8月前半(9月8日公表)

不適合の管理状況(2025年8月前半審議分)

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2025年8月1日~2025年8月15日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。

なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。

Aグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Bグレード 0件

対象となる事象は、ありませんでした。

Cグレード 2件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 8月1日 3号機 建設中 原子炉建物天井クレーンの点検において、近接スイッチ用ストライカーと脱線防止ラグが接触していることを確認した。

当該ストライカーの取付方向を修正する。

(近接スイッチ用ストライカー:クレーン本体のセンサから発信した電気信号を反射させる反射板で、クレーン本体の位置を検出するもの)
2 8月15日 共通 2号機第17回定期事業者検査(第6回長期追加点検)期間中に、QMS手順書に基づく放射線モニタの警報設定値について妥当性評価を行っていないことを確認した。

第17回定期事業者検査期間中の妥当性確認以降の記録を基に妥当性評価を実施する。

(QMS:品質マネジメントシステム)

Dグレード 52件

No 審議日 号機 プラント
状態
不適合事象・処置計画
1 8月1日 2号機 運転中 廃棄物処理建物4階の巡視において、ランドリ室空調機の外面が結露し、当該機器のベースが腐食していることを確認した。当該空調機を確認したところ、結露防止用保温材の劣化が認められたため、空調機外面で結露が発生しているものと推定している。

当該空調機の結露防止用保温材を取り替える。
2 8月1日 共通 放射線測定機器の点検において、2号機放射線モニタ校正装置の電源を入れたところ、無停電電源装置バッテリーの異常を知らせる表示およびブザー音が発報した。

当該無停電電源装置を取り替える。
3 8月1日 共通 サイトバンカ制御室において、マーク板破損によりエリアモニタ記録計の印字が正常にできていないことを確認した。

当該記録計のマーク板を取り替える。
4 8月1日 共通 1号機燃料プール冷却設備の作業準備において、燃料プールフィルタ循環ポンプ出口弁の切替スイッチを「自動」位置から「開」位置に切り替えたところ、別に設置されている手動操作切替スイッチを切替えていなかったため、全開していた当該弁が全閉となった。

当該弁の切替スイッチを「開」位置から自動位置に復旧し、全開に戻す。

(燃料プール冷却設備:燃料プールに保管されている使用済燃料から発生する熱の除去およびプール水の浄化を行う設備)
5 8月1日 2号機 運転中 原子炉浄化設備の計器点検において、溶存酸素計の点検をしていたところ、エラーが発生し、点検・調整ができないことを確認した。溶存酸素計内部の電極電解液と隔膜の劣化と推定している。

当該溶存酸素計の電解液と隔膜を取り替える。

(原子炉浄化設備:原子炉内を循環する冷却水から不純物を取り除き、水質を管理するための設備)
6 8月1日 共通 2号機原子炉建物地下1階の第3チェックポイントに設置している体表面モニタ、入域ゲートおよび入退域情報登録装置が「異常警報」と「オンライン復帰」を繰り返すことを確認した。外観を確認したところ、当該機器に目立った損傷や異常が確認されないことから、信号変換器の故障と推定している。

当該信号変換器を取り替える。
7 8月1日 共通 3号機循環水ポンプの保管養生補修作業において、循環水ポンプ吊上装置を走行させていたところ、循環水ポンプ吊上装置と近傍で作業していたクレーン車のワイヤーが接触したことを確認した。

循環水ポンプ吊上装置の外観点検を行い、問題ないことを確認する。
8 8月5日 共通 固体廃棄物貯蔵所B棟の自動火災報知設備の点検において、発信機等の周辺にドラム缶が多数あり、発信機に近づけないことを確認した。

当該発信機周辺のドラム缶を移動する。
9 8月5日 共通 2号機廃棄物処理建物2階において、GM計数管式サーベイメータ(GM-156)でサーベイ作業を行っていたところ、当該サーベイメータの指示不良を確認した。

当該サーベイメータのケーブル断線修理を行う。

(GM計数管式サーベイメータ:サーベイメータの一種であり、内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量の測定を行う機器)
10 8月5日 共通 固体廃棄物貯蔵所C棟において、ドラム缶内の雑固体廃棄物取り出し作業を行っていたところ、雑固体廃棄物封入ドラム缶1本の表面に錆があることを確認した。

当該ドラム缶の内容物を詰め替える。
11 8月5日 共通 純水装置塩酸貯槽の点検において、貯槽出口配管のフランジ部からわずかな塩酸の漏えいがあることを確認した。

当該フランジ部のパッキンを取り替える。

(純水装置:発電所の運転に使用する純水(水ろ過装置で製造したろ過水から不純物を除去したもの)を作る装置)
(水ろ過装置:凝集沈殿およびろ過処理により淡水中の濁度成分を除去する装置)
(フランジ:配管継手の一種)
12 8月5日 共通 放射線管理区域に入域する際、3線種APDを着用することになっている当社社員が、2線種APDを着用して管理区域に入域したことを確認した。

当該社員の被ばく評価を行う。

(APD:警報付ポケット線量計。被ばく線量を管理する測定器)
13 8月5日 2号機 運転中 中央制御室において、第2給水加熱器の水位制御異常を知らせる警報が発報したことを確認した。

第2給水加熱器水位計を点検する。

(給水加熱器:蒸気タービンプラントの熱効率向上を目的として、給水をタービン抽気によって加熱するための熱交換器)
14 8月7日 共通 純水装置塩酸系統の隔離作業において、塩酸積算流量計前弁本体のダイヤフラム部よりわずかな塩酸のにじみがあることを確認した。

当該弁を取り替える。
15 8月7日 共通 モルタル固化設備においてモルタル充填を行った9体の廃棄体のうち1体について、廃棄体の上部空隙値が基準に適合しないことを確認した。

当該廃棄体を識別し、保管する。

(モルタル固化設備:配管廃材等の不燃性の放射性固体廃棄物をモルタルで固化する設備)
(廃棄体:配管廃材等の不燃性の放射性固体廃棄物を溶融設備で溶融した物や溶融できない物を切断してドラム缶に詰め、モルタルを充填し、固化したもの)
16 8月7日 共通 モルタル固化設備においてモルタル充填を行った5体の廃棄体のうち2体について、廃棄体の上部空隙値が基準に適合しないことを確認した。

当該廃棄体を識別し、保管する。
17 8月7日 共通 モルタル固化設備においてモルタル充填を行った9体の廃棄体のうち1体について、廃棄体の上部空隙値が基準に適合しないことを確認した。

当該廃棄体を識別し、保管する。
18 8月7日 1号機 廃止措置中 ページング装置点検において、通話回線の絶縁不良を確認した。

絶縁不良箇所を特定し、補修する。

(ページング:通話機能を備えた放送設備)
19 8月7日 2号機 運転中 燃料プール冷却系フィルタの逆洗作業において、逆洗水タンク水位の低警報がクリアせず、当該タンクへの補給が続いたことから、高水位を知らせる警報が発報したことを確認した。

当該タンク水位低側のレベルスイッチを点検する。

(燃料プール冷却系フィルタ:燃料プールの保有水の水質を維持するために浄化する設備)
20 8月7日 共通 モルタル固化設備においてモルタル充填を行った8体の廃棄体のうち1体について、廃棄体の上部空隙値が基準に適合しないことを確認した。

当該廃棄体を識別し、保管する。
21 8月7日 2号機 運転中 中央制御室の消防設備表示盤から異常を知らせる警報が発報したことを確認した。当該表示盤を確認したところ、タービン建物1階給水加熱器室(第5給水加熱器廻り)に設置している感知器に異常があることを確認した。

当該感知器を取り替える。

(給水加熱器:蒸気タービンプラントの熱効率向上を目的として、給水をタービン抽気によって加熱するための熱交換器)
22 8月7日 共通 純水装置硫酸貯槽第2ドレン弁の点検において、当該弁の弁蓋締め付けボルトが折損した。

当該弁を取り替える。
23 8月7日 共通 水ろ過装置の計器点検において、ブロー水受槽、回収槽および濃縮貯槽の水位スイッチ動作の誤差が精度外であることを確認した。

当該スイッチを調整する。

(ブロー水受槽:除だく槽の排水を一時的に貯蔵する水ろ過装置の構成機器)
(回収槽:水ろ過装置で処理しきれなかった水を回収する貯槽)
(濃縮貯槽:濃縮槽の排水を一時的に貯蔵する水ろ過装置の構成機器)
24 8月7日 2号機 運転中 排ガス処理設備排ガス脱湿塔の再生操作において、再生ガスブロワ選択スイッチを操作したところ、スイッチが動かないことを確認した。

当該スイッチを取り替える。

(排ガス処理設備:主復水器等からの排ガスを処理し周辺環境に放出される放射性物質の量を低減するための設備)
(排ガス脱湿塔:主復水器からの排ガスに含まれる湿分を除去する機器)
(再生ガスブロワ:排ガス脱湿塔を再生する空気を送気する機器)
25 8月7日 共通 モルタル固化設備においてモルタル充填を行った18体の廃棄体のうち3体について、廃棄体の上部空隙値が基準に適合しないことを確認した。

当該廃棄体を識別し、保管する。
26 8月7日 共通 QMS手順書で定める官庁関係申請等の実績管理において、官庁関係申請等計画・実績表に「原子力防災管理者選任・解任届出書」の2025年6月実績を反映していないことを確認した。

当該計画・実績表に2025年6月の実績を反映する。

(QMS:品質マネジメントシステム)
27 8月7日 2号機 運転中 排ガス処理設備排ガス脱湿塔の再生操作において、排ガス脱湿塔制御盤の「再生完了」ランプが点灯しないことを確認した。

当該ランプの取替および点灯確認を行う。
28 8月7日 共通 保安規定に基づく線量当量測定において、1号機屋外配管ダクトに設置している積算線量計が落下し、故障していることを確認した。また、当該線量計内に保持していたデータも消失していることを確認した。

データ欠測期間の測定値の評価および当該線量計を使用禁止とする。

(積算線量計:特定の場所に設置し、放射線を一定の期間に受けた線量の積算量として測定する計測器)
29 8月7日 3号機 建設中 制御室建物地下1階に接続するケーブルダクト室の扉のドアクローザーのヒンジが外れていることを確認した。

当該ドアクローザーを補修する。
30 8月7日 1号機 廃止措置中 取水槽の巡視において、コンセント用カバーが破損していることを確認した。

当該コンセントを取り替える。

(取水槽:冷却用の海水を取水するための設備)
31 8月7日 共通 サイトバンカ制御室において、廃棄体データ管理計算機の帳票出力パソコンで収納記録を印刷しようとしたところ、エラーメッセージを表示し、印刷できないことを確認した。

当該帳票出力パソコンを取り替える。
32 8月8日 共通 2号機中央制御室において、水素・酸素注入設備の異常を知らせる警報が発報し、水素・酸素の注入が自動停止したことを確認した。調査したところ、液体酸素の受け入れを実施しており、ブレーカーのテストボタンに触れたものと推測している。

当該ブレーカーの復旧操作および絶縁抵抗測定を実施し、装置に問題がないことを確認する。

(水素・酸素注入設備:原子炉に送る水に水素を注入し原子炉内の材料の腐食を緩和するとともに、注入した水素を結合させるため酸素を注入する設備)
33 8月14日 2号機 運転中 中央制御室の消防設備表示盤から異常を知らせる警報が発報したことを確認した。当該表示盤を確認したところ、タービン建物1階給水加熱器室(主蒸気ヘッダー廻り)に設置している感知器に異常があることを確認した。

当該感知器を取り替える。
34 8月15日 3号機 建設中 消防設備制御盤において、廃棄物処理建物1階放射能測定室に設置している火災感知器の異常を知らせる警報が発報したことを確認した。

当該感知器を取り替える。
35 8月15日 3号機 建設中 計装用・所内用圧縮空気設備の点検において、原子炉建物1階に設置されているドレントラップ均圧管の漏えい確認を行ったところ、継手部からわずかな空気の漏えいがあることを確認した。

当該接続部を切り離し、再接続を行う。
36 8月15日 共通 第4保管エリアに配備している2号機可搬式気象観測装置を使用した訓練を実施しようとしたところ、保管用コンテナのエアコンが停止していることを確認した。周囲を確認したところ、屋外コンセントのプラグが抜かれていることを確認した。

当該エアコンを復旧する。
37 8月15日 共通 固体廃棄物貯蔵所C棟の巡視において、2階出入口扉が未施錠であることを確認した。

当該扉を施錠する。
38 8月15日 1号機 廃止措置中 ページング装置の点検において、時報放送装置(予備機)の電源が入らないことを確認した。

時報放送装置を取り替える。

(ページング:通話機能を備えた放送設備)
39 8月15日 共通 サイトバンカ建物の巡視において、サイトバンカ建物消火タンクのタンク付水位計と制御盤内の水位計の差が大きいことを確認した。

制御盤内の水位計を点検する。

(サイトバンカ建物:使用済のチャンネルボックスや制御棒等の放射性固体廃棄物を貯蔵・保管するための建物)
40 8月15日 1号機 廃止措置中 除染室ドレンサンプポンプの点検において、下ケースが腐食していることを確認した。

当該下ケースを取り替える。
41 8月15日 2号機 運転中 水素・酸素注入設備の巡視において、水素ガストレーラ出口元弁と逆止弁の接続部からわずかな水素の漏えいがあることを確認した。

当該接続部を増し締めする。
42 8月15日 共通 消防法に基づく管理手順書による2024年度分の点検記録を確認していたところ、一部旧版の記録様式を用いて点検していることを確認した。なお、その後の点検においては、現行の記録様式を用いており、2024年度内に必要な点検は実施している。

旧版を用いて作成した点検記録に上記についての識別を行う。
43 8月15日 2号機 運転中 緊急時対策所に設置しているハロゲン化物消火設備の点検において、固定式消火設備の選択弁が変形していることを確認した。なお、手動起動、自動起動での選択弁「開」に問題がないことを確認している。

当該選択弁を取り替える。

(緊急時対策所:発電所の緊急時に対応等を指揮する場所)
44 8月15日 共通 電離箱式サーベイメータ(VIC-127)の点検において、γ線照射時の指示値の誤差が精度外であることを確認した。

当該サーベイメータを使用禁止とする。

(電離箱式サーベイメータ:サーベイメータの一種であり、内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量の測定を行う機器)
45 8月15日 3号機 建設中 所内ボイラーの巡視において、計装用空気圧縮機から異音が発生していること、また、振動も大きいことを確認し、当該空気圧縮機を停止した。

当該空気圧縮機を取り替える。
46 8月15日 3号機 建設中 ディーゼル発電機室送風機(B)の試運転後、同送風機を停止した際、負荷減少のため換気空調補機非常用冷却水系冷凍機(B)が自動停止した。当該冷凍機はタイマーにより16分後に再起動すべきところ、30分後に再起動したことを確認した。

当該冷凍機をD号機に切り替える。また、当該冷凍機のタイマーを取り替える。
47 8月15日 2号機 運転中 中央制御室の消防設備表示盤から異常を知らせる警報が発報したことを確認した。当該表示盤を確認したところ、タービン建物1階給水加熱器室(第6給水加熱器廻り)に設置している感知器に異常があることを確認した。

当該感知器を取り替える。
48 8月15日 1号機 廃止措置中 除染室ドレンサンプポンプの点検において、軸の振れが管理値から外れていることを確認した。

当該軸の振れを修正する。
49 8月15日 2号機 運転中 床ドレン濃縮器の起動操作において、蒸気流量調節弁のポジショナの配管接続部からわずかな空気の漏えいがあることを確認した。

当該調節弁のポジショナ配管接続部を増し締めする。

(ポジショナ:調節計から送られてきた信号を機械的に調節弁に伝える機器)
50 8月15日 共通 中央制御室において、雨量記録計の指示値が降雨時には階段状に変化するところ、曲線状に変化していることを確認した。また、2号機計算機に記録されている雨量に対して、記録計の方が少なく記録していることを確認した。

当該記録計を取り替える。
51 8月15日 共通 「防火管理手順書(3次改正)」の記載内容確認において、持込可燃物の管理の項目に、記載事項の不備があることを確認した。

当該手順書を改訂する。
52 8月15日 3号機 建設中 除じん機メンテナンス建物において、照明・作業用電源盤の隔離復旧操作をしていたところ、異音が発生していることを確認した。現場確認を行ったところ、当該盤に設置されている換気用ファンが回転していなかった。

当該盤は除じん機メンテナンス建物と共に11月に撤去予定であることから、それまでの間、当該盤の負荷を制限して使用する。