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地元も地球も救うかも!? 未来の技術者が集まる松江高専の取り組みに密着!

中国電力×松江工業高等専門学校 コラボ特集

Ahaエネ! │ 2025.10.23

今回HAMORUWAが注目したのは「地元を愛する若者たちの力」!
島根県で、未来の技術者を育成している松江工業高等専門学校では、防災や省エネにつながる取り組みについてチャレンジしているということで、ご紹介いただきました!

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未来の技術者が集まる「松江工業高等専門学校」

日本百景に選ばれた宍道湖や日本海に面した自然豊かな松江市西生馬町にある、松江工業高等専門学校(※以降、松江高専)。
「学んで創れるエンジニア」の育成を掲げる松江高専では、実用的なものづくりをはじめ、ロボコンなどの各種コンテストに参加するなど、日頃からさまざまな取り組みに挑戦する学生たちが集まっています。
今回は、自然素材を使ったユニークな蓄電池を開発する研究室や土木模型で競うコンテストでNo.1に輝いたチームがいると聞いて、取材を行いました!

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持続可能な社会に貢献! 炭からつくる蓄電池

まずご紹介するのは、電気情報工学科の常松さんが中心となって取り組んでいる「木炭蓄電池」! どこでも手に入る炭を原料にした蓄電池(電気を蓄えて放出できる装置)の研究に没頭する常松さんに、その魅力を紹介してもらいました。
※正式名称は「木炭EDLC」

「木炭蓄電池」の炭は、地域の間伐材や竹などの材料が活用されています。そのため、環境にやさしい、低価格、水に濡れても発火の心配がない、半永久的に使える、急速充電も可能! いつものときも、いざというときも有効なものなんです!
常松さんたち学生は、木炭蓄電池の性能アップを目指して、日々いろいろな炭を使って研究を重ねています。
※物質的破損がない限り

実際にこの蓄電池は、太陽光パネルと組み合わせてLED街灯や公園の防犯灯の電源として活用されています。また中山間地域などの電源確保が難しい場所では、農作物を荒らすイノシシなどの害獣対策のための電気柵と組み合わせて実験が行われているそうです!
私たちの生活を便利にしながら、地球にもやさしい。まさにこれからの時代にぴったりの技術ではないでしょうか。

製作グッズ ピックアップ

初代王者獲得! ドボクラブ(土木LOVE)模型製作

続いてご紹介するのは、環境・建設工学科の学生さんたちの挑戦! 彼らは、2024年10月に開催されたドボコン(土木コンテスト)で初代王者に輝いた、チーム「ドボクラブ(土木LOVE)」のメンバーです!

このドボコンは、ルールや審査ポイントが非常にユニーク! 模型を通じて、災害の発生メカニズムと対策工法の説明を競い合うのですが、分かりやすく伝えることが最も重要視されます。しかも、100円ショップやホームセンターで手に入る材料を活用してつくらなくてはならないのです!

  • ▲コンテストの光景です! 当日は高専生だけでなく、中国地方の大学生によって結成されたチームも参戦していました。

  • ▲ドボクラブが制作したのは、堤防の決壊を防ぐドレーン(排水設備)。擬似の堤防は米のもみ殻を使って再現されています!

  • ▲模型に置かれたドレーン(排水設備)は、金網・洗濯ネット・金属チェーンで製作。なし・ありによる影響の違いを伝える、当時の資料も見せてくれました!

  • ▲「このドレーン(排水設備)は、みんなでいろんなアイデアを出して、トライした結果たどり着いたものです。そのたびに材料費がかかってしまって…製作費を抑えることも、僕たちにとっては大事にしていたことでした。」

  • ▲「模型が完成するまでに、いろんな人に協力していただきました。別の学科の友達が、材料の加工を手伝ってくれたり、プレゼンの練習を先生に聞いてもらったり。周りの人のおかげで得られた結果だと思っています!」

ドボクラブが製作したのは、堤防の決壊を防ぐドレーン(排水設備)。擬似の堤防は米のもみ殻で、ドレーンは金網・洗濯ネット・金属チェーンでつくられています。

このドボコンを通じていろいろなチャレンジを重ねてきた彼ら。環境・建設工学科の教員であり、ドボコンへの参加を後押しした堀田先生は、2人の成長を、こう語りました。

「2人を近くで見ていて良いなと感じたのは、迷ったり困ったりしたとき、周りの人に相談をして、学んだことをきちんと行動に移して、最後までやり切ったところです。
どちらも将来は地域の安心・安全に貢献する仕事に携わりたいと言っています。土木の仕事は、地域の方々を想う気持ちを持って、新しい建設物をつくる目的や理由をわかりやすく説明することがとても大事。そのためには何が必要で、どんなことをすると協力を得られるのかなど、技術者として大切なことを実践しながら学ぶ機会になったと思います。」

地域や未来を想う気持ちと、アイデアを形にする情熱。その2つが合わさった結果、初代王者という結果に繋がったのですね!

松江高専にユニークな取り組みが多いのはなぜ?

「なぜ、こんなにも面白いアイデアがたくさんあるのだろう?」
HAMORUWA編集部はこの疑問を胸に、松江高専の箕田教授にお話をお伺いしました。

箕田教授:「社会で活用される専門知識を扱っていることが、大きく影響していると思います。学生たちは、深い知識を5年かけてしっかり学ぶ。松江高専はコンテストの参加も積極的に行なっているので、学んできたことを活用する機会もあります。その積み重ねが、新しい視点の発見になり、次の行動につながっているんですね」

まさしく、松江高専が掲げる教育目標「学んで創れるエンジニア」の育成を体感する答えが返ってきました!

新しい技術は、
一人ひとりの熱意から生まれている

未来の技術者たちの熱意と、そのユニークなアイデアに心から感動する取材となりました! 「防災」や「省エネ」と聞くと、つい身構えてしまったり、「自分には関係ない」と思ってしまいがちかもしれません。しかし、炭の蓄電池も、土木の模型も、お話を聞くと私たちの生活に密接に関わっていることが改めて実感できます。

若い力が生み出す、地球にも人にも優しい技術の数々は、私たち一人ひとりの暮らしをより豊かに、そして「もしも」の時にも安心して過ごせる未来へと導いてくれるはずです。この記事が、あなたにとって「防災」や「省エネ」に意識を向けるきっかけになれば嬉しいです!

松江工業高等専門学校

住所:島根県松江市西生馬町14-4
TEL:0852-36-5111(代表)
https://www.matsue-ct.jp
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