電気を確実に届けるために
いつも暮らしのそばにある電気。
あなたの毎日を支える電気を、
確かな安心とともに確実に送り続けること。
それが、わたしたちの使命です。
送電線

送電線は、発電所から変電所、次の変電所へと、大量の電気を送る役目を果たしています。
電気は、送電線の抵抗等により熱になって空中に逃げる性質があることから、このロスを少なくするために高い電圧で送る必要があります。当社には、発電所から一次変電所へ電気を送る50万V、22万V、11万V送電線のほか、一次変電所で降圧され大工場や鉄道、配電用変電所などへ電気を送る6万6,000V等の送電線があります。
中国エリアの電力需要および地域をこえた電力融通に対応するため、50万V送電線を山陽側と山陰側に2ルート設置し、充実した送電ネットワークを実現しています。
配電線

発電所でつくられた電気は、送電線や変電所を経由してお客さまに届けられます。そのうち最後の変電所(配電用変電所)からお客さまのご家庭やオフィス・工場等をつなぐ電線を配電線といいます。
高圧線の電気は、柱上変圧器などで200Vまたは100Vに下げ、低圧線でご家庭やオフィスなどへ送られます。
電線を地中化して景観を守る

当社では、「安全で快適な通行空間の確保」「都市景観の向上」等を目的として電線類の地中化に取り組んできました。
近年は「歴史的町並みの保全」「観光振興」などの社会的要請にもお応えできるよう、道路管理者、電線管理者、地元関係者が協力の下、配電線の地中化に取り組んでいます。
中央給電指令所

毎日の暮らしに欠かすことができない電気を、お客さまに安心してお使いいただくために、24時間365日、電気系統の状態を見守り、電気の供給をコントロールしているのが中央給電指令所です。
電気の使用量に合わせて発電量をコントロールする「需給運用」や、電気の流れや電圧をコントロールする「系統運用」により、常に安定した電気をお届けしています。
変電所

送配電電圧を高くすると、電気の損失が少なくなります。そこで変電所では、発電所でつくられた電気を高い電圧にして送り出し、消費地近くで使いやすい電圧に調整することにより、電気を効率的にお客さまへお届けしています。また、電気を使用する場所の電圧は、常に一定の幅に保たれる必要があるため、変電所には各種の電圧調整装置を設置して電圧を調整しています。
送配電線で故障が発生したときは、故障した線を電力系統から素早く切り離す必要があります。このため変電所には、送配電線故障を早急に検出し、故障点を切り離す信号を出す保護継電器と、この信号を受けて送配電線を電力系統から切り離す遮断器を設置しています。

地下変電所の建設で土地を有効活用
生活水準の向上や都市開発などにより、大都市の電力需要は着実に伸びており、安定供給を図るため都市中心部への変電所の新増設が必要となっています。しかしながら、都市部では用地取得が困難なことに加え、土地を有効に活用するため、近年は地下変電所を建設する事例もあります。
通信ネットワーク

電力保安用通信ネットワークは、電気の流れや電圧をコントロールするために不可欠な信号を中央給電指令所や変電所などに送る役割を果たしています。
マイクロ波無線や光ファイバーケーブルを用いて、自然災害に強い高速・大容量の通信ネットワークを構築しています。