島根原子力発電所2号機 中央制御室空調換気系ダクト腐食事象に係る報告書の提出について

EnerGia 報道資料

中国電力株式会社

島根原子力発電所2号機 中央制御室空調換気系ダクト腐食事象に係る報告書の提出について

当社は,平成28年12月8日に,島根原子力発電所2号機(沸騰水型,定格電気出力82万キロワット)の中央制御室空調換気系※1のダクトに腐食孔を確認したことを踏まえ,点検調査および原因調査の実施ならびに再発防止対策の検討等を行ってまいりました。 (平成28年12月8日12月16日12月27日 お知らせ済み)

本日,これらの結果について取りまとめた報告書を,実用炉規則※2に基づき,原子力規制委員会に提出しましたので,お知らせします。

点検調査・原因調査の結果,腐食孔等の発生原因は,ダクト内部で発生した結露ならびに外気とともにダクト内に取り込まれた水分および海塩粒子が,ダクト内面に付着し,腐食を発生させたものと推定しました。
これを踏まえ,当該系統の点検内容・頻度および運用の見直しならびにダクト仕様の見直しを,再発防止対策として策定しました。

なお,本報告の内容については,今後,原子力規制委員会において確認を受けることとなります。

当社は,再発防止対策を着実に実施するとともに,引き続き,原子力発電所の安全性向上に努めてまいります。

※1 中央制御室空調換気系
発電所の運転・監視を行う中央制御室の給排気をコントロールする系統。通常時は,外気を取り入れて中央制御室の換気を行うが,事故発生時には,事故が収束するまでの間,運転員がとどまって監視や操作が行えるよう,外気の取り入れを遮断し,空気フィルタを介して内部循環させる機能が求められている。

※2 実用発電用原子炉の設置,運転等に関する規則