2月後半(3月21日公表)

不適合の管理状況(2025年2月後半審議分)

印刷用PDF[112KB]

2025年2月16日~2025年2月28日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。

なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。

Aグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Bグレード 1件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 2月21日 2号機 運転中 格納容器雰囲気モニタの計器校正作業において、水素濃度分析計のデータを伝送する伝送器の表示が消灯し、指示値が確認できないことを確認した。当該事象により、原子炉施設保安規定に定める運転上の制限を満足しない状態であると判断した。(2025年2月20日お知らせ済

当該計器を取り替える。(2025年2月22日取替完了についてお知らせ済

(格納容器雰囲気モニタ:原子炉格納容器内の酸素濃度および水素濃度を監視測定する設備)
(原子炉施設保安規定:原子炉施設において、これら施設を安全に運転・管理するために原子炉等規制法などに定められた項目について、事業所または施設毎に定める規定)
(運転上の制限:安全機能を確保するため、予備も含めて動作可能な機器(ポンプ等)の必要台数や、原子炉の状態毎に遵守すべき温度や圧力の制限を定めるもの)

Cグレード 1件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 2月25日 共通 免震重要棟北側の原子力災害対策資機材保管エリアにおいて、車両及び資機材の区画寸法を実測したところ、区画線に寄せて車両を配置した場合、必要な離隔距離が確保されない場合があることを確認した。

車両間の離隔距離が確保できるように、関係者に注意喚起するとともに、テープ等により駐車位置の識別を行う。また、区画線の再施工および車両配置の調整を行う。

(免震重要棟:事故発生時に使用する免震構造の建物)

Dグレード 22件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 2月17日 2号機 運転中 復水器水位計(A系)の指示値が上昇していることを確認した。現場の実水位と比較して水位計の指示値が高く表示していることを確認した。

当該水位計の取替を行う。

(復水器:主タービンを回し終えた後の蒸気を海水で冷却し凝縮させ水に戻す機器)
2 2月18日 共通 3号機東側の津波防波壁周辺において、通行していた車両がグラウンドアンカーのヘッドキャップに乗り上げ、動かせないことを確認した

当該車両を補修する。

(グラウンドアンカー:地盤と構造物を繋いだ高強度の引張材を強い力で引っ張って構造物の安定化を図るもの。)
3 2月18日 3号機 建設中 中央制御室において、取水照明・作業用電源盤の異常を知らせる警報が発報したことを確認した。調査したところ、放水路モニタ仮設ハウスで使用している仮設サンプルポンプの不具合により、作業用ブレーカーが動作したことを確認した。

当該サンプルポンプを取り替える。
4 2月18日 3号機 建設中 制御盤の点検において、常用所内電源補助盤の盤内ファンから異音が発生していることを確認した。

当該ファンを取り替える。
5 2月18日 共通 2号機中央制御室において、消防設備法令副防災表示盤に50m盤消火タンクの異常を知らせる警報が発報したことを確認した。現場を確認したところ、50m盤廻り消火設備タンク定水位副弁のタンク側継手部から補給用水が漏えいしていることを確認した。

当該継手部のパッキンを取り替える。

(消防設備法令副防災表示盤:自動火災報知設備、固定式ガス消火設備、消火ポンプ、防火ダンパなどの消防設備の情報を統合監視することができる盤)
6 2月21日 3号機 建設中 所内ボイラーの計器点検において、所内ボイラー排水処理装置pH計の誤差が精度外であることを確認した。

当該pH計を校正する。

(所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置)
(pH計:酸性、アルカリ性の度合を示す計器)
7 2月21日 共通 1,2号機第2チェックポイントで使用する小物汚染検査装置の電源を入れたところ、通信異常を知らせる警報が発報したことを確認した。

当該検査装置を補修する。

(チェックポイント:管理区域への人の出入りを管理する場所)
(小物汚染検査装置:物品の表面に放射性物質が付着していないかを検査する装置)
8 2月21日 共通 防災資機材の点検において、ホース運搬車が普通タイヤを装着していることを確認した。

当該車両をスタッドレスタイヤを装着しているホース運搬車と入れ替える。
9 2月25日 2号機 運転中 所内電源設備において、66kV碍子汚損検出器の異常を知らせる警報が発報したことを確認した。手動にて警報を復帰し、再度自動モードに切り替えたところ、再び警報が発報し、碍子汚損測定ができないことを確認した。

不具合箇所を調査し、必要な処置を行う。
10 2月25日 共通 固体廃棄物貯蔵所D棟の誘導灯点検において、誘導灯電源ケーブル端子部の絶縁被覆とマークチューブが正しく接続されていないことを確認した。

当該誘導灯電源ケーブル端子部の絶縁被覆とマークチューブを正しく接続する。

(マークチューブ:電源・制御盤の配線作業で使用するケーブル番号等を印字したチューブ)
11 2月25日 2号機 運転中 除じん機の自動運転において、起動時に洗浄水圧力の異常を知らせる警報が発報し、自動停止したことを確認した。状況確認のため、除じんポンプを手動起動したところ、揚水していないことを確認した。

当該ポンプの吸い込み配管を改造する。

(除じん機:発電所で使用する冷却水(海水)のゴミ等を除去する機器)
(除じんポンプ:除じん設備で回収したゴミ等を洗い流すためのポンプ)
12 2月25日 共通 サイトバンカ設備プール水浄化系統の計器点検において、スキマサージタンク水位計の誤差が精度外であることを確認した。

当該計器を校正する。

(サイトバンカ設備:使用済のチャンネルボックスや制御棒等の放射性固体廃棄物を貯蔵・保管するための設備)
(スキマサージタンク:貯蔵プールの水を循環させるために、オーバーフロー水を一時的に貯蔵するタンク)
13 2月25日 共通 高圧発電機車の点検において、車両後部の大型後部反射板が外れていることを確認した。

当該反射板を補修する。
14 2月25日 共通 サイトバンカ設備の計装用圧縮空気設備の計器点検において、空気除湿器入口圧力計の誤差が精度外であることを確認した。

当該計器を取り替える。

(計装用空気圧縮機:計測制御機器へ供給する作動用空気を作る機器)
15 2月25日 共通 サイトバンカ設備の計装用圧縮空気設備の計器点検において、空気除湿器チャンバー圧力計の誤差が精度外であることを確認した。

当該計器を取り替える。

(チャンバー:空気除湿装置内の空気の流れを一定に保つ機器)
16 2月25日 共通 運転中の純水装置において、イオン交換樹脂塔入口配管の継手部からわずかな水の漏えいがあることを確認した。

当該継手部のパッキンを取り替える。

(純水装置:発電所の運転に使用する純水(水ろ過装置で製造したろ過水から不純物を除去したもの)を作る装置)
(イオン交換樹脂塔:水に含まれる不純物を化学的に除去する装置)
17 2月28日 3号機 建設中 換気空調系空気作動ダンパの点検において、タービン建物給気ダンパの作動用空気系統のフィルタ付減圧器が圧力調整していないことを確認した。

当該フィルタ付減圧器を取り替える。
18 2月28日 1号機 廃止措置中 固体廃棄物処理設備の計器点検において、廃樹脂タンク水位計の洗浄弁を開操作したところ、当該弁が破損したことを確認した。

当該弁を取り替える。

(廃樹脂タンク:原子炉に送られる水を浄化するための機器で使用した樹脂を貯蔵するタンク)
19 2月28日 3号機 建設中 海水電解装置海水取水ポンプの点検において、グランドスリーブが腐食および摩耗していることを確認した。

当該グランドスリーブを取り替える。

(海水電解装置:海生生物の付着を抑制するため、海水を電気分解して次亜塩素酸ナトリウムを生成し、海水取水路に注入する装置)
(グランドスリーブ:ポンプ軸封部の軸を保護する部品)
20 2月28日 2号機 運転中 補助復水貯蔵タンクのAPD携帯チェック装置の不調により、電子錠で扉が施錠できないことを確認した。

当該チェック装置を補修する。

(復水貯蔵タンク:発電所の運転に必要な水を貯蔵するタンク(非常用炉心冷却系の水源としても使用する))
(APD携帯チェック装置:飛び地管理区域に入退域するための装置)
21 2月28日 3号機 建設中 サービス建物排風機の点検において、排風機の軸と軸継手のはめあい部の寸法が管理値から外れていることを確認した。

当該はめあい部の判定基準の見直しを検討する。
22 2月28日 3号機 建設中 除じん機吊上装置の点検において、風速計用パトランプの絶縁抵抗値が低いことを確認した。

当該パトランプを取り替える。

(除じん機吊上装置:除じん機を分解点検するためのクレーン)
S