排気筒・放水路水モニタに関するQ&A
排気筒・放水路水モニタに関するQ&A
Q.排気筒とは何ですか?
A.建物内部などの換気のための排気や発電所内で発生した放射性物質を含んだ気体廃棄物は,放射性物質をフィルターで除去するなど安全に処理し,安全を確認したうえで排気筒から放出しています。
島根原子力発電所には,1号機には主排気筒とタービン建物排気筒とがあり,2号機,3号機については,それぞれに排気筒と排気筒に沿って設置された非常用ガス処理系の排気管があります。
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Q.排気筒モニタとは何ですか?
A.排気筒モニタは,排気筒から放出する排気中の放射性物質の濃度を連続して測定する装置です。
排気筒モニタでの測定は自然放射線の影響を小さくするために,遮へい体で囲った容器の中でおこないます。
Q.放水路とは何ですか?
A.放水路とは,タービンを回したあとの蒸気を冷やすために復水器を通した海水や,発電所内で発生した排水を海へ放流するための出口です。
発電所内で発生した排水は,フィルターなどで安全に処理した後,発電所内(建物内)のタンクに集められ,放出にあたっては放射性物質の濃度を測定し,安全を確認したうえで放出します。
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Q.放水路水モニタとは何ですか?
A.放水路水モニタとは,放水路の水中に検出部を設置して放射性物質の濃度を連続して測定する装置です。
Q.排気筒・放水路水モニタの現在の値が0(ゼロ)でないのは,発電所から放射性物質を放出しているからですか?
A.排気筒モニタは,コンクリートや空気などに含まれる自然の放射性物質からの放射線や宇宙からの放射線といった自然放射線の影響を少なくするために,モニタの回りを鉛などで遮へいし,わずかなレベルの放射線まで測定できるようにしていますが,完全に自然放射線の影響をゼロにすることができません。
また,放水路水モニタは海水中の自然放射線を直接測定しているためゼロにすることができません。
ですから,発電所からの放射性物質の放出がなくても排気筒・放水路水モニタの値は,ゼロになりません。
Q.排気筒・放水路水モニタの「現在の値」とは,いつの値ですか?
A.表示時間前2分間の平均値です。
例えば表示時間が「12時00分」であれば,11時58分から12時00分までの2分間の平均値を表示しています。
Q.計数率(cps)とは何ですか?
A.排気筒放射線モニタの放射性物質の測定値は「cps」( count per second の略語:1秒あたりのカウント)という単位で表示しています。これは,1秒間に測定された放射線の数を示しています。
Q.降雨量を表示しているのは,何故ですか?
A.放水路水モニタの値は,雨とともに降下した空気中の自然放射性物質の影響により,雨水が放水路に流入することで変動することがあります。従って,放水路水モニタの値とともに,降雨量を表示しています。
表示している降雨量は,発電所の敷地内で測定している1時間ごとの積算雨量を表示しています。
例えば11時00分から12時00分までの1時間の積算雨量を12時00分に表示しています。
ですから,降雨により放水路水モニタの値が上昇していても,降雨量の表示が見かけ上0(ゼロ)のままとなることがあります。