6月前半(7月8日公表)
不適合の管理状況(2024年6月前半審議分)
2024年6月1日~2024年6月15日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。
なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。
Aグレード 0件
対象となる事象は、ありませんでした。
Bグレード 0件
対象となる事象は、ありませんでした。
Cグレード 1件
No | 審議日 | 号機 | プラント 状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 6月14日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 非常用ディーゼル発電機設備の点検において、シリンダーヘッドの揺れ腕装置の補助レバーのボールピンが抜け出ていることを確認した。 当該補助レバーを補修する。 (非常用ディーゼル発電機設備:外部からの電力供給がなくなった場合に炉心を冷却する設備に電力を供給するための設備) (シリンダーヘッド:往復動内燃機関において、機関を構成する部品) (揺れ腕装置:往復動内燃機関において、給気弁・排気弁を動作させる部品) (補助レバー:揺れ腕装置を構成する部品) (ボールピン:補助レバーを構成する部品) |
Dグレード 48件
No | 審議日 | 号機 | プラント 状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 6月4日 | 共通 | - | 起動中の所内ボイラーにおいて、缶水循環ポンプ廻りの保温材からわずかな水の滴下があることを確認した。 当該ポンプのケーシングおよび周辺配管接続部の増し締めを行う。 (所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置) |
2 | 6月4日 | 共通 | - | 中央制御室空調換気設備の冷却水循環ポンプの点検において、組立時の羽根車の振れが管理値を超えていることを確認した。 当該ポンプを補修する。 |
3 | 6月4日 | 共通 | - | 環境影響評価管理システムから2024年2月分の公衆被ばく評価に関するデータ帳票を出力したところ、「うるう日(2月29日)」が評価期間外となっていることを確認した。 当該システムのプログラムを改修する。 (環境影響評価管理システム:公衆被ばく評価や気象関係のデータおよび帳票等を一括で管理するシステム) |
4 | 6月4日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 原子炉隔離時冷却設備の配管設置作業において、新設配管の接続先であるタービン排気隔離弁の弁箱に腐食があることを確認した。 当該弁の腐食部について非破壊検査および手入れを行う。 (原子炉隔離時冷却設備:原子炉の停止後、何らかの原因で給水が停止した場合等に原子炉水位を維持する設備) |
5 | 6月4日 | 3号機 | 建設中 | 屋外消火栓用消火ホースの耐圧試験において、原子炉建物西側屋外消火栓用消火ホースの接続部近傍からわずかな水の漏えいがあることを確認した。 当該ホースを取り替える。 |
6 | 6月4日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 2号ガスタービン発電機の負荷試運転において、2号ガスタービン発電機から外部電源への受電切替を行ったところ、保護継電器が動作し、しゃ断器が自動開放した。また、関係設備の健全性確認を行ったところ、2号ガスタービン機関と発電機間の軸継手のシェアピンが破損していることを確認した。 当該操作の手順を見直すとともに、軸継手を取り替える。 (ガスタービン発電機:原子炉や燃料プールの冷却等に必要な電源を確保するため、外部電源や非常用ディーゼル発電機が使用できない場合の対策として、耐震性を備え、発電所高台に設置したガスタ―ビンによる発電設備) (保護継電器:電流や電圧の急激な変化から電気回路を保護するための装置) (シェアピン:過大なトルクがかかった時に破損することで機器を保護するピン) |
7 | 6月4日 | 共通 | - | サイトバンカ建物において、協力会社放射線管理員が建物内を移動していたところ、GM計数管式サーベイメーターの測定器固定ネジが破損していることを確認した。 当該サーベイメーターを使用禁止とする。 (GM計数管:サーベイメーターの一種であり、内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量の測定を行う機器) |
8 | 6月4日 | 共通 | - | 純水装置の計器点検において、薬品通薬温度調節弁前圧力計の誤差が精度外であることを確認した。 当該圧力計を校正する。 (純水装置:発電所の運転に使用する純水(水ろ過装置で製造したろ過水から不純物を除去したもの)を作る装置) |
9 | 6月7日 | 1号機 | 廃止措置中 | 屋外重油配管の撤去に係る準備操作において、重油タンク受入元弁が全開状態で固着し、操作できないことを確認した。 当該弁の補修または取替を行う。 |
10 | 6月7日 | 共通 | - | 2号機廃棄物処理建物1階の消火器点検において、消火器の前にドラム缶が仮置きされており、消火器が容易に取り出せないことを確認した。 当該ドラム缶を移動する。 |
11 | 6月7日 | 共通 | - | 大量送水車、ホース展張車の点検において、水中ポンプのオイル漏れ他を確認した。 当該車両それぞれの不具合箇所を補修する。 |
12 | 6月7日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 循環水ポンプの点検において、軸に腐食、傷があることを確認した。 当該軸を補修する。 (循環水ポンプ:主タービンを回し終えた後の蒸気を水に戻す復水器に海水を送るポンプ) |
13 | 6月7日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 循環水ポンプの点検において、グランドスリーブ、軸受スリーブ、保護スリーブ等に腐食、傷、ライニングの剥離、割れ、浮き等があることを確認した。 当該スリーブを取り替える。 (ライニング:腐食を防止する表面処理) |
14 | 6月7日 | 共通 | - | 1,2号機チェックポイントにおいて,作業員から放射線管理区域で着用する靴下を着用したまま体表面モニタで汚染検査を行い、退出した旨の連絡を受けた。 当該者および当該者が移動した経路の汚染検査を実施する。また、関係個所に当該事象を周知する。 (チェックポイント:管理区域への人の出入りを管理する場所) |
15 | 6月7日 | 共通 | - | 純水装置樹脂塔の再生作業において、薬品加温用蒸気を通気したところ、薬品加温用蒸気入口ドレントラップの動作不良を確認した。 当該ドレントラップを点検する。 (ドレントラップ:配管や容器内に溜まった水を抜く機器) |
16 | 6月7日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 原子炉本体関係の計器点検において、温度記録計の指示値が安定しないことを確認した。 当該温度記録計を取り替える。 |
17 | 6月7日 | 共通 | - | モルタル固化設備においてモルタル充填を行った9体の廃棄体のうち2体について、廃棄体の上部空隙値が基準に適合しないことを確認した。 当該廃棄体を識別し、保管する。 (モルタル固化設備:配管廃材等の不燃性の放射性固体廃棄物をモルタルで固化する設備) (廃棄体:配管廃材等の不燃性の放射性固体廃棄物を溶融設備で溶融した物や溶融できない物を切断してドラム缶に詰め、モルタルを充填し、固化したもの) |
18 | 6月7日 | 共通 | - | モルタル固化設備においてモルタル充填を行った9体の廃棄体のうち1体について、廃棄体の上部空隙値が基準に適合しないことを確認した。 当該廃棄体を識別し、保管する。 |
19 | 6月7日 | 1号機 | 廃止措置中 | 液体廃棄物系外放出配管の水抜き操作において、排水受の排水不良により、排水受内の水位が上昇したことを確認した。 当該排水受内の状態確認を行い、必要な処置を行う。 |
20 | 6月7日 | 共通 | - | 2号機ディーゼル発電機設備の使用前事業者検査において、検査要領書に記載している燃料貯蔵タンク容量の公称値の判定基準に誤記があることを確認した。 当該要領書を改正する。 |
21 | 6月11日 | 共通 | - | 2号機取水槽内の海水サンプリング作業において、採水器が槽内で引っかかったことを確認した。 当該採水器を回収する。 (取水槽:冷却用の海水を取水するための設備) (採水器:水や液体のサンプルを採取するための器具) |
22 | 6月11日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 原子炉格納容器内に設置している停止中の荷物用昇降機において、リミットスイッチの不具合により警報が発報したことを確認した。 当該昇降機を補修する。 (原子炉格納容器:原子炉の炉心が収納された容器やポンプ等の重要な機器を覆っている鋼鉄製の容器。冷却材喪失時などに原子炉から出てきた放射性物質を閉じ込める設備) |
23 | 6月11日 | 共通 | - | QMS手順書に定める「小型船舶取扱」に係る力量付与教育訓練において、教育訓練項目一覧と力量付与教育訓練プログラムに差異(教育訓練主管課、教育訓練対象者)があることを確認した。 両者の整合を図るよう、教育訓練項目一覧を改正する。 (QMS:品質マネジメントシステム) |
24 | 6月11日 | 共通 | - | チェックポイントに設置している小物汚染検査装置の異常を知らせる警報が発報した。確認したところ、遮光膜に穴が開いていることを確認した。 当該遮光膜を補修する。 (小物汚染検査装置:物品の表面に放射性物質が付着していないかを検査する装置) |
25 | 6月11日 | 共通 | - | 2号機タービン補機海水設備逆止弁の使用前事業者検査において、検査要領書の検査範囲図面に誤記がある状態で検査を実施したことを確認した。 当該検査要領書の誤記を修正する。 (タービン補機海水設備:主タービン関係のポンプ、電動機等の機器へ供給している冷却水を冷やす熱交換器へ海水を供給する設備) |
26 | 6月11日 | 共通 | - | 1,2号機チェックポイントにおいて、GM計数管式サーベイメーターにて線源容器の汚染確認を実施していたところ、剥がれかけたシールの角にGM計数管が接触して破損したことを確認した。 当該サーベイメーターのGM計数管を取り替える。 |
27 | 6月11日 | 共通 | - | 雑固体廃棄物焼却設備の点検において、炉内圧力調節計の設定値に誤りがあることを確認した。 当該調節計の設定値を正しい値に修正する。 (雑固体廃棄物焼却設備:可燃性の廃棄物を焼却する設備) |
28 | 6月11日 | 共通 | - | 雑固体廃棄物焼却設備の巡視において、グローブボックスから異音を確認した。内部確認したところ、グローブ部が切れてなくなっていることを確認した。 当該グローブを取り替える。 (グローブボックス:外気と遮断された状況下で灰出し作業が可能となるように、手袋が設置された密閉容器) |
29 | 6月11日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 開閉所に設置している碍子水洗タンクの塗装作業において、仮設足場を設置していたところ、配管ピット内のサポートが腐食していることを確認した。 当該サポートを取り替える。 |
30 | 6月11日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 窒素ガス制御装置の点検において、屋外に設置している弁、配管、配管サポートおよび保温外装が腐食していることを確認した。 弁、配管の補修塗装および配管サポート、保温外装の取替を行う。 |
31 | 6月11日 | 共通 | - | 2号機格納容器除熱設備格納槽他設置工事において、QMS手順書に基づく品質保証責任者による品質保証計画書の確認を受けていないことを確認した。 当該品質保証計画書について、品質保証責任者の確認を受ける。 |
32 | 6月14日 | 共通 | - | 2号機廃棄物処理建物4階の消火器点検において、消火器の前に仮置き物品があり、消火器が容易に取り出せないことを確認した。 当該仮置き物品を移動する。 |
33 | 6月14日 | 3号機 | 建設中 | 消防設備制御盤において、タービン建物地下2階に設置している不活性ガス消火設備の異常を知らせる警報が発報したことを確認した。現場制御盤を確認したところ、地絡警報が発報していることを確認した。 原因を調査し、必要な処置を行う。 |
34 | 6月14日 | 3号機 | 建設中 | 地震観測装置の定期自動校正の記録を確認したところ、2重化されたセンサーのうち、バックアップ側のセンサーの一部(Ch.16,17,18)が正しく機能していないことを確認した。 原因を特定し、必要な処置を行う。 |
35 | 6月14日 | 共通 | - | 2号機蒸気タービン設備の定期事業者検査において、承認後の検査成績書に添付すべき検査用計器一覧表の添付漏れを確認した。 訂正理由書を作成のうえ、当該検査用計器一覧表を添付し、検査実施箇所に提出する。 |
36 | 6月14日 | 3号機 | 建設中 | 所内ボイラー排水処理装置の巡視において、排水ピットポンプ出口逆止弁の不具合により、排水ピットポンプ出口流量計内部の水が抜けていることを確認した。 当該逆止弁を取り替える。 |
37 | 6月14日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 循環水ポンプの点検において、コラムパイプのライニングに割れ、剥離、浮きがあることを確認した。 当該ライニングを補修する。 (コラムパイプ:ポンプ羽根車からの水を系統へ送る流路の管) |
38 | 6月14日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 循環水ポンプの点検において、保護管のライニングに割れ、欠損があることを確認した。 当該ライニングを補修する。 (保護管:軸が直接流体に触れないように保護する管) |
39 | 6月14日 | 1号機 | 廃止措置中 | 計装用空気圧縮機の巡視において、軸貫通部のオイルシールからにじんだ油がディスタントピースに溜まる量が多いことを確認した。 当該オイルシールを取り替える。 (計装用空気圧縮機:計測制御機器へ供給する作動用空気を作る機器) (ディスタントピース:空気圧縮機のクランクケースとシリンダーを接続する部品) (オイルシール:軸貫通部から潤滑油が漏れるのを防止する部品) |
40 | 6月14日 | 共通 | - | 3号機東側防波壁の通路防波扉の調整作業において、グリス充填不足によりゲート下部ヒンジ部から異音が発生することを確認した。点検した結果、ヒンジ部の構成部材である球面軸受けの接触面に焼き付きが生じていることを確認した。 当該球面軸受けを取り替える。 |
41 | 6月14日 | 3号機 | 建設中 | 原子炉建物とタービン建物間にある地下水排水ポンプの確認運転において、当該ポンプを起動したところ、異常を知らせる警報が発報し、自動停止したことを確認した。 当該ポンプを取り替える。 |
42 | 6月14日 | 共通 | - | 給水系配管支持構造物の検査完了報告書の確認において、据付検査に使用した計器が検査用計器一覧表に記載されていないことを確認した。 当該検査用計器一覧表を修正する。 |
43 | 6月14日 | 共通 | - | モルタル固化設備において、モルタルを充填したドラム缶を一時保管するエリアの温度と湿度を記録している記録計の記録用紙を交換したところ、2024年5月27日から6月4日の間、遅れ側に約4時間ずれて記録されていることを確認した。 当該記録用紙から読み取った室温データを記載している、ドラム缶一時保管中の記録について、必要により訂正を実施する。 |
44 | 6月14日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 原子炉建物補助天井クレーンの点検において、横行ブレーキ駆動用ソレノイドの接続ケーブルが断線していることを確認した。 当該ソレノイドを取り替える。 (ソレノイド:電磁力を利用して、電気エネルギーを機械的運動に変換する部品) |
45 | 6月14日 | 共通 | - | 緊急時対策所空気浄化送風機関係の使用前事業者検査の検査成績書確認において、検査用計器一覧表の計器精度に記載誤りがあることを確認した。 当該検査成績書を修正する。 (緊急時対策所:発電所の緊急時に対応等を指揮する場所) |
46 | 6月14日 | 共通 | - | 放射線管理室で保管すべき放射線作業承認申請書/承認書(①放射線管理保管用)の帳票を紛失していることを確認した。 当該帳票を再作成する。 (放射線作業承認申請書/承認書:放射線業務従事者の被ばく低減および汚染防止を目的として、放射線防護措置を取りまとめた計画書) |
47 | 6月14日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 取水槽ヤードの巡視において、起動変圧器周辺の消火配管の保温材からわずかな水の滴下があることを確認した。 当該部の保温を取り外し、必要な処置を行う。 (起動変圧器:発電所の起動・停止時および停止中に必要な機器に電気を供給するための設備) |
48 | 6月14日 | 共通 | - | SPDS収集サーバの点検作業において、SPDS伝送サーバからERSSへの1号機データの全停止操作を実施したことにより、伝送停止申請ができていない1号機データの伝送が全停止したことを確認した。 当該データの伝送を復旧する。 (SPDS[緊急時原子力発電所情報伝送システム]:原子力発電所からプラント状態等の各種運転監視パラメータを原子力規制庁等に伝送するシステム) (ERSS[緊急時対策支援システム]:原子力発電所が正常に稼動しているかどうかを常時確認し、事故が起こった場合は、事故状態の確認・判断、今後の事故進展を解析・予測するシステム) |