6月後半(7月21日公表)

不適合の管理状況(平成27年6月後半審議分)

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 平成27年6月15日~平成27年6月30日の間に,不適合判定検討会にて審議し,不適合と判定したもの。
 なお,不適合事象は重要度に応じて「A~Cのグレード分け」を行い,管理の程度を定めている。

Aグレード 0件

 対象となる事象は,ありませんでした。

Bグレード 1件 ※

No 審議日 号機 プラント
運転状態
不適合事象・処置計画
1 6月29日 共通 日本原燃株式会社による低レベル放射性廃棄物(LLW)の搬出前の監査において,ドラム缶にモルタル充填する際に用いる流量計に以下の不適切な取り扱いがあったことを確認した。
①校正しないまま当該計器を使用した。
②実際には校正していないにも関わらず,校正していたかのように記録を作成した。
(平成27年6月30日お知らせ済)

①LLWドラム缶の搬出を中止する。当該計器を校正する。
②不適切な記録に識別を行う。

(低レベル放射性廃棄物(LLW):原子力発電所の運転等に伴って発生する放射能レベルの低い放射性廃棄物)
(校正:計器・測定装置の指示値を正しい数値に合わせること)

※ 平成27年8月5日の原子力規制委員会において,保安規定違反(監視)として報告されたことから管理グレードを「B」から「A」に変更。(平成27年8月前半審議分(9月7日お知らせ済)

Cグレード 10件

No 審議日 号機 プラント
運転状態
不適合事象・処置計画
1 6月18日 1号機 施設定期
検査中
海水電解装置[PDF:97KB]の循環ポンプにおいて,配管からのわずかな水の漏えいを確認した。

当該配管を補修する。

(海水電解装置[PDF:97KB]:海生生物の付着を抑制するため,海水を電気分解して電解液を生成し,海水を使用している機器に注入する装置)
(循環ポンプ:電解液の濃度を調整するために循環させるポンプ)
(電解液:海水電解装置[PDF:97KB]により生成した次亜塩素酸ソーダ)
2 6月18日 3号機 建設中 放水口に設置している残留塩素濃度計において,指示が正常でないことを確認した。
なお,手分析を行い,基準値以下であることを確認している。

当該計器を点検する。

(残留塩素濃度計:放水口における塩素の濃度を測定する計器)
3 6月19日 2号機 施設定期
検査中
原子炉補機冷却水ポンプにおいて,圧力計の指示が正常でないことを確認した。

当該計器を点検する。

(原子炉補機冷却水ポンプ:原子炉関係のポンプ,電動機等の機器へ冷却水を供給するポンプ)
4 6月19日 2号機 施設定期
検査中
固体廃棄物処理設備において,空気流量計の指示が正常でないことを確認した。

当該計器を点検する。

(固体廃棄物処理設備:発電所建物内で発生する固体廃棄物を処理する設備)
5 6月26日 共通 サイトバンカ貯蔵プールに保管している廃棄物の一覧表において,記載の一部に誤りがあることを確認した。

当該箇所を修正する。

(サイトバンカ貯蔵プール:使用済のチャンネルボックスや制御棒等の放射性固体廃棄物を貯蔵・保管するための設備)
6 6月26日 共通 輪谷湾に設置している水位計において,指示が正常でないことを確認した。

当該計器を点検する。
7 6月26日 3号機 建設中 制御建物のボーリング作業において,埋設されていたケーブルを切断したことを確認した。

当該ケーブルを補修する。

(ボーリング作業:建物の床や壁に配管,ケーブル等を通す穴をあける作業)
8 6月26日 共通 サーベイメーター[PDF:120KB]の点検において,電離箱が故障していることを確認した。

当該電離箱を補修する。

(サーベイメーター[PDF:120KB]:持ち運び可能な放射線量を測定する機器)
(電離箱:サーベイメーター[PDF:120KB]の一種であり,内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量の測定を行う機器)
9 6月29日 共通 ガスタービン発電機[PDF:31KB]の点検において,可燃性ガス検知器が誤動作したことを確認した。

当該検知器を補修する。

(ガスタービン発電機[PDF:31KB]:燃料の燃焼で発生した高温ガスでタービンを回して発電する設備)
10 6月30日 共通 雑固体廃棄物処理設備において,投入容器昇降機が通常より遅いスピードで昇降していることを確認した。

当該設備を補修する。

(雑固体廃棄物処理設備:配管廃材等の不燃性の放射性廃棄物を溶融,固化処理する設備)
(投入容器昇降機:仕分けした雑固体廃棄物を倉庫に搬送する装置)