8月後半(9月21日公表)

不適合の管理状況(平成22年8月後半審議分)

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 平成22年8月16日~平成22年8月31日の間に,不適合判定検討会にて審議し,不適合と判定したもの  

Aグレード 1件

No 審議日 号機 プラント
運転状態
不適合事象・処置計画
1 8月27日 共通 - たな卸しに伴う帳簿と現品の照合において差異が確認された。(工事用ケーブルを倉庫から工事で使用するため持ち出していたが,帳簿処理がもれていた。)
適正な帳簿処理を実施する。また,同様の事象がないか,他の物品についても調査を行う。
(たな卸し: 貯蔵品を調査し,帳簿(台帳)どおり貯蔵されているか確認する。)
(参考)Aグレード理由:本来Bグレード「グレードAに該当しない業務の逸脱に係る事業」に該当するが,上記事象により,工事施工時に材料が調達できず工事時期が遅れるなど,重要な事象につながることが想定されるため,Aグレードとして不適合管理を実施する。

Bグレード 18件

No 審議日 号機 プラント
運転状態
不適合事象・処置計画
1 8月16日 共通 - 外部機関に提出したダクト内配管の管理方法を記載した資料において,一部記載もれがあった。
追記し再度提出する。
2 8月20日 1,2号機 停止中 点検計画表を作成する手順書にない凡例「A,B」を使用し点検計画表を作成した。
凡例に従って記載を訂正する。
(点検計画表: 機器の点検内容に対する点検実績と計画を示す一覧表)
3 8月20日 1号機 停止中 発電機停止時の保管方法について運用を定めた図書と手順書に齟齬があった。(図書の記載が,現状の運用方法と違っていた。)
図書の記載を正しく修正する。
4 8月20日 2号機 停止中 復水系の流量を調整する弁について,2号機定期検査前に定期事業者検査の対象の弁として保安運営委員会へ付議した。その後,定期事業者検査の対象ではない弁と担当課で評価し,保安運営委員会に付議せず,「定期事業者検査一覧表」から当該弁を削除していた。
保安運営委員会に付議する。
(復水系:復水器から原子炉へ水を送る系統)
(定期事業者検査:原子力発電所の設備を定期的に検査し,安全上の技術基準への適合性を確認する検査)
(保安運営委員会:発電所における原子炉施設の運営に関する事項を審議し,確認する会議)
5 8月20日 2号機 停止中 屋外の非常用ディーゼル機関用燃料タンク室の蓋を開放して行う作業で,開口部を養生(異物混入防止)をしていなかった。
開口部を養生する。
6 8月23日 1号機 停止中 3号所内ボイラーのばいじん濃度が社内の管理値を超えた。(法令の基準値は超過していない。)
3号所内ボイラーの燃焼調整を行いばいじん濃度を再度測定する。
(所内ボイラー:空調の暖房用機器およびプラント起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置)
7 8月23日 1号機 停止中 4号所内ボイラーの窒素酸化物濃度が社内の管理値を超えた。(法令の基準値は超過していない。)
4号所内ボイラーの窒素酸化物濃度について数値の妥当性を確認するため再度測定する。
8 8月24日 2号機 停止中 導電率を測定する計器を発注する購入仕様書に,一部要求事項を明記しておらず,当社が必要な仕様の計器が納品されなかった。(当該計器は修正を依頼し納品済)
今後は仕様書に明記する。
9 8月25日 共通 - 低レベル放射性廃棄物の入ったドラム缶表面の放射線量を測定していた時に,検査装置[PDF:96KB]が故障し自動で停止した。
当該検査装置を補修する。
10 8月26日 1号機 停止中 B-SLC(ホウ酸水)タンク出口弁(電動の弁)の開操作時,全開付近で過電流を示す警報が発生した。
当該過電流を検出する計器を点検する。
(SLC系:制御棒挿入不良時のバックアップ設備。中性子を良く吸収するホウ酸水を注入し,原子炉を停止する。)
11 8月27日 2号機 停止中 B-中央制御室送風機の回転軸付近の保温材の固定が不十分で,落下する可能性があった。
当該保温材を固定する。
(8月27日にセルフチェックをし,不適合判定検討会にて不適合と判定)
12 8月27日 2号機 停止中 電力計[PDF:73KB]の点検工事において,工事仕様書へ記載している点検(試験)が実際には物理的にできない点検だった。
工事仕様書を修正する。
(8月27日にセルフチェックをし,不適合判定検討会にて不適合と判定)
13 8月27日 共通 - 保安運営委員会への付議が不要な案件を間違って付議した。
付議不要な案件は付議しない。
(8月27日にセルフチェックをし,不適合判定検討会にて不適合と判定)
14 8月30日 2号機 停止中 原子炉建物の大物搬入口外側扉は閉したが,外側扉のロックピンが正常にロックの動作をせず,内側扉の開ができなかった。(外側扉がロックしないと,内側扉が開かない構造となっている。)
当該箇所を補修する。
15 8月30日 共通 - 平成22年8月開催の不適合判定検討会で一旦「不適合管理は不要」と判定した48件について,8月27日にセルフチェックした。結果8件が不適合事象に該当することが判明した。
8月30日の不適合判定検討会で判定誤りとして不適合とした。
16 8月30日 1号機 停止中 残留熱除去系の炉頂部を冷却する配管のフラッシング(洗浄)ラインに設置している安全弁から,水がわずかに漏れていた。
当該弁を点検する。
(残留熱除去系:原子炉が停止した後に,炉心から発生する熱を除去・冷却する系統)
17 8月31日 2号機 停止中 エリアモニタ記録計の記録紙[PDF:184KB]への打点印字が凡例と違っていた。( 3種類であるべきものが,1種類となっていた。 )
記録計の設定を修正する。
(エリアモニタ記録計:建物内の放射線の強さを記録する計器)
18 8月31日 2号機 停止中 設備主管課が工事報告書から点検計画表に実績を転記する際,「取替:■」とすべきところを「点検:●」と誤って転記した。
記載を訂正する。

Cグレード 39件

No 審議日 号機 プラント
運転状態
不適合事象・処置計画
1 8月16日 2号機 停止中 発電機の軸をシールしている系統の密封油差圧調節弁廻りから油のにじみがあった。
当該機器を点検する。
2 8月16日 1号機 停止中 3号所内ボイラー燃焼用の噴霧蒸気ラインのドレントラップが不調(連続動作)となった。
当該機器を補修する。
(ドレントラップ:蒸気配管における水抜き装置)
3 8月16日 2号機 停止中 中央制御室の空調装置の,B-冷水循環ポンプとモーターの芯ずれがあった。
当該機器を調整する。
4 8月17日 1号機 停止中 タービン建物3階の冷却用に設置している,No.5空気冷却機の取替工事を実施していたところ,冷却水配管および電線管の支持部が腐食していた。
当該箇所を補修する。
5 8月20日 1号機 停止中 廃棄物焼却設備で使用しているプロパンボンベのホース接続用金具が発錆していた。
当該箇所を取り替える。
6 8月20日 2号機 停止中 タービン建物1階工具室のコンクリート壁に約15cmのひびが入っていた。
当該箇所を補修する。
7 8月20日 共通 - 廃棄物処理設備で,溶融物(金属)を投入する容器の投入口が開かなくなり,溶融物が投入できなくなった。
当該機器を取り替える。
8 8月20日 2号機 停止中 排気筒に設置している航空障害灯の現地の制御盤において,故障を示すランプが点灯していた。(航空障害灯自体の点灯は異常なし)
当該機器を点検する。
9 8月20日 共通 - 放射性ヨウ素の濃度を測定するための配管が詰まっていた。
当該配管の詰まりを除去する。
10 8月23日 1号機 停止中 渓流水を貯めている輪谷貯水槽の弁を操作しようとしたが固くて動かなかった。(通常は操作しない弁)
当該弁を点検する。
11 8月23日 2号機 停止中 原子炉建物の空調換気設備の操作盤の監視用テレビカメラが映らなくなった。
当該機器を点検する。
12 8月23日 2号機 停止中 廃棄物処理制御室の空調用機器を設置した部屋にある,電線の中継箱から水(電線管内で結露した水)が滴下していた。又,電線用ダクトの隙間からもにじみがあった。
結露しないよう,空調機器の風向を調整する。
13 8月23日 1号機 停止中 B-廃液中和タンクの出口弁の弁棒および弁体に腐食があった。
当該弁を補修する。
(廃液中和タンク:濃縮処理する廃液を中和処理するためのタンク)
14 8月24日 2号機 停止中 B-廃棄物処理建物の送風機を停止した際,送風機の出口グラビティ(自重で閉する)ダンパが全閉しなかった。(運転には支障なし)
当該機器を点検する。
15 8月25日 1号機 停止中 廃棄物処理設備の苛性ソーダ添加タンクの出口配管が詰っていた。
当該配管の詰まりを除去する。
16 8月26日 2号機 停止中 格納容器内を冷却している系統の弁を開しても水が出なかった。
当該機器を点検する。
17 8月26日 2号機 停止中 B-非常用ディーゼル発電機の点検口の蓋を取付けているボルト1本が折損していた。
当該ボルトを取り替える。
18 8月26日 2号機 停止中 B-碍子水洗ポンプ(送電線の碍子を洗浄するためのポンプ)の基礎に腐食があった。
当該箇所を補修する。
19 8月26日 2号機 停止中 B-碍子水洗ポンプのインペラ(羽根)の2,3,4段目に減肉があった。
当該箇所を補修する。
20 8月26日 2号機 停止中 B-碍子水洗ポンプのグランド押さえ用のナットが緩まなかった。
当該箇所を補修する。
(ポンプのグランド:ポンプ軸の隙間から水が漏れ出ないようにシールしている部品の一つ)
21 8月27日 1号機 停止中 B-濃縮器供給ポンプ(液体廃棄物を処理するためのポンプ)の軸受部に付いている銅管から油が漏れた跡があった。
当該箇所を点検する。
(8月27日にセルフチェックをし,不適合判定検討会にて不適合と判定)
22 8月27日 1号機 停止中 高圧給水加熱器室の作業用吊り金具(4箇所)が,不使用時に固定されていなかった。
不使用時は当該吊具を固定する。
(8月27日にセルフチェックをし,不適合判定検討会にて不適合と判定)
23 8月27日 1号機 停止中 原子炉建物地下階に設置されている,ホイスト(吊上げ装置)用アーム不使用時の固定金具への固定方法がチェーンであり,固定が不十分であった。
固定できる設備に変更する。
(8月27日にセルフチェックをし,不適合判定検討会にて不適合と判定)
24 8月27日 1号機 停止中 高圧注水系の昇圧ポンプの軸受けから潤滑油類が出てきた場合に,それを受ける配管の受け口がこぼれそうな構造になっている。
当該箇所を改造する。
(高圧注水系:原子炉につながる配管が破断して冷却材(水)が流出するような事故を想定して,原子炉内に水を送り冷却するための非常用炉心冷却装置を構成する系統のひとつで,原子炉の圧力が高いときに水を注入する系統。)
(8月27日にセルフチェックをし,不適合判定検討会にて不適合と判定)
25 8月27日 1号機 停止中 (平成22年3月4日発生)発電所運転中に主タービン軸(No.1~8)振動の指示値が周期的に変化した。(警報は発生していない。)
当該機器を点検する。
(8月27日にセルフチェックをし,不適合判定検討会にて不適合と判定)
26 8月27日 1号機 停止中 B-廃液濃縮器復水器の胴体仕切板の溶接部に割れがあった。
当該箇所を点検する。
(廃液濃縮器復水器:液体廃棄物を濃縮処理する機器の一つ)
27 8月27日 1号機 停止中 原子炉建物天井クレーンの試運転時,走行用ディスクブレーキから異音が発生した。
当該機器を点検する。
28 8月30日 1号機 停止中 格納容器内に設置されているドレンポンプ(格納容器内で発生した凝縮水などを排出するポンプ)が停止中にもかかわらず,指示が出ていた。
当該機器を点検する。
29 8月30日 1号機 停止中 可燃性廃棄物焼却設備へ可燃物を供給するリフトの昇降用ガイドローラがずれていた。
当該機器を点検する。
30 8月30日 2号機 停止中 ランドリ室(洗濯機等を設置している部屋)にある,空調器の凝縮水を受ける容器から,凝縮水がわずかに溢れた。
当該箇所を点検する。
31 8月30日 1号機 停止中 C-原子炉補機冷却系のドレン弁,ベント弁からわずかな漏えいがあった。
当該機器を点検する。
(原子炉補機冷却系:原子炉建物内に設置された熱交換器等の機器へ冷却水を供給している。)
32 8月30日 1号機 停止中 原子炉補機冷却水系のうち,空調換気設備へ供給している配管に設置している2個のドレン弁からわずかな漏えいがあった。
当該機器を点検する。
33 8月30日 1号機 停止中 B-原子炉補機冷却系熱交換器出口のサンプリング(水を採取する)弁からわずかな漏えいがあった。
当該機器を点検する。
34 8月30日 2号機 停止中 原子炉建物地下2階の昇降用階段のつま先板(相当)が破損していた。
当該箇所を補修する。
35 8月30日 2号機 停止中 電灯分電盤の予備漏電遮断器(ブレーカー)の「入」「切」ができなかった。また,盤ハンドルの取付ビスが落ちていた。
当該機器を点検,補修する。
36 8月30日 2号機 停止中 原子炉建物にある一つの部屋の扉が開いているにもかかわらず,「閉」表示となっていた。
当該機器を点検する。
37 8月31日 1号機 停止中 液体廃棄物処理設備で処理した水を計測する流量計の指示が,ステップ状に上昇した。(放出流量は,基準値内であった。)
当該機器を点検する。
38 8月31日 1号機 停止中 水ろ過装置が,採水(水ろ過装置の通水)の都度「ろ過器差圧高」の警報が発生した。(水ろ過装置の採水状態に異常はない。)
当該機器を点検する。
39 8月31日 1号機 停止中 4号所内ボイラ停止中にもかかわらず,弁のシートリークにより蒸気が逆流し,ボイラの水位が上昇した。
当該箇所を点検する。