10月後半(11月20日公表)

不適合の管理状況(2024年10月後半審議分)

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2024年10月16日~2024年10月31日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。

なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。

Aグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Bグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Cグレード 3件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 10月18日 2号機 定期事業者検査中 移動式代替熱交換設備を使用した訓練の片付け作業において、移動式代替熱交換設備を移動しようとしたところ、牽引車のブレーキ関係の異常を知らせる警告灯が点灯していることを確認した。

当該牽引車を点検する。

(移動式代替熱交換設備:海水ポンプが使用不能(原子炉冷却機能喪失)となった場合において、代替手段として原子炉の熱を海に逃がす設備)
2 10月18日 共通 2号機大規模損壊訓練において、事象発生時の情報収集、戦略決定に係る手順書の記載が一部不足していること、指示者が戦略決定した事項について、緊急時対策本部内で情報共有を行うために使用するツールが一部不足していることを確認した。

大規模損壊時における情報収集、戦略決定について手順書を明確化する。また、緊急時対策本部内で情報共有を容易に行うためのツールを整備する。

(大規模損壊訓練:航空機の衝突等により原子炉施設に大規模な損壊が生じた場合に、プラント状況の把握、情報収集、対応操作が的確に実施できるか確認する訓練)
(緊急時対策本部:発電所の緊急時に対応等を指揮するグループ)
3 10月22日 2号機 定期事業者検査中 中央制御室において、アンプの不調によりIRM(Ch15)の指示値が変動していることを確認した。

当該アンプを取替える。

(IRM(中間領域計装):原子炉の中性子計測装置の一種。原子炉の起動および停止時の中性子の量を監視するもの)

Dグレード 47件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 10月16日 共通 2号機火災防護設備に係る検査成績書を確認していたところ、消火タンクの使用前事業者検査成績書のデータ採取等の記録に寸法検査で使用した計測器の記載の不足および誤りがあることを確認した。

当該検査成績書のデータ採取等の記録の備考欄の記載を修正する。
2 10月16日 共通 2号機サイトバンカ設備内の堰に係る使用前事業者検査の検査成績書を確認していたところ、外観検査記録の検査結果欄に記載がない箇所があることを確認した。なお、外観検査記録の別紙であるデータ採取等の記録は検査対象のすべての堰の記録があることを確認した。

当該検査記録の外観検査記録を差し替える。
3 10月16日 共通 2号機火災防護設備、浸水防護設備に係る検査成績書を確認していたところ、基本設計方針の要求事項に対して検査項目および判定基準が整合していないこと、また、記録に不備があることを確認した。

当該検査成績書を含め、全ての検査成績書に対して同様な事象がないか確認する。確認の結果、再検査が必要なものは再検査を実施、修正が必要なものは評価・修正を行う。
4 10月16日 共通 現場シーケンス訓練において、移動式代替熱交換設備を保管エリアから移動させようとしたところ、車両発進時に牽引車と代替熱交換設備の連結が外れたことを確認した。

訓練を中断し、牽引車と代替熱交換設備の連結を復旧し、走行確認を実施した後、訓練を再開する。

(シーケンス訓練:重大事故に至るおそれがある事象に対して、想定時間内に、役割通りの対応が実施できることを確認する訓練)
5 10月16日 共通 2号機非常用電源設備に係る使用前事業者検査の検査成績書を確認していたところ、検査結果の表記に誤りがあることを確認した。

当該検査成績書を修正する。
6 10月18日 共通 2号機残留熱除去設備に係る使用前事業者検査の検査成績書を確認していたところ、検査記録の備考欄に検査で使用した計測器の記載がないことを確認した。

当該検査成績書を修正する。

(残留熱除去設備:原子炉が停止した後に燃料から発生する熱を除去する設備)
7 10月18日 共通 1号機タービン建物3階に設置している大物物品搬出モニタの遮光膜が破損していることを確認した。

当該モニタの遮光膜の取替および動作確認を行う。

(大物物品搬出モニタ:放射線管理区域から搬出する足場材等の大物物品を効率的に汚染測定するための装置)
8 10月18日 2号機 定期事業者検査中 原子炉格納容器漏えい率試験に使用する計器点検において、露点温度変換器の誤差が精度外であることを確認した。

当該計器を校正する。
9 10月18日 共通 2号機廃棄物処理建物大物搬入口において、GM計数管式サーベイメータにて太い針金の汚染確認をしていたところ、針金の先端部にGM計数管が接触して破損したことを確認した。

当該GM計数管を取り替える。

(GM計数管:サーベイメータの一種であり、内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量の測定を行う機器)
10 10月18日 2号機 定期事業者検査中 液体窒素蒸発装置の巡視において、液体窒素貯蔵タンクの安全弁が動作していることを確認した。

当該安全弁の調整を行う。
11 10月18日 2号機 定期事業者検査中 液体窒素蒸発装置の巡視において、液体窒素貯蔵タンクの安全弁が動作していることを確認した。液体窒素貯蔵タンクの圧力制御状況を確認したところ、降圧用調節弁の調整圧力が高いことを確認した。

当該調節弁の圧力調整を行う。
12 10月18日 2号機 定期事業者検査中 タービン建物2階の巡視において、常用電気室北壁の電線管貫通部から浸入した雨水が滴下していることを確認した。

当該貫通部の止水処理を行う。
13 10月18日 共通 2号機計測制御設備に係る使用前事業者検査の検査成績書を確認していたところ、記載内容をチェックした証跡がないことを確認した。

当該検査成績書をマーカーによりチェックする。
14 10月18日 2号機 定期事業者検査中 タービン建物北側に設置している水素ガスボンベ室の巡視において、ボンベ室天井部から水の滴下があることを確認した。

当該ボンベ室屋根の固定リベット部の止水処理を行う。
15 10月18日 共通 2号機廃棄物処理建物2階の巡視において、計器ラック室内に仮置き申請のない物品が置かれていることを確認した。

当該物品を撤去する。
16 10月18日 共通 2号機中央制御室において、トーラス水受入タンク室の水密扉の開放を知らせる警報が発報したことを確認した。現場を確認したところ、当該扉が開放状態であることを確認した。

当該水密扉を閉鎖し、警報を復旧する。また、水密扉の閉止運用の徹底に関して所内周知を行い、再発防止策を講じる。

(トーラス水受入タンク:トーラス内の水を貯蔵するタンク)
(トーラス:非常用炉心冷却系で使用する水を貯蔵するドーナツ状の設備)
17 10月18日 1号機 廃止措置中 廃棄物処理建物3階の巡視において、機器搬入用シャッターの下部が腐食していることを確認した。

当該シャッターを補修する。
18 10月18日 共通 工事発注手続きにおいて、事前の発注先技術力評価を失念して工事を発注したことを確認した。

当該工事の発注先技術力評価表を作成する。
19 10月18日 共通 2号機計測制御設備に係る使用前事業者検査の検査成績書を確認していたところ、検査用計器一覧表に記載されていない計測器があることを確認した。

当該検査用計器一覧表を作成する。
20 10月18日 2号機 定期事業者検査中 原子炉建物中2階の作業において、燃料プールゲート漏えい流量計の入口フランジからわずかな水の滴下があることを確認した。

床面にたまった水を拭き取り、当該フランジの増し締めを行う。

(フランジ:配管継手の一種)
21 10月18日 共通 2号機消火設備に係る使用前事業者検査の検査成績書を確認していたところ、検査対象でない固定式消火設備ダンパ電源盤の項目がデータ採取等の記録にあることを確認した。

当該記録の不要な項目を削除する。
22 10月18日 共通 大型ホース展張車への放水砲積込み作業において、油圧駆動装置からわずかな作動油の漏えいがあることを確認した。

当該漏えい個所を補修する。
23 10月18日 共通 2号機低圧炉心スプレイ設備に係る使用前事業者検査の検査成績書を作成していたところ、検査記録中の確認方法の記載がないこと、データ採取等の記録の確認機器の名称や確認方法に誤記があることを確認した。

当該検査の検査要領書および検査成績書を修正する。

(低圧炉心スプレイ設備:原子炉内の冷却水が減少したり配管破断により冷却水が流失したとき等に炉心を冷却するための設備)
24 10月21日 共通 2号機燃料プール注水訓練において、原子炉建物2階のホース接続部で接続部1か所当たり2個取り付ける外れ止めリングのうち1個が外れていることを確認した。

当該訓練の対象範囲をホース敷設および送水開始後の漏えい確認も含めた範囲に見直し、再訓練を実施する。
25 10月21日 共通 2号機大規模損壊訓練において、HPAC注水弁およびHPACタービン蒸気入口弁の手動操作時にクラッチレバーの操作を行っていないことを確認した。

事例として訓練の説明資料に追記し、訓練関係者に周知する。また、再訓練を実施する。

(高圧原子炉代替注水設備(HPAC):原子炉隔離時冷却系が起動できなかった場合、または継続運転ができなくなった場合に、バックアップとして、原子炉へ注水することにより、炉心損傷を防止する設備)
(原子炉隔離時冷却設備:原子炉の停止後、何らかの原因で給水が停止した場合等に原子炉水位を維持する設備)
26 10月22日 3号機 建設中 復水ろ過装置の警報発生時の遠隔停止操作において、変換器の不調により警報の遠隔停止ができないことを確認した。

当該変換器を補修する。
27 10月22日 3号機 建設中 所内ボイラーの計器点検において、所内ボイラー排水処理装置pH計の誤差が精度外であることを確認した。

当該pH計を校正する。

(所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置)
(pH計:酸性、アルカリ性の度合を示す計器)
28 10月22日 共通 警備員の構内夜間巡視において、車両の方向転換のためサイトバンカ建物近傍でバックしたところ、外壁面に設置されたプロパン気化器の制御盤に接触し、塗装が剥離したことを確認した。

当該制御盤を補修する。

(サイトバンカ建物:使用済のチャンネルボックスや制御棒等の放射性固体廃棄物を貯蔵・保管するための建物)
29 10月22日 2号機 定期事業者検査中 中央制御室において、野外放射線モニタに異常を知らせる警報が発報したことを確認した。局舎を確認したところ、バッテリー交換推奨の通知アラームであることを確認した。

当該バッテリーを取り替える。
30 10月22日 共通 3号機西側に設定している第4保管エリアにおいて、放水砲の圧力計カバーが損傷していることを確認した。

当該圧力計を取り替える。

(保管エリア:原子力防災関連資機材を保管するために設定したエリア)
31 10月22日 共通 サイトバンカ建物の浸水防護設備に係る使用前事業者の現場確認において、検査要領書に記載している検査範囲図の検査対象の堰について設置位置に誤りがあることを確認した。

当該検査要領書を修正する。
32 10月23日 共通 2号機燃料プール冷却設備に係る使用前事業者検査の検査成績書を確認していたところ、検査記録の備考欄に検査で使用した計測器の記載がないことを確認した。

当該検査成績書を修正する。

(燃料プール冷却設備:燃料プールに保管されている使用済燃料から発生する熱の除去およびプール水の浄化を行う設備)
33 10月23日 共通 2号機窒素ガス制御設備に係る使用前事業者検査の材料検査において、非破壊検査の記録確認が未実施であることを確認した。

当該検査の再検査を行う。

(窒素ガス制御設備:事故時に発生する水素および酸素ガスの反応を防ぐため、原子炉格納容器内を窒素ガスに置換し窒素ガス濃度を維持するための設備)
34 10月24日 共通 2号機大規模損壊訓練において、運転補助要員2名のうち1名に体調不良が発生し、コントローラの判断により当該者を訓練から離脱させ、残った1名に対し離脱の情報付与を行ったが、緊急時対策本部に対し体調不良者発生の連絡を行っていないことを確認した。

事例として訓練の説明資料に追記し、訓練関係者に周知する。
35 10月25日 共通 2号機火災防護設備に係る使用前事業者の現場確認において、中央制御室送風機室内系統分離壁ボルト部の耐火材の一部が剥離していることを確認した。

当該剥離部を補修する。
36 10月25日 共通 1,2号機チェックポイントに設置している小物汚染検査装置の異常を知らせる警報が発報した。点検したところ、遮光膜に穴が開き、検出器保護板に傷がついていることを確認した。

当該装置の検出器の一式取替または補修を行う。

(小物汚染検査装置:物品の表面に放射性物質が付着していないかを検査する装置)
37 10月25日 3号機 建設中 ろ過水ポンプの軸封部点検のため、ポンプを停止したところ、反カップリング側軸受の水切りつばに亀裂があることを確認した。

当該水切りつばを取り替える。
38 10月25日 2号機 定期事業者検査中 取水槽廻りの巡視において、原子力施設用灯火管制器盤に故障を知らせるランプが点灯していることを確認した。なお、原子力施設用灯火は消灯していないことを確認しており、本事象について、大阪航空局へ通報済み。

当該管制器盤の不具合状況について原因を調査し、必要な処置を行う。
39 10月25日 共通 精密測定用ホールボディカウンターで使用しているGe検出器用電気冷却装置が規制対象となるフロン類が含有されている「第一種特定製品」に該当する機器であることを確認した。

自治体関係箇所へ当該事象の概要を報告する。
40 10月25日 共通 APDの年次点検において、読取線量当量値の誤差が精度外であることを確認した。

当該APDの校正定数を変更する。

(APD:警報付ポケット線量計。被ばく線量を管理する機器)
41 10月29日 2号機 定期事業者検査中 廃棄物処理建物地下1階の放射化学分析室において、空調ダクトのルーバーが落下していることを確認した。

当該ルーバーを落下防止ワイヤー付きルーバーに取り替える。
42 10月29日 2号機 定期事業者検査中 水素ガス冷却設備の復旧作業において、圧力計元弁の閉操作を行ったところ、弁の操作ハンドルが破損したことを確認した。

当該弁のハンドルを取り替える。

(水素ガス冷却系:発電機内を冷却する水素ガスの系統)
43 10月29日 2号機 定期事業者検査中 中央制御室において、雨量記録計の機構部固着により、降雨時にはステップ状に変化する印字が曲線状に上昇していることを確認した。

当該雨量記録計を点検する。
44 10月29日 3号機 建設中 海水電解装置の点検において、水路への注入配管サポートの取り付けボルトが腐食・脱落していることを確認した。

当該ボルトを取り替える。

(海水電解装置:海生生物の付着を抑制するため、海水を電気分解して次亜塩素酸ナトリウムを生成し、水路に注入する装置)
45 10月29日 2号機 定期事業者検査中 原子炉閉鎖の準備作業において、原子炉圧力容器上蓋のフランジ上面にスタッドテンショナーの電磁弁から滴下したと思われる漏えい跡があることを確認した。

漏えい個所を調査し、補修する。

(原子炉閉鎖:燃料取出、燃料装荷するために開放していた原子炉を復旧する作業)
(スタッドテンショナー:原子炉圧力容器上蓋の取り付け時に、スタッドボルトを締め付ける専用の機器)
46 10月29日 共通 電離箱式サーベイメータの点検において、γ線照射時の誤差が精度外であることを確認した。

当該サーベイメータを使用禁止とする。

(電離箱式サーベイメータ:放射線測定機器の一種であり、内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量の測定を行う機器)
47 10月31日 2号機 定期事業者検査中 原子炉格納容器漏えい率検査検査で使用する計測器の確認において、ベント管基準容器温度計の指示値に異常があることを確認した。調査したところ、当該計器と記録計を接続するケーブルに異常があることを確認した。

当該ケーブルを補修する。

(ベント管基準容器:原子炉格納容器内のベント管部分に設置している無漏えいの容器(基準容器)で、原子炉格納容器と基準容器の差圧の変化を測定するための設備)