第17回定期検査の状況

お知らせ

平成25年3月14日

中国電力株式会社

島根原子力発電所2号機
蒸気タービン動翼取付部点検工事におけるひびの調査結果について

 当社は,定期検査中の島根原子力発電所2号機(沸騰水型,定格電気出力82万キロワット)において,平成24年10月30日から蒸気タービン動翼※1取付部の超音波探傷検査※2を実施したところ,一部に有意な指示波形を確認したことから,当該部位について磁粉探傷検査※3等による詳細点検を行うこととしました。(平成24年11月20日お知らせ済み

 平成24年12月3日から磁粉探傷検査を開始し,翌4日,C-低圧タービン第10段動翼取付部において,ひびを確認したことから,有意な指示波形を確認した他の部位についても詳細な調査を進めるとともに,必要な補修を行うこととしました。 (平成24年12月4日お知らせ済み)

 その後,有意な指示波形を確認した他の部位についても磁粉探傷検査を実施した結果,A,B,Cの低圧タービンの第10段および第11段動翼取付部(合計9段落)において,合計で147箇所にひび(長さ1mm~48mm,深さ1.39mm~9.12mm)があることを確認しました。ひびの発生原因は,その形状等から応力腐食割れによるものと推定しています。

 確認したひびについては,動翼取付部の強度に余裕のある範囲で,すべて切削除去できており,蒸気タービンの安全性に影響がないことを確認しています。

 今後は,動翼の取り付けおよび蒸気タービンの組み立て作業を行う予定です。

※1 動翼
 タービンに入ってきた蒸気エネルギーを回転力に変換する羽根であり,タービン車軸に固定され,回転する。

※2 超音波探傷検査
 非破壊検査の一種で,検査対象物に超音波を入射し,対象物内部からの超音波の反射による探傷波形を確認することにより,欠陥の有無を調査する検査。

※3 磁粉探傷検査
 非破壊検査の一種で,検査対象物に磁界を作用させたときの磁粉模様により,対象物表面(表面近傍の内部を含む)の欠陥の有無を調査する検査。

以上