5月後半(6月20日公表)
不適合の管理状況(2024年5月後半審議分)
2024年5月16日~2024年5月31日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。
なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。
Aグレード 0件
対象となる事象は、ありませんでした。
Bグレード 0件
対象となる事象は、ありませんでした。
Cグレード 2件
No | 審議日 | 号機 | プラント 状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 5月21日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | ドライウェル空調換気設備の電動弁点検において、格納容器入口弁の調整作業中に、駆動部から異音が発生することを確認した。また、ギアリミットスイッチの動作不良を確認した。 当該弁駆動部を点検する。 (ドライウェル:圧力抑制室とともに格納容器を構成する設備) (ギアリミットスイッチ:電動弁駆動部の部品) |
2 | 5月31日 | 共通 | - | 2号機非常用ディーゼル発電機設備の試運転において、ディーゼル機関始動弁のガスケット取付不良により、排気ガスが機関始動用の空気系統に漏えいしていることを確認した。 当該弁取付部とシリンダ内部を点検する。 (非常用ディーゼル発電機設備:外部からの電力供給がなくなった場合に炉心を冷却する設備に電力を供給するための設備) (始動弁:機関起動時、シリンダ内に圧縮空気を送り込んでクランク軸を回転させる弁) |
Dグレード 52件
No | 審議日 | 号機 | プラント 状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 5月17日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 中央制御室において、循環水ポンプ停止中に電動機軸受温度の異常を知らせる警報が発報したことを確認した。 当該温度計回路を点検する。 (循環水ポンプ:主タービンを回し終えた後の蒸気を水に戻す復水器に海水を送るポンプ) |
2 | 5月17日 | 共通 | - | 社内システムで管理しているQMS手順書の様式一覧表について、データが紛失していることを確認した。 当該一覧表を再作成する。 (QMS:品質マネジメントシステム) |
3 | 5月17日 | 共通 | - | 自治体モニタリングポストの点検において、非常用発電装置の起動ができないことを確認した。 当該装置を点検する。 |
4 | 5月17日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 主タービンの制御油ポンプ(A)の軸封部からわずかな油のにじみがあることを確認した。 当該ポンプを点検する。 |
5 | 5月17日 | 共通 | - | 2号機取水槽西側において、コンクリート撤去作業を行っていたところ、OFケーブルダクトを損傷させたことを確認した。 当該ダクトを補修する。 (取水槽:冷却用の海水を取水するための設備) (OFケーブル:内部に絶縁用の油を注入し、電気の絶縁性を高めたケーブル) |
6 | 5月17日 | 共通 | - | 2号機地下水位低下設備の使用前事業者検査において、検査に使用する計器の一覧表に誤記があることを確認した。 当該一覧表を修正する。 (地下水位低下設備:原子炉建物等に作用する揚圧力を低減させるため、地下水位を一定の範囲に保持する設備) |
7 | 5月17日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | タービン建物地下1階の巡視において、タービン建物と放水槽間の連絡ダクト内の天井の配管貫通部からわずかな雨水の流入があることを確認した。また、当該箇所の地上部に掘削箇所があり、水が溜っていた。 当該掘削部の防水処置を行う。 (放水槽:各海水系統からの海水を合流させ放水路に導く構造物) |
8 | 5月20日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 取水槽ヤードに設置しているクレーンを作業のため移動させたところ、クレーン脚部と竜巻対策治具に動力ケーブルが挟まれ、切断した。 当該動力ケーブルを取り替える。 |
9 | 5月21日 | 共通 | - | 屋外機器の外観調査において、サイトバンカ建物補機冷却水用冷凍機の点検架台が腐食していることを確認した。 当該点検架台の補修塗装を実施する。 (サイトバンカ建物:使用済のチャンネルボックスや制御棒等の放射性固体廃棄物を貯蔵・保管するための建物) |
10 | 5月21日 | 共通 | - | 屋外機器の外観調査において、雑固体廃棄物焼却設備用プロパン庫外壁のケーブルボックスが腐食していることを確認した。 当該ケーブルボックスを補修する。 (雑固体廃棄物焼却設備:可燃性の廃棄物を焼却する設備) |
11 | 5月21日 | 共通 | - | 屋外機器の外観調査において、取水槽ヤード北側配管ダクト内の配管フランジのボルト・ナットが腐食していることを確認した。 当該ボルト・ナットを取り替える。 (フランジ:配管継手の一種) |
12 | 5月21日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 屋外機器の外観調査において、復水貯蔵タンク外面の雨樋が腐食していることを確認した。 当該雨樋の補修塗装を行う。 (復水貯蔵タンク:発電所の運転に必要な水を貯蔵するタンク(非常用炉心冷却系の水源としても使用する)) |
13 | 5月21日 | 共通 | - | 水ろ過装置の巡視において、制御用空気圧縮機出口クーラーのドレントラップからわずかな空気の漏えいがあることを確認した。 当該ドレントラップを取り替える。 (水ろ過装置:凝集沈殿およびろ過処理により淡水中の濁度成分を除去する装置) (ドレントラップ:配管や容器内に溜まった水を抜く機器) |
14 | 5月21日 | 共通 | - | Ge核種分析装置で試料を分析していたところ、試料交換装置の異常を知らせる警報が発報し、試料交換装置が停止した。 当該試料交換装置を点検する。 (Ge核種分析装置:放射線のエネルギーを測定し,線源である放射性物質の特定を行う装置) |
15 | 5月21日 | 共通 | - | 純水装置排水中和槽排水ポンプの確認運転において、ポンプ出口圧力計元弁の腐食していることを確認した。 当該弁を取り替える。 (純水装置:発電所の運転に使用する純水(水ろ過装置で製造したろ過水から不純物を除去したもの)を作る装置) |
16 | 5月21日 | 共通 | - | 中型ホース展張車の日常点検において、ホース回収装置からわずかな作動油の漏えいがあることを確認した。 当該ホース回収装置を補修する。 |
17 | 5月21日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 海水電解装置の注入配管(海中部)の点検において、注入配管の先端部が破損していることを確認した。 当該配管の取替を行う。 (海水電解装置:海生生物の付着を抑制するため、海水を電気分解して次亜塩素酸ナトリウムを生成し、海水を使用している機器に注入する装置) |
18 | 5月21日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 主発電機関係の弁点検において、水素ガスボンベ出口遮断弁バイパス弁の構成部品に傷を確認した。 当該弁を補修する。 |
19 | 5月21日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 運転中の鉄イオン注入装置の停止操作において、鉄イオン注入ポンプのスイッチハンドルが折れたことを確認した。 当該スイッチのハンドルを取りえる。 (鉄イオン注入装置:復水器内の冷却配管内面に金属酸化被膜を作って保護するための装置) |
20 | 5月21日 | 共通 | - | 重油タンクへの重油受入作業において、ストレーナの空気抜き弁を開操作中に弁棒が折損したことを確認した。 当該弁を取り替える。 (ストレーナ:配管中の異物を除去する機器) |
21 | 5月21日 | 共通 | - | 2024年3月、4月に実施した2号機の燃料移動作業において、作成した燃料プール燃料配置図に一部誤記があることを確認した。 当該記録を修正する。 |
22 | 5月21日 | 共通 | - | 2号機給水・復水設備の定期事業者検査において、検査要領書に従って、原子炉給水ポンプ用蒸気タービンの加減弁を動作させるためMGUを操作したところ、要領書に記載のない警報が発報したため、当該検査を中止した。 当該検査要領書を修正し、検査を実施する。 (原子炉給水ポンプ駆動用蒸気タービン:炉内の蒸気を利用して原子炉給水ポンプ(原子炉へ冷却水を送るポンプ)を駆動させるタービン) (MGU:加減弁の開度を制御する装置) |
23 | 5月24日 | 3号機 | 建設中 | タービン建物1階および廃棄物処理建物1階の巡視において、消灯している誘導灯があることを確認した。 当該誘導灯を取り替える。 |
24 | 5月24日 | 共通 | - | 可搬計器の点検において、絶縁抵抗計の誤差が精度外であることを確認した。 当該絶縁抵抗計を校正する。 |
25 | 5月24日 | 共通 | - | モニタリング設備運搬車を走行させようとしたところ、ブレーキの警告灯が点灯し、ブザーが鳴動した。 当該車両を点検する。 |
26 | 5月24日 | 共通 | - | モルタル固化設備においてモルタル充填を行った9体の廃棄体のうち1体について、廃棄体の上部空隙値が基準に適合しないことを確認した。 当該廃棄体を識別し、保管する。 (モルタル固化設備:配管廃材等の不燃性の放射性固体廃棄物をモルタルで固化する設備) (廃棄体:配管廃材等の不燃性の放射性廃棄物を溶融設備で溶融した物や溶融できない物を切断してドラム缶に詰め、モルタルを充填し、固化したもの) |
27 | 5月24日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 原子炉給水ポンプ駆動用蒸気タービンの計器点検において、軸受温度検出器の現地端子台から検出器間のケーブルの導通がないことを確認した。 当該ケーブルを補修する。 |
28 | 5月24日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 復水器の電気防食装置の点検において、一部の水室の通電電位が表示されないことを確認した。 当該電位表示器を点検する。 (復水器:主タービンを回し終えた後の蒸気を海水で冷却し凝縮させ、水に戻す機器) (電気防食装置:復水器内部が冷却水(海水)により腐食することを低減する装置) |
29 | 5月24日 | 共通 | ― | サイトバンカ建物の放射線モニタ点検において、電源装置の不調によりエリア放射線モニタの指示値が安定しないことを確認した。 当該電源装置を取り替える。 (放射線モニタ:放射線レベルを連続監視する装置) |
30 | 5月24日 | 共通 | ― | 2023年度防火・防災管理業務実施結果の確認において、自衛消防組織のうち消火班員等に対する防火教育、消火班火災対応教育、消火班消防訓練等を実施しなかったことを確認した。 当該要員に対して補完教育を実施する。 |
31 | 5月24日 | 共通 | ― | 2号機原子炉格納施設の使用前事業者検査において、検査整理表に誤った検査方法を記載していることを確認した。 当該検査整理表の誤記を修正する。 |
32 | 5月24日 | 共通 | ― | 2号機タービン建物2階の巡視において、現場表示の期限が切れていることを確認した。 当該現場表示を取り替える。 |
33 | 5月24日 | 共通 | ― | 2号機燃料移動後の片付け作業において、作業用水中カメラとケーブルを切り離す際、ケーブルをねじ切ったことを確認した。 当該カメラを補修する。 |
34 | 5月28日 | 共通 | ― | 所内ボイラーの計器点検において、排ガス分析計の指示値の誤差が精度外であることを確認した。 当該計器を校正する。 (所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置) |
35 | 5月28日 | 共通 | ― | 原子力防災関連資機材の点検において、統合原子力防災ネットワークで使用する電話機6台のうち、1台が信号変換機器の故障により発信・着信できないことを確認した。 当該信号変換機器を取り替える。 |
36 | 5月28日 | 共通 | ― | 2号機ガスタービン発電機の使用前事業者検査において、検査成績書を確認していたところ、軽油タンクおよびサービスタンクの公称値確認を実施していないことを確認した。 当該検査の要領書を修正し、再検査を行う。 (ガスタービン発電機:原子炉や燃料プールの冷却等に必要な電源を確保するため、外部電源や非常用ディーゼル発電機が使用できない場合の対策として、耐震性を備え、発電所高台に設置したガスタ―ビンによる発電設備) (サービスタンク:ガスタービン発電機用の燃料を一時的に貯蔵するタンク) |
37 | 5月28日 | 共通 | ― | 2号機原子炉建物2階で実施していた計装配管撤去作業において、誤って撤去範囲ではない圧力検出配管および検出配管サポートを撤去したことを確認した。 誤って撤去した配管およびサポートを再敷設する。 |
38 | 5月28日 | 共通 | ― | 高圧原子炉代替注水設備の配管耐圧試験において、試験治具の締め付け不良により、試験範囲外に水が流入し、開口箇所から試験用水が漏えいしたことを確認した。 漏えい箇所周囲に汚染がないことを確認し、漏えいした水を拭き取る。 (高圧原子炉代替注水設備:原子炉隔離時冷却系が起動できなかった場合、または継続運転ができなくなった場合に、バックアップとして、原子炉へ注水することにより、炉心損傷を防止する設備) (原子炉隔離時冷却設備:原子炉の停止後、何らかの原因で給水が停止した場合等に原子炉水位を維持する設備) |
39 | 5月28日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 非常用ディーゼル発電機設備の電源盤点検において、結露防止用ヒータが動作しておらず、断線していることを確認した。 当該ヒータを取り替える。 |
40 | 5月28日 | 共通 | ― | 2号機原子炉建物1階の巡視において、原子炉補機冷却水設備のポンプ前の設備ガードのポールが破損していることを確認した。 当該ポールを取り替える。 (設備ガード:保護対象機器を不用意な接触等から保護する区画) (原子炉補機冷却水設備:原子炉の運転に必要な各系統の機器(ポンプ、冷凍機、熱交換器等)へ冷却水を供給する設備) |
41 | 5月28日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 残留熱除去ポンプ用封水ポンプの潤滑油補充作業において、ポンプを手回ししたところ、回転せず、異音が発生することを確認した。 当該ポンプを点検する。 (残留熱除去設備:原子炉が停止した後に燃料から発生する熱を除去する冷却水を供給するポンプ) (封水ポンプ:ポンプの軸封部に封水(シール水)を供給するポンプ) |
42 | 5月28日 | 共通 | ― | 定期点検中の雑固体袋詰装置において、縦押しラムの動作不良を確認した。点検したところ、ラムのガイドに噛み込み傷があることを確認した。 当該ガイドを手入れする。 (雑固体袋詰装置:仕分した可燃物を袋詰めする装置) (縦押しラム:破砕した雑固体を押し出す袋詰装置の部品) |
43 | 5月28日 | 共通 | ― | 2号機非常用ディーゼル発電機設備の使用前事業者検査の記録確認検査において、検査範囲図に誤記があることを確認した。また、一部検査記録が不足していることを確認した。 当該誤記の修正および必要な記録について要領書への反映を行う。 |
44 | 5月29日 | 共通 | ― | 2号機気体廃棄物処理設備の定期事業者検査において、フィルタ補集率について、粒子の大きさを0.5μmと設定するところ、0.5μm以上の粒子で検査を実施していたことを確認した。 当該検査要領書を改訂後、再検査を実施する。 |
45 | 5月31日 | 共通 | ― | 発電所構内倉庫の自動火災報知設備点検作業において、倉庫内に設置している仮設ハウスが難燃シートで覆われており、仮設ハウス内の火災が感知できないことを確認した。 仮設ハウスの難燃シートを取外し、当該仮設ハウス内の棚の物品に直接難燃シートをかける。 |
46 | 5月31日 | 3号機 | 建設中 | 不活性ガス消火設備の点検において、音声操作盤の蓄電池試験スイッチを操作したタイミングで地絡警報が発報したことを確認した。 原因を調査し、必要な処置を行う。 |
47 | 5月31日 | 共通 | ― | 2号機大量送水車の使用前事業者検査において、検査成績書を確認していたところ、大量送水車付燃料タンクの公称値確認を実施していないことを確認した。 当該検査の要領書を修正し、再検査を行う。 |
48 | 5月31日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 循環水ポンプの点検において、軸受のゴム部が剥離していることを確認した。 当該軸受を取り替える。 |
49 | 5月31日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 主タービンの制御油ポンプ(B)の軸封部からわずかな油のにじみがあることを確認した。 当該ポンプを点検する。 |
50 | 5月31日 | 共通 | ― | モルタル固化設備においてモルタル充填を行った8体の廃棄体のうち1体について、廃棄体の上部空隙値が基準に適合しないことを確認した。 当該廃棄体を識別し、保管する。 |
51 | 5月31日 | 共通 | ― | モルタル固化設備においてモルタル充填を行った6体の廃棄体のうち1体について、廃棄体の上部空隙値が基準に適合しないことを確認した。 当該廃棄体を識別し、保管する。 |
52 | 5月31日 | 共通 | ― | モルタル固化設備においてモルタル充填を行った8体の廃棄体のうち1体について、廃棄体の上部空隙値が基準に適合しないことを確認した。 当該廃棄体を識別し、保管する。 |