて、排ガス濃度記録計の指示値が上昇しないことを確認した。

当該記録計に接続する排ガス分析計を点検する。
55 4月12日 2号機 定期事業者検査中 発電機水素ガス冷却系の試験において、機内ガス温度警報表示部の動作不良を確認した。

当該警報表示器を補修する。

(水素ガス冷却系:発電機内を冷却する水素ガスの系統)
56 4月12日 2号機 定期事業者検査中 タービン建物内の空調換気設備の点検において、常用電気室送風機入口ダンパおよび常用電気室空気調和装置の冷水配管に腐食があることを確認した。

腐食箇所の補修塗装を行う。