第16回定期検査の状況

お知らせ

平成22年12月22日

中国電力株式会社

島根原子力発電所2号機 原子炉補機海水系ポンプ(A)
出口逆止弁の点検について

 現在,調整運転中の島根原子力発電所2号機(定格電気出力82万キロワット)において,平成22年12月17日,原子炉補機海水系※1の定期切替(1系統から2系統)を行うため,1系統の原子炉補機海水ポンプ(A,C 2台)を停止したところ,A-原子炉補機海水ポンプが逆回転したことから,当該ポンプ出口に設置している逆止弁※2(以下,「A-ポンプ出口逆止弁」という)が完全に閉じていないことがわかりました。
 12月18日,A-ポンプ出口逆止弁の状態を確認するため,当該ポンプの起動試験を行ったところ,当該弁は正常に閉止しました。
 その後,A-ポンプ出口逆止弁の機能を確認するために,12月20日に再度当該ポンプの起動試験を行ったところ,当該ポンプに同様な事象が再現しました。
 このため,12月23日より,A-ポンプ出口逆止弁を分解点検することとしました。
 なお,当該系統の機能については,上記の事象を確認した後においても,運転中の機能に問題ないことを確認しております。
 また,現在は,2系統の原子炉補機海水ポンプ(B,D 2台)により,その機能を満たしており,1系統へはポンプ出口の電動弁閉により,系統にある海水が逆流することはありません。

*1 原子炉補機海水系
 原子炉建物内の原子炉補助系機器(ポンプ等)を冷却するための系統を原子炉補機冷却系といい,この冷却水を海水により冷却しているのが原子炉補機海水系である。なお,1系統および2系統の2つの系統から構成されており,通常,定期的に系統を切り替えながら,一方の系統のみ運転している。

*2 逆止弁
 ポンプ停止時等に,系統内の海水が逆流しないよう設置している弁

参考資料 島根原子力発電所2号機原子炉補機海水系系統図[PDF:95KB]

以上