7月前半(8月7日公表)

不適合の管理状況(2024年7月前半審議分)

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2024年7月1日~2024年7月15日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。

なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。

Aグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Bグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Cグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Dグレード 33件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 7月2日 3号機 建設中 純水連絡ポンプの選択切替操作において、切替ボタンで切保持から自動に切り替わらないことを確認した。

当該切替ボタンおよび関係回路を点検する。

(純水連絡ポンプ:1,2号側の純水タンクから3号側の純水タンクに純水を移送するポンプ)
2 7月2日 共通 中央制御室において、純水タンク水位計について、Aタンクに対しBタンクの指示が低めになっていることを確認した。

当該水位計を点検する。
3 7月2日 2号機 定期事業者検査中 取水槽内の循環水ポンプエリアにおいて、取水槽西側配管ダクトの壁貫通部から雨水が流入し、水が溜まっていることを確認した。当該貫通部は配管未設置により穴仕舞いを行っていなかった。

当該箇所への配管設置後、穴仕舞いを行う。また、穴仕舞い完了までは仮の止水処理を行う。

(取水槽:冷却用の海水を取水するための設備)
(循環水ポンプ:主タービンを回し終えた後の蒸気を水に戻す復水器に海水を送るポンプ)
4 7月2日 3号機 建設中 中央制御室において、配管ダクト内排水ピットの水位の異常を知らせる警報が発報した。現場を確認したところ、ダクト内の側溝から湧水があることを確認した。

原因を調査し、必要な処置を行う。
5 7月2日 共通 主蒸気逃がし安全弁関係の使用前事業者検査において、配管図に検査対象であるフレキシブルホースの品番が記載されておらず、当該箇所がフレキシブルホースと特定できないことを確認した。

当該箇所がフレキシブルホースであることを検証する。

(主蒸気逃がし安全弁:原子炉内の圧力が上昇した場合、圧力を低下させるための弁)
6 7月2日 共通 放射性物質吸着材の設計において、QMS手順書に基づいた設計・調達管理ができていないことを確認した。

必要な設計・調達管理と同等な管理ができていることを確認する。

(QMS:品質マネジメントシステム)
(放射性物質吸着材:雨水排水路集水桝に設置し、重大事故発生時に放射性物質を含む水が発電所から海洋に流出させないことを目的とした素材)
7 7月5日 3号機 建設中 海水電解装置の巡視において、海水取水ポンプ出口圧力計の接続部からわずかな海水の漏えいがあることを確認した。

当該接続部を補修する。

(海水電解装置:海生生物の付着を抑制するため、海水を電気分解して次亜塩素酸ナトリウムを生成し、海水を使用している機器に注入する装置)
8 7月5日 共通 サイトバンカ建物のチェックポイントにおいて,作業員が放射線管理区域で着用する放射線管理区域用作業服を着用したまま体表面モニタで汚染検査を行い、退出したことを確認した。

当該者および当該者が移動した経路の汚染検査を実施する。

(サイトバンカ建物:使用済のチャンネルボックスや制御棒等の放射性固体廃棄物を貯蔵・保管するための建物)
(チェックポイント:管理区域への人の出入りを管理する場所)
(体表面モニタ:体の表面に放射性物質が付着していないかを検査する装置)
9 7月5日 3号機 建設中 液体窒素蒸発器の巡視において、蒸発器入口蒸気圧力計内に水が侵入していることを確認した。

当該圧力計を取り替える。
10 7月5日 共通 津波防波壁(1,2号機北側)設置工事において、受領した品質保証計画書への押印漏れがあることを確認した。

当該計画書の記載事項が発注当時の当社要求事項を満足していることを確認する。
11 7月5日 2号機 定期事業者検査中 中央制御室において、放水路水モニタの異常を知らせる警報が発報した。記録計を確認したところ、指示値が徐々に低下し、その後測定可能範囲を外れたことを確認した。

当該モニタの不具合箇所の調査および点検を行う。

(放水路水モニタ:放水路中の放射線レベルを測定する装置)
12 7月5日 共通 1,2号機チェックポイントにおいて、作業員が放射線管理区域に入域直後、タバコを所持していることに気付き、放射線管理員に連絡したことを確認した。なお、管理区域内での喫煙は行っていないことを確認している。

当該タバコを管理区域外に搬出する。
13 7月5日 共通 GM計数管式サーベイメーターの使用前点検において、GM計数管が破損していることを確認した。

GM計数管を取り替える。

(GM計数管:サーベイメーターの一種であり、内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量の測定を行う機器)
14 7月5日 2号機 定期事業者検査中 補助復水貯蔵タンクの巡視において、管理区域境界扉に穴が開いていることを確認した。

当該扉を補修する。

(補助復水貯蔵タンク:原子炉ウェル、トーラス水を一時的に貯蔵するタンク)
(原子炉ウェル:原子炉上部にある空間で、燃料交換時に使用済燃料プール水面と同一レベルに水を張り、原子炉圧力容器と使用済燃料プール間で燃料などの水中移送用のために使用する部分)
(トーラス:非常用炉心冷却系で使用する水を貯蔵するドーナツ状の設備)
15 7月5日 共通 運転中の水ろ過装置において、加圧水タンク出口のサンプリング配管からわずかな水の滴下があることを確認した。

当該配管を補修する。

(水ろ過装置:凝集沈殿およびろ過処理により淡水中の濁度成分を除去する装置)
(加圧水タンク:淡水を除だく槽に加圧注入することによって濁度成分を加圧浮上させるための水を貯める機器)
(除だく槽:淡水中の濁度成分を加圧浮上させ除去する水ろ過装置の構成機器)
16 7月5日 共通 純水装置の隔離操作において、蒸気エゼクタ入口弁が固着して動かないことを確認した。

当該弁を取り替える。

(純水装置:発電所の運転に使用する純水(水ろ過装置で製造したろ過水から不純物を除去したもの)を作る装置)
(蒸気エゼクタ:蒸気を利用し、真空脱気塔内の空気を吸込んで、真空に近づける装置)
(真空脱気塔:水に含まれる空気を取り除く機器)
17 7月5日 共通 スケジュールおよび対象者を定めた重大事故等発生時の対応に係る力量付与教育訓練実施計画において、人事異動に伴う対象者の変更は軽微な変更として改正不要としていたが、当該実施計画に基づき作成した個別訓練計画は人事異動を考慮して作成しており、計画の繋がりに差が発生していることを確認した。

当該実施計画書を改訂し、差をなくす。
18 7月9日 2号機 定期事業者検査中 廃棄物処理建物5階の巡視において、ランドリ・ドレン濃縮器室内の空調ダクト接合部からわずかな水の滴下があることを確認した。
廃棄物処理建物換気空調設備の風量調整の結果、当該ダクト内の湿分が凝縮し、滞留したものと推察している。

当該ダクトの吸い込み風量の調整を行う。

(ランドリ・ドレン濃縮器:洗濯排水を濃縮処理する機器)
19 7月9日 共通 中央制御室において、モニタリングポストの無線伝送の異常を知らせる警報が発報したことを確認した。調査の結果、設備に異常はなく樹木の成長による電波強度の低下で警報が発報したことを確認した。

当該モニタリングポスト廻りの樹木を剪定する。

(モニタリングポスト:空間放射線量を測定するため原子力施設周辺に設置された放射線観測装置)
20 7月9日 共通 原子炉建物換気空調設備の空調ダクトの水密化加工作業において、ダクトの復旧時に組間違いしていることを確認した。

当該ダクトを組み直す。
21 7月9日 共通 サイトバンカ建物に設置している減容装置において、電源を入れたところ、過負荷の警報を発報したことを確認した。

当該装置を点検する。

(減容装置:廃棄物をドラム缶に詰める際、油圧にて圧縮し、廃棄物の減容を図る装置)
22 7月9日 3号機 建設中 サービス建物空調機(系統14)の室外機点検において、室外機のフィンおよび底板に腐食があることを確認した。

当該部品を取り替える。

(サービス建物:洗濯設備やチェックポイントを設置している建物)
23 7月9日 3号機 建設中 サービス建物出入管理棟入口において、空調機(系統13)の室外機に異常があることを確認した。

当該室外機を点検し、不具合部品を取り替える。
24 7月9日 共通 発電所外に配備している蛍光ガラス線量計の健全性確認作業において、QMS手順書で定める指示値の誤差が基準値を外れているものがあることを確認した。

当該蛍光ガラス線量計を使用禁止とする。

(蛍光ガラス線量計:放射線を照射したのち紫外線を当てると、放射線の照射量に比例した蛍光を発する性質をもつ特殊なガラスを用いた線量計)
25 7月9日 2号機 定期事業者検査中 中央制御室において、プラスチック固化設備の制御電源の異常を知らせる警報が発報したことを確認した。

当該設備は除却予定であり、支障がないことを確認のうえ、除却予定範囲の停電・隔離を行う。

(プラスチック固化設備:廃液等を乾燥粉体にしたものをプラスチックにて固化する設備)
26 7月9日 共通 屋外設備の塗装作業において、純水装置再生廃液処理装置の原水受槽の塗装をしていたところ、わずかな水の漏えいがあることを確認した。

当該受槽を補修する。
27 7月9日 共通 モルタル固化設備においてモルタル充填を行った5体の廃棄体のうち1体について、モルタル充填後表面から内容物の露出により基準に適合しないことを確認した。

当該廃棄体を識別し、保管する。

(モルタル固化設備:配管廃材等の不燃性の放射性固体廃棄物をモルタルで固化する設備)
(廃棄体:配管廃材等の不燃性の放射性固体廃棄物を溶融設備で溶融した物や溶融できない物を切断してドラム缶に詰め、モルタルを充填し、固化したもの)
28 7月9日 共通 2023年11月29日のモルタル固化設備の運転記録について、当日1回目のモルタル混錬データと当日2回目のモルタル混錬データが入れ替わっていることを確認した。

当該記録の1回目と2回目のモルタル混錬データを修正する。
29 7月9日 共通 2号機火災防護設備の使用前事業者検査において、設計・開発の検証記録を確認していたところ、適切な検証が実施されていないことを確認した。

当該検証を再度実施し、再検査を行う。
30 7月9日 共通 非常用ディーゼル発電機設備燃料移送系統の使用前事業者検査において、燃料移送ポンプの公称値を確認できていないことを確認した。

当該検査の要領書を改正し、検査を再開する。

(非常用ディーゼル発電機設備:外部からの電力供給がなくなった場合に炉心を冷却する設備に電力を供給するための設備)
(燃料移送ポンプ:燃料貯蔵タンクから燃料デイタンクに重油を移送するポンプ)
(燃料デイタンク:屋外の燃料貯蔵タンクの燃料を一時的に受けて、非常用ディーゼル機関に供給するタンク)
31 7月9日 共通 2号機原子炉再循環系配管支持構造物の供用期間中検査10年計画において、検査箇所数が1箇所不足していることを確認した。

維持規格上における検査カテゴリの抜き取り率は満足しており問題無いが、社内管理として検査カテゴリの内訳である系統毎に抜き取り率を満足するよう管理しており、当該支持構造物の10年計画について、原子炉再循環系配管支持構造物の抜取率を満足するように検査箇所を1箇所追加するよう計画を見直す。

(原子炉再循環系配管:原子炉内の水(冷却材)を強制的に循環させる配管)
(供用期間中検査:定期検査期間中に非破壊検査を実施し、機器に要求される安全上の機能の確認を行う検査)
32 7月9日 共通 構内排水口津波浸水対策の工事完了後、記録を確認していたところ、コンクリートの材料試験の成績書に不足があることを確認した。

当該コンクリートの圧縮強度が仕様を満足していることを確認する。
33 7月9日 共通 放射性物質吸着材の使用前事業者検査において、外観検査の検査対象範囲に保存袋が含まれており、検査対象範囲に誤認識があることを確認した。

検査対象範囲として検査対象範囲として保存袋の必要性を確認し、当該検査要領書を改正する。