10月後半(11月22日公表)

不適合の管理状況(平成22年10月後半審議分)

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 平成22年10月16日~平成22年10月31日の間に,不適合判定検討会にて審議し,不適合と判定したもの

Aグレード 0件

対象となる事象は,ありませんでした。

Bグレード 7件

No 審議日 号機 プラント
運転状態
不適合事象・処置計画
1 10月18日 1号機 停止中 燃料検査で使用する装置のチェーンカバー取付ボルトの頭部が折損し,無くなっていることが認められた(11月8日公表済)ことから,使用済燃料プール内を確認していた際に異物(S字型フック[PDF:26KB])を発見した。
当該異物(S字型フック[PDF:26KB])を使用済燃料プールから回収した。
2 10月18日 共通 - 作業員が管理区域に入域する際,AID(入退域情報登録装置)[PDF:24KB]による,IDカードとAPD(警報付ポケット線量計)[PDF:24KB]の入域処理をせずに入域した。
(APDおよびガラスバッジを着用しているため,被ばく管理には問題なし)
当該作業員の被ばく線量を確認し,管理区域への立入実績を被ばく管理システムに登録する。
(AID:IDカードとAPDにより計算機との入退域情報の伝送を行うことにより,管理区域への入退域管理を行う装置)
3 10月19日 1号機 停止中 国へ届出後の1号機第29保全サイクル保全計画に,保安規定の添付書類の記載内容と一部齟齬が認められた。
当該資料を修正し,変更届出を実施する。
4 10月20日 2号機 停止中 廃棄物処理建物にある所内蒸気ドレントラップから,所内蒸気の排出が認められた。      
(所内蒸気は,放射性物質を含んでいない)
当該トラップを点検補修する。
(ドレントラップ:蒸気配管における水抜き装置)
5 10月26日 1号機 停止中 TIPボール弁の定期事業者検査として実施する分解検査について,第28回定期検査では実施していないにもかかわらず,点検計画表では,同一欄で実績整理を行なっている他の作業内容と合わせて「実績あり」となっていた。
本事象を踏まえて,同様な事象がないか確認したところ,他に2機器あることが認められた。
・所内ボイラ給水調節弁の平成21年度の点検実績の一部について,TIPボール弁と同様な事象があった。
・希ガスホールドアップ系空気作動弁の平成19年度の点検実績について,機器名称の取り違い(A弁の点検実績とB弁の点検実績の取り違い)があった。
当該点検実績を修正する。
(TIPボール弁:発電所運転中の原子炉の中性子分布を測定するための移動式炉心内計装系の弁)
(希ガスホールドアップ系:放射性希ガスを活性炭フィルタに吸着させ滞留時間を長くすることで,放射能を減衰させる系統)
6 10月27日 1号機 停止中 廃液中和タンク出口弁の遠隔手動開閉装置が,固着していることが認められた。
当該装置を点検補修する。
(廃液中和タンク:濃縮処理する廃液を中和処理するためのタンク)
7 10月28日 2号機 停止中 燃料装荷作業において,原子炉内の中性子量を計測している中性子源領域計装(SRM)4チャンネルのうち1チャンネルの指示が出ていないことが認められた。
その後,当該SRMチャンネルを計測系から除外するとともに代替機能を有する中間領域計装(IRM)での監視を行った。
調査の結果,当該SRMの電源ケーブルのコネクタが外れていたことが原因であると判明し当該コネクタを復旧した。(11月2日公表済
(中性子源領域計装(SRM),中間領域計装(IRM):原子炉の中性子計測装置の一種。原子炉の起動及び停止時の中性子の量を監視するもの)

Cグレード 45件

No 審議日 号機 プラント
運転状態
不適合事象・処置計画
1 10月18日 2号機 停止中 タービン設備の電気油圧式制御装置フィルタ用ドレンプラグの頭部に,変形が認められた。
当該ドレンプラグを点検補修する。
(電気油圧式制御装置:電気信号を用いて油圧を調整し,タービンの動きを制御する装置)
(フィルタ:系統のごみ等を除去する装置)
(フィルタ用ドレンプラグ:フィルタについている油を抜く箇所)
2 10月18日 1号機 停止中 原子炉再循環系の油冷却器に設置されているドレン弁の配管接続部に,わずかな油のにじみが認められた。
当該箇所を点検補修する。
(ドレン弁:油を抜く弁)
3 10月19日 2号機 停止中 封水を回収するタンクの水位調節弁用減圧弁に,共振音が認められた。  
当該減圧弁を点検補修する。
(封水:復水器の真空度の悪化を防ぐため,復水器周りの弁グランド部等へ供給しているシール水)
4 10月19日 1号機 停止中 海水電解装置の注入ポンプの軸封水を供給している配管が,閉塞ぎみであることが認められた。
当該配管を点検補修する。
(海水電解装置:海水を使用している機器への海生生物の付着を抑制するために注入している次亜塩素酸ソーダを,海水の電気分解により生成する装置)
(軸封水:ポンプ軸部から次亜塩素酸ソーダがもれ出ないように軸部へ供給しているシール水)
5 10月19日 1号機 停止中 4号所内ボイラの給水ポンプ軸受に,わずかな油のにじみが認められた。        
当該軸受を点検補修する。
(所内ボイラ:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する装置)
6 10月19日 2号機 停止中 海水電解装置の電源用遮断器(「入・切」スイッチ)が「切」にもかかわらず,表示が「入」を示すことが認められた。
当該スイッチを点検補修する。
7 10月20日 2号機 停止中 洗濯廃液処理設備の乾燥機供給蒸気圧力計継手部に,わずかな漏えいが認められた。
当該継手部を点検補修する。
8 10月20日 2号機 停止中 原子炉格納容器貫通部[PDF:129KB]に,以下の不具合が認められた。
・番号なし,表記違い
・塗装の剥れ
・ガムテープ等不要物有
原子炉格納容器貫通部[PDF:129KB]の密閉状態には影響なし)
当該箇所を補修する。
原子炉格納容器貫通部[PDF:129KB]:格納容器を配管等が貫通している箇所で,配管等の周りは密閉処理している)
9 10月20日 2号機 停止中 洗濯廃液処理設備の濃縮器運転中に,濃縮器用加熱蒸気流量計の指示低下が認められた。
当該流量計を点検補修する。
10 10月21日 2号機 停止中 原子炉格納容器貫通部[PDF:129KB]がある部屋に,壁面塗装の剥離が認められた。
当該箇所を補修塗装する。
11 10月21日 1号機 停止中 廃棄物処理系補助サージタンクの下部マンホールに,塗装の劣化が認められた。 
当該箇所を補修塗装する。
(補助サージタンク:機器ドレンを受入れるタンク)
12 10月21日 1号機 停止中 復水輸送ポンプの軸に,わずかな磨耗および腐食が認められた。
当該箇所を点検手入する。
13 10月21日 2号機 停止中 B2-復水器水室連絡弁(電動弁)の駆動用減速機に,わずかな油のにじみが認められた。
当該減速機を点検補修する。
14 10月21日 2号機 停止中 通信用充電器の電流計指示切替用スイッチを切り替えた際,指示のふらつきが認められた。
当該電流計を点検補修する。
(指示切替用スイッチ:充電する側および充電される側の電流指示を確認するための切替スイッチ)
15 10月22日 2号機 停止中 窒素ガス制御系加温水の温度調節弁バイパス弁の浸透探傷検査を実施したところ,弁座,弁棒,バックシートに指示模様が認められた。
当該弁を点検手入する。
(窒素ガス制御系:原子炉冷却材(水)喪失事故時に,放射線分解により発生する酸素と水素の反応(燃焼)防止のため,原子炉格納容器内を窒素ガスに置換し窒素ガス濃度を維持するための系統)
(バックシート:弁棒根元部)
16 10月22日 2号機 停止中 タービン補機海水ポンプ出口配管の配管接続部に腐食が認められた。
当該箇所を点検補修する。
(タービン補機海水ポンプ:タービン補機から発生する熱を除去するための海水を熱交換器へ供給するポンプ)
17 10月22日 2号機 停止中 原子炉建物空調装置用蒸気元弁のシート部[PDF:23KB]から,わずかな漏えいが認められた。
当該弁を点検補修する。
シート部[PDF:23KB]:弁の閉止機能を有する箇所)
18 10月22日 2号機 停止中 除染設備系の除染ポンプ軸受に,油のにじみが認められた。
当該軸受を点検する。
(除染設備:機器の保守点検の際,放射能汚染除去が必要な場合に使用する設備)
19 10月22日 1号機 停止中 廃棄物処理建物の床ドレンファンネル配管内部に,錆の堆積が認められた。
当該配管を点検清掃する。
(ドレンファンネル:排水受け)
20 10月22日 共通 - 焼却設備のセラミックフィルタの破砕屑を受けるドラム缶移動装置で,ドラム缶が通常停止する位置で止まらない事象が認められた。(手動停止操作可能)
当該装置を点検する。
(セラミックフィルタ:燃焼ガス中の塵埃を除去するセラミック製のフィルタ)
(焼却設備:可燃性の固体廃棄物を焼却する設備)
21 10月25日 1号機 停止中 復水脱塩装置用の操作盤を映すカメラの映像が映らないことが認められた。  
当該映像装置を点検する。
(復水脱塩装置:原子炉への給水の水質を浄化するための装置)
22 10月25日 2号機 停止中 屋外にあるタービン補機設備用クレーンの定格荷重試験で,巻き上げ停止用スイッチの収納箱から異音がすることが認められた。
当該箇所を点検補修する。
23 10月26日 1号機 停止中 原子炉補機冷却系ポンプのベント弁のシート部[PDF:23KB]から,わずかな漏えいが認められた。
当該弁を点検補修する。
(ベント弁:水張り時等に空気を抜くための弁)
24 10月26日 1号機 停止中 燃料プール冷却系のスキマサージタンク出口にある弁のシート部[PDF:23KB]から,わずかな漏えいが認められた。
当該箇所を点検補修する。
(燃料プール冷却系:燃料プールに移された使用済燃料から発生する熱の除去およびプール水の浄化を行う系統)
(スキマサージタンク:燃料プール水位の維持および燃料プール冷却ポンプの安定運転のための設備)
25 10月26日 1号機 停止中 純水装置の制御用空気圧縮機[PDF:38KB]が運転中に,「制御空気圧低」の警報が発報した。(予備の空気圧縮機[PDF:38KB]へ切替済)
当該空気圧縮機[PDF:38KB]を点検補修する。
(純水装置:発電所の運転に必要な浄化した水を作る装置)
26 10月26日 2号機 停止中 固体廃棄物処理系設備の弁駆動用空気配管用ストレーナの接続部に,漏えいが認められた。
当該箇所を点検補修する。
27 10月26日 1号機 停止中 燃料プール冷却系ろ過脱塩器出口弁の弁棒に,腐食が認められた。
当該弁棒を点検手入する。
(燃料プール冷却系ろ過脱塩器:燃料プール水の浄化を行う機器)
28 10月26日 1号機 停止中 燃料プール冷却系ろ過脱塩器洗浄水出口弁(V16-1008A)の弁棒に,腐食が認められた。
当該弁を点検手入する。
29 10月26日 1号機 停止中 燃料プール冷却系ろ過脱塩器洗浄水出口弁(V16-1009A)の弁棒に,腐食が認められた。          
当該弁を点検手入する。
30 10月26日 1号機 停止中 燃料プール冷却系散水配管に設置されているベント弁の弁棒に,腐食および曲がりが認められた。           
当該弁を点検手入する。
31 10月26日 1号機 停止中 純水装置シリカ計の校正時に,検出器の汚れによる警報(校正エラー)が発報した。  
当該計器を点検補修する。
32 10月26日 1号機 停止中 所内用空気圧縮機[PDF:38KB]のピストンロッド用グランドパッキンの割れ,および,ばねの破損が認められた。
当該部品を取り替える。
(所内用空気圧縮機[PDF:38KB]:所内で使用する作業用および駆動源に使用する圧縮空気を作る機械)
(ピストンロッド:ピストンを動かすための連結棒)
33 10月26日 1号機 停止中 所内用空気圧縮機[PDF:38KB]のシリンダー用取付ボルトに,腐食が認められた。
当該ボルトを点検手入する。
34 10月27日 1号機 停止中 A-循環水ポンプの地絡を検出する計器が動作し,中央制御室で地絡警報が発報した。
当該計器を点検する。
(循環水ポンプ:復水器へ流入する,タービンからの排気蒸気を冷却するための海水を供給するポンプ)
35 10月27日 2号機 停止中 中性子を計測している中間領域計装(IRM)8チャンネルの内1チャンネルが,燃料未装荷にもかかわらず指示の上昇が認められた。
当該検出器を点検補修する。
36 10月27日 2号機 停止中 原子炉浄化系および原子炉隔離時冷却系の各1台の電動弁に設置している開度計保護カバーが,ねじ部の噛込みにより開かないことが認められた。  
(弁の機能に影響なし)           
当該カバーを点検補修する。
(原子炉浄化系:原子炉内を循環する冷却水から不純物を取り除き,水質を管理するための系統)
(原子炉隔離時冷却系:原子炉への給水がなくなった場合に,原子炉水位を保持する系統)
37 10月27日 2号機 停止中 中央制御室空調換気系の加湿用電動弁の動きが鈍いことが認められた。
当該弁を点検補修する。
38 10月27日 共通 - 低レベル放射性廃棄物検査装置[PDF:41KB]に,駆動用空気のわずかな漏えいが認められた。              
当該装置を点検補修する。
39 10月27日 1号機 停止中 トリチウム捕集装置サンプルポンプのモータ軸に,磨耗が認められた。
(ポンプは,全2台あるため測定に支障なし)
当該モータ軸を点検手入する。
(トリチウム捕集装置:排気塔のトリチウム濃度を測定するために,排気中の凝縮水を採取する装置)
40 10月28日 共通 - 焼却設備のセラミックフィルタ逆洗ノズルの平座金が,脱落していることが認められた。
当該箇所を点検補修する。
41 10月28日 1号機 停止中 原子炉建物空気冷却機冷水入口弁のグランド部に,わずかな漏えいが認められた。
当該グランド部を点検補修する。
42 10月28日 2号機 停止中 海水電解装置の海水ポンプを基礎に固定するボルト6本中1本のねじ部に,磨耗が認められた。
当該ねじ部を点検補修する。
43 10月28日 1号機 停止中 原子炉建物1階に設置された作業時に使用する空気冷却機に以下の不具合が認められた。
・空気吸い込み口のグリル取付けボルトの脱落
・フィルターの目詰まり
・ケーシング底板の一部腐食
・結露防止グラスウールの一部脱落
当該機器を点検補修する。
44 10月28日 1号機 停止中 液体廃棄物処理系の廃液脱塩器差圧スイッチ用パネルに,亀裂が認められた。
当該パネルを取り替える。
(廃液脱塩器:機器ドレンを浄化するための機器の一つ)
45 10月29日 2号機 停止中 タービン建物排風機出口にある逆流を防止するダンパに,閉止動作が遅いことが認められた。
当該ダンパを点検する。