5月後半(6月20日公表)
不適合の管理状況(2025年5月後半審議分)
2025年5月16日~2025年5月31日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。
なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。
Aグレード 0件
対象となる事象は、ありませんでした。
Bグレード 0件
対象となる事象は、ありませんでした。
Cグレード 6件
No | 審議日 | 号機 | プラント 状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 5月16日 | 2号機 | 運転中 | 移動式代替熱交換設備の定期試験において、コンテナ取付ボルトの本数が号車ごとに異なることを確認した。 当該取付ボルトの現状の本数で耐震性への影響がないか評価する。また、取付ボルトの本数を統一する。 (移動式代替熱交換設備:海水ポンプが使用不能(原子炉冷却機能喪失)となった場合において、代替手段として原子炉の熱を海に逃がす設備) |
2 | 5月16日 | 2号機 | 運転中 | 格納容器雰囲気モニタ(A)の水素・酸素濃度計の点検において、酸素濃度計の指示値が精度外であることを確認した。 当該濃度計を校正する。 (格納容器雰囲気モニタ:原子炉格納容器内の酸素濃度および水素濃度を監視測定する設備) |
3 | 5月16日 | 2号機 | 運転中 | 中央制御室空気調和装置のバグフィルタ点検において、一部のフィルタが劣化していることを確認した。 当該フィルタを取り替える。 (バグフィルタ:空気調和装置や外気処理装置の中に設置する袋状のフィルタ) |
4 | 5月20日 | 2号機 | 運転中 | 高圧発電機車の点検において、発電機無負荷運転を実施したところ、制御・計装電源の異常を知らせる警報が発報したことを確認した。確認したところ、原因はリモート入出力制御装置不良によるものと推定している。 当該装置を取り替える。 |
5 | 5月23日 | 共通 | - | 2号機燃料取替機の制御盤撤去作業において、作業用の仮設架台について波及的影響評価が不足していることを確認した。 仮設架台に対する波及的影響評価を実施し、転倒範囲に存在する上位クラス施設に対して影響がないことを確認したうえで、評価結果に基づく追加対策を実施する。 (波及的影響評価:耐震重要施設が、耐震重要度分類の下位のクラスに属する施設の損傷、転倒及び落下などにより、その安全機能を損なわないことを確認すること) (耐震重要施設:地震による影響を受けてもその安全機能が損なわれないように設計された施設) (耐震重要度分類:設備の機能ごとに耐震評価を行うための分類) |
6 | 5月30日 | 2号機 | 運転中 | 格納容器雰囲気モニタ(B)の水素・酸素濃度計の点検において、酸素濃度計の指示値が精度外であることを確認した。 当該濃度計を校正する。 |
Dグレード 48件
No | 審議日 | 号機 | プラント 状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 5月16日 | 2号機 | 運転中 | 中央制御室において、中央制御室空調換気設備温水ユニットの異常を知らせる警報が発報し、温水ユニットが自動停止したことを確認した。 原因を調査し、必要な対策を行う。 (温水ユニット:暖房用として外気処理装置に温水を供給する機器) |
2 | 5月16日 | 3号機 | 建設中 | 500kV開閉所V吊装置の点検において、碍子接続ピンに腐食および割れがあることを確認した。 当該碍子を取り替える。 |
3 | 5月16日 | 2号機 | 運転中 | タービン設備系統の計器点検において、圧力スイッチの検出配管継手部からわずかな油のにじみを確認した。 当該接続部の定期的な油の拭き取りおよび増し締めを行う。 |
4 | 5月16日 | 2号機 | 運転中 | タービン設備系統の計器点検において、圧力計の検出配管継手部からわずかな油のにじみを確認した。 当該接続部の定期的な油の拭き取りおよび増し締めを行う。 |
5 | 5月16日 | 3号機 | 建設中 | 中央制御室において、原子炉建物とタービン建物間にある地下水排水ポンプが24時間以上連続運転していることを確認した。確認したところ、ポンプの自動停止用水位計の汚れによる不調と推定している。 当該水位計の清掃および点検を行う。 |
6 | 5月16日 | 共通 | - | 水ろ過装置の巡視において、除だく槽排水槽の撹拌機用電動機下部から異音が発生していることを確認した。 当該撹拌機用電動機下部回転部のカバーを一部取外し、原因究明を行う。 (水ろ過装置:凝集沈殿およびろ過処理により淡水中の濁度成分を除去する装置) (除だく槽:渓流水に含まれる濁度成分を凝集沈殿させる装置) |
7 | 5月16日 | 共通 | - | 自治体モニタリングポスト(佐陀本郷局)の点検において、局舎内のエアコンから異音が発生していることを確認した。 当該エアコンを取り替える。 |
8 | 5月16日 | 1号機 | 廃止措置中 | 排気筒モニタ等サンプル装置のフィルタ交換作業において、主換気系統サンプル装置のフィルタ交換を行ったところ、サンプルポンプ入口圧力が、通常より低いことを確認した。当該サンプルポンプの吸い込み用の配管が閉塞傾向にあると推定している。 当該ポンプ用検出配管をパージする。 (パージ:通気しながら配管内に滞留する堆積物などを除去すること) |
9 | 5月16日 | 2号機 | 運転中 | 廃棄物処理建物の消防設備点検において、地区音響装置の音圧測定を行ったところ、音圧が基準値を満たしていない箇所があることを確認した。 当該設備を取り替える。 |
10 | 5月16日 | 共通 | - | 1号機廃棄物処理建物制御室に設置されている、濃縮廃液貯蔵タンクの水位・温度を記録している記録計について、Bタンク用とCタンク用の記録用紙が入れ違っていることを確認した。 それぞれの記録計の記録用紙を所定のものに取り替える。また、入れ違って記録された記録用紙に識別表示を行う。 (濃縮廃液タンク:管理区域内の排水を濃縮処理した後の廃液を一時的に貯蔵するタンク) |
11 | 5月16日 | 共通 | - | ダストサンプラの点検において、液晶画面の操作に対する反応が遅いものがあることを確認した。 当該サンプラを使用禁止とする。 (ダストサンプラ:空気中の放射性物質濃度を測定するため、空気中の塵をろ紙上に集める装置) |
12 | 5月16日 | 共通 | - | 所内ボイラー(4号)の薬品注入作業において、注入終了に伴い操作スイッチを操作したところ、ハンドルの根元が破損したことを確認した。 当該スイッチのハンドルを取り替える。 (所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置) |
13 | 5月16日 | 2号機 | 運転中 | 主蒸気管周囲温度が過去のプラント運転時に比べて高いことから、調査を行ったところ、主蒸気管室冷却機の冷却コイルおよびダクト内に埃が堆積していることを確認した。 当該冷却機の冷却コイルおよびダクト内の清掃を行う。 (主蒸気管室:原子炉で発生した蒸気を主タービンに導く配管を通す部屋) |
14 | 5月16日 | 共通 | - | 所内ボイラー(3号)のバーナー噴霧蒸気止弁点検において、弁棒に曲がりがあることを確認した。 当該弁の弁棒を取り替える。 |
15 | 5月16日 | 1号機 | 廃止措置中 | 廃液濃縮器の暖気作業において、廃液濃縮器蒸気減圧弁後弁を開操作したところ、減圧弁のフランジ部からわずかな蒸気の漏えいがあることを確認した。 当該フランジを増し締めする。 (廃液濃縮器:液体廃棄物を濃縮処理する機器) (フランジ:配管継手の一種) |
16 | 5月16日 | 共通 | - | 所内ボイラー(4号)を高負荷運転に切り替えたところ、重油バーナ接合部から重油が漏えいしていることを確認した。 バーナ接合続部増し締めまたは接合部のパッキンを取り替える。 (高負荷運転:蒸気の使用量が多くなった場合に行うボイラーの運転モード) |
17 | 5月20日 | 2号機 | 運転中 | タービン建物1階の巡視において、雑動力盤の故障ランプが点灯し、結露防止用ヒータのブレーカーが動作していることを確認した。 当該ブレーカーを取り替える。 |
18 | 5月20日 | 共通 | - | 所内ボイラー(3号)の巡視において、主蒸気圧力調節弁および循環水温度調節弁の駆動用減圧弁からわずかな空気の漏えいがあることを確認した。 当該減圧弁を取り替える。 |
19 | 5月20日 | 1号機 | 廃止措置中 | 屋外機器の塗装作業において、原子炉補機海水設備の配管支持構造物に腐食による穴が開いていることを確認した。 当該支持構造物を補修する。 (原子炉補機海水設備:原子炉関係のポンプ電動機等の機器へ供給している冷却水を冷やす熱交換器へ海水を供給する設備) |
20 | 5月20日 | 共通 | - | 固体廃棄物移送容器用吊具の点検において、溶接箇所の浸透探傷検査を行ったところ、判定基準を満足しない指示模様があることを確認した。 当該部を補修する。 |
21 | 5月23日 | 2号機 | 運転中 | タービン建物2階給水加熱器室の巡視において、主蒸気ヘッダ周辺でハンマリング音が発生していることを確認した。現場を調査したところ、音は復水給水再循環第2止め弁の下流配管から発生していることを確認し、復水給水再循環第1止め弁および第2止め弁のシート部の漏えいと推定している。 第2止め弁の増し締めおよび第1止め弁の点検を行う。 (給水加熱器:蒸気タービンプラントの熱効率向上を目的として、給水をタービン抽気によって加熱するための熱交換器) |
22 | 5月23日 | 3号機 | 建設中 | 所内ボイラー排水クーラー入口弁の取替作業において、排水移送ポンプ吐出逆止弁が固着していることを確認した。 当該弁を取り替える。 |
23 | 5月23日 | 2号機 | 運転中 | 復水器水位計の点検において、計器入口弁を閉じて耐圧漏えい試験を行ったところ、圧力が下がることを確認した。計器入口弁のシート部の漏えいと推定している。 当該弁を点検する。 (復水器:主タービンを回し終えた後の蒸気を海水で冷却し凝縮させ水に戻す機器) |
24 | 5月23日 | 共通 | - | 2号機タービン建物1階の消火器点検において、圧力計の指示値が0になっており、封印シールが破れ安全栓が抜かれた痕跡があることを確認した。 当該消火器を取り替える。 |
25 | 5月23日 | 2号機 | 運転中 | 原子力災害対策資機材の点検において、直流給電車のブレーキ配管に腐食孔があることを確認した。 当該ブレーキ配管を取替える。 |
26 | 5月23日 | 1号機 | 廃止措置中 | 中央制御室において、原子炉建物補機冷却系および残留熱除去系統の温度記録計のマーク板が変形し、打点出来なくなっていることを確認した。 当該マーク板を取り替える。 (残留熱除去系統:原子炉が停止した後に燃料から発生する熱を除去する系統) |
27 | 5月23日 | 3号機 | 建設中 | 給水設備建物の巡視において、運転中の換気扇のシャッターが閉まっていることを確認した。 当該シャッターと防鳥網を取り替える。 (給水設備建物:消火ポンプ、純水装置および水ろ過装置の機器を設置している建物) (純水装置:発電所の運転に使用する純水(水ろ過装置で製造したろ過水から不純物を除去したもの)を作る装置) |
28 | 5月27日 | 共通 | - | ダストサンプラの運転状況の確認において、廃棄するために維持管理対象から除外していたダストサンプラを配備していることを確認した。 当該サンプラを使用した測定記録の妥当性評価および識別を行う。 |
29 | 5月27日 | 2号機 | 運転中 | 開閉所電気室の巡視において、北側出入口扉の鍵を開錠または施錠した後も鍵が止まらず、空回りすることを確認した。 当該扉のドアノブを取り替える。 |
30 | 5月27日 | 2号機 | 運転中 | 廃棄物処理建物制御室において、原子炉建物およびタービン建物サンプポンプの運転記録計のマーク板が変形し、打点出来なくなっていることを確認した。 当該マーク板を取り替える。 |
31 | 5月27日 | 1号機 | 廃止措置中 | 所内電源設備の点検に係る停電操作において、配電盤のブレーカーを「切」操作したところ、「切」位置でロックできないものがあることを確認した。長期間操作を行わなかったことによるブレーカー内部機構の固着と推定している。 ブレーカーの点検時に動作確認を行い、動作の改善を図る。 |
32 | 5月27日 | 1号機 | 廃止措置中 | タービン建物一般床ドレンサンプ(A)の計器点検において、水位計のフロートに腐食による穴が開いていることを確認した。 当該フロートを取り替える。 (一般床ドレンサンプ:非放射線管理区域で発生した排水を一時的に貯蔵するタンク) |
33 | 5月27日 | 1号機 | 廃止措置中 | タービン建物一般床ドレンサンプ(B)の計器点検において、水位計のフロートに腐食による穴が開いていることを確認した。 当該フロートを取り替える。 |
34 | 5月27日 | 2号機 | 運転中 | 中央制御室において、非常用ガス処理設備の排ガスサンプリング装置の異常を知らせる警報が発報したことを確認した。 当該サンプリング装置を点検する。 (非常用ガス処理設備:事故時に原子炉建物を負圧にするとともに放出される気体に含まれる放射性物質を高性能フィルタ等を通して除去し排気筒へ導く設備) |
35 | 5月30日 | 2号機 | 運転中 | 中央制御室において、原子炉建物附属棟空調換気設備温水ユニット(A)の異常を知らせる警報が発報し、温水ユニットが自動停止したことを確認した。 原因を調査し、必要な対策を行う。 (原子炉建物附属棟:原子炉建物のうち放射線管理区域でない部分) |
36 | 5月30日 | 2号機 | 運転中 | 中央制御室において、原子炉建物附属棟空調換気設備温水ユニット(B)の異常を知らせる警報が発報し、温水ユニットが自動停止したことを確認した。 原因を調査し、必要な対策を行う。 |
37 | 5月30日 | 2号機 | 運転中 | 中央制御室において、原子炉建物空調換気設備温水ユニットの異常を知らせる警報が発報し、温水ユニットが自動停止したことを確認した。 原因を調査し、必要な対策を行う。 |
38 | 5月30日 | 3号機 | 建設中 | 循環水ポンプ吊上装置の点検において、ブレーキ電磁コイルリード線の接続不良により補巻上装置のブレーキが動作しないことを確認した。 当該リード線の再接続を行う。 |
39 | 5月30日 | 共通 | - | 免震重要棟北側の資機材保管エリアでの重量物の吊搬作業において、クレーン操作で吊荷が地面から離れたときに振れたため、作業員が直接触れて吊荷の振れを止めたことを確認した。 吊荷の振れを止める際は、直接触らないよう注意喚起する。 |
40 | 5月30日 | 共通 | - | サイトバンカ建物の仕分け室において、保管物品明細でスポットクーラー1台であるところ、2台保管されていることを確認した。 スポットクーラー2台のうち1台を移動する。 (サイトバンカ建物:使用済制御棒等の貯蔵保管や雑固体廃棄物等の焼却、溶融、固化等の処理を行うための建物) |
41 | 5月30日 | 共通 | - | 2号機廃棄物処理建物4階のランドリー室において、ダストサンプラを起動したところ、異音が発生することを確認した。 当該ダストサンプラを使用禁止とする。 |
42 | 5月30日 | 共通 | - | 水ろ過装置の巡視において、制御用空気圧縮機のVベルトに緩みがあることを確認した。 当該Vベルトを取り替える。 |
43 | 5月30日 | 共通 | - | 2号機残留塩素計の点検において、作業時の保護メガネの着用が徹底されていないことを確認した。 当該作業の作業員に保護メガネの着用を指導する。 (残留塩素測定装置:放水口における塩素の濃度を測定する計器) |
44 | 5月30日 | 共通 | - | 1号機制御建物のホイスト点検において、作業時の保護メガネの着用が徹底されていないことを確認した。 当該作業の作業員に保護メガネの着用を指導する。 |
45 | 5月30日 | 共通 | - | 管理事務所1号館地下1階に設置している電灯分電盤において、地絡表示が出ていることを確認した。調査したところ、喫茶室のコンセントに接続していたコーヒーメーカーの不良であることを確認した。 当該コーヒーメーカーをコンセントから切り離す。 |
46 | 5月30日 | 共通 | - | QMS手順書で定める様式「保安規定および施設管理要領に基づく通知書」において、当該様式に記載している保管期間の記載に誤りがあることを確認した。なお、誤った保管期間は、定められた保管期間より長く、定められた期間前に破棄されたものがないことを確認した。 当該手順書の改正を行い、当該様式に記載された保管期間を修正する。 (QMS:品質マネジメントシステム) |
47 | 5月30日 | 共通 | - | 管理事務所3号館南側法面において、油膜があることを確認した。調査したところ、所内ボイラー用重油供給ポンプ戻り配管から配管ピット内へ重油の漏えいがあることを確認した。 当該配管の補修および配管ピット内の清掃を行う。 |
48 | 5月30日 | 2号機 | 運転中 | 海水電解装置の巡視において、海水電解装置で生成した次亜塩素酸ナトリウムの注入量を計る流量計近傍の配管およびフランジ部に腐食があることを確認した。 当該配管およびフランジ腐食部の塗装または取替を行う。 (海水電解装置:海生生物の付着を抑制するため、海水を電気分解して次亜塩素酸ナトリウムを生成し、海水取水路に注入する装置) |