モビリティから創造するミライ~マツダMX-30の開発責任者に聞いてみた(後編)~
中国電力×マツダ コラボ特集
Ahaエネ! │ 2024.12.20

「マツダ MX-30」の開発を担う岡留光代さんに、“自動車のミライ”や“地域のミライ”をテーマにインタビュー。後編では、カーボンニュートラルや地域の課題を踏まえ、より具体的な取り組みについて聞いてみました!
そもそも
カーボンニュートラルって?
CO2の発生量と、吸収・回収量を同じ量にして、実質的にゼロにすること。
地球温暖化は地球規模の課題なので、「カーボンニュートラル」は世界中で取り組まれています。各国がそれぞれの目標を立てていて、日本は2050年までのカーボンニュートラル達成を目指すことを宣言しています。

Q.カーボンニュートラル実現に向けたマツダの方針は?

“マルチソリューション”で
持続可能な未来へ!
マツダとしても2050年までに、原料調達から製造、物流、販売、廃棄まで車のライフサイクル全体を通じたカーボンニュートラルの達成を目標に掲げ、さまざまな取り組みを行っています。車については、まずは2030年までに、生産する全ての車に電動化技術を搭載することを目指しています。また同年までに、電気自動車の生産比率が25〜40%くらいになると想定しています。

その一方で、地域や国によって充電ステーションの普及率やエネルギー事情、お客さまニーズなどが異なることを踏まえると、単に電気自動車の比率を高めることがCO2削減の近道とは言えないのではないかと考えています。当社では、例えばクリーンディーゼル車や代替燃料の開発といった多様なアプローチを組み合わせる“マルチソリューション”を展開することでCO2削減に取り組み、カーボンニュートラルに貢献したいと考えています。
Q.今後の中国電力に期待することは?

積極的な情報発信が課題解決の力に
電力の重要性は、私だけでなく誰もが感じていることだと思います。カーボンニュートラルや環境への配慮という観点でも、電力会社の役割はとても大きいので、中国電力さんの取り組みには私も注目してきました。特に発電によって出たCO2を資源として有効活用する“カーボンリサイクル”は、とても興味深く感じています。
そういった企業の活動は、一般ユーザーはもちろん社員にも意外に届きにくいものですが、「もっと知りたい」と思っている人も多いのではないでしょうか。より積極的に社内外に情報発信を行い、知ってもらうきっかけを増やすことが、地域の課題解決のより大きな力になっていくように思います。
中国電力の
カーボンニュートラルの
取り組みって?
日本のCO2の約4割が電気を作るときに発生しています。中国電力では、例えば発電事業においては、水力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーの拡大や、原子力発電の活用に加えて、火力発電では高効率な発電方法の導入や、木質バイオマスの混焼によりCO2削減に取り組んでいます。
また、中国電力グループとしては、カーボンニュートラルへの挑戦を通じて、地域の発展に貢献するほか、次世代技術の研究や開発を進めています。

(注)CNP:カーボンニュートラルポート
CNK:カーボンニュートラルコンビナート
EMS:エネルギー・マネジメント・システム
取材を終えて…

当社が目指す持続可能な社会のことや、進むべき方向性、未来への取り組みについて、いま一度考えるまたとない機会をいただきました。中国電力さんの取り組みについても学ばせてもらい、問題意識や地域への思いにおいて、共通する部分が多いことに気づくとともに、「地元を変えていくのは、地元に住む我々しかできない」と感じました。いかに住みやすい、働きやすい街にしていくのか。実行するためにも、フットワーク軽く、立ち向かっていきたいですよね。電力と車の関係は、今後より密接になっていきます。異業種だからこそ、つながれる…そういう関係をつくっていきたいです。
マツダ株式会社

住所:広島県安芸郡府中町新地3番1号(本社)
https://www.mazda.co.jp
ぷちHAMO!
「今を是としない。自ら考え、自ら行動し、仲間とともに変えていく」
編集部から

なっこさん
背筋がピシッと伸びた姿勢と屈託のない笑顔で、颯爽と現れた岡留さん。
約2時間のインタビューをとおして宝物のような言葉をたくさん伺うことができましたが、一番印象的だったのは、岡留さんが自分自身のモットーとして紹介された、
「今を是としない。自ら考え、自ら行動し、仲間とともに変えていく」。
この言葉の根っこには、「マツダで働く人がすき」「仲間たちと一緒にやっていきたい」という思いがあるからこそ。
当社のブランドメッセージ「一日も。百年も。」には、地域の皆さまの変わらない一日のために、中国電力はもっと変わろう、という思いも込めています。一人一人が変わっていくため、岡留さんのモットーをお手本にして、私も仲間たちとともに、取り組んでいきたいです。