不適合の管理状況（2019年11月前半審議分）

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2019年11月1日～2019年11月15日の間に，不適合判定検討会にて審議し，不適合と判定したもの。

なお，不適合事象は重要度に応じて「A～Cのグレード分け」を行い，管理の程度を定めている。

Aグレード 0件

対象となる事象は，ありませんでした。

Bグレード 0件

対象となる事象は，ありませんでした。

Cグレード34件

No	審議日	号機	プラント 運転状態	不適合事象・処置計画
1	11月1日	3号機	建設中	海水電解装置の巡視において，注入ポンプの軸受から異音が発生していることを確認した。 当該ポンプを点検する。 （海水電解装置：海生生物の付着を抑制するため，海水を電気分解して次亜塩素酸ナトリウムを生成し，海水を使用している機器に注入する装置）
2	11月1日	3号機	建設中	所内ボイラーの点検において，バーナー噴霧蒸気用配管に取り付けられているドレントラップの取付け方向が異なっていることを確認した。 当該ドレントラップの取付け方向を修正する。 （所内ボイラー：空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置） （ドレントラップ：配管内に溜まった水を抜く機器）
3	11月1日	2号機	施設定期検査中	原子炉建物内のクレーンの点検において，フック巻上用電動機が動作しないことを確認した。 当該電動機の回路を確認し，必要な処置を行う。
4	11月5日	共通	―	2号機タービン建物内の工事において，火気使用許可申請書に記載している作業期間を超えている作業場があることを確認した。また，可燃物の養生がされていないことを確認した。 当該作業場および可燃物を撤去する。 （火気使用許可申請書：発電所内で火気作業（溶接作業等）を行う場合に申請する帳票で，許可後に写しを作業現場に掲示する必要がある）
5	11月5日	共通	―	中央制御室において，2号機原子炉建物空調換気設備の排気用放射線モニタが異常を知らせる警報を発報したことを確認した。 現場を確認し，当該警報を復帰する。 （放射線モニタ：放射線レベルを連続監視する装置）
6	11月5日	3号機	建設中	所内ボイラーの点検において，節炭器スートブロワ（1）用電動機の軸受ブラケット内部が摩耗していることを確認した。 当該電動機の軸受ブラケットを補修する。 （節炭器：ボイラーの燃焼ガスを利用し，給水を加熱する装置） （スートブロワ：伝熱面に付着したすすを蒸気などを噴射して除去する機器） （ブラケット：ベアリングを固定するための部品）
7	11月5日	3号機	建設中	所内ボイラーの点検において，節炭器スートブロワ（2）用電動機の軸受ブラケット内部が摩耗していることを確認した。 当該電動機の軸受ブラケットを補修する。
8	11月5日	3号機	建設中	所内ボイラーの点検において，ボイラー本体のスートブロワ（1）用電動機の軸受ブラケット内部が摩耗していることを確認した。 当該電動機の軸受ブラケットを補修する。
9	11月5日	3号機	建設中	所内ボイラーの点検において，ボイラー本体のスートブロワ（2）用電動機の軸受ブラケット内部が摩耗していることを確認した。 当該電動機の軸受ブラケットを補修する。
10	11月5日	3号機	建設中	所内ボイラーの点検において，ボイラー本体のスートブロワ（3）用電動機の軸受ブラケット内部が摩耗していることを確認した。 当該電動機の軸受ブラケットを補修する。
11	11月5日	2号機	施設定期検査中	ランドリ・ドレン乾燥機の運転において，運転モードが高速に切り替わったにもかかわらず回転数が上がらず，異常を知らせる警報が発報したことを確認した。 当該乾燥機を点検する。 （ランドリ・ドレン乾燥機：洗濯排水を濃縮処理した後，乾燥・粉体化する機器）
12	11月5日	3号機	建設中	所内ボイラーの点検において，薬品注入ポンプ用電動機の軸受ブラケット内部が摩耗していることを確認した。 当該電動機の軸受ブラケットを補修する。
13	11月5日	3号機	建設中	所内ボイラーの点検において，薬品注入装置攪拌機用電動機の軸受ブラケット内部が摩耗していることを確認した。 当該電動機の軸受ブラケットを補修する。
14	11月5日	共通	―	サイトバンカ建物のスラッジ貯蔵タンク水位計の点検において，水位の異常を知らせる警報が発報したことを確認した。 現場を確認し，警報を復帰する。当該水位計を点検前の状態に復旧する。 （サイトバンカ建物：使用済のチャンネルボックスや制御棒等の放射性固体廃棄物を貯蔵・保管するための建物） （スラッジ貯蔵タンク：サイトバンカ建物で使用したフィルタ廃樹脂をためるタンク）
15	11月5日	共通	―	是正処置の有効性のレビューにおいて，「評価対象事象レビューシート」が作成されていないものがあることを確認した。 当該シートを作成する。 （是正処置：不適合の発生原因を取り除き，再発防止を行う活動） （有効性のレビュー：是正処置が有効に機能しているかどうか確認すること）
16	11月6日	2号機	施設定期検査中	残留熱除去設備において，残留熱除去ポンプの現場圧力計の指示値と比較して中央制御室の圧力計の指示値が低いことを確認した。 当該計器を点検する。 （残留熱除去設備：原子炉が停止した後に燃料から発生する熱を除去・冷却する設備） （残留熱除去ポンプ：原子炉が停止した後に燃料から発生する熱を除去・冷却するポンプ）
17	11月7日	2号機	施設定期検査中	中央制御室において，計算機用プリンターが印字できないことを確認した。 当該プリンターを補修する。
18	11月8日	共通	―	携帯型の絶縁抵抗計の点検において，故障していることを確認した。 当該絶縁抵抗計を除却する。
19	11月8日	2号機	施設定期検査中	非常用ディーゼル発電設備の計測設備の点検において，燃料タンクのレベルスイッチが設定レベルより早く動作することを確認した。 当該レベルスイッチを校正する。 （非常用ディーゼル発電設備：外部からの電力供給がなくなった場合に炉心を冷却する設備に電力を供給するための設備）
20	11月8日	2号機	施設定期検査中	中央制御室において，導電率記録計の印字装置が動かないことを確認した。 当該記録計の印字装置を補修する。
21	11月8日	2号機	施設定期検査中	ほう酸水注入設備において，ほう酸水注入ポンプの現場圧力計の指示値と比較して中央制御室の圧力計の指示値が低いことを確認した。 当該計器を点検する。 （ほう酸水注入設備：制御棒挿入不良時のバックアップ設備であり，中性子を良く吸収するほう酸水を注入し原子炉を停止する設備） （ほう酸水注入ポンプ：中性子を良く吸収するほう酸水を注入し原子炉を停止するためのポンプ）
22	11月11日	共通	―	低レベル放射性廃棄物の輸送作業において，充填固化体8本入りの輸送容器のフォークポケット下部の当て板が外れていることを確認した。 当該輸送容器内の充填固化体を取り出した上，輸送容器を所有者に返却する。
23	11月11日	共通	―	2号機タービン建物1階の巡視において，火気を使用する作業場所近傍の不燃養生が不十分であることを確認した。また，火気使用許可申請書の掲示がなく，消火器が配置されていない作業場所があることを確認した。 当該作業場所の不燃養生を適切に行う。また，火気使用許可申請書の掲示および消火器の配備も行う。
24	11月11日	3号機	建設中	消防設備の点検において，消灯している誘導灯があることを確認した。 当該誘導灯の電球を取替える。
25	11月11日	3号機	建設中	消防設備の点検において，点検スイッチを入操作しても充電表示が消灯せず，点灯しない誘導灯があることを確認した。 当該誘導灯を取替える。
26	11月11日	2号機	施設定期検査中	循環水ポンプの点検において，軸のスリーブ接触部に傷があることを確認した。 当該軸を補修する。 （循環水ポンプ：主タービンを回し終えた後の蒸気を水に戻すための復水器に海水を送るポンプ） （スリーブ：ポンプ軸を保護する部品）
27	11月11日	2号機	施設定期検査中	ほう酸水注入設備において，ほう酸水注入ポンプの出口安全弁のプラグからわずかな水の漏えいがあることを確認した。 当該プラグのパッキンを取り替える。
28	11月11日	2号機	施設定期検査中	循環水ポンプの点検において，軸受のゴム部がはく離していることを確認した。 当該軸受を取替える。
29	11月11日	共通	―	低レベル放射性廃棄物の輸送作業において，輸送を取りやめた充填固化体8本入りの輸送容器を健全ではない状態で廃棄物貯蔵庫に輸送したことを確認した。 当該輸送容器の運搬が「実用発電用原子炉の設置，運転等に関する規則」に定める事業所内運搬の規準に抵触しないことを評価し，確認する。
30	11月12日	2号機	施設定期検査中	原子炉建物のダスト放射線モニタにおいて，ろ紙送り装置の異常を知らせる警報が発報したことを確認した。 当該ろ紙送り装置を点検する。 （ダスト放射線モニタ：建物内の選択された場所の空気を捕集し，空気中の放射性物質濃度を測定する装置）
31	11月13日	1号機	廃止措置中	タービン建物のダスト放射線モニタにおいて，印字不良があることを確認した。 当該記録計を点検する。
32	11月13日	2号機	施設定期検査中	循環水ポンプの点検において，軸のスリーブ類が腐食していること，また，ライニングが一部はく離していることを確認した。 当該スリーブ類を取替える。
33	11月14日	3号機	建設中	所内ボイラーの計装用空気圧縮機の試運転において，弁の継手部からわずかな空気の漏えいがあることを確認した。 当該継手部を補修する。
34	11月15日	2号機	施設定期検査中	気象観測装置において，日射・放射収支記録計が正常な指示をしていないことを確認した。 当該記録計を取替える。 （日射・放射収支記録計：地表面に入射する主な放射は，日射と水蒸気や炭酸ガス，雲から放出される赤外線で，これらの成分の収支量を測定，記録する計器）