11月後半(12月20日公表)

不適合の管理状況(2024年11月後半審議分)

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2024年11月16日~2024年11月30日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。

なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。

Aグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Bグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Cグレード 2件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 11月29日 共通 緊急時対策所に配備している二酸化炭素濃度計を使用しようとしたところ、エラーメッセージが表示され、測定できないことを確認した。

当該濃度計を補修する。

(緊急時対策所:発電所の緊急時に対応等を指揮する場所)
2 11月29日 2号機 定期事業者検査中 原子炉圧力上昇中の巡視において、原子炉水位発信器の検出配管接続部からわずかな水の漏えいがあることを確認した。

当該接続部を補修する。

Dグレード 45件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 11月19日 共通 サイトバンカ建物制御室において、空気槽圧力の異常を知らせる警報が発報したことを確認した。現場を確認したところ、空気圧縮機の運転圧力が低めであることを確認した。

当該空気圧縮機を点検する。

(サイトバンカ建物:使用済のチャンネルボックスや制御棒等の放射性固体廃棄物を貯蔵・保管するための建物)
2 11月19日 共通 屋外設備の消火器点検において、除じん機塗装ハウス内の消火器の前に物品があり、取り出しにくいことを確認した。

当該物品を移動し、消火器を取り出し易くする。

(除じん機塗装ハウス:除じん機の分解点検時に点検や塗装を行う建物)
(除じん機:海水中のごみを除去するためのネットおよびネットを回転させる機器)
3 11月19日 共通 APDの年次点検において、読取線量当量値の誤差が精度外であることを確認した。

当該APDを校正する。

(APD:警報付ポケット線量計。被ばく線量を管理する機器)
4 11月19日 共通 1,2号機チェックポイントにおいて、作業員がAPDを充電器から抜き取ったところ、放射線検出窓に一部破損があることを確認した。

当該APDを使用禁止とする。

(チェックポイント:管理区域への人の出入りを管理する場所)
5 11月19日 共通 所内ボイラーの巡視において、ブロータンク排水配管からわずかな水の漏えいがあることを確認した。

当該配管を補修する。

(所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置)
6 11月19日 共通 固体廃棄物貯蔵所の点検において、固体廃棄物貯蔵所D棟のエアコンの操作パネルにエラーコードが表示していることを確認した。

当該エアコンを点検する。
7 11月19日 2号機 定期事業者検査中 洗濯廃液処理設備の運転操作において、ランドリ・ドレン収集タンク入口弁が閉止であるにもかかわらず、当該弁のシート部の漏えいによりタンク水位が上昇していることを確認した。

当該弁を点検する。

(洗濯廃液処理設備:洗濯後の排水を処理する設備)
(ランドリ・ドレン収集タンク:洗濯後の排水を一時的に受け入れるタンク)
8 11月19日 2号機 定期事業者検査中 運転中の除じん設備において、除じんポンプストレーナ排水配管からわずかな水の漏えいがあることを確認した。

当該配管を補修する。

(除じん設備:発電所で使用する冷却水(海水)を取水する際にゴミ等を除去するための設備)
(除じんポンプ:除じん設備で回収したゴミ等を洗い流すためのポンプ)
9 11月19日 共通 2号機タービン建物2階の巡視において、常用電気室内の仮置き物品について申請期限を超えており、申請済みの恒常物品保管場所に移動していないことを確認した。

当該物品を申請承認された保管場所へ移動する。
10 11月19日 共通 純水装置の計器点検において、排水中和槽水位計の減圧弁からわずかな空気の漏えいがあることを確認した。

当該減圧弁を取り替える。

(純水装置:発電所の運転に使用する純水(水ろ過装置で製造したろ過水から不純物を除去したもの)を作る装置)
11 11月19日 2号機 定期事業者検査中 所内蒸気設備の計器点検において、タービン建物所内蒸気ドレン回収タンクの水位計の誤差が精度外であることを確認した。

当該計器を校正する。

(所内蒸気設備:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する設備)
(所内蒸気ドレン回収タンク:蒸気の凝縮水を回収するタンク)
12 11月22日 1号機 廃止措置中 計装用空気圧縮機の点検において、ピストンのピストンリング取付溝部にカーボンの付着があることを確認した。また、クランク軸の軸受外輪が軸受ケースから外れないことを確認した。

カーボンの付着について清掃を行う。また軸受外輪は取外し方法を検討し、処置を行う。

(計装用空気圧縮機:計測制御機器へ供給する作動用空気を作る機器)
13 11月22日 共通 サイトバンカ建物3階の巡視において、申請場所に仮置物品がないにもかかわらず、仮置物品申請書が掲示してあることを確認した。

当該申請書を取り外す。
14 11月26日 共通 低レベル放射性廃棄物検査装置の点検において、ドラム缶搬送装置が下降時にポテンショメータの不具合により高速に切り替わらないことを確認した。

当該ポテンショメータを取り替える。

(ポテンショメータ:ワイヤ式の可変抵抗により変化する出力電圧により可動電極の位置を判定できる機器であり、搬送装置の下降位置を判定し、下降時の高速と低速を切り替えている機器)
15 11月26日 3号機 建設中 所内ボイラーの巡視において、ボイラー建物南西側の配管貫通部から建物内に雨水が流入していることを確認した。

当該貫通部の隙間箇所を特定し、止水処理を行う。
16 11月26日 3号機 建設中 海水電解装置の点検において、注入ポンプのケーシング、羽根車および軸受ケースカバーに傷があることを確認した。

当該部品を取り替える。

(海水電解装置:海生生物の付着を抑制するため、海水を電気分解して次亜塩素酸ナトリウムを生成し、海水取水路に注入する装置)
(ケーシング:ポンプの羽根車が納まるケース)
17 11月26日 2号機 定期事業者検査中 逃がし安全弁N2ガス代替供給設備の系統構成作業において、全閉状態のN2ガス代替供給弁の下流側の圧力計の指示が上昇していることを確認した。

当該弁を点検する。

(逃がし安全弁N2ガス代替供給設備:重大事故発生時に主蒸気逃し安全弁に駆動用の窒素ガスを供給する設備)
(主蒸気逃がし安全弁:原子炉内の圧力が上昇した場合、圧力を低下させるための弁)
18 11月26日 共通 1,2号機チェックポイントにおいて、作業員が放射線管理区域用社給下着(上のみ)を着用したまま体表面モニタで汚染検査を行い、退出したことを確認した。

当該者および当該者が移動した経路の汚染検査を実施する。また、関係箇所に事例を周知する。
19 11月26日 共通 屋外作業の巡視において、管理事務所2号館横に設置している可搬式発電機の吊搬作業で、作業時の保護メガネの未着用、安全帯の未使用を確認した。

当該事項について改善の要否を検討する。
20 11月26日 2号機 定期事業者検査中 原子炉閉鎖のうちシュラウドヘッドボルト締付作業において、通常の締付回転数まで締付できないボルトがあることを確認した。

当該ボルトの向きを直す。

(原子炉閉鎖:燃料取出、燃料装荷するために開放していた原子炉を復旧する作業)
(シュラウドヘッド:燃料集合体や制御棒等を収納している円筒状の構造物の上蓋)
21 11月26日 共通 2号機低圧原子炉代替注水ポンプ室の巡視において、仮置申請期限切れのポンプ用治具があることを確認した。

当該物品について、恒常物品に変更申請し、掲示を取り替える。

(低圧原子炉代替注水ポンプ:想定される重大事故等に対処するために貯蔵している水を原子炉へ注水するポンプ)
22 11月26日 共通 変圧器消火装置および碍子水洗装置の自動弁ドレンチャンバ用のプラグについて、材質およびメッキ仕様が標準図と異なっていることを確認した。

当該標準図を修正する。

(自動弁:変圧器消火装置および碍子水洗装置による放水にあたり、開閉制御を行う弁)
23 11月26日 1号機 廃止措置中 液体廃棄物処理設備の計器点検において、廃液中和タンクpH計の誤差が大きいことを確認した。

当該計器を調整する。

(液体廃棄物処理設備:発電所建物内で発生する廃液を処理する設備)
(pH計:酸性、アルカリ性の度合を示す計器)
24 11月26日 2号機 定期事業者検査中 タービン駆動原子炉給水ポンプ封水ストレーナ出口弁の点検において、当該弁の弁体がシート部の当たり不良および落ち込み傾向にあることを確認した。

当該弁の弁体の補修を行う。

(原子炉給水ポンプ:原子炉へ水を送るポンプ)
(封水:軸と軸封装置のすきまから内部流体の流出を防ぐ水)
(封水ストレーナ:封水の中の異物を除去する機器)
25 11月26日 2号機 定期事業者検査中 所内蒸気設備の計器点検において、廃棄物処理建物所内蒸気ドレン回収タンクの水位計の誤差が精度外であることを確認した。

当該計器を校正する。
26 11月26日 共通 1号機タービン建物3階において、GM計数管式サーベイメータにて足場材の汚染確認をしていたところ、メッシュ製足場板の突起部にGM計数管が接触して破損したことを確認した。

当該GM計数管を取り替える。

(GM計数管サーベイメータ:サーベイメータの一種であり、内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量の測定を行う機器)
27 11月26日 2号機 定期事業者検査中 窒素ガス制御設備の液体窒素蒸発装置の漏えい確認において、液体窒素蒸発装置加温用蒸気配管からわずかな水の滴下があることを確認した。

当該配管を補修する。

(窒素ガス制御設備:事故時に発生する水素および酸素ガスの反応を防ぐため、原子炉格納容器内を窒素ガスに置換し窒素ガス濃度を維持するための設備)
28 11月26日 共通 所内ボイラー缶水循環ポンプ出口遮断弁の下流側配管の補修作業において、当該弁を取り外したところ、外観側のフランジに割れがあることを確認した。

当該配管フランジを補修する。
29 11月26日 共通 地震観測装置検出器修理後の確認において、地震観測装置(二重化側)収録装置のフロントパネルディスプレイ表示回路の不調により表示が通常と異なることを確認した。

当該フロントパネルを取り替える。
30 11月29日 共通 防波壁に係る使用前事業者検査の準備作業において、防波壁の一部の区間で耐震性に関する評価を2種類ある鋼種のうち1方だけで行っていることを確認した。また、施工図には評価を行った1方の鋼種のみ記載し、設工認申請添付書類でも評価を行った1方の鋼種のみの記載になっていることを確認した。

残りの1方の鋼種においても計算を行い、完成図に反映する。
31 11月29日 3号機 建設中 消防設備制御盤において、タービン建物地下2階に設置している不活性ガス消火設備の異常を知らせる警報が発報したことを確認した。現場制御盤を確認したところ、不活性ガス消火装置制御盤に地絡の表示が点灯していることを確認した。

原因調査を行い、処置を行う。
32 11月29日 3号機 建設中 所内ボイラー計装用空気圧縮機の点検において、空気タンク内の錆により排水ホースが詰まっていることを確認した。

当該空気圧縮機の空気タンクの取り替えおよび排水ホースの清掃を行う。
33 11月29日 3号機 建設中 補助ボイラー排水処理装置のpH計点検において、誤差が精度外であることを確認した。

当該pH計を調整する。
34 11月29日 2号機 定期事業者検査中 原子力災害対策資機材の点検において、直流給電車のバッテリー上がりにより当該車両のエンジンがかからないことを確認した。

当該車両のバッテリーを取り替える。
35 11月29日 3号機 建設中 屋外盤の点検において、液体窒素蒸発装置制御盤の側面扉に発錆があり、扉の開閉がし難いことを確認した。

当該扉を補修する。
36 11月29日 2号機 定期事業者検査中 原子炉格納容器内の巡視において、ドライウェルN2温度調節弁の作動用空気供給配管が変形していることを確認した。

当該空気供給配管を補修する。
37 11月29日 共通 電離箱式サーベイメータの点検において、γ線照射時の誤差が精度外であることを確認した。

当該サーベイメータを使用禁止とする。

(電離箱式サーベイメータ:放射線測定機器の一種であり、内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量の測定を行う機器)
38 11月29日 共通 放射収支計の点検において、点検後の指示値が通常値の半分程度であることを確認した。確認したところ、点検後のケーブル復旧時に、配線を誤って接続していたことを確認した。

当該ケーブルを正しい配線に復旧する。

(放射収支計:大気中における放射性物質の拡散状態を推定するために必要な気象データとして、上空からの日射エネルギーと地表面からの放射エネルギーの収支量を測定し、差を出力している計器)
39 11月29日 3号機 建設中 非常用所内電源補助盤の点検において、タイマーの誤差が精度外であることを確認した。

当該タイマーを取り替える。
40 11月29日 共通 1,2号機チェックポイントに設置している体表面モニタの清掃において、左足部分の検出器の遮光膜を損傷させたことを確認した。

当該遮光膜を補修する。
41 11月29日 2号機 定期事業者検査中 原子炉建物空調換気設備において、温水ユニットの出口温度指示調節計の画面が表示されないことを確認した。

原因を調査し、必要な処置を行う。
42 11月29日 2号機 定期事業者検査中 復水設備の計器点検において、復水ポンプ出口溶存酸素計の誤差が精度外であることを確認した。

当該計器を校正する。

(復水ポンプ:原子炉へ冷却水を送るためのポンプ)
43 11月29日 2号機 定期事業者検査中 復水設備の計器点検において、復水脱塩器出口溶存酸素計の誤差が精度外であることを確認した。

当該計器を校正する。

(復水脱塩器:原子炉への給水の水質を浄化するための設備)
44 11月29日 共通 防波壁防波扉および防波壁(間接支持構造物)の使用前事業者検査に係る施工記録を整理していたところ、品質保証ランクⅠにもかかわらず、品質保証計画書に品質保証責任者の確認印が漏れていることを確認した。また、当該使用前事業者検査のQA検査が合格になっていることを確認した。

当該工事の品質保証計画書の記載が当社の要求を満たしているか品質保証責任者の確認を受ける。また、当該QA検査の妥当性を確認する。

(QA検査:使用前事業者検査に係る一連のPDCAが確実に実施されていることをプロセスの信頼性および記録の信頼性の観点により確認する検査)
45 11月29日 共通 2号機運転監視用計算機の原子炉水位の系統画面の表示パラメータが表示されるべきものと異なる数値となっていることを確認した。調査したところ、過去に実施したシステム更新時の内部プログラム設定に誤りがあることを確認した。

当該プログラムの改修作業を行う。