6月後半(7月22日公表)

不適合の管理状況(2024年6月後半審議分)

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2024年6月16日~2024年6月30日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。

なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。

Aグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Bグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Cグレード 2件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 6月21日 2号機 定期事業者検査中 主蒸気逃し安全弁の点検において、駆動源の窒素ガス供給配管のホースフランジ用ボルト・ナットの手入れを行ったところ、ボルトから外れないナットがあることを確認した。

当該ボルト・ナットを取り替える。

(主蒸気逃し安全弁:原子炉内の圧力が上昇した場合、圧力を低下させるための弁)
2 6月21日 2号機 定期事業者検査中 計測制御系統の使用前事業者検査において、原子炉水位計の検査を実施したところ、記録計指示値の誤差が判定基準を外れていることを確認した。

当該記録計を調整する。

Dグレード 60件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 6月18日 共通 2号機廃棄物処理建物2階の消火器点検において、廃棄物置き場の通路閉鎖により、消防法で要求される防火対象物から消火器までの歩行距離20m以内を満足しないことを確認した。

当該箇所の歩行通路の確保または消火器の増設を行う。
2 6月18日 共通 燃料補給設備による給油訓練において、タンクローリーにホース運搬治具を取り付けたところ、タンクローリーと治具の組み合わせ違いにより、治具取り付け部が変形していることを確認したことから訓練を中止した。

適切なタンクローリーと治具の組み合わせで訓練を実施する。また変形した治具取付部を補修する。
3 6月18日 2号機 定期事業者検査中 循環水ポンプの点検において、サポートのライニングに剥離、割れがあることを確認した。

当該部品のライニングを補修する。

(循環水ポンプ:主タービンを回し終えた後の蒸気を水に戻す復水器に海水を送るポンプ)
(サポート:循環水ポンプのケーシングを構成し、ポンプ据付時に基礎と固定する部品)
4 6月18日 2号機 定期事業者検査中 循環水ポンプの点検において、スタフィングボックスのライニングに剥離、浮きがあることを確認した。

当該部品のライニングを補修する。

(スタフィングボックス:グランドパッキンやメカニカルシールなどの軸封部品を装着する部品)
5 6月18日 共通 2号機事業者検査に係る業務委託において、作業着手前打合せは実施していたが、着手後の定期的な打ち合わせを実施していないことを確認した。

当該委託業務の委託内容、体制に変更がなく影響がないことを確認する。また、着手後の定期的な打ち合わせについては、担当内の業務予定表に打合せの予定を明記する。
6 6月18日 2号機 定期事業者検査中 除じん機の試運転において、駆動部電動機端部の振動が一部管理値を超えていることを確認した。

当該電動機の固定用支持脚を取り付ける。

(除じん機:海水中のごみを除去するためのネットおよびネットを回転させる機器)
7 6月18日 2号機 定期事業者検査中 取水槽ヤードに設置しているクレーンの点検において、走行確認を行ったところ、走行リミットスイッチが動作していないにもかかわらず東側に走行しないことを確認した。

当該リミットスイッチを点検する。

(取水槽:冷却用の海水を取水するための設備)
8 6月18日 共通 雑固体廃棄物処理業務の不燃物処理作業において、2024年6月5日に実施した廃棄物切断作業のデータを登録していないことを確認した。

当該データを登録する。
9 6月18日 共通 1、2号機チェックポイントにおいて、体表面モニタ内で汚水を確認した。

汚水をふき取る。また、体表面モニタを点検する。

(チェックポイント:管理区域への人の出入りを管理する場所)
(体表面モニタ:体の表面に放射性物質が付着していないかを検査する装置)
10 6月18日 3号機 建設中 所内ボイラーの計器点検において、所内ボイラー排水処理装置pH計の誤差が精度外であることを確認した。

当該pH計を校正する。

(所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置)
(pH計:酸性、アルカリ性の度合を示す計器)
11 6月18日 3号機 建設中 所内ボイラーの計器点検において、排ガス分析計の誤差が精度外であることを確認した。

当該分析計を校正する。
12 6月18日 2号機 定期事業者検査中 排ガス処理設備の分析計点検において、分析計ラック内の計器弁が固く、操作しにくいことを確認した。

当該弁を点検する。

(排ガス処理設備:主復水器等からの排ガスを処理し周辺環境に放出される放射性物質の量を低減するための設備)
13 6月18日 2号機 定期事業者検査中 排ガス処理設備の分析計点検において、分析計ラック内の空気作動弁2台が全開になったにもかかわらず、全開ランプが点灯しないことを確認した。

当該弁を点検する。
14 6月18日 共通 モルタル固化設備においてモルタル充填を行った8体の廃棄体のうち1体について、廃棄体の上部空隙値が基準に適合しないことを確認した。

当該廃棄体を識別し、保管する。

(モルタル固化設備:配管廃材等の不燃性の放射性固体廃棄物をモルタルで固化する設備)
(廃棄体:配管廃材等の不燃性の放射性固体廃棄物を溶融設備で溶融した物や溶融できない物を切断してドラム缶に詰め、モルタルを充填し、固化したもの)
15 6月18日 共通 2号機タービン建物大物搬入口において、搬出物品の汚染確認を実施していたところ、使用していたGM計数管式サーベイメーターの指示値が急激に上昇したことを確認した。確認したところ、ケーブルの断線を確認した。

当該サーベイメーターのケーブルを取り替える。

(GM計数管式サーベイメーター:サーベイメーターの一種であり、内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量の測定を行う機器)
16 6月18日 共通 サーベイメーターの使用前点検において、GM計数管式サーベイメーターの測定値指示部の動作不良を確認した。

当該サーベイメーターの指示部を取り替える。
17 6月18日 共通 水ろ過装置の計器点検において、pH計の誤差が精度外であることを確認した。

当該pH計を校正する。

(水ろ過装置:凝集沈殿およびろ過処理により淡水中の濁度成分を除去する装置)
18 6月18日 共通 2号機原子炉補機冷却水設備の使用前事業者検査において、支持構造物の据付検査合格前に通水・系統運転検査を実施したことを確認した。

支持構造物の据付検査合格後、通水・系統運転検査の成立性を検証する。

(原子炉補機冷却水設備:原子炉の運転に必要な各系統の機器(ポンプ、冷凍機、熱交換器等)へ冷却水を供給する設備)
19 6月18日 共通 2号機原子炉再循環ポンプMGセットのドレン配管撤去・復旧作業において、既設配管材料を建設時の材料検査記録により確認していたところ、ミルシートと材料検査記録が整合しないことを確認した。

当該材料検査記録を訂正する。

(原子炉再循環ポンプMGセット:原子炉再循環ポンプに電源を供給しポンプの速度の調整を行う機器)
(原子炉再循環ポンプ:原子炉内の水(冷却材)を循環させるポンプで運転中はポンプの回転速度を制御することにより原子炉の出力を制御している)
(ミルシート:鋼材メーカーが発行する鋼材の品質を証明する書類)
20 6月18日 共通 2号機高圧炉心スプレイ系非常用ディーゼル発電機設備の使用前事業者検査において、燃料貯蔵タンクの公称値の判定基準に誤りがあること、燃料移送ポンプの公称値が確認できていないこと、また燃料移送ポンプの吐出圧力と容量が適切に確認できない検査要領書となっていることを確認した。

当該検査要領書を改正し、再検査する。

(非常用ディーゼル発電機設備:外部からの電力供給がなくなった場合に炉心を緊急冷却する設備に電力を供給するための設備)
(公称値:カタログ値など表向きに言われている値)
21 6月21日 共通 2号機タービン建物1階の消火器点検において、仮置き物品により消火器が取出し難くなっていることを確認した。

当該物品を移動する。
22 6月21日 共通 1、2号機チェックポイントに設置している小物汚染検査装置の異常を知らせる警報が発報した。点検したところ、遮光膜に穴が開いていることを確認した。

当該装置の遮光膜を補修する。
23 6月21日 共通 2号機残留塩素計の点検において、保護メガネの着用が徹底されていないことを確認した。

保護具着用について作業員に指導を行う。
24 6月21日 2号機 定期事業者検査中 高圧給水加熱器出口のサンプリング作業において、サンプリング弁を開けても水が出ないことを確認した。

当該サンプリング弁および配管を点検する。

(給水加熱器:蒸気タービンプラントの熱効率向上を目的として、給水をタービン抽気によって加熱するための熱交換器)
(タービン抽気:蒸気タービンで膨張途中の蒸気を一部だけ外部に取り出した蒸気)
25 6月21日 1号機 廃止措置中 制御室建物3階の巡視において、計算機室空調機から風が出ていないことを確認した。点検したところ、Vベルトが破損していることを確認した。

当該空調機のVベルトを取り替える。
26 6月21日 共通 2号機原子炉建物4階の屋内消火栓点検において、作業用フェンスと物品棚の仮置きにより、消火栓表示灯が見え難いうえ、容易に近づけず、消火活動に支障があることを確認した。

当該仮置き物品を移動する。
27 6月21日 共通 土木建築関係設備点検手順書(25次改正)を文書管理室へ登録しようとしたところ、本手順書の23次改正、24次改正分が登録されていないことを確認した。

当該手順書を登録する。
28 6月21日 共通 タービン建物2階給水加熱器室において、GM計数管式サーベイメーターにてホースの汚染確認をしていたところ、ホースを固縛していた針金の先端部にGM計数管が接触して破損したことを確認した。

当該GM計数管を取り替える。
29 6月21日 共通 2号機原子炉建物3階の巡視において、非常用電気室送風機近傍の設備ガードのポールが破損していることを確認した。

当該ポールを取り替える。

(設備ガード:保護対象機器を不用意な接触等から保護する区画)
30 6月21日 共通 屋外設備の塗装作業において、純水タンク水位計附属配管の下地処理をしていたところ、減肉箇所の錆が取れて穴が開いたことを確認した。

当該配管を補修する。
31 6月21日 共通 計測設備の点検において、片句に設置している海水温度計の誤差が精度外であることを確認した。

当該温度計を校正する。
32 6月21日 共通 水ろ過装置の巡視において、硫酸注入系統の弁からわずかな薬品のにじみがあることを確認した。

当該弁を取り替える。
33 6月21日 共通 2号機定期事業者検査において、協力会社受検員、助勢員を選任する選任書が旧帳票であることを確認した。

当該帳票を再作成する。
34 6月21日 共通 2号機排気筒上部の作業において、協力会社放管員が管理区域境界区画(地上約40m)を開錠したところ、鍵を約10m下に設置している落下防止ネットに落下させたことを確認した。

当該の鍵を回収する。
35 6月25日 共通 島根3号機に納入実績がある材料調達先の一部製品において、熱処理に関わる不適切な取り扱いがあったことを設備納入メーカーから報告を受けた。なお、当該製品について、必要な材料特性を得るための熱処理は実施されており、当該設備の健全性は確保されていることを確認している。

今後、当該材料証明書(ミルシート)を適切に訂正する。
36 6月25日 共通 2019年度に納入されたチャンネルボックスの工場検査において、検査記録となるミルシートに発注仕様書で要求しているコバルトの含有量が記載されていないことを確認した。また、当該記録を電力が承認していたことを確認した。

メーカーが保管しているコバルト含有量が記載されたミルシートを確認し、当社要求を満足していることを確認した上で、当該記録のミルシートをコバルト含有量の記載があるミルシートに差し替える。
37 6月25日 共通 緊急時対策所換気設備の使用前事業者検査において、検査成績書を確認していたところ公称値確認を実施していないことを確認した。

当該検査の要領書を修正し、再検査を行う。
38 6月25日 3号機 建設中 純水連絡ポンプの隔離操作において、ポンプ入口弁が全開状態で固着していることを確認した。

当該弁のグリス補給を行う。

(純水連絡ポンプ:1、2号側の純水タンクから3号側の純水タンクに純水を移送するポンプ)
39 6月25日 1号機 廃止措置中 中央制御室において、原子炉補機冷却系温度記録計のインクリボンのマーク板が変形し、打点出来なくなっていることを確認した。

当該マーク板を取り替える。
40 6月25日 2号機 定期事業者検査中 原子炉建物地下1階北東エアロック内に設置している100Vコンセントが破損していることを確認した。

当該コンセントを補修する。

(エアロック:原子炉建物を負圧に維持するための二重扉)
41 6月25日 共通 緊急時対策所換気設備の使用前事業者検査の記録確認において、検査成績書の記載に不備があることを確認した。

当該検査成績書を修正する。

(緊急時対策所:発電所の緊急時に対応等を指揮する場所)
42 6月25日 3号機 建設中 重油受入配管内の重油抜き取り作業において、重油タンクヤード油抜き弁および空気抜き弁が全閉状態で固着していることを確認した。

当該弁を取り替える。
43 6月28日 3号機 建設中 屋外タンクの巡視において、補助復水貯蔵タンク水位計のチェックノブを操作後、指示針が止まり、元に戻らないことを確認した。

当該水位計を点検する。

(補助復水貯蔵タンク:原子炉ウェル、サプレッションプール水を一時的に貯蔵するタンク)
(原子炉ウェル:原子炉上部にある空間で、燃料交換時に使用済燃料プール水面と同一レベルに水を張り、原子炉圧力容器と使用済燃料プール間で燃料などの水中移送用のために使用する部分)
(サプレッションプール:原子炉格納容器の底部にある、大量の水を貯えた設備)
(チェックノブ:水位計の健全性を確認するため、水位計フロートをぶら下げているテープを外部から強制的に巻き上げるためのハンドル)
44 6月28日 2号機 定期事業者検査中 中央制御室において、計算機の異常を知らせる警報が発報したことを確認した。計算機室を確認したところ、スイッチングハブの不具合により、炉心性能計算サーバのランプが点滅していた。

当該機器を取り替える。

(スイッチングハブ:通信ネットワーク上でデータを受信し、目的の機器へ転送する装置)
45 6月28日 3号機 建設中 サービス建物空調機(系統1)の室外機点検において、室外機のフィンおよび底板に腐食があることを確認した。

当該部品を取り替える。

(サービス建物:洗濯設備やチェックポイントを設置している建物)
46 6月28日 3号機 建設中 サービス建物空調機(系統2)の室外機点検において、室外機のフィンおよび底板に腐食があることを確認した。

当該部品を取り替える。
47 6月28日 3号機 建設中 残留塩素測定装置の計器点検において、残留塩素濃度計の誤差が精度外であることを確認した。

当該濃度計を校正する。

(残留塩素測定装置:放水口における塩素の濃度を測定する計器)
48 6月28日 2号機 定期事業者検査中 起動時水素注入設備の計器点検において、水素注入流量計入口圧力計の誤差が精度外であることを確認した。

当該計器を取り替える。

(起動時水素注入設備:起動時に原子炉冷却材に水素を注入することで、炉水の放射線分解で生じた酸化剤(酸素や過酸化水素)との再結合反応を促進して酸化剤濃度を低下させ、水質環境を改善することで応力腐食割れの発生・進展を抑制する設備)
49 6月28日 共通 サーベイメーターの使用前点検において、GM計数管式サーベイメーターのGM計数管が破損していることを確認した。

当該サーベイメーターのGM計数管を取り替える。
50 6月28日 共通 雑固体廃棄物焼却設備の炉底灰取り出し作業において、グローブボックスのグローブ部に穴が開いていることを確認した。

当該グローブを取り替える。外れた止め部の取付けを行う。

(雑固体廃棄物焼却設備:可燃性の廃棄物を焼却する設備)
(グローブボックス:外気と遮断された状況下で灰出し作業が可能となるように、手袋が設置された密閉容器)
51 6月28日 2号機 定期事業者検査中 屋外設備の塗装作業において、碍子水洗ポンプ用電動機ファンカバーの下地処理をしていたところ、減肉箇所に穴が開いたことを確認した。

当該箇所を補修する。
52 6月28日 2号機 定期事業者検査中 循環水ポンプの点検において、ケーシングに腐食があることを確認した。

当該部を補修する。
53 6月28日 3号機 建設中 南側配管ダクト漏油検知器の定例点検において、警報が発報しないことを確認した。

当該漏油検知器を清掃する。
54 6月28日 1号機 廃止措置中 原子炉補機海水設備の計器点検において、取水槽水位計の誤差が精度外であることを確認した。

当該計器を校正する。

(原子炉補機海水設備:原子炉関係のポンプ電動機等の機器へ供給している冷却水を冷やす熱交換器へ海水を供給する設備)
55 6月28日 1号機 廃止措置中 タービン建物3階において、旧東口扉戸袋が破損していることを確認した。また、破損部から管理区域側へ空気が流入していることを確認した。

当該戸袋を補修する。
56 6月28日 共通 モルタル固化設備においてモルタル充填を行った16体の廃棄体のうち4体について、廃棄体の上部空隙値が基準に適合しないことを確認した。

当該廃棄体を識別し、保管する。
57 6月28日 共通 2014年3月に設置した免震重要棟エレベーターについて、設置の際に設置届を提出せず、落成検査および検査証受けないまま使用していたことを確認した。

当該エレベーターの設置届を提出し、落成検査を受検する。

(免震重要棟:事故発生時に使用を計画している免震構造の建物)
58 6月28日 共通 2号機取替用チャンネルボックスは、新検査制度施行前に製造済みであるため、製造に係る工事は従前のルールにて、製造時検査を実施し、使用前事業者検査は実施しないこととしていた。一方、取替えに係る工事は、新検査制度移行後であり使用前事業者検査を実施していることを確認した。

当該検査の妥当性を考慮し、製造時検査を改めて使用前事業者検査(記録確認検査)として実施する。
59 6月28日 3号機 建設中 中央制御室において、配管ダクト内排水ピットの水位の異常を知らせる警報が発報した。現場を確認したところ、ダクト躯体の継ぎ目から水が流入していることを確認した。

原因を調査し、必要な処置を行う。
60 6月28日 共通 2号機非常用ディーゼル発電機設備の使用前事業者検査において、検査成績書を確認していたところ、燃料貯蔵タンクおよび燃料移送ポンプの公称値確認を実施していないことを確認した。

当該検査の要領書を修正し、再検査を行う。