第27回定期検査の状況

平成20年1月20日現在

島根原子力発電所1号機第27回定期検査状況(No.6)

1.進捗状況  

○計画していた点検を順次進めています。

2.主な工事の状況

(1)燃料取替工事  

12月10日(月)から燃料の取出し作業を開始し,12月15日(土)に全燃料400体の取出しが完了しました。

(2)制御棒駆動機構取替工事

12月16日(日)から作業を開始しました。

(3)出力領域計装取替工事  

12月18日(火)から作業を開始し,12月24日(月)に検出器6体の取替えが完了しました。

(4)制御棒取替工事  

12月16日(日)から作業を開始し,12月17日(月)に制御棒12本の取替えが完了しました。

1月8日(火),取出した使用済みの制御棒12本の内3本(ボロン・カーバイド型制御棒1本およびハフニウム棒型制御棒2本)について外観点検を行ったところ,ハフニウム棒型制御棒1本のハンドルガイドローラ取付部近傍に微小なひびがあることを確認しました。他の2本の制御棒に異常はありませんでした。当該部のひびは,これまで他プラントでも確認されており,制御棒の健全性に影響を与えるものではないと考えておりますが,念のため,解析評価により確認します。

(参考)ハフニウム棒型制御棒外観図[PDF:86KB]

(5)非常用炉心冷却系ストレーナ取替工事

作業を開始していません。

(6)制御棒駆動水戻りノズルキャップ取替工事

作業を開始していません。

(7)主変圧器取替工事

12月10日(月)から作業を開始しました。

(8)耐震裕度向上工事  

12月19日(水)から作業を開始しました。

3.その他の工事の状況

(1)蒸気タービン点検作業

12月12日(水)から作業を開始しました。

(2)復水・給水系配管等点検  

12月17日(月)から作業を開始しました。

4.その他

(1)作業従事者の負傷について  

 12月18日(火),配管修理作業のため準備していた薬品(硝酸とエタノールの混合液)を入れたペットボトルが破裂し,飛散した薬品により作業従事者が負傷する事象が発生しました。

 12月27日(木)に原因と対策をお知らせしています。

  1. 報道資料:島根原子力発電所1号機における作業従事者の負傷について[PDF:283KB]
    (平成19年12月18日発表)
  2. 報道資料:島根原子力発電所1号機における作業従事者の負傷の原因と対策について[PDF:289KB]
    (平成19年12月27日発表)
(2)復水輸送ポンプ入口圧力計取付部からの水漏れについて

 1月13日(日)午前9時頃から復水貯蔵タンクに水張りを開始していたところ,1月14日(月)午前5時頃,原子炉建物1階管理区域内のB,C復水輸送ポンプ周辺の床面に水溜りを発見しました。

 水溜りは,B,C復水輸送ポンプ入口圧力計取付部からの漏えい水であり,直ちに当該入口圧力計の元弁を閉止し漏えいは停止しました。

  1. ホームページ:島根原子力発電所1号機27回定期検査状況(No.5)(平成20年1月17日発表)
(3)タービン建物排気筒からの粒子状放射性物質の検出について  『更新』

 タービン建物排気筒から排気される気体の放射性物質の濃度測定を1週間ごとに行っていますが,1月10日(木)~1月17日(木)間の測定を行ったところ微量の放射性物質(コバルト60(※1))が検出されました。

 測定値は1立方センチメートルあたり7.5×10-9ベクレル(※2)であり測定器の検出限界値(1立方センチメートルあたり2.5×10-9ベクレル)をやや上回る値でした。また,この間の放出量は2.2×105ベクレルであり,国への報告基準である5×1011ベクレルの約200万分の1にあたります。

 なお,発電所周辺のモニタリングポストの指示値に異常はありませんでした。

 原因は調査中です。

※1 コバルト60 コバルトの人工放射性核種の1つ。ガンマー線源として使用され,厚さや密度を測る工業用測定器,食品の殺菌,ガンの放射線治療などに幅広く利用されている。半減期は約5年。

※2 ベクレル 放射能を表す単位。1秒間に原子核が崩壊する数を表す単位。

(参考):放射性気体・液体廃棄物

5.主要工程表

島根1号機 第27回定期検査工程表

6.今週の予定  

引き続き,主変圧器の取替作業などを実施する予定です。

以上