
石炭灰(フライアッシュ)を粒子の大きさで選別し、粉状にしたエコパウダーの特性は、球形の微細粒子でサラサラしていること。そのため、コンクリートの原料に混ぜると、流動性が向上して耐久性も増進します。
そのうえ、石炭は長い年月をかけてできた植物の化石なので、それを燃やした副産物である石炭灰は、安心してお使いいただける資源です。




- エコパウダーを混ぜた「フライアッシュコンクリート」の強み
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フライアッシュコンクリートは、セメントの一部を石炭灰(フライアッシュ)に置き換えたコンクリートです。一般的なコンクリートに比べて、強度、耐久性、作業時に扱いやすいワーカビリティなどが優れており、丈夫で長持ちする構造物づくりに貢献しています。
- 長期強度がアップ
- フライアッシュコンクリートは、ポゾラン反応※が長期的に続くので、長期強度が増進します。初期強度は一般的なコンクリートのほうが高いのですが、時間が経つにつれて、フライアッシュコンクリートの強度が優り、長くキープできることがデータで証明されています。
- ポゾラン反応とは、フライアッシュの主成分であるシリカやアルミナが、セメントの水和によって生成される水酸化カルシウムと徐々に反応すること。この反応によって耐久性や水密性が高まる。
- ひび割れが減る
- コンクリートが硬化する際に発生する水和熱を抑制して、乾燥による収縮やひずみを低減。アルカリシリカ反応※による膨張性物質が抑えられるため、ひび割れを防ぐことができます。
- アルカリシリカ反応とは、骨材中のシリカ鉱物がセメントのアルカリ成分と反応し、骨材の表面に膨張性の物質(ケイ酸ソーダ)を生成する化学反応。この反応で骨材が膨張し、コンクリートのひび割れが発生する。フライアッシュには、この反応を抑える性質がある。
- 作業がしやすい
- エコパウダーは球形の粒子なので、コンクリートに混ぜると流動性を高める働きがあり、作業時の扱いやすさが向上。
型枠への充填や打設などを効率的に行うことができます。