3月後半(4月21日公表)
不適合の管理状況(2025年3月後半審議分)
2025年3月16日~2025年3月31日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。
なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。
Aグレード 0件
対象となる事象は、ありませんでした。
Bグレード 0件
対象となる事象は、ありませんでした。
Cグレード 0件
対象となる事象は、ありませんでした。
Dグレード 33件
No | 審議日 | 号機 | プラント 状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 3月18日 | 2号機 | 運転中 | 固体廃棄物処理設備苛性ソーダポンプ廻りの配管点検において、当該ポンプ附属配管の継手部からわずかな苛性ソーダの漏えい痕があることを確認した。 当該ポンプは使用予定がないため、漏えい跡を清掃し、薬品の抜き取り後、休止処置を行う。 |
2 | 3月18日 | 1号機 | 廃止措置中 | 非常用ディーゼル発電機設備の点検において、B-ディーゼル発電機室給気フィルタに崩れ、欠損があることを確認した。 当該フィルタを取り替える。 (非常用ディーゼル発電機設備:外部からの電力供給がなくなった場合に炉心を冷却する設備に電力を供給するための設備) |
3 | 3月18日 | 3号機 | 建設中 | 所内ボイラー建物の自動火災報知設備点検において、火災感知器の試験コックを試験位置に切り替えできないことを確認した。 当該感知器を取り替える。 (所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置) |
4 | 3月18日 | 共通 | - | 海象関係のデータ採取において、輪谷湾内波高計の測定不良が発生していることを確認した。 当該波高計を取り替える。 |
5 | 3月18日 | 共通 | - | 3号機タービン潤滑油設備の吸込油ポンプ軸継手の点検において、カップリングボルトの組立状態が図示と異なっていることを確認した。 当該カップリングボルトを図示の通りに組み立て直す。 (カップリングボルト:軸継手を接続するボルト) |
6 | 3月21日 | 共通 | - | 昨年5月に構内協力会社から受け入れした出向者1名について、入所時に受講する技術教育のうち「構内出入管理に関する教育」が未受講であることを確認した。確認したところ、QMS手順書に基づく教育の免除要件の記載に一部不足があり、免除可能と誤認していた。 当該者は出向前まで構内協力会社で業務従事しており、必要な出入管理教育は定期的(年1回以上)に受講できているため、出向時の当該入所時教育は不要とする。 (QMS:品質マネジメントシステム) |
7 | 3月21日 | 共通 | - | 雑固体廃棄物焼却設備のグローブボックス内清掃作業において、右側グローブボックスの内蓋の落下防止チェーンが破損し、内蓋がドラム缶内に落下したことを確認した。 当該チェーンを取り替える。 (雑固体廃棄物焼却設備:可燃性の廃棄物を焼却する設備) (グローブボックス:外気と遮断された状況下で灰出し作業が可能となるように、手袋が設置された密閉容器) |
8 | 3月21日 | 2号機 | 運転中 | 原子炉建物1階の巡視において、ドライウェル漏洩検出希ガスモニタのパージ配管接手部からわずかな窒素ガスの漏えいがあることを確認した。 当該継手を増し締めする。 (パージ:空間(配管)内に滞留するガスを空気や窒素に置き換える形で除去すること) |
9 | 3月21日 | 共通 | - | 雑固体廃棄物焼却設備の巡視において、焼却炉エアドライヤが漏電により自動停止していることを確認した。調査したところ、保護継電器接続部の絶縁抵抗値が低いことを確認した。 当該部の部品を取り替える。 |
10 | 3月21日 | 共通 | - | 管理事務所3号館の電灯分電盤点検において、充電部(青相)に取り付けたクリップを外そうとしたところ近傍の充電部(赤相)に接触し、短絡させたことを確認した。 当該回路を復旧する。 (赤相、青相:3相交流電源回路を赤・白・青で色識別しており、そのうちの赤色の相、青色の相を指す) |
11 | 3月21日 | 共通 | - | APDの点検において、読取線量当量値の誤差が精度外であることを確認した。 当該APDを校正する。 (APD:警報付ポケット線量計。被ばく線量を管理する機器) |
12 | 3月21日 | 共通 | - | 純水装置廻りの配管修理工事において、基本図面集の系統図に沿って隔離操作をしていたところ、系統図の誤りおよび機器番号不明の弁があることを確認した。 当該箇所を識別し、系統図に反映する。 (純水装置:発電所の運転に使用する純水(水ろ過装置で製造したろ過水から不純物を除去したもの)を作る装置) |
13 | 3月21日 | 3号機 | 建設中 | 所内ボイラー設備の屋外バルブ取替工事において、排水配管の保温材を取り外したところ、配管に腐食が発生していることを確認した。 当該配管の補修塗装および取替を行う。 |
14 | 3月25日 | 2号機 | 運転中 | 廃棄物処理建物3階の巡視において、原子炉浄化系ろ過脱塩器廻りのドレン配管継手部のパッキンが一部破損していることを確認した。 当該継手のパッキンを取り替える。 (原子炉浄化系ろ過脱塩器:原子炉内を循環する冷却水の浄化を行う機器) |
15 | 3月25日 | 共通 | - | 44m盤事務所の自動火災報知設備点検において、火災感知器が壁面から60㎝以上離れた位置に設置されていない箇所があることを確認した。 当該感知器を壁面から60㎝以上離れた箇所へ移設する。 |
16 | 3月25日 | 共通 | - | 所内ボイラー冷却水の防錆剤補充作業において、薬品タンクに防錆剤を補充したところ、タンク内に気泡が発生した。確認したところ、防錆剤の製造中止に伴い代替品を購入しており、薬品タンク内に旧品の防錆剤が残った状態で、代替品の防錆剤を投入したことを確認した。 当該タンクから防錆剤を抜き取る。 |
17 | 3月25日 | 1号機 | 廃止措置中 | タービン建物1階の巡視において、主油タンク室と復水器室の間にある防火扉上部の蝶番が破損していることを発見した。 当該蝶番を取り替える。 |
18 | 3月25日 | 共通 | - | APDの点検において、読取線量当量値の誤差が精度外であることを確認した。 当該APDを校正する。また、校正できないAPDは使用禁止とする。 |
19 | 3月25日 | 共通 | - | APDの点検において、読取線量当量値の誤差が精度外であることを確認した。 当該APDを校正する。 |
20 | 3月25日 | 共通 | - | 1号機タービン建物の給水加熱器室において、GM計数管式サーベイメータにて廃棄物の汚染確認をしていたところ、養生からはみ出した鉄の切り屑にGM計数管が接触して破損したことを確認した。 当該GM計数管を取り替える。 (GM計数管式サーベイメータ:サーベイメータの一種であり、内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量の測定を行う機器) |
21 | 3月25日 | 2号機 | 運転中 | 低圧原子炉代替注水ポンプの手動起動試験において、定格流量で運転していたところ、ポンプ出口流量計の指示値が徐々に低下していることを確認した。確認したところ、流量検出器の取付部に緩みがあることを確認した。 当該流量検出器の取付部を増し締めする。 (低圧原子炉代替注水ポンプ:想定される重大事故等に対処するために貯蔵している水を原子炉へ注水するポンプ) |
22 | 3月25日 | 共通 | - | 雑固体廃棄物処理設備において、溶融炉記録計の異常を知らせる警報が発報したことを確認した。確認したところ、溶融炉記録計のメモリーカードが故障していることを確認した。 当該メモリーカードを取り替える。 (雑固体廃棄物処理設備:配管廃材等の不燃性の放射性廃棄物を溶融、固化処理する設備) (溶融炉:配管廃材等の不燃性の放射性雑固体廃棄物を溶かす設備) |
23 | 3月25日 | 3号機 | 建設中 | 中央制御室において、除じん機のシャーピン切断警報が発報したことを確認した。現場を確認したところ、除じん機駆動用ギヤ部のシャーピン切断警報用ストライカーがずれ、リミットスイッチを作動させていることを確認した。 当該ストライカー部を調整する。 (シャーピン:伝動用歯車と軸を連結し、動力を伝えるピン。過負荷状態となるとピンが切れて機械を保護する部品) |
24 | 3月28日 | 3号機 | 建設中 | 原子炉給水ポンプ駆動用蒸気タービン用の油移送ポンプにおいて、軸継手カバーの内側に帯状の黒い付着物があることを確認した。調査したところ、軸継手ボルトの座金にガタツキがあり、運転中にゴム製ブッシュが摩耗したものと推定している。 当該ポンプの軸継手ボルト一式を取り替える。 (原子炉給水ポンプ駆動用蒸気タービン:原子炉で発生した蒸気を利用して原子炉給水ポンプ(原子炉へ冷却水を送るポンプ)を駆動させるタービン) |
25 | 3月28日 | 3号機 | 建設中 | タービン補機冷却水設備熱交換器の点検において、点検後の水張りを行ったところ、タービン補機冷却水配管のフランジ部からわずかな水の漏えいがあることを確認した。 当該フランジの再締付を行う。 (タービン補機冷却水設備:主にタービン関係のポンプ、電動機等の機器へ冷却水を供給する設備) (熱交換器:ポンプ電動機等の機器へ供給している冷却水を冷やすための機器) (フランジ:配管継手の一種) |
26 | 3月28日 | 3号機 | 建設中 | 海水電解装置の巡視において、電解槽の空気抜き弁のシート部からわずかな海水の漏えいがあることを確認した。 当該弁を点検する。 (海水電解装置:海生生物の付着を抑制するため、海水を電気分解して次亜塩素酸ナトリウムを生成し、海水取水路に注入する装置) |
27 | 3月28日 | 共通 | - | GM計数管式サーベイメータの点検において、特性試験の測定値が管理値から外れていることを確認した。 当該GM計数管を取り替える。 (特性試験:GM計数管の性能(劣化状況)を判断するための目安として実施している試験) |
28 | 3月28日 | 共通 | - | 積算線量計の点検において、電池接続用コネクタが破損しているものおよびデータ通信用ボタンを押しても反応しないものがあることを確認した。 当該線量計を補修または使用禁止とする。 (積算線量計:特定の場所に設置し、放射線を一定の期間に受けた線量の積算量として測定する計測器) |
29 | 3月28日 | 共通 | - | APDの点検において、読取線量当量値の誤差が精度外であることを確認した。 当該APDを使用禁止とする。 |
30 | 3月28日 | 共通 | - | 2号機補助消火ポンプの点検において、故障警報の確認のため補助消火ポンプを自動停止させる信号を入れたところ、中央制御室に意図しない警報を発報させたことを確認した。インターロックを確認したところ当該警報の発生は正常動作であり、作業要領書および作業票の記載に不備があることを確認した。 点検に伴う発報であることを確認し、当該警報を復旧する。また、作業要領書および作業票の記載を見直し再点検を行う。 |
31 | 3月28日 | 共通 | - | 2号機原子炉建物4階において、当社社員が燃料取替階ユニットヒータファン点検後の運転状態を確認していたところ、誤ってファンの回転部に接触し、右腕を負傷した。(2025年3月21日お知らせ済) 当該社員を病院へ搬送する。 |
32 | 3月28日 | 2号機 | 運転中 | 取水槽橋形クレーンの点検において、走行確認のため、レールクランプを開放したところ、片側のクランプが開かずレールに接触したままになっていることを確認した。 当該レールクランプを点検する。 (取水槽:冷却用の海水を取水するための設備) (レールクランプ:クレーンが動かないようにレールに固定する装置) |
33 | 3月28日 | 共通 | - | 直流給電車の点検において、エンジンが始動しないことを確認した。なお、バッテリーを充電器で充電するとエンジンは始動できた。 当該直流給電車を点検する。 |