6月前半(7月7日公表)
不適合の管理状況(2025年6月前半審議分)
2025年6月1日~2025年6月15日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。
なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。
Aグレード 0件
対象となる事象は、ありませんでした。
Bグレード 0件
対象となる事象は、ありませんでした。
Cグレード 3件
No | 審議日 | 号機 | プラント 状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 6月6日 | 共通 | - | 2号機廃棄物処理建物地下2階の巡視において、復水スラッジ分離タンク室の入口扉が未施錠であることを確認した。 当該扉を施錠する。 (復水スラッジ分離タンク:復水系で使用したフィルタ廃樹脂を一時的に貯蔵し、水分と樹脂分を分離するタンク) |
2 | 6月6日 | 2号機 | 運転中 | 中央制御室空気調和装置のバグフィルタ点検において、一部のフィルタが劣化していることを確認した。 当該フィルタを取り替える。 (バグフィルタ:空気調和装置や外気処理装置の中に設置する袋状のフィルタ) |
3 | 6月13日 | 2号機 | 運転中 | 中央制御室において、平均出力領域計装(CH1)の異常を知らせる警報およびA-自動スクラムの警報が発報した。調査したところ、局部出力領域計装検出器(44-45D)の測定値に異常が確認され、検出器本体の絶縁低下と推定している。 当該検出器を取り替える。 (平均出力領域計装:局部出力領域計装で得られた信号を平均化したもの) (スクラム:原子炉の運転状態に異常が発生した場合に原子炉を緊急停止させること。A,B-自動スクラムの警報が両方とも発報した場合、原子炉が緊急停止する) (局部出力領域計装:原子炉の中性子計測装置の一種で原子炉の局部的な中性子の量を監視するもの) |
Dグレード 42件
No | 審議日 | 号機 | プラント 状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 6月3日 | 3号機 | 建設中 | 9号倉庫解体作業において、当該エリアの自動火災報知設備の切離し処理を行っていたが、消防設備制御盤に9号倉庫の火災を知らせる警報が発報した。その後、発報と復帰を頻繁に繰り返すことを確認した。 自動火災報知設備警報のマスキング処理およびケーブル切離し箇所の追加対応を行う。 |
2 | 6月3日 | 1号機 | 廃止措置中 | 廃棄物処理建物の巡視において、廃液濃縮器蒸気減圧弁のフランジ部からわずかな蒸気の漏えいがあることを確認した。 当該弁のダイヤフラムおよびパッキンを取り替える。 (フランジ:継手の一種) (ダイヤフラム:減圧弁の開閉を制御する部品) |
3 | 6月3日 | 共通 | - | 溶融設備の起動作業において、溶融炉排気系統を起動したところ、排気系統の異常を知らせる警報が発報したことを確認した。調査したところ、排ガスフィルタ入口温度調節弁のリミットスイッチの設定がずれ、溶融炉圧力調節弁の動作条件が整わないことを確認した。 排ガスフィルタ入口温度調節弁のリミットスイッチを調整し、溶融炉圧力調節弁の動作を確認する。 (溶融設備:配管廃材等の不燃性の放射性固体廃棄物を溶かし体積を減少させる設備) |
4 | 6月6日 | 共通 | - | GM計数管式サーベイメータ(GM-251)の使用前点検において、当該サーベイメータのケーブルが断線していることを確認した。 当該ケーブルを取り替える。 (GM計数管式サーベイメータ:サーベイメータの一種であり、内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量の測定を行う機器) |
5 | 6月6日 | 2号機 | 運転中 | ランドリ・ドレン濃縮器の起動準備において、ランドリ・ドレン濃縮器供給ポンプを起動したところ、メカニカルシール部から水が漏えいしていることを確認した。 当該ポンプを点検する。 (ランドリ・ドレン濃縮器:洗濯排水を濃縮処理する機器) (ランドリ・ドレン濃縮器供給ポンプ:洗濯排水を濃縮処理する機器に洗濯排水を供給するポンプ) (メカニカルシール:ポンプなどの軸の貫通部分から流体が漏れるのを防止する装置) |
6 | 6月6日 | 共通 | - | 3号機サービス建物空調換気設備の巡視において、サービス建物加熱コイル給気温度の開度設定が5%であるところ、マイナス5%であることを確認した。 サービス建物加熱コイル給気温度の開度設定を5%に変更する。 (サービス建物:洗濯設備やチェックポイントを設置している建物) |
7 | 6月6日 | 3号機 | 建設中 | 除じんポンプの巡視において、除じんポンプ用電動機の軸貫通部から潤滑油脂が滲み出ていることを確認した。 当該電動機を点検する。 (除じんポンプ:除じん設備で回収したゴミ等を洗い流すためのポンプ) (除じん設備:発電所で使用する冷却水(海水)のゴミ等を除去する設備) |
8 | 6月6日 | 共通 | - | 2号機廃棄物処理建物に設置しているハンドフットクロズモニタの点検において、遮光膜が劣化していることを確認した。 当該モニタを補修する。 (ハンドフットクロズモニタ:手、足および衣服の表面に放射性物質が付着していないかを検査する装置) |
9 | 6月6日 | 3号機 | 建設中 | サービス建物1階に設置している火災感知器の異常を知らせる警報が発報していることを確認した。煙感知器の検出部にほこり等のごみが侵入し、降雨で湿度が上昇した影響により検出部で誤動作が生じたものと推定している。 当該感知器を取り替える。 |
10 | 6月6日 | 共通 | - | QMS手順書に基づく通知書において、当該通知書に添付する2025年4月8日分の化学試験日報の排ガス除湿冷却器出口モニタの数値が誤っていることを確認した。 当該日報を修正する。 (QMS:品質マネジメントシステム) (排ガス除湿冷却器:主復水器からの排ガスを冷却することでガスに含まれる湿分を除去する機器) |
11 | 6月6日 | 2号機 | 運転中 | 化学廃液濃縮器関係の計器点検において、比重・液位記録計の電源を入れたところ、デジタル表示部にエラーが表示されていることを確認した。 当該記録計の内部部品を取り替える。 (化学廃液濃縮器:化学廃液を濃縮処理する機器) |
12 | 6月6日 | 2号機 | 運転中 | 化学廃液濃縮器関係の計器点検において、化学廃液濃縮器デミスタ差圧計の出力値の誤差が精度外であることを確認した。 当該差圧計を校正する。 (化学廃液濃縮器デミスタ:化学廃液濃縮器で発生した蒸気の水分を分離する装置) |
13 | 6月6日 | 1号機 | 廃止措置中 | 計装用圧縮空気設備の巡視において、ドレントラップが連続動作していることを確認した。 当該ドレントラップを取り替える。 (計装用圧縮空気設備:計測制御機器に作動用空気を供給する設備) (ドレントラップ:配管内に溜まった水を抜く機器) |
14 | 6月6日 | 3号機 | 建設中 | 原子炉建物地下2階の巡視において、通路部のひび割れから湧水が発生していることを確認した。 当該ひび割れ部を補修する。 |
15 | 6月6日 | 共通 | - | サイトバンカ建物に設置しているハンドフットクロズモニタの点検において、遮光膜が劣化していることを確認した。 当該モニタを補修する。 |
16 | 6月6日 | 共通 | - | 1号機原子炉建物4階の機器撤去作業において、電線管を撤去していたところ、電線管接続ボックスと壁の間に飲み物の空き缶があることを確認した。 当該空き缶を廃棄する。 |
17 | 6月6日 | 共通 | - | モルタル固化設備においてモルタル充填を行った18体の廃棄体のうち2体について、廃棄体の上部空隙値が基準に適合しないことを確認した。 当該廃棄体を識別し、保管する。 (モルタル固化設備:配管廃材等の不燃性の放射性固体廃棄物をモルタルで固化する設備) (廃棄体:配管廃材等の不燃性の放射性固体廃棄物を溶融設備で溶融した物や溶融できない物を切断してドラム缶に詰め、モルタルを充填し、固化したもの) |
18 | 6月6日 | 2号機 | 運転中 | 残留塩素計の点検において、海水サンプリングポンプ圧力計のカバーガラスにひび割れがあることを確認した。 当該圧力計を取り替える。 (残留塩素計:放水口における塩素の濃度を測定する計器) |
19 | 6月6日 | 1号機 | 廃止措置中 | 硫酸計量槽入口弁の空気元弁を開操作したところ、グランド部からわずかな空気の漏えいがあることを確認した。 当該弁を取り替える。 |
20 | 6月6日 | 3号機 | 建設中 | サービス建物1階の自動扉が開閉時に異音および開閉途中に停止することを確認した。 当該自動扉を補修する。 |
21 | 6月6日 | 2号機 | 運転中 | 水素・酸素注入設備の巡視において、パージガス排気配管のドレン弁からわずかな水素の漏えいがあることを確認した。 当該弁を点検する。 (水素・酸素注入設備:原子炉に送る水に水素を注入し原子炉内の材料の腐食を緩和するとともに、注入した水素を結合させるため酸素を注入する設備) |
22 | 6月6日 | 共通 | - | サイトバンカ建物において、GM計数管式サーベイメータ(GM-182)にてドラム缶の汚染確認を行っていたところ、指示が0になり動作しないことを確認した。測定時に負荷がかかりケーブルが断線したものと推定している。 当該ケーブルを取り替える。 |
23 | 6月6日 | 共通 | - | APDの点検において、読取線量当量値の誤差が精度外であることを確認した。 当該APDを校正する。 (APD:警報付ポケット線量計。被ばく線量を管理する機器) |
24 | 6月10日 | 共通 | - | 3号機原子炉建物内の機器設置に伴う干渉物撤去作業において、一部の作業員が保護メガネを着用していないことを確認した。 保護メガネを着用するように指導する。 |
25 | 6月10日 | 共通 | - | 教育訓練に関するQMS手順書の確認において、教育訓練項目について、当該手順書と保安規定審査資料との紐付けに不備があることを確認した。 当該手順書を改正し、正しい紐付けにする。 |
26 | 6月13日 | 共通 | - | 線量当量測定業務において、電子式積算線量計の測定値をハンディターミナルで収集したところ、ハンディターミナル内の測定値が消えていることを確認した。なお、同時に記録用紙に測定値を記載しているため欠測は発生していない。 原因調査を行い、当該ハンディターミナルの補修または廃棄を行う。 (積算線量計:特定の場所に設置し、放射線を一定の期間に受けた線量の積算量として測定する計測器) (ハンディターミナル:データ収集用の携帯端末) |
27 | 6月13日 | 共通 | - | 線量当量測定業務において、電子式積算線量計の測定値をハンディターミナルで収集したところ、ハンディターミナル内の測定値が消えていることを確認した。なお、同時に記録用紙に測定値を記載しているため欠測は発生していない。 原因調査を行い、当該ハンディターミナルの補修または廃棄を行う。 |
28 | 6月13日 | 3号機 | 建設中 | 換気空調設備の冷凍機点検において、油ポンプを起動したところ、V相だけ電流値が上昇せず、給油圧力も上昇しないことを確認した。油ポンプのV相上流のコンデンサの不良と推定している。 当該コンデンサを取り替える。 (V相:3相交流電源回路をU・V・Wで識別しており、そのうちのVの相を指す) |
29 | 6月13日 | 共通 | - | 移動式ホールボディカウンターの点検において、無停電電源装置用バッテリーに接続していたパソコンの電源が入らないことを確認した。 当該バッテリーを取り替える。 (ホールボディカウンター:体内に取り込まれた放射性物質から放出される放射線を測定する装置) |
30 | 6月13日 | 3号機 | 建設中 | 海水電解装置の巡視において、送風機(B)のファンと電動機の異音および振動を確認した。 当該送風機は撤去予定であり、撤去まで健全である送風機(A)を運転する。 (海水電解装置:海生生物の付着を抑制するため、海水を電気分解して次亜塩素酸ナトリウムを生成し、海水取水路に注入する装置) |
31 | 6月13日 | 3号機 | 建設中 | 中央制御室において、換気空調設備冷凍機制御盤の現場監視カメラのモニター画面が映らないことを確認した。 当該カメラを補修する。 |
32 | 6月13日 | 共通 | - | 3号機主タービンターニング装置の制御盤点検において、ターニング装置電動機起動の模擬条件を構成していたところ、誤って別の電動機に起動条件を構成した。 誤った箇所の起動条件を復旧し、適正な箇所に起動条件を構成する。 (ターニング装置:タービンの運転停止後や停止中にタービンローターの曲がり、変形を防止する装置) |
33 | 6月13日 | 共通 | - | 2024年度に実施した3号機建築関係設備の点検業務委託において、当該業務の品質保証計画書について品質保証責任者の確認を受けないまま点検を実施し、完了していることを確認した。 品質保証計画書記載事項が発注当時の当社要求事項を満足していることを確認する。 |
34 | 6月13日 | 共通 | - | 所内ボイラー(3号)の計器点検において、ドラム水位計の指示値が精度外であることを確認した。 当該水位計を校正する。 (所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置) |
35 | 6月13日 | 共通 | - | 水ろ過装置の巡視において、制御用空気圧縮機の運転状態を確認していたところ、無負荷運転から負荷運転までの時間が短いことを確認した。現場確認を実施したところ、当該圧縮機が無負荷運転に切り替わった時に圧力調節弁から空気が漏えいしていた。 当該調節弁を取り替える。 (水ろ過装置:凝集沈殿およびろ過処理により淡水中の濁度成分を除去する装置) |
36 | 6月13日 | 共通 | - | 所内ボイラー(4号)の重油配管からの重油の漏えい事象に伴い、消防本部から点検状況が確認できる記録の提示を求められたが、当該点検記録(2024年8月に実施した点検記録)の所在が不明であることを確認した。 点検を行い、現時点の確認結果として記録を作成する。 |
37 | 6月13日 | 共通 | - | サイトバンカ建物大物搬入口付近において、GM計数管式サーベイメータ(GM-111)を使用したところ、測定値指示部の針が動かないことを確認した。 当該指示部を取り替える。 |
38 | 6月13日 | 共通 | - | 所内ボイラー(3号)の計器点検において、ドラム水位レベルスイッチのストッパーが外れていることを確認した。 当該レベルスイッチを補修する。 |
39 | 6月13日 | 2号機 | 運転中 | 過渡現象記録装置のデータ表示端末において、2号機ジェットポンプ差圧の指示が下限値以下であることを確認した。なお、中央制御室内の制御盤のジェットポンプ差圧の指示は異常のないことを確認している。 過渡現象記録装置を点検する。 (過渡現象記録装置:原子炉スクラム等のイベントが発生した際、原因究明に関する情報を得るために、プラントのプロセスデータをアナログ信号、ディジタル信号を短いサンプリング周期で常時入力し、各種パラメータを採取・記録するもの) (ジェットポンプ:原子炉再循環ポンプから送り込まれた水を、ノズルから駆動流(高速噴流:ジェット)として吹き出し、周囲の水を吸い込みながら流量を増加させて炉心へ送り込む機器) |
40 | 6月13日 | 共通 | - | クリアランス対象物を保管している6号倉庫の出入口扉が未施錠であることを確認した。 当該出入口扉を施錠する。 (クリアランス対象物:原子力発電所で発生する廃棄物のうち、放射能レベルか極めて低く、人の健康に対する影響を無視できるレベルであるもの) |
41 | 6月13日 | 2号機 | 運転中 | 移動式代替熱交換設備を使用した訓練において、移動式代替熱交換設備ホース運搬車の荷台を下降させたところ、途中で停止することを確認した。 当該ホース運搬車を補修する。 (移動式代替熱交換設備:海水ポンプが使用不能(原子炉冷却機能喪失)となった場合において、代替手段として原子炉の熱を海に逃がす設備) |
42 | 6月13日 | 1号機 | 廃止措置中 | 原子炉建物2階の巡視において、屋内消火栓の表示灯が消灯していることを確認した。調査したところ、表示灯内の電球が緩んでいることを確認した。 当該電球を増し締めする。 |