送電設備

発電所で作られた電気は、送電線を通って一次変電所へ送られます。送電線は発電所から変電所、次の変電所へと、大量の電気を送る役目を果たしています。
電気は、送電線の抵抗等により熱になって空中に逃げる性質があることから、このロスを少なくするために高い電圧で送る必要があります。

鉄塔の役割・機能って?詳しくはこちら

架空送電

当社の送電線には、発電所から一次変電所へ電気を送る50万V、22万V、11万V送電線のほか、一次変電所で降圧され大工場や鉄道、配電用変電所などへ電気を送る6万6,000V等の送電線があります。
当社は、中国エリアの電力需要および地域をこえた電力融通に対応するため、50万V送電線を山陽側と山陰側に2ルート設置し、充実した送電ネットワークを実現しています。

鉄塔のしくみ(50万V)
電線のしくみ(50万V)

地中送電

市街地など、送電鉄塔を新たに建てることが難しい地域では、専用の地下道(洞道)を設置して電気を送っています。洞道には、電線を架橋ポリエチレンなどで絶縁した電力ケーブルを収容しており、照明・換気・排水設備などを設けて、定期的にケーブルを点検しています。
地中の電力ケーブルは、風雨や雪などの自然現象の影響を受けないため、安全・確実に電気を送ることができます。

ケーブルの敷設場所(22万V)
電力ケーブル(22万V)

代表的な電力ケーブルには、OFケーブル(油入りケーブル)とCVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)があります。OFケーブルは絶縁体として油浸紙を用いて隙間に油を満たして絶縁しているのに対して、CVケーブルは絶縁体として架橋ポリエチレンを使用したケーブルで、絶縁方式の違いから名称がつけられています。
現在では、絶縁体に優れ、軽量で取扱いやすく工事や保守が容易な、CVケーブルが主流となっています。

送電業務紹介パンフレット

電気をつなぐプロフェッショナル[ラインマン][PDF:12,711KB]

送電工事のプロフェッショナルとして、電気のあるくらしを支える重要な使命を担うラインマンを紹介

送電業務関連団体

(一社)送電線建設技術研究会

当社は、本研究会に参加し、送電線建設技術の維持・向上に取り組んでいます。

送電電工の認知度向上等に関する取り組み

送電電工にまつわる情報があつまるサイト「LINEMAN NETWORK」

※バナークリックすると外部サイトに移動します。

 私たちの生活に欠かせない電気は、送電線(鉄塔と電線)を通って各家庭や工場等へ送られますが、その送電線の建設や点検等に係る工事に従事する人々(送電電工)を「ラインマン」と呼んでいます。

 日本国内には、こう長約8万kmにおよぶ送電線と約24万基の鉄塔があり、これらを建設・保守するラインマンによって電力の安定供給は支えられています。一方、近年の少子高齢化や労働人口減少により、ラインマンは年々減少傾向にあるため、ラインマンの認知度向上および入職促進を図ることを目的に、受注者側の送電線建設技術研究会と、発注者側の各一般送配電事業者および送配電網協議会により各種取組みの検討を進めており、送電電工にまつわる情報があつまるサイト「LINEMAN NETWORK」を開設しています。

 一般送配電事業者は、こうした新たな取り組みを通じて、送電電工の認知度向上および入職促進を図り、施工力確保に繋げることで、引き続き、電力の安全・安定供給に努めてまいります。