1月前半(2月7日公表)
不適合の管理状況(2025年1月前半審議分)
2025年1月1日~2025年1月15日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。
なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。
Aグレード 0件
対象となる事象は、ありませんでした。
Bグレード 0件
対象となる事象は、ありませんでした。
Cグレード 2件
No | 審議日 | 号機 | プラント 状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 1月7日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 中央制御室において、IRM(Ch17)の不動作ランプが点灯していることを確認した。 当該IRMの調査を行い、必要な処置を行う。 (IRM(中間領域計装):原子炉の中性子計測装置の一種。原子炉の起動および停止時の中性子の量を監視するもの) |
2 | 1月8日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | GM計数管式サーベイメータの点検において、特性試験の測定値が管理値から外れていることを確認した。 当該GM計数管を取り替える。 (GM計数管式サーベイメータ:サーベイメータの一種であり、内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量の測定を行う機器) (特性試験:GM計数管の性能(劣化状況)を判断するための目安として実施している試験) |
Dグレード 24件
No | 審議日 | 号機 | プラント 状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 1月7日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 運転中の空調設備冷却水設備において、冷却水設備の異常を知らせる警報が発報し、空調設備冷却水設備冷凍機および冷水循環ポンプが自動停止したことを確認した。冷水循環ポンプを分解点検したところ、軸受のボールベアリングが損傷していることを確認した。 当該ボールベアリングを取り替える。 |
2 | 1月7日 | 共通 | - | 2号機放射化学分析室の巡視において、薬品棚に内容物が判らない薬品があることを確認した。 当該薬品棚を整理する。 |
3 | 1月7日 | 共通 | - | 2号機放射化学分析室の巡視において、薬品棚に工事主管箇所から保管依頼を受けた薬品が数年間置かれていることを確認した。 工事主管箇所に確認したところ、不要であるため、当該薬品を廃棄する。 |
4 | 1月7日 | 共通 | - | 1号機原子炉建物大物搬入口において、GM計数管式サーベイメータにてクレーン検査用ウェイトの汚染確認を実施していたところ、塗装剥離部にGM計数管が接触して破損したことを確認した。 当該GM計数管を取り替える。 |
5 | 1月7日 | 1号機 | 廃止措置中 | 非常用ディーゼル発電機設備の予備品入替において、予備燃料弁の点検を行ったところ、ノズル先端部に腐食があることを確認した。 当該燃料弁を補修する。 (非常用ディーゼル発電機設備:外部からの電力供給がなくなった場合に炉心を冷却する設備に電力を供給するための設備) |
6 | 1月7日 | 3号機 | 建設中 | 所内ボイラの計器点検において、ブロータンク排水温度変換器の出力信号が安定しないことを確認した。 当該温度変換器を取り替える。 |
7 | 1月7日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 中央制御室において、火災に係る防護設備の検出器に異常を知らせる警報が発報した。確認したところ、発電機エリア水素濃度計の指示値が計測範囲から外れていることを確認した。 当該検出器を取り替える。 |
8 | 1月7日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 中央制御室において、制御棒駆動装置温度記録計のマーク板が変形し、打点出来なくなっていることを確認した。 当該マーク板を取り替える。 |
9 | 1月7日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 中央制御室において、給水加熱器出口ヘッダの導電率の異常を知らせる警報が発報したことを確認した。給水系統配管内面の酸化被膜形成が不十分で、鉄イオン濃度が上昇していると推定している。 配管内面の酸化被膜形成のため、酸素注入量を増加させる。 (給水加熱器:蒸気タービンプラントの熱効率向上を目的として、給水をタービン抽気によって加熱するための熱交換器) (タービン抽気:蒸気タービンで膨張途中の蒸気を一部だけ取り出した蒸気) |
10 | 1月7日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 格納容器雰囲気モニタにおいて、サンプリング配管温度の異常を知らせる警報が発報した。調査したところ、配管ヒータ制御用補助継電器の動作不良によりヒータが通電されていないことを確認した。 当該補助継電器を取り替える。 (格納容器雰囲気モニタ:原子炉格納容器内の酸素濃度および水素濃度を監視測定する設備) |
11 | 1月14日 | 1号機 | 廃止措置中 | 非常用ディーゼル発電機設備の過給機排気入口フランジ締付において、雌ネジのネジ山が減肉していることを確認した。 当該ネジのネジ山を補修する。 |
12 | 1月14日 | 3号機 | 建設中 | 密封油補助タンクの発錆対策において、油を張ったところ、オイルフィルタの接続配管からわずかな油のにじみがあることを確認した。 当該配管を取り替える。 |
13 | 1月14日 | 3号機 | 建設中 | サービス建物1階において、局所空調機(系統12)の室外機内配管に亀裂があることを確認した。 当該室外機の配管および圧縮機を取り替える。 |
14 | 1月14日 | 共通 | - | APDの年次点検において、読取線量当量値の誤差が精度外であることを確認した。 当該APDを使用禁止とする。 (APD:警報付ポケット線量計。被ばく線量を管理する機器) |
15 | 1月14日 | 共通 | - | 洗濯設備において,衣服乾燥用の蒸気供給弁と配管の接続部からわずかな水の滴下があることを確認した。 当該接続部のパッキンまたは弁を取り替える。 |
16 | 1月14日 | 共通 | - | 3号機ガスタービン発電機建物の消火器点検において、消火器格納箱の前に仮設ハウスの支柱があり、消火器が取り出しにくいことを確認した。 仮設ハウスの支柱の移動、または消火器を仮移設する。 (ガスタービン発電機建物:重大事故発生時に使用するガスタービン発電機を設置している建物) |
17 | 1月14日 | 共通 | - | 3号機ガスタービン発電機建物のハロゲン化物消火設備の点検において、制御盤内のバッテリー電圧が低下していることを確認した。 当該バッテリーを取り替える。 |
18 | 1月14日 | 3号機 | 建設中 | 除じん機吊り上げ装置の点検において、照明回路の絶縁抵抗値が低いことを確認した。 原因を調査し、必要な補修を行う。 |
19 | 1月14日 | 3号機 | 建設中 | 所内ボイラの点検において、排水系統の試運転を行っていたところ、排水クーラー入口弁および出口弁の軸封部からわずかな水の漏えいがあることを確認した。 当該弁を取り替える。 |
20 | 1月14日 | 2号機 | 運転中 | 排ガス処理設備の計器点検において、排ガス予熱器入口水素濃度計の誤差が精度外であることを確認した。 当該水素濃度計を校正する。 (排ガス処理設備:主復水器等からの排ガスを処理し周辺環境に放出される放射性物質の量を低減するための設備) (排ガス予熱器:排ガス再結合器触媒の反応に必要な温度以上に加熱するとともに触媒に悪影響を与える水滴同伴を防止するための設備) |
21 | 1月14日 | 1号機 | 廃止措置中 | 取水槽の巡視において、海水電解装置周辺の消火配管の接続部フランジからわずかな水の滴下があることを確認した。 当該フランジ締め付けボルトを増し締めする。 (取水槽:冷却用の海水を取水するための設備) (海水電解装置:海生生物の付着を抑制するため、海水を電気分解して次亜塩素酸ナトリウムを生成し、海水を使用している機器に注入する装置) (フランジ:配管継手の一種) |
22 | 1月14日 | 2号機 | 運転中 | 排ガス処理設備の計器点検において、排ガス除湿冷却器出口水素濃度計の誤差が精度外であることを確認した。 当該水素濃度計を校正する。 (排ガス除湿冷却器:主復水器からの排ガスを冷却することでガスに含まれる湿分を除去する機器) |
23 | 1月14日 | 3号機 | 建設中 | 所内変圧器の巡視において、活線浄油機ののぞき窓からわずかな油の滴下があることを確認した。 当該のぞき窓のパッキンを取り替える。 (活線浄油機:変圧器の電圧切替装置内の絶縁油を変圧器が充電している状態でろ過し、カーボン、水分を除去して、常に絶縁耐力を良好に保つ装置) |
24 | 1月15日 | 共通 | - | 2号機燃料交換機の移動にあたり、定期検査期間中の操作と同様に「全制御棒全挿入」の模擬信号を計算機に入力したところ、計算機の原子炉熱出力表示がダウンスケールしたことを確認した。なお、実際の出力には変動がなかったことを確認している。 すみやかに模擬信号を解除し、ダウンスケールを解消させる。 (ダウンスケール:指示値が計測可能範囲から外れること、または指示値を表示しなくなること) |