内部統制強化委員会を開催しました(2025年9月)
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当社は、2025年9月、「2025年度第2回内部統制強化委員会」を開催しました。
一連の不適切事案における再発防止策の実施状況および内部監査の状況、その他各主管部門の取組みについて報告し、委員から評価や助言をいただきました。
委員からのご発言要旨
システム物理分割の進捗状況について
- 委託先とのコミュニケーションの強化と変革の気持ちを持って取り組んでほしい。
- 物理分割は、再発防止策の中でも極めて重要な施策であるため、障害の早期発見・迅速な初動対応など、引き続き、丁寧に取り組んでいただきたい。
当社の社内ネットワークへの不正アクセスに対する再発防止対策の進捗状況
- 根本原因を解消しないとまた他の不具合が生じる。事象とその原因をしっかり分析し対策を講じるべき。根底にある企業文化も変えていくという危機感を持ってほしい。
- 運用の見直しが委託先と十分に周知されていなかったとのことだが、委託先と認識を共有する以前に、まずは社内で議事録やルールで明文化し、その周知徹底をはかることが重要。
- 再発防止策はパッチ処理ではなく恒久的措置を考えることが必要。そういう意味でも何が問題だったのか、深いところまで社内で掘り下げることが必要。
企業文化変革の推進に向けた取り組み状況
- 特に注目したのは、社長が社員に発信したメッセージにおける「私たちが“変わる”最後のチャンスと捉えている」という部分。実際に最後のチャンスであると捉えて、全力で取り組んでほしい。変革に期待。
- 企業文化の変革が定着するためには、社員一人ひとりの意識が大切であり、自分ごととして捉えてもらうことが重要。各所での取り組みを積極的に発信し、「自分ごと化」に繋げてもらいたい。
- 呼びかけだけでは浸透は難しい。理論や方針を掲げた次にどのような対応を取るかが重要。
- 昨年は経験者採用の社員との意見交換を実施されていたと思うが、多様な社員の意見を吸い上げながら、タブーなくフラットな議論を行ってほしい。
2025年度 内部監査結果の報告(2025年4月~6月分)
- 企業文化の変革に向けた取り組み等が各職場でどのように捉えられているか、社員が変化を感じているか等もヒアリングを進めてほしい。
- 人材育成の取り組み状況を確認するためには、課長だけではなく担当者にもヒアリング対象を広げるべきではないか。
電力取引市場に関するリスクへの対応状況
- 各市場のルールを遵守するための社内マニュアルの体系化や再整備が必要とあるが、個々のマニュアルはあっても体系化できておらず、業務フロー全体のリスクをカバーできていない、その確認ができないということは他社でもよくある事例。教育ツールとしても重要なものであるため、ぜひ体系化を進めてほしい。
- 社内マニュアルは、実務に落とし込んだ際に疑問や課題がないか、という観点で継続的に確認し改善することが重要。
- 市場への入札・約定に伴ってエラーが発生した場合に、誰もが異常に気づくことが出来る仕組み・マニュアル作りを検討するとよい。
新電力顧客情報の不正閲覧事案に関する対応状況の報告
- 電力・ガス取引監視等委員会も課題と認識しているとおり、行為規制のリスクも考慮した委託先や再委託先の管理が厳しく求められていることをしっかり認識すべき。
- 再委託先と発注者との間に契約関係はないので、本来は契約関係にある委託先が監督するのが原則だが、リスクや状況に応じては直接発注者が監査権限をもつことも考えてはどうか。




