2月後半(3月22日公表)
不適合の管理状況(平成23年2月後半審議分)
平成23年2月16日~平成23年2月28日の間に,不適合判定検討会にて審議し,不適合と判定したもの
なお,不適合事象は重要度に応じて「A~Cのグレード分け」を行い,管理の程度を定めている。
Aグレード 0件
対象となる事象は,ありませんでした。
Bグレード 0件
対象となる事象は,ありませんでした。
Cグレード 38件
No | 審議日 | 号機 | プラント 運転状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 2月16日 | 2号機 | 運転中 | タービン建物空調換気系の使用していない排気処理装置のフィルタ差圧計が,わずかな値を指示していた。 当該差圧計を点検する。 (排気処理装置:建物空調の排気をきれいにする装置) |
2 | 2月17日 | 2号機 | 運転中 | 3号所内ボイラー停止中に点火用プロパンガスの圧力低下を示す警報が発報した。 当該プロパンガス供給ラインを点検する。 (所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ,蒸気を供給する装置) |
3 | 2月17日 | 1号機 | 定期検査中 | 原子炉再循環系の差圧計の点検において,差圧検出用スイッチを試験電圧1.5Vにて動作確認したところ動作不調が認められた。 (実際に使用する電圧(100V)では動作良好) 当該スイッチを取り替える。 |
4 | 2月17日 | 1号機 | 定期検査中 | タービン建物1階復水器室南東床面の一部から,水のにじみが認められた。 当該箇所を点検補修する。 |
5 | 2月17日 | 共通 | ― | 原子力発電所運転状況等を記載した報告書のよう素濃度に誤記が認められた。(よう素131濃度0.01Bq/gと記載すべきところ0.0099Bq/gと記載していた) 当該よう素濃度の記載を修正する。 |
6 | 2月17日 | 1号機 | 定期検査中 | 消火用配管の空気抜き弁出口側接続部から,わずかな水の漏えいが認められた。 当該フランジを補修する。 |
7 | 2月17日 | 共通 | ― | チェックポイントでの作業終了に伴う非管理区域から管理区域への変更時,「管理区域変更書」を作成するのを失念した。(管理区域境界を示す現場表示はしていた。) 当該「管理区域変更書」を作成する。 |
8 | 2月18日 | 1号機 | 定期検査中 | A-放水路水モニタの点検作業においてB-放水路水モニタの警報(放水路水放射線高,放水路水放射線異常高)が発報した。 (警報発報時,系外放出は実施しておらずその他の関連するモニタの指示も異常なし) 当該モニタの設備または作業手順について改善する。 (放水路水モニタ:放水路中の放射線量を測定する機器) (系外放出:機器排水・洗濯排水等をフィルタ等でろ過・脱塩,蒸発濃縮処理し安全を確認し,放水口から放出) |
9 | 2月18日 | 1号機 | 定期検査中 | タービン建物2階給水加熱器室の入口扉用ドアノブの不調が認められた。 (運転中は管理区域境界となる扉) 当該ドアノブを点検する。 |
10 | 2月18日 | 1号機 | 定期検査中 | 復水器水室上部マンホールの点検において,マンホールのライニングに一部はがれが認められた。 当該ライニングを補修する。 (マンホール:機器等に設置している開口(点検時に開するところ)で,人の出入り口) (復水器水室:タービンを回した蒸気を冷やす海水が流れる箇所) (ライニング:腐食を防止するため,ゴム等を貼り付けたもの) |
11 | 2月18日 | 1号機 | 定期検査中 | タービン関係操作スイッチの点検において,点検後の確認を行ったところリレーの動作不調が認められた。 当該リレーを取り替える。 (リレー:制御用の電気信号を出力する機器) |
12 | 2月21日 | 1号機 | 定期検査中 | 運転監視用計算機にて制御棒位置の最新情報を取り込む要求をしたが,システム上のエラーが発生し取り込みできなかった。 発生したエラーを修復し,当該制御棒位置情報を運転監視用計算機に取り込みできるようにする。 (運転監視用計算機:運転員の監視補助をするための計算機) |
13 | 2月21日 | 1号機 | 定期検査中 | 原子炉圧力計の点検において,圧力計の指示針の動きがなめらかでないことが認められた。 当該圧力計を取り替える。 |
14 | 2月22日 | 2号機 | 運転中 | 運転日誌へ印字した発電機電流値が,通常値より低い値であることが認められた。 (その他発電機関係データは異常なし) (現在,発電機電流計指示値を手動採取中) 当該運転日誌用の発電機電流関連計器を点検補修する。 (運転日誌:プラントの各種データを1回/時間(1日分)を記録した日誌) |
15 | 2月22日 | 1号機 | 定期検査中 | 原子炉格納容器貫通部周辺の点検において,ゴムカバーの外れ,塗装のはがれおよび傷が認められた。 当該貫通部周辺のゴムカバー,塗装を補修する。 (原子炉格納容器貫通部:格納容器を配管等が貫通している箇所で,配管等の周囲は密閉処理している) |
16 | 2月22日 | 1号機 | 定期検査中 | 4号所内ボイラー用空気作動弁の点検において,弁のシリンダーの一部にわずかな傷が認められた。 当該シリンダーを手入れする。 (シリンダー:空気を出し入れすることにより中のピストンが往復運動する円筒形の容器) |
17 | 2月22日 | 1号機 | 定期検査中 | タービン補機冷却水熱交換器の点検において,電気防食装置接続部のパッキンにはがれが認められた。 当該パッキンを取り替える。 (電気防食装置:電気的な作用で水と接する環境にある金属の腐食を防止する装置) |
18 | 2月22日 | 1号機 | 定期検査中 | D-原子炉建物排気モニタの指示値が安定しないことが認められた。(通常ほぼ一定の値) (A・B・C-原子炉建物排気モニタ指示は異常なし) 当該排気モニタを点検する。 (原子炉建物排気モニタ:原子炉建物の空調から排気される空気中の放射線レベルを監視する装置) |
19 | 2月22日 | 1号機 | 定期検査中 | 廃液濃縮器へ所内蒸気を供給している弁の点検において,構成部品に傷が認められた。 (弁棒,座金,ハンドル,蓋) 当該弁を補修する。 (廃液濃縮器:液体廃棄物を濃縮処理する機器の一つ) |
20 | 2月23日 | 共通 | ― | 管理区域内で作業中,作業員のAPD[PDF:27KB]の補助警告音(警告間隔:0.01mSv上昇ごと)が数回鳴った。(APD[PDF:27KB]指示値:0.04mSv) 同一作業を行っていた他の作業員のAPD値は0.00mSvであった。 作業員は一旦退域した。 作業員の被ばく状況を評価し,問題ないことを確認した。 当該APD[PDF:27KB]を点検する。 (APD[PDF:27KB]:警報付ポケット線量計) (補助警告音:設定した値で定期的に吹鳴し,装着者へ注意喚起する) |
21 | 2月23日 | 1号機 | 定期検査中 | 原子炉建物空調換気用排風機出口の差圧調整ダンパ点検において,ダンパ用エアシリンダからわずかな空気の漏えいが認められた。 当該エアシリンダを補修する。 (差圧調整ダンパ:建物内を負圧にするために排気量を調整する装置) (エアシリンダ:ダンパを駆動するための装置) |
22 | 2月23日 | 1号機 | 定期検査中 | A-循環水ポンプ[PDF:91KB]の点検においてポンプの羽根車を浸透探傷検査したところ,わずかな傷が認められた。 当該羽根車を手入れする。 (循環水ポンプ[PDF:91KB]:タービンを回し終えた後の蒸気を冷却し,水に戻すために使用する海水を供給するポンプ) (浸透探傷検査:赤色や蛍光の浸透性のよい検査液を用いて、表面の割れなどを検出する非破壊検査) |
23 | 2月23日 | 1号機 | 定期検査中 | B-循環水ポンプ[PDF:91KB]の点検において,ポンプの羽根車を浸透探傷検査したところ,わずかな傷が認められた。 当該羽根車を手入する。 |
24 | 2月23日 | 1号機 | 定期検査中 | B-循環水ポンプ[PDF:91KB]の点検において,ポンプの羽根車のライニングに,はがれが認められた。 当該ライニングを補修する。 |
25 | 2月24日 | 1号機 | 定期検査中 | 原子炉格納容器内の除湿用冷凍機の点検において,弁の一部からわずかな油のにじみが認められた。 当該弁を取り替える。 (原子炉格納容器:原子炉圧力容器やポンプなど重要な機器を覆っている鋼鉄製の容器。冷却材喪失時などに原子炉から出てきた放射性物質を閉じ込める設備) |
26 | 2月24日 | 1号機 | 定期検査中 | 廃棄物処理建物の空調換気用脱湿塔室入口ダンパの点検において,ダンパ用の電磁弁からわずかな振動音が確認された。 当該電磁弁を取り替える。 (入口ダンパ:入ってくる空気の量を調整する装置) |
27 | 2月25日 | 1号機 | 定期検査中 | 廃液サンプルポンプ[PDF:14KB]出口配管の保温材から水の滴下が認められた。 当該箇所を点検補修する。 (廃液サンプルポンプ[PDF:14KB]:機器(ポンプ等)からの排水等を処理した後の水を,タンクへ回収するためのポンプ) |
28 | 2月25日 | 2号機 | 運転中 | 固体廃棄物処理設備の循環ポンプ入口弁の点検において,入口弁用電磁弁の配管接続部からわずかな空気の漏えいが認められた。 当該配管接続部を点検する。 |
29 | 2月25日 | 1号機 | 定期検査中 | 4号所内ボイラー用缶水循環ポンプ[PDF:129KB]の点検において,ポンプ構成部品(羽根車,ケーシング,回転子,固定子)に傷が認められた。 当該部品を補修・取替えする。 (缶水循環ポンプ[PDF:129KB]:熱効率を上げるため,ボイラー内の水を循環するためのポンプ) |
30 | 2月25日 | 1号機 | 定期検査中 | 4号所内ボイラー用缶水循環ポンプ[PDF:129KB]の点検において,ポンプ軸の曲りが認められた。 当該ポンプ軸を交換する。 |
31 | 2月25日 | 1号機 | 定期検査中 | 起動変圧器に使用している油のサンプリング用弁の弁棒が破損した。 当該弁棒を補修する。 (起動変圧器:発電所の起動・停止時および停止中に必要な機器に電気を供給するための設備) |
32 | 2月28日 | 1号機 | 定期検査中 | A-原子炉再循環系配管の溶接継手部を超音波探傷検査したところ,有意な欠陥指示が認められた。 A-原子炉再循環ポンプ出口弁下流側配管溶接継手部のひびについては,寸法測定等を実施した結果,長さは547ミリメートル,深さは最大5ミリメートルであることを確認した。 (2月4日公表済) この調査結果をもとに,当該溶接継手部について,健全性評価を行ったところ,設備の継続使用期間の限度である5年後において十分な健全性が確保されることを確認した。さらに,プラント寿命を60年と評価上仮定した場合の残りの運転期間である24年後においても,健全性が確保されることを合せて確認した。 今後,経済産業省原子力安全・保安院へ提出する報告書のとりまとめを行う。 (2月28日公表済) |
33 | 2月28日 | 2号機 | 運転中 | 固体廃棄物処理系の温水タンク出口ドレン弁の点検において,弁シート部からわずかな水の漏えいが認められた。 当該弁を点検する。 (シート部:弁の閉止機能を有するところ) |
34 | 2月28日 | 1号機 | 定期検査中 | 復水器冷却用海水の圧力計点検において,圧力計接続部にライニングのはがれが見られた。 当該圧力検出座を点検する。 (復水器:タービンを回し終えた後の蒸気を海水で冷却し,凝縮させ水に戻す装置) |
35 | 2月28日 | 1号機 | 定期検査中 | 電灯用の電圧計の点検において,電圧計の計器誤差が許容範囲を外れていることが認められた。 当該電圧計を取り替える。 (計器誤差:計器指示値の認められた誤差) |
36 | 2月28日 | 1号機 | 定期検査中 | A-復水輸送ポンプ[PDF:150KB]出口圧力計の点検において,圧力計の計器誤差が許容範囲を外れていることが認められた。 当該圧力計を取り替える。 (復水輸送ポンプ[PDF:150KB]:復水貯蔵タンクの貯蔵水を,復水器等へ供給するためのポンプ) |
37 | 2月28日 | 1号機 | 定期検査中 | B-復水輸送ポンプ[PDF:150KB]出口圧力計の点検において,圧力計の計器誤差が許容範囲を外れていることが認められた。 当該圧力計を取り替える。 |
38 | 2月28日 | 1号機 | 定期検査中 | 溶接事業者検査前の確認において,熱処理記録のうち加熱条件である最低温度の記載値に誤りが認められた。 (実際の熱処理温度は最低温度を十分満足しており問題なし) 当該熱処理記録の加熱条件を修正する。 (溶接事業者検査:発電所の機器の溶接箇所が,技術基準に適合していることの確認を行う検査) |