内部統制強化委員会を開催しました(2025年3月)
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当社は、2025年3月、「内部統制強化委員会」を開催しました。
一連の不適切事案における再発防止策の実施状況および内部監査の状況、その他各主管部門の取組みについて報告し、委員から評価や助言をいただきました。
委員からのご発言要旨
一連の不適切事案における再発防止策の実施状況
個人情報保護・独占禁止法遵守に関する研修の実施状況
- 独占禁止法遵守に関する相談件数が増えているとのことであり、研修の成果と推察。リスク感度が高まっており、迷ったら相談するというよい流れができていると受け止めた。
2線業務の実施状況
- 景品表示法、消費者関連法、電力の市場取引の対応など、個別業務との関係性の面で、ルールの整理やチェック体制の整備にまだ改善の余地がある。2025年度もしっかりと強化を進めていくべき。
- 2024年度はホームページ(HP)の契約シミュレーションの不具合事案が発生したが、最近の消費者は自ら学んで対応することが求められており、その情報源であるHPの表示が間違っているとすれば元も子もない。企業として、インターネットを活用した社外への情報発信の重要性をもっと認識すべき。
内部監査の状況(2024年度往査結果(2024年9~11月分))
- 往査時のヒアリングを重視することで、見えなかったことが見えるようになったことは非常によいこと。一方で監査員の「聞き出す力」も高めていく必要がある。
- 電気事業法上定められている、契約締結時の重要事項のお客さまへの説明義務は、お客さまの意向があれば説明を省略してよいというものではないということを正確に理解したうえで運用すべき。
リスク管理の対応状況(リスク対策の進捗状況のモニタリング)
リスクマネジメント見直しの対応状況
- リスクマネジメントとして、各組織が認識したリスクのモニタリングがきちんとできていると理解。リスクを洗い出しただけでその後放置されてしまい、アラートやリスク認識が形骸化することが往々にしてありうる。常にPDCAを回し続けることが大切。
2025年度コンプライアンス推進計画の実施事項
- 役員事業所訪問において、受け入れる事業所側の負担感の話が出た。当社の会議全般においてもっとリラックスすればよいのにと思う。役員相手でも構えない雰囲気をつくることが重要。
- コンプライアンスに関する研修では、やることが多いと「コンプラ疲れ」が出るが、継続していくことが重要。まったく同じ内容ではなく飽きさせない工夫も必要。
人材活性化部門の取組み(360度評価の導入)
- 制度の意義・目的をしっかりと理解して運用できると期待している。
- まずはやってみるのはよいこと。メリット・デメリットの双方があるだろうが、評価する側に目的や留意点をしっかり理解させることが重要。
電気事業法における行為規制への対応
- 法令・ルール等の変化に対しては、外部からの情報を適切に消化し、スピード感をもって対応していくことが重要。
- 問題に対して自律的に取り組むことは当社の大きな課題。
「もっと変わろうプロジェクト」/経験者採用者と役員との意見交換
- 社員が成長実感が少ないと感じていることは重い課題。どうしたら成長できると感じるかといった声をうまく吸い上げていくことが重要。
- 当社に加えるものとして「鼓舞し褒める文化」という声があったとのことだが、フィードバックは重要。どのように本人の成長につなげていくかを考える必要がある。
内部統制強化委員会の今後の運営案
- 審議事項については、幅広く議論するという前提で、そのベースは不適切事案とそれに派生する領域と整理するものと理解。
- 法規制対応は、未然防止に重点を置くことが大切。