5月前半(6月13日公表)

不適合の管理状況(2024年5月前半審議分)

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2024年5月1日~2024年5月15日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。

なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。

Aグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Bグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Cグレード 3件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 5月7日 2号機 定期事業者検査中 主蒸気逃し安全弁の点検において、擦合わせ後の寸法測定を実施したところ、弁体のシート部の高さが管理値を外れていることを確認した。

当該弁体を取り替える。

(主蒸気逃し安全弁:原子炉内の圧力が上昇した場合、圧力を低下させるための弁)
2 5月10日 2号機 定期事業者検査中 中性子計装装置の基板取替後の復旧作業において、指示値が不安定となることを確認した。

当該中性子計装装置を点検する。
3 5月10日 2号機 定期事業者検査中 非常用ディーゼル発電機設備の点検において、2Lシリンダのピストンスカート下部外周およびシリンダライナ内面に錆が発生していることを確認した。

当該シリンダを点検する。

(非常用ディーゼル発電機設備:外部からの電力供給がなくなった場合に炉心を冷却する設備に電力を供給するための設備)
(ピストンスカート:ピストンを構成する部品)
(シリンダライナ:シリンダを構成するためにエンジンブロックにはめ込まれる円筒であり、エンジンの内部を構成する部品の一つ)

Dグレード 35件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 5月7日 共通 屋外機器の外観調査において、水ろ過装置のろ過器差圧計収納箱に錆が発生していることを確認した。

当該収納箱を補修する。

(水ろ過装置:凝集沈殿およびろ過処理により淡水中の濁度成分を除去する装置
2 5月7日 共通 2号機廃棄物処理建物に設置しているバイオトイレの状態確認において、撹拌モーターの異常を知らせるランプが点灯していることを確認した。

当該モーターを取り替える。

(バイオトイレ:排泄物を微生物の働きによって分解・処理するトイレ)
3 5月7日 共通 サイトバンカ建物において、障害物検知装置の故障により固化材搬入口の電動シャッターが動作しないことを確認した。

当該障害物検知装置を取り替える。

(サイトバンカ建物:使用済のチャンネルボックスや制御棒等の放射性固体廃棄物を貯蔵・保管するための建物)
4 5月7日 共通 2号機使用前事業者検査要領書において、工事計画認可申請の補正申請前の要目表が添付されていることを確認した。

当該要領書を訂正する。
5 5月7日 共通 2号機放水槽内の足場解体作業において、足場材が放水槽内に落下したことを確認した。

当該足場材を回収する。

(放水槽:各海水系統からの海水を合流させ放水路に導く構造物)
6 5月7日 2号機 定期事業者検査中 排ガス処理設備の系統復旧操作において、再生ガスブロワおよび再生ガス加熱ヒーターのスイッチが固く操作できないことを確認した。

当該スイッチを取り替える。

(排ガス処理設備:主復水器等からの排ガスを処理し周辺環境に放出される放射性物質の量を低減するための設備)
(再生ガスブロワ:排ガス脱湿塔を再生する空気を送気する機器)
(再生ガス加熱ヒーター:排ガス脱湿塔を再生する空気を加熱する機器)
(排ガス脱湿塔:主復水器からの排ガス含まれる湿分を除去する機器)
7 5月7日 共通 モニタリングポストの非常用発電設備の状態確認において、No.4ポストの表示・操作パネルの表示が消灯していることを確認した。

当該表示・操作パネルの点検および補修を行う。

(モニタリングポスト:空間放射線量を測定するため原子力施設周辺に設置された放射線観測装置)
8 5月7日 2号機 定期事業者検査中 運転中の循環水系統において、循環水ポンプ出口弁を全開したところ、送水配管のフランジ部からわずかな海水の滴下があることを確認した。

当該配管のフランジ部を増し締めする。

(循環水ポンプ:主タービンを回し終えた後の蒸気を水に戻す復水器に海水を送るポンプ)
(フランジ:配管継手の一種)
9 5月10日 共通 2号機タービン建物の巡視において、掲示されていた仮置き申請の期限が切れていることを確認した。

当該仮置き申請の期限を変更し、掲示する。
10 5月10日 1号機 廃止措置中 制御室建物内の自動火災報知設備の点検において、受信機音響装置の鳴動確認を行ったところ、鳴動しない事象を確認した。

当該受信機を取り替える。
11 5月10日 共通 3号機原子炉建物内の工事において、天井クレーンのハンドブレーキを解除しないまま走行させ、当該クレーンが自動停止し、故障ランプが点灯したことを確認した。

当該クレーンを点検する。
12 5月10日 共通 2号機主蒸気逃し安全弁の定期事業者検査において、漏えい検査記録作成時に、小数第一位までの数値を記載すべきところ、小数第一位の数値を切り上げ、整数値を記載していることを確認した。

当該記録の記載は現状のままとし、検査成績書の特記事項に本件のCR(状態報告)を引用する。
13 5月10日 共通 固体廃棄物貯蔵所B棟において、雑固体廃棄物封入ドラム缶1本の表面に錆が発生していることを確認した。

当該ドラム缶の内容物を詰め替える。
14 5月10日 共通 2号機原子炉建物地下2階の巡視において、非常用ディーゼル発電機設備の制御盤前の設備ガードのポールが破損していることを確認した。

当該ポールを取り替える。

(設備ガード:保護対象機器を不用意な接触等から保護する区画)
15 5月10日 2号機 定期事業者検査中 排ガス処理設備の確認運転において、加熱用の所内蒸気を通気したところ、減圧弁が動作しないことを確認した。

当該減圧弁を点検する。
16 5月10日 共通 作業船入港時、海象観測装置を確認したところ、不具合により、海象データを測定していないことを確認した。

当該観測装置を点検する。

(海象観測装置:輪谷湾内の波高、潮位および荷揚場の風向・風速を観測する装置)
17 5月10日 共通 雑固体廃棄物焼却設備の計器点検において、1次セラミックフィルタの逆洗タンク圧力スイッチの誤差が精度外であることを確認した。

当該圧力スイッチを校正する。

(雑固体廃棄物焼却設備:可燃性の廃棄物を焼却する設備)
(セラミックフィルタ:燃焼ガス中の塵埃を捕集するフィルタ)
18 5月10日 共通 2号機タービン建物2階の架台設置作業において、協力会社監視員が異臭を感じたため、作業を中断して周辺を確認したところ、作業用仮設分電箱に焦げ跡を確認した。(松江市消防本部による現場検証の結果、「火災」と判断された。)

当該仮設分電箱を交換する。
19 5月14日 共通 4号所内ボイラーの定期試験において、燃料系統の異常を知らせる警報が発報し、ボイラーが自動停止したことを確認した。

当該燃料系統を点検する。

(所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置)
20 5月14日 共通 3号所内ボイラーの給水温度計の点検を実施したところ、給水温度変換器の誤差が精度外であることを確認した。

当該温度変換器を校正する。

(温度変換器:温度センサーの出力信号を直流信号に変換する計器)
21 5月14日 共通 3号所内ボイラーの給水温度計の点検を実施したところ、給水温度指示計の誤差が精度外であることを確認した。

当該温度指示計を校正する。
22 5月14日 2号機 定期事業者検査中 液体廃棄物処理設備の計器点検において、床ドレンタンクのpH計の誤差が精度外であることを確認した。

当該pH計を校正する。

(液体廃棄物処理設備:発電所建物内で発生する廃液を処理する設備)
(床ドレンタンク:建物内で発生したほこり・錆び等の不純物を多く含んだ水を貯蔵するタンク)
(pH計:酸性、アルカリ性の度合を示す計器)
23 5月14日 共通 1,2号機チェックポイントにおいて、作業員が放射線管理区域用綿帽子を着用したまま体表面モニタで汚染検査を行い、退出したことを確認した。

当該者および当該者が移動した経路の汚染検査を実施する。

(チェックポイント:管理区域への人の出入りを管理する場所)
(体表面モニタ:体の表面に放射性物質が付着していないかを検査する装置)
24 5月14日 2号機 定期事業者検査中 2号機原子炉建物3階および制御室建物2階の火災報知設備点検において、扉の故障で室内に入れず、火災報知設備の点検ができないことを確認した。

当該扉を補修し、火災報知設備を点検する。
25 5月14日 共通 水ろ過装置の巡視において、制御用空気圧縮機が負荷運転から無負荷運転に切り替わった際、調節弁から圧縮空気がわずかに漏れていることを確認した。

当該調節弁を取り替える。
26 5月14日 共通 2号機原子炉建物2階において、作業のためグレーチングを持ち上げたところ、隙間にタバコの吸い殻があることを確認した。

当該タバコを非管理区域に搬出するとともに、協力会社の放射線管理責任者に事象および不要物品の持ち込み禁止について改めて周知する。
27 5月14日 共通 サイトバンカのドレン配管改造に伴い、埋設配管ダクトに新規ダクトを接続する際に発生するコンクリートガラおよび鉄筋についてQMS手順書に基づき「NR(放射性廃棄物でない廃棄物)候補物」として申請・承認手続きを行っていたが、「NR申請物」として当該廃棄物搬出の手続きがなされないまま、産業廃棄物として廃棄されていることを確認した。

当該廃棄物について、「NR申請物」として搬出の手続きを行う。

(QMS:品質マネジメントシステム)
28 5月14日 共通 待機中の4号所内ボイラーにおいて、プロパンガス遮断弁のシート部からわずかな漏えいがあることを確認した。

当該弁の取り替えまたは点検を行う。
29 5月14日 共通 固体廃棄物貯蔵所D棟において、廃棄体であるドラム缶1本の表面に析出物があることを確認した。

当該廃棄体の析出箇所を補修し、識別、保管する。

(廃棄体:配管廃材等の不燃性の放射性廃棄物を溶融設備で溶融した物や溶融できない物を切断してドラム缶に詰め、モルタルを充填し、固化したもの)
30 5月14日 2号機 定期事業者
検査中
廃棄物処理建物の巡視において、空調用外気処理装置の蒸気圧力計が固着していることを確認した。

当該圧力計を点検する。
31 5月14日 共通 モルタル固化設備においてモルタル充填を行った6体の廃棄体のうち1体について、廃棄体の上部空隙値が基準に適合しないことを確認した。

当該廃棄体を識別し、保管する。

(モルタル固化設備:配管廃材等の不燃性の放射性固体廃棄物をモルタルで固化する設備)
32 5月14日 共通 固体廃棄物貯蔵所B棟において、雑固体廃棄物封入ドラム缶1本の表面に錆が発生していることを確認した。

当該ドラム缶の内容物を詰め替える。
33 5月14日 共通 固体廃棄物貯蔵所C棟において、雑固体廃棄物封入ドラム缶1本の表面に錆が発生していることを確認した。

当該ドラム缶の内容物を詰め替える。
34 5月14日 共通 2号機タービン建物内における火災発生時のQMS手順書に基づく松江市消防本部への連絡について、現場で焦げ跡を確認してから実際に連絡を行うまで時間を要したことを確認した。また、結果として連絡系統についても、手順書に定められたものではなかったことを確認した。

手順書に定められた連絡系統を関係者に周知するとともに、時間を要した原因が手順書に定められた連絡系統でなかった場合は、手順見直し等の対策を実施する。
35 5月14日 共通 1,2号機チェックポイントに設置している小物汚染検査装置のトレーストッパーが破損していることを確認した。

当該トレーストッパーを取り替える。