内部統制強化委員会を開催しました(2024年12月)

当社は、2024年12月、「内部統制強化委員会」を開催しました。
一連の不適切事案における再発防止策の実施状況および内部監査の状況、その他各主管部門の取組みについて報告し、委員から評価や助言をいただきました。

委員からのご発言要旨

一連の不適切事案における再発防止策の実施状況

販売事業本部における1.5線組織設置以降の振り返り
  • 1.5線の取組みでは、課題をきちんと把握したうえで対応が検討されている。効果も出ており、非常によい取組み。
委託業務の行為規制遵守状況のモニタリング結果
  • 重要な委託先における行為規制への対応について、適切にモニタリングしていることを確認できた。引き続きしっかりとモニタリングしてほしい。
  • 今回のモニタリングは、行為規制の遵守状況に重点を置いて実施されたものと理解するが、今後は、委託先の品質レベルまで評価できるような内容も検討してほしい。
2024年度 行為規制に関する研修実施結果
  • 研修内容は、行為規制に関して網羅的にフォローできており、方向性はよい。不適切事案が発生した内容にフォーカスしがちであるが、全体像で対応していくことが大切。そのうえで、確認テストの正答率が低かった内容の理解度を上げていくということ。
  • 研修資料は、正確性と分かりやすさのバランスをとっていくことが課題。全社員がイメージを持ちやすい内容となるような一層の工夫が必要。

内部監査の状況

  • 営業システムの物理分割については、IT監査の知見を持つ人材がプロジェクト管理表を活用するなどしてしっかりチェックしてほしい。
  • 専門家が当然と思っていることが実はそうでないというのはよくある話。監査では、業務主管箇所に対して、素人的に「分からないこと」を「分からない」と聞くことが大切。

リスクマネジメント見直しの対応状況

  • リスク管理状況の中間レビューを見ると、特に、分社により電力会社として一体体制でなくなったことから生じるリスクへの対応について弱さを感じている。中国電力ネットワーク株式会社との関係でも、改めてリスクマネジメントを考えてみる必要があるのではないか。モニタリングを行う中で、リスクをしっかり確認して速やかに対応し、想定外を減らしていくことが大切。

2024年度「職場実態・社員意識調査」の結果概要

  • 自由記入欄であげられた社員からの意見を見ていると、経営層の意識改善の経過が社内に十分に伝わっていないのではないかと感じる。
  • 実態に合わないルールの見直しを行う際は、全体像をどうやって分かりやすく整理するのかの視点で考えてほしい。

「中国電力はもっと変わろう」プロジェクトの実施結果

  • プロジェクトに参加したメンバーの真摯に自分の会社を大事に思う気持ちが分かる。熱い思いを持って参加したことを感じることができる。組織への深い関与を望まないのではないかと思われがちな若い人達にも「社内でもっとコミュニケーションをとっていきたい、とるべき」という思いがあることがよく分かった。今後、このような社員をどのように増やしていくかが課題。
  • メンバーからの提案すべてを業務に反映させることはできないかもしれないが、会社としての考え、方向性を説明することで進化していくことが大切。
  • 中国電力が企業として変わろうとしていくことをメッセージとして対外的に発信することが重要。提案された内容には思いが詰まっており、会社の姿勢を示していくことが大切。

内部統制強化委員会の今後の在り方

  • 本委員会は、業務により近い立ち位置で実務レベルの議論を行う役割と理解。今後は、不適切事案対応だけでなく、全社的な取組みの中で外部からの意見が必要と理解しており、当面、今の形で委員会を継続することに賛成。
  • 我々委員からの意見に対し、会社が真摯に取り組んでおり、会社が変わっていることは実感しているが、本日の意見もこれまで同様に受け止め、改善に向けた検討をお願いしたい。

【参考】「内部統制強化委員会」を設置しました(2023年9月)

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