島根原子力発電所構内での火災に係る原因と再発防止策について
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中国電力株式会社
島根原子力発電所構内での火災に係る原因と再発防止策について
当社は、島根原子力発電所2号機原子炉建物の西側方面の屋外(放射線管理区域外)においてコンクリート養生マット※から出火した火災(本年9月7日お知らせ済み)について、昨日、原因調査の結果を取りまとめ、再発防止策を策定しましたのでお知らせします。
※ 打設したコンクリートの水分量と温度を維持するために使用するマット
原因調査の結果、本火災は、溶接作業場所から約10m離れた場所に設置していた部材(鉄筋・鋼材)を固定する結束線が溶接作業の電流により発熱して溶け落ちた際、当該結束線直下に残置されていた可燃性のコンクリート養生マットの切れ端を燃焼させたものと推定しました。
この原因調査結果を踏まえ、溶接作業区画内での可燃物の管理・確認などに関する再発防止策を策定しています。
本火災により、地域の皆さまをはじめ、多くの方々にご心配をおかけしたことをお詫び申し上げます。
当社としては、このたび策定した再発防止策を確実に実施するとともに、本事例を協力会社へも水平展開することで、発電所の安全管理に万全を期してまいります。
1.原因調査結果
調査の結果、原因を以下のとおり推定しました。
- 可燃性のコンクリート養生マットの切れ端(不要材)が、風の影響などにより火災発生場所へ飛散した可能性があることや、溶接作業前に実施した可燃物有無の確認が十分でなかった可能性があることなどにより、同場所に残置されていたものと推定した。
- 溶接作業の電流経路を形成する部材(鉄筋・鋼材)間の接触面が小さかった箇所において、当該部材間ではなく、部材の固定に用いていた金属製結束線の方に電流が流れたことから、発熱した結束線が溶け落ち、直下に残置されていたコンクリート養生マットの切れ端を燃焼させたものと推定した。
2.再発防止策
原因調査結果を踏まえ、再発防止策を以下のとおり策定しました。
- 溶接作業区画内に不要材が残置されることを防止するため、不要材を定期的に収集コンテナへ搬入するとともに、飛散の可能性のある不要材は土嚢袋に入れて管理する。また、溶接作業開始前の可燃物有無の確認を改めて徹底する。
- 適切な電流経路を維持するため、経路を形成する部材(鉄筋・鋼材)間の接触面が大きくなるよう固定する。
以上
添付資料
- 別紙:火災発生時の状況(概略図) [PDF:328.7 KB]