12月後半(1月24日公表)

不適合の管理状況(2024年12月後半審議分)

印刷用PDF[134KB]

2024年12月16日~2024年12月31日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。

なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。

Aグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Bグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Cグレード 3件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 12月17日 2号機 定期事業者検査中 蒸気タービン取替に伴う給水制御性確認試験の準備作業において、給水流量調節弁を全閉したところ、中央制御室に警報が発報し、当該弁の開度が計測範囲を外れていることを確認した。

当該弁の開度発信器の調整または弁本体の開度調整を行う。
2 12月17日 2号機 定期事業者検査中 可燃性ガス濃度制御設備において、格納容器雰囲気モニタの異常およびドレン計量管水位の異常を知らせる警報が発報し、サンプリング装置が自動停止したことを確認した。調査の結果、サンプリング点切替機構にあるタイマーの構成により、タイマーのリセット信号が出ることを確認した。

当該サンプリング点切替機構のタイマー回路を変更する。

(可燃性ガス濃度制御設備(FCS):原子炉冷却材喪失事故時に発生する可燃性ガス(水素および酸素)を制限値以下にする設備)
(格納容器雰囲気モニタ:原子炉格納容器内の酸素濃度および水素濃度を監視測定する設備)
3 12月27日 共通 2号機発電機出力上昇過程において、制御棒駆動制御盤表示パネルの「システム状態画面」を確認したところ、表示プログラムの不具合により本来は制御棒動作時に表示される動作時刻が表示されていないことを確認した。

当該プログラムを修正する。

Dグレード 42件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 12月17日 2号機 定期事業者検査中 タービン建物の巡視において、常用電気室南側の扉の下部部品が脱落し、扉の閉止ができないことを確認した。

当該扉を補修する。
2 12月17日 2号機 定期事業者検査中 原子炉建物地下1階の巡視において、トーラス室に向かう扉のドアノブの緩みにより、ドアノブが外れたことを確認した。

当該ドアノブの増し締めを行う。

(トーラス:非常用炉心冷却系で使用する水を貯蔵するドーナツ状の設備)
3 12月17日 共通 重油受入設備の計器点検のため、荷揚場南側防波扉を操作したところ、微開の状態で当該防波扉スイングゲートの制御盤に故障ランプが点灯したことを確認した。

当該防波扉の健全性を確認する。
4 12月17日 共通 荷揚場詰所横にある仮設トイレのし尿収集のため、荷揚場北側防波扉スイングゲートを操作したところ、全開手前の状態で当該防波扉の制御盤に故障ランプが点灯したことを確認した。

当該防波扉の健全性を確認する。
5 12月17日 2号機 定期事業者検査中 プラント起動過程のデータ採取作業において、湿分分離器ドレンタンクの非常用側水位調節計の指示が常用側と比較して低いことを確認した。

当該水位調節計を点検する。

(湿分分離器ドレンタンク:湿分分離器(高圧タービンで使用された蒸気を再利用するため湿分を除去する機器)で分離された湿分(凝縮水)を一時的に貯蔵するタンク)
6 12月17日 2号機 定期事業者検査中 中央制御室の消防設備任意副防災表示盤にタービン建物2階給水加熱器室の煙感知器の煙濃度指示値が上昇していることを知らせる注意発報が数回発生した。なお、現場に火災等がないことは確認しており、煙感知器内部にほこり等のごみが侵入し、煙濃度の指示値が変動しているものと推定している。

当該煙感知器を取り替える。

(消防設備任意副防災表示盤:自動火災報知設備、固定式ガス消火設備、消火ポンプ、防火ダンパなどの消防設備の情報を統合監視することができる盤)
7 12月17日 2号機 定期事業者検査中 局部出力領域計装検出器校正のため、移動形出力領域計装検出器を全自動運転モードにて炉内走行操作したところ、全自動運転中に運転監視用計算機に全自動走行エラーが表示され、全自動運転を中断したことを確認した。

全自動運転のプログラムを修正する。

(局部出力領域計装:原子炉の中性子計測装置の一種で原子炉の局部的な中性子の量を監視するもの)
(移動形出力領域計装:原子炉の上下方向の中性子分布を測定する装置で局部出力領域モニタの校正にも使用する)
8 12月17日 2号機 定期事業者検査中 中央制御室において、再循環系炉水導電率記録計のディスプレイ裏面にひびがあることを確認した。

当該ディスプレイを取り替える。
9 12月17日 2号機 定期事業者検査中 タービン建物2階の巡視において、タービンバイパス弁のカップリング部凝縮水排水配管が詰まっていることを確認した。

当該配管の詰まりを除去する。

(タービンバイパス弁:原子炉で発生した蒸気をタービンをバイパスさせて直接復水器へ接続するラインに設置する弁)
(復水器:主タービンを回し終えた後の蒸気を海水で冷却し凝縮させ、水に戻す機器)
10 12月17日 2号機 定期事業者検査中 復水器出口導電率計において、指示値が上昇していることを確認した。

当該導電率計の検出器清掃および点検を行う。
11 12月17日 2号機 定期事業者検査中 プラント起動過程において、中央制御室のグランド蒸気発生器水位指示値が補助盤室の水位指示値より高いことを確認した。

当該計器を校正する。

(グランド蒸気発生器:タービンの軸封部に供給する蒸気を発生させる設備)
12 12月17日 2号機 定期事業者検査中 中央制御室において、復水器水位の警報が発報したことを確認した。他の復水器水位計と比較したところ、当該水位計の指示値が高く表示していることを確認した。

当該水位計を校正する。
13 12月17日 2号機 定期事業者検査中 運転監視用計算機において、ソフトウェア上の処理誤りにより、「検出器データ表示」画面上に指数表示「+」、「-」を表示しないことを確認した。

当該ソフトウェアを修正する。
14 12月17日 2号機 定期事業者検査中 プラント起動過程のデータ採取作業において、第3給水加熱器および第6給水加熱器の非常用側水位調節計の指示が常用側と比較して低いことを確認した。

当該水位調節計を点検する。

(給水加熱器:蒸気タービンプラントの熱効率向上を目的として、給水をタービン抽気によって加熱するための熱交換器)
(タービン抽気:蒸気タービンで膨張途中の蒸気を一部だけ外部に取り出した蒸気)
15 12月17日 2号機 定期事業者検査中 原子炉建物1階の巡視において、大物搬入口内扉の子扉が閉止および施錠ができないことを確認した。

当該扉のドアノブを補修する。
16 12月17日 2号機 定期事業者検査中 発電機の仮並列操作において、発電機電圧が下限値であることを知らせる警報が発報したことを確認した。

発電機電圧の調整を行う。
17 12月17日 2号機 定期事業者検査中 荷揚場クレーンの点検のため、荷揚場南側防波扉スイングゲートを操作したところ、ロックビームを挿入したまま開操作したため、当該防波扉の制御盤に故障ランプが点灯したことを確認した。

当該防波扉の健全性を確認する。
18 12月20日 2号機 定期事業者検査中 タービン建物中1階の復水・給水分析ラックでサンプリングを実施したところ、サンプリング前の配管洗浄用に設置している補給水配管の継手部からわずかな水の滴下があることを確認した。

滴下した水の拭き取りおよび当該継手の補修を行う。
19 12月20日 3号機 建設中 海水電解装置の巡視において、海水取水ポンプ出口圧力計の指示針が固着していることを確認した。

当該圧力計を取り替える。

(海水電解装置:海生生物の付着を抑制するため、海水を電気分解して次亜塩素酸ナトリウムを生成し、海水取水路に注入する装置)
20 12月20日 共通 2号機廃棄物処理建物の放射化学分析室は関係者以外立ち入り禁止としているところ、放射線管理部門の社員および協力会社の分析員以外が単独で入室したことを確認した。

放射化学分析室を常時閉運用とし、関係者のみが開錠できるよう施錠管理方法を見直す。
21 12月20日 3号機 建設中 屋外に設置しているタービン建物地下水排水ピットの水位計点検において、排水ピットの排水配管に腐食によるピンホールがあることを確認した。

当該配管を取り替える。
22 12月20日 3号機 建設中 原子炉建物地下1階の消防用ホースの点検において、耐圧試験を行ったところ、ホースから水の漏えいがあることを確認した。

当該ホースを取り替える。
23 12月20日 3号機 建設中 高圧発電機車の点検において、車両用バッテリーの充電ケーブルの被覆に損傷があること、車両の後方反射板の留め具に腐食があることを確認した。

当該充電ケーブルおよび車両反射板留め具を補修する。
24 12月20日 共通 3号機ガスタービン発電機建物の消防設備点検において、自動火災報知設備のプリンター停止の復旧をしないまま試験を実施したことにより、2号機中央制御室内の防災監視盤に警報を誤発報させたことを確認した。

当該警報を復旧する。また、作業要領書を修正する。

(ガスタービン発電機:原子炉や燃料プールの冷却等に必要な電源を確保するため、外部電源や非常用ディーゼル発電機が使用できない場合の対策として、耐震性を備え、発電所高台に設置したガスタ―ビンによる発電設備)
25 12月20日 2号機 定期事業者検査中 復水器内清掃後の水張作業において、復水器底部排水弁のシート部からわずかな水の漏えいがあることを確認した。

当該弁を点検する。
26 12月23日 2号機 定期事業者検査中 プラント起動操作に伴う炉圧上昇過程において、原子炉再循環ポンプのブリードオフ流量が警報設定値を上回っても警報が消灯しないことを確認した。なお、他のメカニカルシール関係のパラメータに異常ないことから、メカニカルシールに異常はなく、警報用接点付流量計の不具合と推定している。

当該流量計を点検する。

(原子炉再循環ポンプ:原子炉内の水(冷却材)を循環させるポンプで運転中はポンプの回転速度を制御することにより原子炉の出力を制御している)
(ブリードオフ流量:メカニカルシールの健全性を確認するために、供給しているシール水を一定数量放出する際の流量)
(メカニカルシール:流体機器などの軸の貫通部分から流体が漏れるのを防止する装置)
27 12月24日 3号機 建設中 地震観測装置の巡視において、待機側収録装置の電源部分が故障していることを確認した。

当該収録装置を取り替える。
28 12月24日 3号機 建設中 放水口海水温度計の点検において、海水温度変換器の誤差が精度外であることを確認した。

当該温度変換器を校正する。
29 12月24日 3号機 建設中 所内ボイラーの計器点検において、排ガス分析計の誤差が精度外であることを確認した。

当該排ガス分析計を校正する。

(所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置)
(排ガス分析計:ボイラーから排出される燃焼ガス中の硫黄酸化物、窒素酸化物の濃度を測定する計器)
30 12月24日 共通 シンチレーション式サーベイメータの不適合判定時に作成した妥当性評価の記録において、実際の妥当性評価の内容と記録に記載されている内容が整合していないことを確認した。

当該評価の記録を修正する。

(シンチレーション式サーベイメータ:放射線測定機器の一種であり、放射線と反応して微弱な光を発する物質(シンチレーター)を利用して、放射線のエネルギーや線量の測定を行う機器)
31 12月24日 1号機 廃止措置中 廃棄物処理建物制御室に設置している床ドレンサンプポンプ運転記録計において、印字装置部から異音があり、正常に印字しないことを確認した。

当該記録計を点検する。

(床ドレンサンプポンプ:建物内で発生した錆び等の不純物を多く含んだ水を移送するためのポンプ)
32 12月24日 3号機 建設中 放水槽廻り手摺りの塗装作業において、手摺り取り付け部の下地処理を行ったところ、錆と共に劣化の進んだ減肉箇所が剥がれ落ち、穴が開いたことを確認した。

当該部分を補修する。

(放水槽:各海水系統からの海水を合流させ放水路に導く構造物)
33 12月24日 共通 2号機廃棄物処理建物に設置している小荷物専用昇降機において、荷物を載せようとしたところ、誤って外扉と内扉の間にバインダーを落下させたことを確認した。

当該バインダーを回収する。

(小荷物専用昇降機:荷物を運搬するための小型エレベーター(ダムウェーター))
34 12月24日 共通 2号機原子炉建物1階の巡視において、原子炉再循環ポンプMGセットの補助油ポンプと点検架台の間に使用しない手摺りが置かれていることを確認した。

当該手摺りは使用しないことから撤去する。

(原子炉再循環ポンプMGセット:原子炉再循環ポンプに電源を供給しポンプの速度の調整を行う機器)
35 12月24日 3号機 建設中 海水電解装置注入ポンプの塗装作業において、軸継手カバーおよび電動機カバーの下地処理を行ったところ、錆と共に劣化の進んだ減肉箇所が剥がれ落ち、穴が開いたことを確認した。

当該部分の補修または取り替えを行う。
36 12月24日 共通 雑固体廃棄物焼却設備の炉底灰取り出し作業において、グローブボックス内に設置している清掃用の空気ホースが切れかけていることを確認した。

当該ホースを取り替える。

(雑固体廃棄物焼却設備:可燃性の廃棄物を焼却する設備)
(グローブボックス:外気と遮断された状況下で灰出し作業が可能となるように、手袋が設置された密閉容器)
37 12月25日 共通 予備号機ガスタービン発電機建物の消防設備点検において、点検のために切離しを行ったケーブルを当該端子台に接触させ、2号機中央制御室内の重大事故操作盤に警報が発報し、予備号機ガスタービン発電機建物の空調が自動停止したことを確認した。

当該警報を復旧する。また、作業要領書を修正する。
38 12月25日 2号機 定期事業者検査中 湿分分離器ドレンタンク水位調節計の動作確認において、当該タンクの水位調節弁が非常用系から常用系に切り替わる条件ができているにもかかわらず、自動で切り替わらないことを確認した。

常用系を手動に切り替えてドレンタンクの水位を調整した後、自動に戻し、水位を制御することを確認する。
39 12月26日 共通 2号機運転監視用計算機において、ドライウェルドレンサンプポンプの起動間隔が日付を跨いだ場合、プログラムの誤りにより、正しい起動間隔時間を表示しないことを確認した。

当該プログラムを修正する。

(ドライウェルドレンサンプポンプ:原子炉格納容器内で発生した凝縮水等を移送するためのポンプ)
40 12月27日 3号機 建設中 海水電解装置において、電解槽ろ過水元弁のグランド部からわずかな水の漏えいがあることを確認した。

当該弁の点検または取り替えを行う。
41 12月27日 2号機 定期事業者検査中 原子炉建物空調換気設備において、原子炉棟送風機出口の伸縮継手に亀裂があり、わずかな空気の漏えいがあることを確認した。

当該伸縮継手を取り替える。
42 12月27日 共通 中央制御室において、消防設備法令副防災表示盤にサイトバンカ建物1階の火災感知器無応答を知らせる警報が発報したことを確認した。

当該火災感知器を取り替える。

(消防設備法令副防災表示盤:自動火災報知設備、固定式ガス消火設備、消火ポンプ、防火ダンパなどの消防設備の情報を統合監視することができる盤)
S