灰カラ三姉妹(石炭灰から生まれる3つのリサイクル資源 浪漫)

  • エコパウダー
  • Hiビーズ
  • ライトサンド

灰カラ三姉妹 脱炭素&SDGs

「灰カラ三姉妹」は循環型社会の実現に、そしてささやかながらSDGsの目標達成に力を尽くしております。私たちの循環型社会の創生をご覧ください。

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電気をつくりながら、
循環型社会を支える資源もつくっています。

石炭火力発電所で発生する石炭灰が、
みなさまの身近なところで環境改善のお役に立っていることをご存知でしょうか。

発電燃料の石炭は、長い年月をかけてできた植物の化石なので、それを燃やした副産物の石炭灰は、安心してお使いいただける資源です。

中国電力グループは、20年以上前から石炭灰の有効活用に取り組んできました。
徹底した品質管理のもと、石炭灰を「粒」「粉」「砂」に加工して、灰から生まれたのが、
わたくしたち「灰カラ三姉妹」です。
それぞれの個性を生かして、循環型社会の実現に、そしてささやかながらSDGsの目標達成に力を尽くしておりますが、まだまだ広くは知られていない「リサイクル資源」です。
その働きぶりを知っていただき、ぜひともご利用くださいませ。

SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS

Hiビーズ 水質や悪臭を浄化する「灰カラな粒」

Hi ハイ ビーズとは
Hiビーズは、石炭灰のフライアッシュに少量のセメントと水を混ぜて、粒状に固めたもの。
微細な穴を持つ多孔質なので吸水・排水の効果が高く、スポンジのような働きをします。

石炭灰をリサイクルした「Hiビーズ」は、海洋生物の生息を助ける環境修復材として、海域で取り込まれる炭素「ブルーカーボン」の普及にも貢献しています。

12 つくる責任つかう責任
2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。
14 海の豊かさを守ろう
2020年までに、海洋及び沿岸の生態系に関する重大な悪影響を回避するため、強靱性(レジリエンス)の強化などによる持続的な管理と保護を行い、健全で生産的な海洋を実現するため、海洋及び沿岸の生態系の回復のための取組を行う。
こんな時、こんなところでお役に立ちます

海砂に替わる「もっといいものを」という期待に応えて、港湾の軟弱地盤を改良する材料として活躍しています。最近では、生物の生育環境を改善したり、ヘドロの浄化に有効であるという評価をいただき、環境修復材としても注目されています。

活用事例
  • 京橋川のヘドロ堆積が減少(広島)
  • 福山港内港の悪臭解消(広島)
  • 中海の窪地を埋め戻し(島根・鳥取)
  • 日本橋の水辺環境の改善(東京)
日本橋川の水質改善材として利用

エコパウダー コンクリートに混ぜる「灰カラな粉」

エコパウダーとは
エコパウダーは、石炭灰(フライアッシュ)を粒子の大きさで選別し、サラサラの粉状にしたもの。
微細粒子で球形をしているため、コンクリートの流動性が向上します。

「エコパウダー」は、石炭灰を資源として再生利用することに成功し、土木分野でエコ認定される新たな製品開発の原料にも活用されています。

12 つくる責任つかう責任
2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。
こんな時、こんなところでお役に立ちます

トンネルや橋の工事などに使われるコンクリートに混ぜていただくと、流動性が高くなり、耐久性がグンと増します。

活用事例
  • トンネル工事の吹付けコンクリート
  • 橋脚のひび割れ防止
  • 建造物の基礎工事
  • 道路側壁のブロック
町道(上関白井田線)の擁壁ブロックとして利用

ライトサンド 軽くて水はけが良い「灰カラな砂」

ライトサンドとは
ライトサンドは、溶けて固まった石炭灰(クリンカアッシュ)を粉砕して砂状にしたもの。
砂よりもずっと軽くて、水を透しやすいのが自慢です。

石炭灰をリサイクルした「ライトサンド」は、軟弱な地盤の改良や、水はけの悪い土壌を回復して劣化を防ぐ資材として、農業や屋上緑化にも役立っています。

12 つくる責任つかう責任
2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。
こんな時、こんなところでお役に立ちます

みなさまの暮らしを支える道路整備の材料や、サッカー練習場の水はけの改善、屋上緑化の地盤づくりなど、活躍の場はどんどん広がっています。畜産分野では、エサ場のぬかるみを解消したり、牛舎の消毒資材として利用されています。

活用事例
  • 虎ノ門ヒルズの緑化土壌(東京)
  • ファジアーノサッカー練習場のグラウンド排水材(岡山)
  • 益田道の埋め戻し材(島根)
  • 出雲バイパスの軽量盛土材(島根)
緑化基盤材として利用

中国電力の石炭火力発電所

中国電力で発生する石炭灰は、セメント原料や土地造成材、土木材料として98%以上を有効活用しています。
その一端を担う灰カラ製品は、主に三隅発電所(島根県浜田市)と新小野田発電所(山口県山陽小野田市)の構内で製造しています。

発電所の地図