5月前半(6月9日公表)
不適合の管理状況(2025年5月前半審議分)
2025年5月1日~2025年5月15日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。
なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。
Aグレード 0件
対象となる事象は、ありませんでした。
Bグレード 0件
対象となる事象は、ありませんでした。
Cグレード 0件
対象となる事象は、ありませんでした。
Dグレード 20件
No | 審議日 | 号機 | プラント 状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 5月7日 | 2号機 | 運転中 | 中央制御室において、野外(高レンジ)モニタおよびモニタリングポスト(No.4、高レンジ)の異常を知らせる警報が発報したことを確認した。その後、指示値が復帰し、警報は消灯したが、同じ事象が複数回発生した。検出器から計測部ユニット間の機器の不調と推定している。 当該機器を取り替える。 |
2 | 5月9日 | 3号機 | 建設中 | 電動機の運搬作業において、除じん機吊上げ装置を使用したところ、電源が入らないことを確認した。電源盤を確認したところ、絶縁抵抗値が低く、制御電源が停止していることを確認した。 原因を調査し、補修を行う。 |
3 | 5月9日 | 2号機 | 運転中 | 水素・酸素注入設備において、酸素ガス供給遮断弁入口液体酸素配管安全弁の出口側配管に霜が付着していることを確認した。当該弁シート部からの液体酸素の漏えいと推定している。 当該安全弁を点検する。 (水素・酸素注入設備:原子炉に送る水に水素を注入し原子炉内の材料の腐食を緩和するとともに、注入した水素を結合させるため酸素を注入する設備) |
4 | 5月9日 | 共通 | - | 免震重要棟に設置しているファックスの取外し作業において、ファックスの電源を切ったところ、防災ネットワークを監視している中央通信所に防災ネットワーク機器の異常を知らせる警報が発報したことを確認した。 警報が発報しないよう処置を行い、当該機器を取り外す。 (免震重要棟:事故発生時に使用する免震構造の建物) |
5 | 5月9日 | 3号機 | 建設中 | 中央制御室において、残留塩素計の異常を知らせる警報が発報し、仮設残留塩素計のブレーカーが動作していることを確認した。現場を確認したところ、仮設サンプルポンプが故障していることを確認した。 当該ポンプを取り替える。 (残留塩素計:放水口における塩素の濃度を測定する計器) |
6 | 5月9日 | 共通 | - | GM計数管式サーベイメータの点検において、測定値指示部の不良を確認した。 当該指示部を取り替える。 (GM計数管式サーベイメータ:サーベイメータの一種であり、内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量の測定を行う機器) |
7 | 5月9日 | 共通 | - | 1,2号機屋外電気設備の点検において、電灯用フレキシブル電線管、雑動力分電箱他に外面塗装の劣化および腐食があることを確認した。 当該設備の補修および塗装を行う。 |
8 | 5月9日 | 2号機 | 運転中 | 大量送水車の点検において、運転室とシャーシの結合部に腐食があることを確認した。 当該箇所を補修する。 |
9 | 5月9日 | 1号機 | 廃止措置中 | 直流盤保護継電器の点検において、直流地絡不足電圧継電器の地絡検出の復帰値が管理値を外れていることを確認した。 当該継電器について修理を検討のうえ、必要な処置を行う。 |
10 | 5月13日 | 3号機 | 建設中 | ガスタービン発電機の巡視において、温度ヒューズの脱落により防火ダンパが作動し、開にならないことを確認した。 当該ダンパの温度ヒューズを取り替える。 (ガスタービン発電機:原子炉や燃料プールの冷却等に必要な電源を確保するため、外部電源や非常用ディーゼル発電機が使用できない場合の対策として、耐震性を備え、発電所高台に設置したガスタ―ビンによる発電設備) |
11 | 5月13日 | 共通 | - | 緊急時対策所の誘導灯の点検において、バッテリーの交換サインおよびランプの交換サインが表示していることを確認した。 当該誘導灯のバッテリーおよびランプを取り替える。また、代替誘導標式を張り付ける。 (緊急時対策所:発電所の緊急時に対応等を指揮する場所) |
12 | 5月13日 | 2号機 | 運転中 | 海水電解装置の巡視において、海水ポンプ出口逆止弁のシート部からわずかな水の漏えいがあることを確認した。 当該弁を点検する。 (海水電解装置:海生生物の付着を抑制するため、海水を電気分解して次亜塩素酸ナトリウムを生成し、海水取水路に注入する装置) |
13 | 5月13日 | 共通 | - | サイトバンカ建物のチェックポイントに設置している物品汚染検査装置において、伝送異常の警報が表示されていることを確認した。搬出票出力用パソコンを確認したところ、電源が切れており、搬出データの一部が欠落していることを確認した。 当該パソコンの電源が切れないように電源アダプタを養生する。また、欠落したデータを物品搬出記録に追記する。 (サイトバンカ建物:使用済制御棒等の貯蔵保管や雑固体廃棄物等の焼却、溶融、固化等の処理を行うための建物) (チェックポイント:管理区域への人の出入りを管理する場所) |
14 | 5月13日 | 3号機 | 建設中 | 中央制御室の巡視において、消防設備制御盤の排気フィルタが破損していることを確認した。 当該フィルタを取り替える。 |
15 | 5月13日 | 2号機 | 運転中 | 洗濯設備において、作業終了に伴い減圧弁前弁を閉止したが、当該弁の下流側の圧力が下がらないことを確認した。当該弁のシート部からわずかな蒸気の漏えいがあると推定している。 当該弁を点検する。 |
16 | 5月13日 | 2号機 | 運転中 | 水素・酸素注入設備の水素ガス漏えい検知器の点検において、6台の計器の指示値の誤差が精度外であることを確認した。 当該計器を校正する。 |
17 | 5月13日 | 共通 | - | サイトバンカ建物消火タンクの水位計点検において、出力値の誤差が精度外であること、水位スイッチの動作不良があることを確認した。 当該水位計の校正およびスイッチの取替を行う。 |
18 | 5月13日 | 共通 | - | 2号倉庫の火災感知器の点検において、作動試験を実施したところ、継続時間が正常範囲より短いことを確認した。 当該感知器の不具合箇所を特定し、不具合箇所について取替を行う。 |
19 | 5月13日 | 共通 | - | 2号機窒素ガス制御系コールドエバポレータの出口加温用ヒータ温度計の点検において、計器内でケーブルを切り離したところ、蒸発装置出口窒素ガス温度の異常を知らせる警報が発報したことを確認した。 当該温度計内の切り離したケーブルを復旧する。 (窒素ガス制御系:事故時に発生する水素および酸素ガスの反応を防ぐため、原子炉格納容器内を窒素ガスに置換し窒素ガス濃度を維持するための系統) (コールドエバポレータ:液化窒素を外気とヒータにより加温し、窒素ガスにする設備) |
20 | 5月13日 | 1号機 | 廃止措置中 | 原子炉補機冷却水設備の水抜き作業において、原子炉補機冷却水ポンプのケーシング水抜き配管からわずかな水の漏えいがあることを確認した。 当該配管を補修する。 (原子炉補機冷却水設備:原子炉の運転に必要な各系統の機器(ポンプ、冷凍機、熱交換器等)へ冷却水を供給する設備) |