12月前半(1月14日公表)
不適合の管理状況(2024年12月前半審議分)
2024年12月1日~2024年12月15日の間に、不適合判定検討会にて審議し、不適合と判定したもの。
なお、不適合事象は重要度に応じて、グレード分けを行い、管理の程度を定めている。
Aグレード 0件
対象となる事象は、ありませんでした。
Bグレード 0件
対象となる事象は、ありませんでした。
Cグレード 3件
No | 審議日 | 号機 | プラント 状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 12月6日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 廃棄物処理建物2階の巡視において、加湿器の凝縮水により中央制御室空調換気用ダクトから水が滴下していることを確認した。 当該滴下水を拭き取る。 |
2 | 12月12日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | プラント起動操作において、原子炉隔離時冷却設備および高圧原子炉代替注水設備の機能確認のため、原子炉圧力の上昇操作を行ったところ、逃がし安全弁安全弁出口温度の上昇を知らせる警報が発報した。当該弁のシート部に極微小なシート漏えいが一時的に発生したものと推定している。 当該弁の弁体の座りを改善するため、打振(ハンマリング)を行う。 (原子炉隔離時冷却設備:原子炉の停止後、何らかの原因で給水が停止した場合等に原子炉水位を維持する設備) (高圧原子炉代替注水設備:原子炉隔離時冷却設備が起動できなかった場合、または継続運転ができなくなった場合に、バックアップとして、原子炉へ注水することにより、炉心損傷を防止する設備) (主蒸気逃がし安全弁:原子炉圧力容器内の圧力が上昇した場合、圧力を低下させるための弁) |
3 | 12月12日 | 共通 | - | 2号機の起動試験を行っていたところ、原子炉水位計のうち、重大事故等発生時に使用する水位計が、監視不能な状態であり、原子炉施設保安規定に定める運転上の制限を満足しない状態であると判断した。その後、運転上の制限を満足しない状態には至っていなかったと訂正した。(2024年12月12日お知らせ済) 当該事象は、新規制基準に基づき新たに設置した重大事故等発生時に使用する水位計(通常運転中には使用しない)の設備仕様の一部が、設備担当部署から運転担当部署へ十分に情報連携されていなかったことが原因であることを確認した。(2024年12月19日お知らせ済) 本原因を踏まえ、当該水位計の設備仕様を踏まえた判断基準を運転操作に係る手順書に反映するとともに、事例教育を行う。 (原子炉施設保安規定:原子炉施設において、これら施設を安全に運転・管理するために原子炉等規制法などに定められた項目について、事業所または施設毎に定める規定) (運転上の制限:安全機能を確保するため、予備も含めて動作可能な機器(ポンプ等)の必要台数や、原子炉の状態毎に遵守すべき温度や圧力の制限を定めるもの) |
Dグレード 44件
No | 審議日 | 号機 | プラント 状態 |
不適合事象・処置計画 |
1 | 12月3日 | 共通 | - | 管理事務所および倉庫の消防設備点検において、送水管の耐圧試験を行ったところ、逆止弁のシート部からわずかな水の漏えいがあることを確認した。 当該逆止弁を取り替える。 |
2 | 12月3日 | 3号機 | 建設中 | 開閉所の巡視において、遮風壁の扉のストッパーが脱落していることを確認した。 当該ストッパーを補修する。 |
3 | 12月3日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 液体廃棄物処理設備の処理水サンプリング作業において、機器ドレンろ過脱塩装置出口サンプル弁のシート部からわずかな水の漏えいを確認した。 当該弁の弁棒(弁体と一体品)を取り替える。 (ろ過脱塩装置:水の浄化を行う機器) |
4 | 12月3日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 原子炉浄化設備の計器点検において、原子炉浄化系ろ過脱塩器の入口溶存酸素計の誤差が精度外であることを確認した。 当該溶存酸素計を校正する。 (原子炉浄化系ろ過脱塩器:原子炉内を循環する冷却水の浄化を行う機器) |
5 | 12月3日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 給水加熱器の計器点検において、第1給水加熱器(A)の水位計が精度外であることを確認した。 当該水位計を校正する。 (給水加熱器:蒸気タービンプラントの熱効率向上を目的として、給水をタービン抽気によって加熱するための熱交換器) (タービン抽気:蒸気タービンで膨張途中の蒸気を一部だけ取り出した蒸気) |
6 | 12月3日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 給水加熱器の計器点検において、第2給水加熱器(B)の水位計が精度外であることを確認した。 当該水位計を校正する。 |
7 | 12月3日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 給水加熱器の計器点検において、第2給水加熱器(C)の水位計が精度外であることを確認した。 当該水位計を校正する。 |
8 | 12月3日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 給水加熱器の計器点検において、第1給水加熱器(C)の水位計が精度外であることを確認した。 当該水位計を校正する。 |
9 | 12月3日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 給水加熱器の計器点検において、第4給水加熱器(A)の水位計が精度外であることを確認した。 当該水位計を校正する。 |
10 | 12月3日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 給水加熱器の計器点検において、第4給水加熱器(B)の水位計が精度外であることを確認した。 当該水位計を校正する。 |
11 | 12月5日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 可燃性ガス濃度制御設備において、格納容器雰囲気モニタのドレン計量管水位の異常を知らせる警報が発報したことを確認した。サンプリング箇所切替時のサンプリング配管内圧力の変動がドレン計量管水位の計測に影響を与え、一時的に見た目の水位が低下したものと推定している。 一時的な見た目の水位低下による不要な警報を発報させないよう対策を実施する。 (可燃性ガス濃度制御設備(FCS):原子炉冷却材喪失事故時に発生する可燃性ガス(水素および酸素)を制限値以下にする設備) (格納容器雰囲気モニタ:原子炉格納容器内の酸素濃度および水素濃度を監視する設備) |
12 | 12月5日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | ガスタービン発電機の計器点検において、軽油タンク液位計の誤差が精度外であることを確認した。 当該液位計を校正する。 (ガスタービン発電機:原子炉や燃料プールの冷却等に必要な電源を確保するため、外部電源や非常用ディーゼル発電機が使用できない場合の対策として、耐震性を備え、発電所高台に設置したガスタ―ビンによる発電設備) |
13 | 12月6日 | 共通 | - | 2号機の燃料装荷以降から原子炉起動までに実施する使用前事業者検査の計画を整理したところ、原子炉格納容器漏えい率試験に係る検査を不要と整理していたことを確認した。 検討の結果、原子炉格納容器漏えい率試験に係る検査(二号検査)を実施する。 (二号検査:機能・性能に係る検査) |
14 | 12月6日 | 共通 | - | 所内で運用している「マニュアル整理表」の四半期に1回実施している定期改訂について、2024年度第2四半期の改訂を行っていないことを確認した。 当該整理表を第3四半期で改訂する。 (マニュアル整理表:発電所で運用している手順書等を掲載している一覧表) |
15 | 12月6日 | 共通 | - | 電離箱式サーベイメータの点検において、γ線照射時の誤差が精度外であることを確認した。 当該サーベイメータを使用禁止とする。 (電離箱式サーベイメータ:放射線測定機器の一種であり、内部に充填されたガスが放射線により電離することを利用して線量の測定を行う機器) |
16 | 12月6日 | 3号機 | 建設中 | 重油受入設備ベントタンクレベルスイッチのケーブルカバー修理において、レベルスイッチおよびケーブルのカバーボルトの一部が腐食し、脱落していることを確認した。 当該ボルトを取り替える。 |
17 | 12月6日 | 3号機 | 建設中 | 復水貯蔵タンクの弁点検において、緊急空気吸込弁の弁体と弁シートの当り不良を確認した。 当該弁を補修する。 (復水貯蔵タンク:発電所の運転に必要な水を貯蔵するタンク(非常用炉心冷却系の水源としても使用する)) (緊急空気吸込弁:タンク内が異常な圧力状態(負圧)にならないよう作動圧力で自動開放する弁) |
18 | 12月6日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 非常用ディーゼル発電機設備の定期試験において、燃料ハンドルのリミットスイッチカバーの一部が脱落していることを確認した。 当該カバーを補修する。 (非常用ディーゼル発電機設備:外部からの電力供給がなくなった場合に炉心を冷却する設備に電力を供給するための設備) |
19 | 12月6日 | 3号機 | 建設中 | 原子炉建物中6階の巡視において、見学者通路の天井からわずかな雨漏りがあることを確認した。 当該雨漏り部を補修する。 |
20 | 12月6日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 廃棄物処理建物エリア放射線モニタ記録計のインクリボン交換において、古いインクリボンを取り外したところ、インクリボンクランプ(留め具)が破損した。 当該インクリボンクランプを取り替える。 |
21 | 12月6日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 中央制御室空調換気設備において、温水ユニットの現地表示パネルが消灯し、タッチパネルも反応しないことを確認した。 当該表示パネルを取り替える。 |
22 | 12月6日 | 共通 | - | 2号機高圧原子炉代替注水ポンプの購入において、メーカーから提出されていた工場性能試験報告書が承認されていないことを確認した。 当該報告書の承認を行う。 |
23 | 12月9日 | 共通 | - | 2号機プラント起動操作において、一旦引き抜いた制御棒を全挿入位置まで挿入し、再度引き抜き操作を行ったところ、制御棒操作を監視するシステムの機能により、制御棒の引き抜きを阻止する警報とともに当該制御棒の引き抜きが停止した。 制御棒操作を行う際は、制御棒操作を監視するシステムのモードを操作方向に見合った「引抜」または「挿入」モードへ切り替えるよう手順書に明記する。また、緊急時はモード切替に優先して制御棒操作を行うことがあるため、制御棒操作を監視するシステムのリセット方法を手順書に明記する。 |
24 | 12月10日 | 共通 | - | 1,2号機チェックポイントにおいて、作業員が放射線管理区域用社給下着(上衣のみ)を着用したまま体表面モニタで汚染検査を行い、退出したことを確認した。 当該者および当該者が移動した経路の汚染検査を実施する。また、関係箇所に事例を周知する。 (チェックポイント:管理区域への人の出入りを管理する場所) |
25 | 12月10日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 液体窒素蒸発装置による原子炉格納容器への窒素封入作業において、蒸発装置のオーバーフロー配管の詰まりにより、空気抜き配管から温水が排出したことを確認した。 当該配管の詰まりを除去する。 |
26 | 12月10日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 220kV開閉所の周波数・電圧記録計において、記録計CPUの故障により指示値が変動していないことを確認した。 当該記録計のCPU交換および校正を行う。 |
27 | 12月10日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | プラント起動準備過程において、原子炉水位計の指示値がスパイク状に上昇し、原子炉水位設定器に信号喪失ランプが点灯し、トリップ設定器不作動の警報が発報した。計装配管共通部分の空気溜りが配管内で膨張、移動したことにより、計器入口の差圧に変化があり、水位変化したと推定している。 当該計装配管を打振し、空気溜りを解消する。 (トリップ設定器:水位や圧力に応じた電流信号を入力し、水位高等の設定点においてトリップ信号を出力する計器) (トリップ信号:警報信号等を受けて機器を自動停止させる信号) |
28 | 12月10日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 主蒸気圧力の上昇過程において、タービンバイパス弁の閉動作を確認していたところ、タービンバイパス弁(No.1)全閉表示ランプが点灯せず、タービンバイパス弁開の警報が消灯しないことを確認した。現場を確認したところ、弁は全閉しており、全閉リミットスイッチの押し込み不足と推定している。 当該弁について再現性を確認し、リミットスイッチを調整する。 |
29 | 12月10日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 可燃性ガス濃度制御設備において、格納容器雰囲気モニタの異常およびドレン計量管水位の異常を知らせる警報が発報し、格納容器雰囲気モニタが自動停止したことを確認した。 原因調査を行い、必要な処置を行う。 |
30 | 12月12日 | 共通 | - | 2号機起動作業中のところ、運転監視用計算機の監視画面において、主発電機固定子鉄心端部温度が計測範囲からの逸脱と復帰を繰り返す事象を確認した。調査の結果、当該計測回路の接地配線を誤っていたことを確認した。 接地配線を修正する。 |
31 | 12月12日 | 共通 | - | 2号機運転監視用計算機の出力帳票「2号機中央盤(安全関係)弁状態」を確認したところ、ソフトウェア上の信号読み取り設定の誤りにより、逃がし安全弁の状態表示が制御盤のランプ表示と異なっていることを確認した。 当該ソフトウェアの設定を修正する。 |
32 | 12月12日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 原子炉格納容器への窒素封入停止操作において、窒素蒸発装置入口元弁を閉操作していたところ、弁のハンドルが空回りし、操作できないことを確認した。 当該弁のハンドルを取り替える。 |
33 | 12月13日 | 3号機 | 建設中 | 電気設備の点検において、500kV引留鉄構のボルトおよび500kVユニット現場操作盤の屋根部分に腐食があることを確認した。 当該ボルトおよび操作盤の屋根部を補修する。 (引留鉄構:送電線端部を支持する構造物(鉄構)) |
34 | 12月13日 | 3号機 | 建設中 | 不活性ガス消火設備の点検において、タービン建物油計量タンク室制御盤内の基板のはんだが外れていることを確認した。 当該基板の取替または補修を行う。 |
35 | 12月13日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | タービン建物補助天井クレーンの点検において、補巻上装置の電磁ブレーキの取付ボルトの緩みを確認した。 当該クレーンの補巻上装置を使用禁止とする。 |
36 | 12月13日 | 3号機 | 建設中 | 海水電解装置において、作業後の漏えい確認を行ったところ、注入切換弁の本体からわずかな海水の漏えいがあることを確認した。 当該弁を取り替える。 (海水電解装置:海生生物の付着を抑制するため、海水を電気分解して次亜塩素酸ナトリウムを生成し、海水取水路に注入する装置) |
37 | 12月13日 | 3号機 | 建設中 | 海水電解装置の塗装作業において、注入ポンプの軸継手カバーの錆を落としたところ、穴が開いていることを確認した。 当該部品の補修または取替を行う。 |
38 | 12月13日 | 共通 | - | 1号機タービン建物内で空調換気設備排気処理装置の使用済フィルター運搬作業において、排気筒モニタ近傍に一時的に仮置きしたことにより、当該モニタの指示値が上昇したことを確認した。 当該物品を移動する。 |
39 | 12月13日 | 共通 | - | APDの年次点検において、読取線量当量値の誤差が精度外であることを確認した。 当該APDを校正する。 (APD:警報付ポケット線量計。被ばく線量を管理する機器) |
40 | 12月13日 | 共通 | - | 雑固体廃棄物焼却設備の仕分け設備での分別作業において、廃棄物が絡まったため、コンベアベルト上で切断を行ったところ、コンベアベルトを損傷させたことを確認した。 当該コンベアベルトを取り替える。 (雑固体廃棄物焼却設備:可燃性の廃棄物を焼却する設備) |
41 | 12月13日 | 共通 | - | 御津海水温度計のデータ確認において、一部時間帯のデータが欠測していることを確認した。現場を確認したところ、御津海水温度計用電源ケーブル(引込電線)が断線しかけていることを確認した。 当該ケーブルを取り替える。 |
42 | 12月13日 | 3号機 | 建設中 | 廃棄物処理建物内の計器点検において、廃棄物処理建物地下水排水ピット水位計の誤差が精度外であることを確認した。 当該計器を校正する。 |
43 | 12月13日 | 共通 | - | 水ろ過装置の計器点検において、ろ過器水位計の誤差が精度外であることを確認した。 当該水位計を校正する。 (水ろ過装置:凝集沈殿およびろ過処理により淡水中の濁度成分を除去する装置) (ろ過器:淡水中の濁度成分をろ材により除去する水ろ過装置の構成機器) |
44 | 12月13日 | 2号機 | 定期事業者検査中 | 主蒸気圧力の上昇過程において、タービンバイパス弁の閉動作を確認していたところ、タービンバイパス弁(No.2)全閉表示ランプが点灯せず、タービンバイパス弁開の警報が消灯しないことを確認した。現場を確認したところ、弁は全閉しており、全閉リミットスイッチの押し込み不足と推定している。 当該弁について再現性を確認し、リミットスイッチを調整する。 |