4月後半(5月23日公表)
不適合の管理状況(2025年4月後半審議分)
2025年4月16日~2025年4月30日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。
なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。
Aグレード 0件
対象となる事象は、ありませんでした。
Bグレード 0件
対象となる事象は、ありませんでした。
Cグレード 2件
No | 審議日 | 号機 | プラント 状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 4月22日 | 共通 | - | 2号機原子炉建物2階原子炉浄化補助熱交換器室において、通常施錠しておくべき扉が施錠されていないことを確認した。 当該扉を施錠する。 |
2 | 4月25日 | 共通 | - | 法定点検を終えた大量送水車が発電所に向かっていたところ、自損事故により車両が損傷した。 当該車両を補修する。 |
Dグレード 36件
No | 審議日 | 号機 | プラント 状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 4月18日 | 共通 | - | APD充電器の点検において、充電ユニットの充電中を示すランプが点灯しないことを確認した。 当該充電ユニットを取り替える。 (APD:警報付ポケット線量計。被ばく線量を管理する測定器) |
2 | 4月18日 | 共通 | - | 1号機原子炉補機海水系統の屋外配管ダクトの作業において、一時的に設定した管理区域の設定期間を超過していることを確認した。 当該ダクトの一時的な管理区域設定期間の変更手続きを実施する。 (原子炉補機海水系統:原子炉関係のポンプ電動機等の機器へ供給している冷却水を冷やす熱交換器へ海水を供給する系統) |
3 | 4月18日 | 1号機 | 廃止措置中 | 中央制御室において、RCWヘッドタンクの水位が上昇していることを確認した。原因は、当該タンクの補給水バイパス弁のシート部の漏えいと推定している。 当該弁を点検する。 (原子炉補機冷却水系統(RCW):原子炉の運転に必要な各系統の機器(ポンプ、冷凍機、熱交換器等)へ冷却水を供給する設備) (ヘッドタンク:冷却水系統内の水の保有量を一定に保つタンク) |
4 | 4月22日 | 共通 | - | 所内ボイラーの給水タンク水位調節弁の隔離操作において、給水タンク水位の異常を知らせる警報が発報したことを確認した。現場を確認したところ、給水タンク水位調節弁のバイパス弁が開かないことを確認した。 当該弁および関連機器を点検する。 (所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置) |
5 | 4月22日 | 2号機 | 運転中 | 排ガス処理設備の排ガス脱湿塔切替操作において、メッシュフィルタ差圧の異常を知らせる警報が発報し、差圧計の指示が振り切れていることを確認した。 当該差圧計を点検する。 (排ガス処理設備:主復水器等からの排ガスを処理し周辺環境に放出される放射性物質の量を低減するための設備) (排ガス脱湿塔:主復水器からの排ガスに含まれる湿分を除去する機器) |
6 | 4月22日 | 2号機 | 運転中 | 中央制御室において、窒素ガス制御系コールドエバポレータの出口加温用ヒータ温度の異常を知らせる警報が発報したことを確認した。現場を確認したところ、温度計の温度高側スイッチが動作していないことを確認した。 当該温度計を点検する。 (窒素ガス制御系:事故時に発生する水素および酸素ガスの反応を防ぐため、原子炉格納容器内を窒素ガスに置換し窒素ガス濃度を維持するための系統) (コールドエバポレータ:液化窒素を外気とヒータにより加温し、窒素ガスにする設備) |
7 | 4月22日 | 共通 | - | 積算線量計の使用前確認において、照射線量と測定値の差が検査合格範囲内に収まらない素子があることを確認した。 当該素子を点検する。 |
8 | 4月22日 | 2号機 | 運転中 | 洗濯設備において、洗濯・乾燥機の蒸気ドレン配管のストレーナ部からわずかな水の滴下があることを確認した。 当該配管を補修する。 (ドレン配管:機器や配管内の水を排水する配管) (ストレーナ:ゴミを除去する機器) |
9 | 4月22日 | 共通 | - | 2号機原子炉建物2階原子炉浄化補助熱交換器室において、通常施錠しておくべき扉が施錠されていないことを確認した。 当該扉を施錠する。 |
10 | 4月25日 | 1号機 | 廃止措置中 | 制御室建物3階の巡視において、計算機室空調機からVベルトの滑り音がすることを確認した。 当該空調機Vベルトの張り調整または取替を行う。 |
11 | 4月25日 | 共通 | - | 電離箱式サーベイメータ(VIC-99)の使用前点検において、マイラー膜が損傷していることを確認した。 当該サーベイメータを使用禁止とする。 (電離箱式サーベイメータ:サーベイメータの一種であり、内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量の測定を行う機器) (マイラー膜:検出部内部に充填したガスの漏えいを防止するためのフィルム) |
12 | 4月25日 | 3号機 | 建設中 | 屋外機器の巡視において、電気防食装置の現場接続ボックスが腐食し、穴が開いていることを確認した。 当該ボックスの補修または取替を行う。 |
13 | 4月25日 | 共通 | - | 純水装置において、真空脱気塔のバロメトリックコンデンサ廻り配管の保温外装板が腐食していることを確認した。 当該配管の保温材を取り替える。 (純水装置:発電所の運転に使用する純水(水ろ過装置で製造したろ過水から不純物を除去したもの)を作る装置) (真空脱気塔:水に含まれる空気を取り除く機器) (バロメトリックコンデンサ:蒸気を冷却水と直接接触させる凝縮器) |
14 | 4月25日 | 2号機 | 運転中 | タービン建物1階の巡視において、復水フィルタ制御盤の復水フィルタ差圧記録計のマーク板が変形し、打点できなくなっていることを確認した。 当該マーク板およびインクリボンを取り替える。 (復水フィルタ:原子炉へ送る水の浄化を行う機器) |
15 | 4月25日 | 共通 | - | 2号機原子炉建物大物搬入口において、資材の汚染検査を行っていたところ、GM計数管式サーベイメータの指示値が安定しないことを確認した。 当該サーベイメータを補修する。 (GM計数管式サーベイメータ:サーベイメータの一種であり、内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量の測定を行う機器) |
16 | 4月25日 | 2号機 | 運転中 | 復水脱塩器出口溶存酸素濃度計の点検において、当該計器の検出器を清掃し復旧したところ、清掃前より指示値が低いことを確認した。調査したところ、当該計器は検出器の汚れにより、本来より高い値を表示していたことを確認した。このため、当該計器の下流側に設置された給水加熱器出口溶存酸素濃度計についても、本来より高い値を表示していると推察した。 給水加熱器出口溶存酸素濃度計の検出器を清掃する。 (復水脱塩器:原子炉への給水の水質を浄化するための設備) (給水加熱器:蒸気タービンプラントの熱効率向上を目的として、給水をタービン抽気によって加熱するための熱交換器) |
17 | 4月25日 | 2号機 | 運転中 | 鉄イオン注入装置において、循環水洗浄元弁のシート部からわずかな水の漏えいがあること確認した。 当該弁を取り替える。 |
18 | 4月25日 | 共通 | - | モルタル固化設備の運転操作に使用している制御盤のタッチパネルにおいて、「洗浄間隔時間」および「モルタル全排出時間」の設定時間に誤りがあることを確認した。 当該設定時間を修正する。 (モルタル固化設備:配管廃材等の不燃性の放射性固体廃棄物をモルタルで固化する設備) |
19 | 4月25日 | 共通 | - | 所内ボイラーの点検において、汽水胴マンホールボルトの腐食・減肉を確認した。 当該ボルト・ナットを取り替える。 (汽水胴:ボイラー上部に配置され、蒸気と水(缶水)を分離・蓄積するための圧力容器) |
20 | 4月25日 | 共通 | - | 所内ボイラーの点検において、風箱内に水溜りがあることを確認した。ドレン配管の詰まりおよびドレントラップの不調と推定している。 ドレン配管およびドレントラップの点検を行う。 (風箱:送風機で送り込んだ燃焼用空気を燃焼室に入る前に安定かつ均等に調整するための空気室) (ドレントラップ:配管内に溜まった水を抜く機器) |
21 | 4月25日 | 共通 | - | QMS手順書の改正において、改正時に社内共有システムに登録した手順書に一部記載誤りがあることを確認した。 社内共有システムに修正した当該手順書を再登録する。 (QMS:品質マネジメントシステム) |
22 | 4月25日 | 共通 | - | GM計数管式サーベイメータの点検において、測定値指示部の不良を確認した。 当該指示部を取り替える。 |
23 | 4月25日 | 共通 | - | 1,2号機取水槽廻りの屋外機器点検において、機器および梯子の外面に腐食があることを確認した。 補修塗装および修理を実施する。 |
24 | 4月25日 | 3号機 | 建設中 | 非常用ディーゼル発電機設備の確認運転において、機関起動時にインジケータコック付近から異音およびわずかな排気ガスの漏えいを確認した。 当該インジケータコックを全閉する。 (非常用ディーゼル発電機設備:外部からの電力供給がなくなった場合に炉心を冷却する設備に電力を供給するための設備) (インジケーターコック:機関起動前にシリンダ内に溜まったガスを排出する際に使用する弁) |
25 | 4月25日 | 共通 | - | 所内ボイラーの点検において、所内ボイラー用安全弁の排気側ドレン配管に腐食があることを確認した。 当該配管を補修する。 |
26 | 4月25日 | 共通 | - | 水ろ過装置除だく槽内の薬品調整において、薬品投入用蓋の蝶番が腐食により損傷していることを確認した。 当該蝶番を取り替える。 (水ろ過装置:凝集沈殿およびろ過処理により淡水中の濁度成分を除去する装置) (除だく槽:淡水中の濁度成分を加圧浮上させ除去する水ろ過装置の構成機器) |
27 | 4月30日 | 1号機 | 廃止措置中 | シャワドレンタンク水のサンプリング作業において、配管が詰まりぎみでサンプル流量が通常より少ないことを確認した。 当該配管のパージを行う。 (パージ:通水しながら配管内に滞留する堆積物などを除去すること) |
28 | 4月30日 | 共通 | - | 2号機原子炉建物廻りの土木工事において、水質汚濁防止法に基づく「特定施設設置(変更)届出書」が未届出であることを確認した。 所轄機関に当該届出書および遅延理由書を提出する。 |
29 | 4月30日 | 共通 | - | 内部監査用資料の準備において、備品廃滅処理に係る立案・決定票が紛失していることを確認した。 品質記録対象ではないため、再作成等の処置は不要であるが、本事象の不適合処置票を当該書類のファイリング場所に保管する。 |
30 | 4月30日 | 共通 | - | 3号機保全計画において、2024年度に計画した建物誘導灯のランプおよびバッテリーの取替が2024年度内に完了できないことを確認した。 2025年度に取替工事を実施する。 |
31 | 4月30日 | 共通 | - | 免震重要棟近傍の資機材保管エリアにおいて、小型動力ポンプ付水槽車を駐車スペースに駐車する際に直流給電車のサイドミラーと接触し、カバーが破損したことを確認した。 直流給電車のサイドミラーカバーを補修する。 (免震重要棟:事故発生時に使用する免震構造の建物) |
32 | 4月30日 | 共通 | - | 電離箱式サーベイメータ(VIC-101)の使用前点検において、マイラー膜が損傷していることを確認した。 当該サーベイメータを使用禁止とする。 |
33 | 4月30日 | 共通 | - | サイトバンカ建物の巡視において、ダストサンプラの運転設定時間より長く運転していることを確認した。 当該ダストサンプラを使用禁止とする。 (ダストサンプラ:空気中の放射性物質濃度を測定するため、空気中の塵をろ紙上に集める装置) |
34 | 4月30日 | 共通 | - | 安全協定に基づき自治体へ報告する「島根原子力発電所 品質保証活動の実施状況」の2024年度末実績分を作成時に、前回提出した上期分を確認したところ、原子力安全文化育成・維持方針改正内容が反映できていないことを確認した。 自治体に説明し、必要な対応を行う。 |
35 | 4月30日 | 2号機 | 運転中 | タービン建物2階の巡視において、第6給水加熱器の水位調節弁ポジショナの圧力計がダウンスケールしていることを確認した。 当該圧力計を取り替える。 (ポジショナ:調節計から送られてきた信号を機械的に調節弁に伝える機器) (ダウンスケール:指示値が計測可能範囲から外れること、または指示値を表示しなくなること) |
36 | 4月30日 | 2号機 | 運転中 | 窒素ガス制御設備において、液体窒素蒸発装置ろ過水接続弁のシート部からわずかな水の漏えいがあることを確認した。 当該弁を点検する。 |