

軽くて水はけが良い特性を持つライトサンドは、道路整備の盛土材をはじめ、さまざまな土壌を改良する材料としてご利用いただいています。プロのサッカーチームが練習するグラウンドの排水材や、建物への負担を軽減する屋上緑化の人工基盤材としても活躍。また、畜産の分野では、ぬかるみやすい家畜運動場やエサ場の地盤を改善したり、牛舎の消毒用資材としてもお役に立っています。

溶けて固まった石炭灰(クリンカアッシュ)を粉砕して、砂状に加工したライトサンドの特性は、軽くて水を透しやすいこと。砂よりも軽量でありながら、砂に近い粒度分布と透水性を備えています。
そのうえ、石炭は長い年月をかけてできた植物の化石なので、それを燃やした副産物である石炭灰は、安心してお使いいただける資源です。





石炭灰をリサイクルした「ライトサンド」は、軟弱な地盤の改良や、水はけの悪い土壌を回復して劣化を防ぐ資材として、農業や屋上緑化にも役立っています。

- 12 つくる責任つかう責任
- 2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。
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補強土工の裏込め材軽量性、高いせん断強度を活かした補強土工の裏込め材へ活用
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軽量で安価な裏込め材を検討していた。
沈下軽減や盛土安定の効果を期待してライトサンドを裏込め材として活用することで
安価に工事が実施できましたわ。補強土工の裏込め材として活用 -
緑化基材虎ノ門ヒルズなどの屋上庭園やテラスの人工地盤づくりで都市緑化を実現
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虎ノ門ヒルズなどの高層ビルの大規模なオープンスペースに、屋上庭園や階段状テラスなどの緑化空間を創出したい。
ライトサンドを主原料とした人工軽量土壌を導入し、
建物への負荷を軽減して排水機能を確保した緑化空間を創出できました。虎ノ門ヒルズのオープンスペースの緑化材として活用
ビルの屋上緑化材として活用
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排水材ファジアーノサッカー練習場の排水層に敷設して透水性と保水性を強化(岡山県)
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つねに快適なグラウンドコンディションを保つことができる、サッカー練習場をつくりたい。
グラウンドの基盤と芝床の間にライトサンドを敷設して排水層を設け、透水性と保水性を高めて芝生の生育環境を整えましたの。
ライトサンド敷設の状況
芝生の植生も良好
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畜産分野家畜運動場やエサ場のぬかるみを解消し飼育環境と作業環境を改善
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エサ場の排水性が悪くてぬかるんでいるため、牛が汚れたまま長時間立ち続けている。
下地を締固めてライトサンドを厚さ20cmほど敷設したところ、
排水性が良くなり水たまりがなくなりました。
牛の体もきれいになり、横になってリラックスしているようですわ。改良前のエサ場。ぬかるんでいて、立っている牛ばかり。
排水性が良くなり、牛が横になってリラックス。
項目 | ライトサンド | 従来素材 |
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(1)軽量特性 | γt≦1.4t/m3 ※ | 砂質土1.9t/m3 |
(2)強度特性 | φ≧35° | 砂質土30° |
(3)排水(透水)特性 | k≧10-2cm/sec | 砂、礫10-1~10-3cm/sec |
(4)保水性 | まさ土の1.5倍程度 | - |
(5)その他 | CBR値20%以上 コーン指数2,000KPa以上 |
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- ※自然含水比、締固め度90%程度